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個別記事の管理2012-10-23 (Tue)
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下巻 (新潮文庫 む 5-5)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下巻 (新潮文庫 む 5-5)
(2010/04)
村上 春樹

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 一気に読了。今までの村上春樹作品の中で一番感動したかも。未だに余韻冷めやらず。文庫裏表紙より内容。

<私>の意識の核に思考回路を組み込んだ老博士と再会した<私>は、回路の秘密を聞いて愕然とする。私の知らない内に世界は始まり、知らない内に終わろうとしているのだ。
残された時間はわずか。<私>の行く先は永遠の生か、それとも死か?
そして又、[世界の終わり]の街から<僕>は脱出できるのか?
同時進行する二つの物語を結ぶ、意外な結末。


 読了後、理不尽という言葉が真っ先に頭に浮かんだかな。
 「世界の終わり」というのは主人公である「私」の現実生活における生命活動の終わり(死)という意味だったのね。しかも他人(ここでは老博士)によって一方的に施される人生の終焉とかあまりにも理不尽過ぎて、しかも「私」があまりにもあっさりとその人生を受け入れてしまったことに哀しいやら潔いやら、とっても複雑な思いを抱いてしまったのだけど。

 並行して語られる2つのストーリー。
 「ハードボイルド・ワンダーランド」がひたすら死に向かってゆく話だとするならば、もうひとつの「世界の終わり」はある意味真逆の生(心の維持)への執念を描いた話なのではないかと。
 自己とは何か、を問い続けられているような気がして、この作品は自分探しの物語でもあるのかなあと。

 特に印象に残ったのはやっぱりラスト。自分的にきっとハッピーエンドになるだろうと思っていたのだけれど、意外にもアンハッピーエンド的でちょっとショックだった。「世界の終わり」で登場する「僕」と「影」。それはあたかも人間の二面性を象徴しているかのようで。「影」が自己愛であるならば、「僕は」他者へ捧げられる愛なのかなと思ってしまった。ひとりの人格のはずなのにまるでふたりの人格を備えているかのように葛藤する「僕」。自分の心を取り戻すか愛する人の為にその心を犠牲にするのか。「僕」が選択した究極の結論になんとも言えない感慨を抱いてしまった。

Wikipediaによると

完成した作品を妻に見せた所、後半部分は書き直したほうがいいと言われ全て手を入れた。特に最後のシーンは試行錯誤したようで、村上本人も「たまりまで行くのは出来ているのだがその後を何度も変えた」と述べている。(村上春樹全作品4「自作を語る」より)

とあるから別のエンディングも読んでみたかった気もする。

私は私自身以外の何ものかになることはできないのだ。
 「ハードボイルド・ワンダーランド」で一番印象的だった台詞。余命があと数時間と知った「私」が諦念と共にしみじみと語る言葉。そして、今まで気がつかなかった(見えていなかった)あらゆるものに対して新鮮な感動を覚えるというシーンにもじわじわきましたね。

 自分的にSFっぽく読んでしまったのだけど。でちょっと哲学的かなと思ったり。
 相変わらず食事の描写はとても美味しそうだし、音楽や書籍に関するディティールのこだわりは凄いなと。
 村上春樹作品の新たな一面を知った気がします。静かな余韻の残る感動作でした。 
 しかし、自分の駄文でこの感動を表現するのは至難の業!ものすごいジレンマで辛すぎる…泣


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 村上春樹
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* by まいまい
惺さんのレビューは相変わらず、すごいです。

「私は私自身以外の何ものかになることはできないのだ。」

このセリフ、忘れてしまっている。
これはやっぱり再読かしら・・。
最近の村上さんの作品にイマイチのれなくて
ノーベル賞とか言われると違和感があったのだけれど、このレビューを読んで、村上春樹イイ!と思っていた頃のことを思い出しました。

Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんは!
お褒めの言葉をいただきありがとうございます。
以前に比べるとダメダメだなあ…と思っていたので
そう言っていただけるとホント嬉しいです!

この作品、自分が今まで読んだ村上作品の中ではダントツですね。
特に下巻が。
なかなか掴みづらい作家サンだと思うのですが、
ここにきてやっとこういう作風の作家なんだ!
と慣れてきたカンジがします。
再読良いですね。ぜひぜひ!

