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個別記事の管理2010-04-02 (Fri)

ご訪問ありがとうございます☆

悪の華 (岩波文庫 赤 537-1)悪の華 (岩波文庫 赤 537-1)
(1961/01)
ボオドレール

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「悪の華」。なんてココロ惹かれるタイトル!
「禁断」「背徳」「退廃」「誘惑」等々いろいろな単語を連想してしまいました。自分が凡人なだけによけいに興味をそそられるのかも知れないなァと思いつつ再読了。
 読後感は、予想に反してなんてまっとうな散文詩なんだ! でした。

「憂鬱と理想」「巴里風景」「酒」「悪の華」「反逆」「死」の6部構成。

「憂鬱と理想」ではそのほとんどの詩篇が作者と関係する3人の女性への深い愛情と嫉妬が詠われてます。
 愛する女性への賛歌が臆面も無くつづられていて、こちらが赤面するほど。反面、裏切られた女性に対しては、激しく執拗な恨み節。ですが、ちっとも下品ではないのが不思議。格調高さも感じさせる。ある意味判りやすい、作者の愛すべき人間像を垣間見た思いが。
「吸血鬼」「忘却の河」「死骸に添って寝かされた……」の3篇は、3人の女性の内の中でも最愛の女性を詠ったもの。その愛情の激しさと狂おしさにこちらの息もつまりそうになる。

「巴里風景」の中でもっとも印象的な1篇は「赤毛の乞食娘に」。
 人々から蔑まされる卑しい娘の裡に、真珠やダイヤモンドにも勝る美を見出した作者の喜びがひしひしと伝わってくる。なぜかすがすがしさを感じた1篇。

 そして自分お気に入りの「悪の華」。表題作らしく、エキセントリックさは抜きん出てます。
「破壊」「殉教の女」「レスボスの島」「地獄に堕ちた女たち」の4篇がすざましく危険です。でも文体はあくまで高貴。不快感など微塵もないです。とくに「殉教の女」の退廃ムード、歪んで澱んだ情景描写なんか背筋ゾクゾクします。

 当時この作品のうちの数篇が反道徳的であるとして、有罪・罰金処分を受けたとのこと。まあ、多少は刺激的ではありますが、現代人にとってはなんのこっちゃないです。だからといって作品が古い、色あせているというわけでは決してありません。

 岩波文庫を購入したのですが、名訳だけど、いかんせん古い……旧かなづかい満載。それがまた格調高く感じさせて良かったのかもしれないけれど。ちと読むのに苦労しました。機会があれば同じく名訳の誉れ高い堀口大学氏訳も読んでみたいです。



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Theme : * Genre : 小説・文学 * Category : 悪の華
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

* by Friday
“悪の華”ですか.
“眼球譚”と並んで,読んではいけない本(?)の代表格ですね.
でも,確かに文体はとても美しいんですよね.
昔のことでうろ覚えですが...
久しぶりに読みたくなったので,再読してみます.

それにしても,こういう名著ってなかなか新しい名訳ってでませんよね.
古いのが悪いとはいいませんが,読みづらいことも多いですね.

Re: ご訪問ありがとうございます! * by 惺
> Friday様

「眼球譚」気になってすぐに調べてみました。バタイユなんですね。全然未読ですが、かな~りインパクトある小説のようですね。読んではいけない本ですか。そう言われると人間(特に自分は)読みたくなるのが哀しい性です……いずれ挑戦してみたいなァ。

名作古典を買う時は新訳か旧訳かを見極めないといけませんね。実は神曲旧訳モノを購入してしまった大ボケな自分です。悪戦苦闘は覚悟の上で読み進めたいと思います。

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