個別記事の管理2012-10-22 (Mon)
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4)
(2010/04)
村上 春樹

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 ツイ友さんから教えていただいた本。ひさしぶりの村上春樹。ファンタジーということで興味津々で読了。以下BOOKデータベースより内容。

高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。
老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。


 まだ上巻のみ読了なのでなんとも言えないのですが、面白いです。2つのストーリーが同時進行してゆくのね。なるほど!
 自分の予想では下巻でこの2つのストーリーが絡むor交錯するような気がして。一体どんなラストになるのか気になるし。
 でもって、ちょっと1Q84を連想しちゃったなー。特に「ハードボイルドワンダーランド」の方。語り手の私が天吾っぽい。得体の知れない「やみくろ」がリトルピープルかな? で、ふかえりが太った娘とか。
謎めいた老生物学者。その彼の依頼を受けた時から「私」は知らず知らずのうちに事件に巻き込まれてゆく──このミステリアスな展開が予想外だった。
 来るべき「世界の終わり」のキーパーソンとなる「私」。行方不明の老博士。その孫である太った娘と「私」の今後が一体どうなるのか期待値大。

 自分的にはもうひとつのストーリー「世界の終わり」の方が好みかな。
 「ハードボイルド~」とはまったく違う幻想的な作風で、まさに一粒で二度美味しいおトク感。
 一角獣が生息する世界に影を切り離され記憶を失くした「僕」はミステリアスな街の謎を解くことができるのか。そして「ハードボイルドワンダーランド」とどう絡んでゆくのかが気になるところ。

 村上作品は話の面白さでもグイグイと読ませるのだけれど、ディティールのこだわりも面白いよね。特に食事シーンなんかものすごく美味しそうだし。
 だんだん村上春樹ワールドに慣れてきたかなと。クセというか独特の個性がわかってきた感じがしますね。
 さて、ラストに向けて引き続き下巻いきます!


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* by ろに
初コメです。
世界の終わりと~は私の好きな本ベスト3に入るくらいのお気に入りです!今1Q84読んでるので、世界の終わりと~があっての1Q84だよなー!って思ってます。笑
村上作品は癖ありますよね。世界に入り込みすぎてしまって、読後に現実界に戻ってくるのにいつも時間がかかります…(ヽ´ω`)

* by まいまい
これは、村上春樹の長編の中では一番好きな作品です。ハードカバーは当時、パラフィン紙付きの函入り本で、素敵な装丁でしたねぇ。今思えば贅沢!今もあの装丁で売ってるのかな?でも、ずっと昔に読んだのでやっぱり細部は忘れちゃってます。なかなか果たせないけど、もう一度読みたいです。

村上ワールド全開だったことは覚えてます(笑) 下巻もぜひお楽しみください。オープンエンドみたいなのが多い村上さんの長編の中では自分的にけっこう納得できる終わり方だったと思います。

挑戦したい! * by 読書系女子
昔々、読んだのですが、意味が全く分からず、上巻だけしか読んでいなくてv-12

今なら読めるかなぁ~と不安たっぷりですが思ったりもします。

惺さまも読んでいることだし(しかも面白い、と!)、もう一度買いなおして読もうかなっ。

Re: ろに様☆ * by 惺
はじめまして、こんばんは!

>世界の終わりと~があっての1Q84だよなー!って思ってます。

なるほど!確かに!
ホントにそう思います。そうか!世界の終わり~の進化系か、1Q84は!
自分的には1Q84よりずっと読みやすくて面白いな~と思っているのですけどね。
ラストが一体どうなるのかとても楽しみです。
それにしてもこの作品、ファンが多いのですね。びっくりしました。
ご訪問とコメントありがとうございました!

Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんは!
まいまいさんのお好きな作品なのですね。
好きだ!と言う方がたくさんいらして、わかるなあ~と。
やっと村上ワールドに慣れてきたのでこの作品も楽しんでます。
ハードカバーは豪華な装丁だったのですね。うーん、拝んでみたかった!
ラストに向けてひたすら読み続けます!

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
こんばんは!
村上作品は独特なので自分も読むまでは不安でしたが、
一度読み始めたら結構惹きこまれました。
読書系女子さんは村上作品読んでいらっしゃるので、
今なら絶対楽しめますよ~。
自分的に「世界の終わり」のストーリーの雰囲気が好きかなあ。
どんなラストになるのか超楽しみですフフフ…。

個別記事の管理2011-10-19 (Wed)

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中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)
(1997/04)
村上 春樹

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 ブロ友サンおススメの作品ということで読了。久々の村上春樹作品でした。以下BOOKデータベースより内容。

青春の追憶と内なる魂の旅を描く表題作ほか6篇。著者初の短篇集。

中国行きのスロウ・ボート
貧乏な叔母さんの話
ニューヨーク炭鉱の悲劇
カンガルー通信
午後の最後の芝生
土の中の彼女の小さな犬
シドニーのグリーン・ストリート

 自分的にはズバリ起承転結単純明快的な話が好みなんですが、村上作品はとっても抽象的で良い意味で曖昧で繊細。
 一回読んでああ、なるほどね。とすんなりと理解できるストーリーではないので(あくまで自分にとって)、とても考えさせられる。ちょっとサリンジャーに似ているな、と思った。特にナインストーリーズ。ちょっと難解だけれど、独特の余韻が残るというか。作風が日本的じゃない。初期の頃から洗練されていたのだなと痛感。
 印象に残った作品をいくつか。

中国行きのスロウ・ボート
 語り手・僕にとって「中国」はなんのメタファーだったのだろう? 自分にとっての理想の居場所なのだろうか?
 中国人少女とのすれ違いのエピソードが、「僕」の若い頃にありがちな切ない青春を描いていてちょっと悲しい。
午後の最後の芝生
 強烈な夏の描写がスゴイ。孤独な青年の一夏の出来事……と言っても劇的な何かが起こるわけではない。
 過ぎ去った青春の一時期をノスタルジックに回想する「僕」の、その淡々とした語り口がより一層寂寥感と余韻を感じさせる。
シドニーのグリーン・ストリート
 出ました、羊男!
 「私立探偵事務所」を舞台に少しファンタジックでコミカルなストーリー。突然の羊男の登場に驚くも、その事件解決譚になぜかほっこり。可愛い「ちゃーりー」が個人的にナイスキャラ。

 それぞれがまったく違うテイストの短篇集。自分はどうしてもファンタジー的な読み方をしてしまうのだけれど、それでいいのだろうか?
 感覚で読む……ということで良いのかな? 村上作品は魅力的であるけれど、一種魔性の魅力があるなあ……と、今作読んでつくづく思ったのでした。


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* by 瀬川レナ
この雰囲気、すごく独特ですよね。日本っぽくなくて、じめじめした感じが薄くて。
魔性の魅力を感じます~

Re: 瀬川レナ様☆ * by 惺
こんばんは!
> この雰囲気、すごく独特ですよね。日本っぽくなくて、じめじめした感じが薄くて。
> 魔性の魅力を感じます~
ホントに! どの作品もラスト近くまでアメリカが舞台?
って思いこんでました。名前も固有名詞ででてこないし。
洒落てますよね。
ウワサの羊男……(>_<) 
村上春樹…ユーモアありすぎですねー。

ありがと~~ * by 読書系女子
私のわがままに付き合っていただいて・・ありがとうございます。
村上さんは「取り返しのつかない」っていう切なさを描きたいのかなぁ、なんて思っちゃいました。
長く生きてしまったので、取り返しのつかない(つかなかった)ことの積み重ねに唖然とします。

私も惺様と同じく、表題作と芝生とシドニー(羊男!)が印象に残っています。

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
こんばんは!
> 私のわがままに付き合っていただいて・・ありがとうございます。
そうでしたっけ? スミマセン、記憶が抜け落ちてます(>_<)

> 村上さんは「取り返しのつかない」っていう切なさを描きたいのかなぁ、なんて思っちゃいました。
そっか! なるほど!表題作がまさにそれですね。
さすが読書系女子サン、読みが深いです。

> 長く生きてしまったので、取り返しのつかない(つかなかった)ことの積み重ねに唖然とします。
自分もです。取り返しのつかなかったことは、無かったこととして黙殺してます~。

> 私も惺様と同じく、表題作と芝生とシドニー(羊男!)が印象に残っています。
羊男にビックリΣ(゚Д゚)
何かのメタファーかと思っていたら、なんと! まんまのご登場で!!!
面白い&深い村上作品でした☆
ご紹介ありがとう!

個別記事の管理2010-09-09 (Thu)

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スプートニクの恋人 (講談社文庫)スプートニクの恋人 (講談社文庫)
(2001/04/13)
村上 春樹

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 「1Q84」以来の村上春樹。別の作者サンの本狙いで書店に行って、ついついこちらを手に取ってしまいました。
 読了後の素直な感想……不完全燃焼です。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。
それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。
──そんなとても奇妙な、この世のものとは思えないラブ・ストーリー!!

 ……このあらすじだけ読むとまるでコメディですか? と訊きたくなってしまう。でも、こういうあらすじになってしまうのも仕方ないなァと思うのも事実。
 ウィキペディアによると「この小説は村上自身が語るように、彼の文体の総決算として、あるいは総合的実験の場として一部機能している」とある。
 そしてさらに「第11章、文中にゴシック体で出てくる『理解というものは、つねに誤解の総体に過ぎない』(文庫版、202頁)という言葉は村上の『世界認識の方法』(同頁)を表している」 ~同じくウィキペディアより引用~
 と記述されているのですが、自分には何のことだかさっぱり意味がわからない……。

 前半部まではとっても面白かったんです。語り手である「僕」が熱烈に愛している「すみれ」はじつは同性愛嗜好で、年の離れたミュウという女性に心を寄せている。「僕」の想いは果たしてすみれに届くのか否か? 的なカンジで。奇妙な三角関係が展開されていくのかと思いきや、中盤、すみれとミュウが海外に旅立ってしまったあたりからから怪しげな流れに……。

 すみれの突然の失踪部分にはミステリー的な期待を抱き、彼女の書いていたモノを「僕」が読み進めるところなんかは、いよいよ謎解き部分? と思ってものすごく期待して読み進めました。
 ……が、それ以降の展開に関して自分の脳内ではイマイチ理解不能でした。「1Q84」世界と共通した「あちら側世界」という設定にどうしても馴染めない。どうして「あちら側」いく必要があるのか? ミュウという女性はとどのつまり、すみれにとってどのような存在だったのか? すみれにとって「僕」は都合のいいオトコでしかないのでは? 等々いろいろな疑問が湧きあがってきて……。

 もっと観念的な小説と捉えて読むべきなんでしょうか。う~ん、これが村上春樹の世界なのか、と割り切ればいいのね、きっと。
 ただ、「僕」もすみれもミュウも皆それぞれが孤独であり、この広い現実世界を彷徨っている様を「スプートニク号」に例えているのになるほどな~と。

 人物設定とか世界観も「1Q84」に受け継がれている部分がちょっとあったりして。
 個人的感想としては、とっても不思議な作品という印象でした。深すぎるゾ、村上春樹。


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個別記事の管理2010-06-24 (Thu)

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1Q84 BOOK 31Q84 BOOK 3
(2010/04/16)
村上 春樹

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 う~ん これがベストセラーなの? どうしてこんなにこのシリーズが騒がれるの? もっと世には面白い小説いっぱいあるじゃん! 村上春樹というブランドだから売れてるの? 自分の読解力がないの? どなたか自分にこの作品の魅力を教えて~!! というのが読了後の素直な感想。

 カテゴリーはSFなんでしょうか? 明らかに単純なパラレルワールドものとして読んでOK? 次から次へと脳裏に浮かんでは消える疑問の数々。
 天吾と青豆の感動の再会のハズなんだけど、ちっとも感動しないどころか、へ? 何コレ? とあまりにもひねりのない再会場面に若干引いてしまう。それにしても牛河サンの登場場面がやたら(というかほとんど)多いのは何か意味が……? 探偵ばりに天吾と青豆を追跡する牛河サンなんですが、その描写もハラハラドキドキの緊迫感を期待するのは到底ムリな話。

 青豆の突然の妊娠なんて……あまりにも説得力無さ過ぎて……しかもどうして天吾の子供だと言い切れるの? 処女懐胎という神聖なイメージで描きたかったのかも知れないが、ここまで荒唐無稽だと口をあ~んぐりと開けてひたすら茫然とするしかなかったです。

 別に村上春樹がキライなわけじゃないんです。偉そうに好きキライ論じるほどこの作者サンの作品読んでいないので。
 ただ、ベストセラーというのでものすごく期待して読んだんですが……正直ブッ飛びました。ファンの人いたらごめんなさい。

 純愛という部分では、まあアリですかね……。20年間も一途に一人のヒトを想いつづけて、その想いを成就するのは並大抵のコトではありません。
 天吾と青豆、再会出来て良かったねッと素直に祝福してあげたいです。

 ふかえりちゃんとか、リトルピープルとか、皆どこにいっちゃったの? と意地悪なコトは訊きません。でも一番コワかったのは、NHKの集金人でした。あれ、マジ恐ろしかった!
 自分的な感想としては、SF・エンタメ・ちょっとミステリー絡んだ壮大な純愛小説というところでしょうか。
 脈絡無いレビューでスミマセン……が、ある意味とても衝撃的でツッコミどころ満載の小説でした。


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NoTitle * by まいまい
ワタクシのお友達も同じこと言ってました。でじゃぶかと思った。人気出過ぎで肩すかし感ありますよね。

でもって、「このお話はまだ終わっていない」に一票投じます。

ご指摘のようにリトルピープルはどうなったの?牛河発(?)の空気さなぎが存在しますよね。牛河って別の作品にも登場する名物キャラなんです。ただ死んで終わりなんてありえな~い。(と、思う。)だいたい青豆が必死で守っている赤ん坊は何物?あれにはふかえりもリーダーも深く関わっているんです。月が一つの世界に戻ってきたなんて安心してていいんですか、皆さん!!だいたいbook3は10月から12月、まだ四季は巡っていません。

絶対あと1冊あると思うんだけどなあ。なかったらこの作品は一から読み直しです。「Q」=「謎」がこの作品の楽しみだと思います。

Re: NoTitle * by 惺
>まいまい様e-339

牛河が村上作品の名物キャラとは知りませんでした。いやいやビックリ!
なんか中途半端な終わり方で……好評だったら続刊、不評だったら終了みたいな、微かなズルさを感じてしまいました。
作者の中で収拾つかなくなったのかなあ?
まいまいさんのおっしゃる通り、1年一巡してないので、続刊アリかな? とは思ってはいるんですが……でももうちょっと内容整理した方が……なんて偉そうに言えませんが。

「Q」=「謎」
なんて素晴らしい見解! 全然思いつかなかった!
次回作あるとしたら、誰もが納得するストーリーにしてほしいなあ。

コメントありがとうございました!

国境の南、太陽の西 * by 読書系女子
村上春樹作品に「国境の南、太陽の西」ってのがあるのですが、ご存知ですか?

これも小学生の時好きだった女の子と再開して…というストーリー。
これが私には好きになれない小説で、それ以来村上春樹を避けていたのですが、
1Q84は結構いいと思いました。

荒唐無稽ですが、リアルに書かれると私的には読めたものではなかったので、むしろ完全に理解不能な設定のほうが好きです☆

青豆さん・あゆみさんのような、強い女性が出てくるのもGOOD。
子ども向けアニメの世界でもプリキュアとか強い女の子が人気の時代ですし☆☆

ただ、私はBOOK3でもう満足しちゃったかな。。。

Re: 国境の南、太陽の西 * by 惺
>読書系女子様 e-398

> 村上春樹作品に「国境の南、太陽の西」ってのがあるのですが、ご存知ですか?
> これも小学生の時好きだった女の子と再開して…というストーリー。
 ← この作品は知らないです。村上作品は「ノルウェイ~」とこの「1Q84」しか読んでないんですよ~。

なかなか、賛否両論ある作品みたいですよね。この本を貸してくれた友人はとっても良かったよ~と、賛成派。かといって職場の先輩はう~ん…というイマイチ派。
自分もベストセラーと思ってものすごく期待しすぎていたせいかもしれない。ちょっと残念e-263というのが、素直な感想ですかね。
続刊はどうなんでしょう? 予測不能! あのままハッピーエンドでいいような、残った謎?をもっと解明して欲しいような。複雑な読後感。
それにしても、こうやって賛否両論あるにせよ、一種の社会現象(ちとオーバーかな?)となった話題作を生みだした村上春樹はやはり大御所だな~と、つくづく思ってしまいました。

コメントありがとうございました!

個別記事の管理2010-05-01 (Sat)

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1Q84 BOOK 21Q84 BOOK 2
(2009/05/29)
村上 春樹

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 読み終えた直後の素直な感想……エヴァ(エヴァンゲリオン)みたい。

 BOOK1に続き、前半部は限りなくタルかったんですが、半ばを過ぎてから俄然面白くなってきたので一安心。
 でもあのあゆみちゃんの扱いって……ほとんど雑魚キャラじゃないですか。幼児期に身内から性的虐待を受けたというのも、なんか安易な設定だし。青豆サンといい、う~ん、村上春樹の描く女性キャラってあんまり共感できないなァ。「ふかえり」もなんだかわざとらしく見えてきて、イマイチになってしまいました。

 その「ふかえり」がどうもエヴァの綾波かはたまた聖母マリア様か? という印象がぬぐえない。そして小説の世界観もある意味では聖書的・キリスト教的(スイマセン、語彙力無いです)。
 そして天吾(このネーミングも何だか暗示的な気が)と青豆サンは、シンジとアスカか? はたまたアダム(イエス様)とイブか? んで、「リトル・ピープル」は使徒なのか? 的な印象。そしてこれまた暗示的な「空気さなぎ」はヨハネの黙示録といったトコロでしょうか。

 謎に満ちた展開はさすが巨匠、巧いな~と思いました。ただ、自分のまったく勝手な印象としては、先に挙げた「エヴァ」や「マトリックス」・「ニキータ」等々、古今東西の話題作のエッセンスを巧~く取り入れて、春樹ワールドを創りあげている気がしました。なんて、自分はこの作者サンの作品「ノルウェイの森」しか読んだコトないので、偉そうに言えないのですが。

 期待しすぎてたんでしょうか。そんなに騒がれるほどの作品かァ? の感強し。← ファンの方ゴメンなさい。
う~ん、ただのエンタメ作品としか読めませんでした……でもいいところで終わっていたので、是非「3」も読みたいですけどね。


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個別記事の管理2010-04-27 (Tue)

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1Q84 BOOK 11Q84 BOOK 1
(2009/05/29)
村上 春樹

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 図書館での予約件数2冊とも4ケタ。BOOK3も3ケタに突入。改めて人気なんだなァと思うことしきり。その超?話題本を所有の友人が、なんと「貸したげる~」と言ってくれ、遠慮なくお言葉に甘えました~。まさかこんなに早く読めるとは思わなんだ。
 BOOK1を読了した直後の素直な感想……面白いんだけど、ちょっと(かなり?)タルかった。

 またしても「パラドックス」モノなのかな~と思ってみたり、「ニキータ」を連想してみたりと、様々なメディア作品の断片や要素がてんこ盛りの感がしまして……。
 青豆サン、颯爽としていますが、やっぱ男性作家が書く女性ヒロインはイマイチ創りモノっぽい。ある意味ストイックで孤高で男にも女にも好感度高くて、対女性との関係性においてはほんの僅かなビアンテイストも絡んでいて……読んでいてこれは中山可穂の世界かな? と思ってしまった。しかし、彼女の創りあげる人物ほど感情移入ができない!なんか薄っぺら~! 
 ヒロインの雇い主もなんか劇画っぽいカンジ(良くも悪くも)だし、あゆみちゃんに至っては、柳原可奈子が頭にうかんで仕方なかった。
 女性キャラでまともだな~と感じたのは「ふかえり」かな。だけどその「ふかえり」と天吾の関係もなんかありがちな設定だし。(ちょっとココロか身体に欠陥を持つ少女と何か一つ突出した才能を持つ青年 → さよならドビュッシーとか、七日間の奇跡あたりのコンビ)

 カルト教団にDV、少女レイプ等々、様々な社会悪を背景に持ってきていて、青豆がそれにどう立ち向かってゆくのか興味をそそるところ。そして、彼女の純愛の相手天吾が今後どう関わってゆくのかも楽しみのひとつ。一体「ふかえり」はどうなるのか? などなど面白い要素はたくさんある。

 ただこの作品、やたら女性(子供や少女も含めて)受難だし、それに対抗するのもある意味強くてカッコ良い女性なんだけど、読んでいてあまりイイ感じがしないのは何故なんだろ? 
 もひとつ、青豆やあゆみちゃんは乱交することしか考えてないのか? 天吾は人妻とヤることしか(失礼!)考えてないのか? 1章ごとにそんな描写が出てくるような気がして、ここがタルい原因のひとつでもあった。そこらへん3分の1くらいばっさり斬ればもっとサクサク読めるよな~、それとも男性読者へのサービス(失礼!)なのかな? と余計なコトまで考えてしまいました~。

 とりあえずBOOK2も借りてるんで読むつもりですけどね。ちなみに自分の周りではこの作品賛否両論です。貸してくれた友人は賛成派。「面白かったヨ」と言ってたので、その言葉信じてみます。


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