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個別記事の管理2011-06-19 (Sun)

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アルゼンチンババア (幻冬舎文庫)アルゼンチンババア (幻冬舎文庫)
(2006/08)
よしもと ばなな

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 タイトルがものすごくインパクトありすぎでしょ~。強烈に読みたくなって購入。ひさしぶりのよしもとばななです。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

街はずれの廃屋みたいなビルに住む、変わり者で有名なアルゼンチンババア。
母を亡くしてからしばらくして、みつこは自分の父親がアルゼンチンババアとつきあっているという噂を耳にする。
思いきってアルゼンチンビルを訪ねたみつこが目にした、風変りで愛しい光景。哀しみを乗り越えていっそう輝く命と、真の幸福の姿を描く大傑作。

 よしもとばななお得意の家族の再生のハナシ。
 あまりにも突然に母を亡くしたみつこ。その母の最期に立ち会わなかった父に対して複雑な思いを抱きつつも、少しずつ立ち直ってゆくかに見えたみつこだったが、その父が街で一番の変わり者・アルゼンチンビルに住むアルゼンチンババアと暮らしていると知り少なからずショックを受ける。

 この、ものすごい厚化粧と派手な服装で有名なアルゼンチンババアこと、ユリというキャラクターが秀逸です。みつこいわく「魔女のよう」と言わしめる強烈な個性の持ち主なんですが、特異な外見からは想像できないほどの優しさと愛情を持ち合わせた人物。
 みつこの父はユリに癒しを求めるようにして意外にも彼女の許に入り浸るようになる。そんな父の行動が理解できなくて、ある日みつこは思いきって彼女に会いに行くのだが、出逢った瞬間ユリに抱きしめられてみつこは思わず泣き崩れてしまう。

 「母の死」というショックから実は立ち直れずにいたみつこ。ユリに抱きしめられ、その突然の暖かい愛情を知ることによってみつこの裡で張り詰めていたものがプツンと切れてしまう。実の父にも甘えられず、独り母の死の重み必死に耐えていたみつこのココロを誰よりも素早く察知して受け止めてあげるユリの優しさがさりげない。
 風変りな外見とは裏腹の、実は愛情溢れた純粋な心の持ち主であるユリ。そんな彼女を中心として、みつこと父と、父とユリとの間に出来た、みつこにとっては異母弟との新しい家族が誕生する過程の描写が丁寧で読ませてくれる。

 愛する人がいること・その愛を享受する喜びが静かにひしひしと伝わってくる短篇。あのばなな調は健在。ゆっくりまったりと綴られる文章のなかに、人間に対する優しいまなざしを感じることが出来ます。そして奈良美智サンのイラストも独特で素敵です。


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個別記事の管理2011-01-26 (Wed)

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デッドエンドの思い出 (文春文庫)デッドエンドの思い出 (文春文庫)
(2006/07)
よしもと ばなな

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 久しぶりのよしもとばなな。しかも比較的最近作。初期作品からどのように変化しているのかとても楽しみにしておりました。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

「幸せってどういう感じなの?」
婚約者に手ひどく裏切られた私は、子供のころ虐待を受けたと騒がれ、今は「袋小路」という飲食店で雇われ店長をしている西山君に、ふと、尋ねた……。
つらくて、どれほど切なくても、幸せはふいに訪れる。かけがえのない祝福の瞬間を鮮やかに描き、心の中の宝物を蘇らせてくれる珠玉の短篇集。

 やはりスゴい、よしもとばなな! というのが読了後の素直な感想。
 初期作品のように、あのゆったりとした作風はそのまま。なのに、語られるテーマが俄然重くなっているのに驚きました。幼児虐待・裏切り・心中等々、作中に登場するキーワードはかなり刺激的。けれど、陰湿さはまるで感じられず、淡々と、1歩1歩踏みしめながら心に迫って来る……そんな静かな感動がありました。

幽霊の家
友人同士であった男女がそれぞれの道を歩むため、恋愛感情をもちながらも別れてゆく。その別れ際の2人の心情描写がとても切ないけれど、それぞれの道を選び取った強さが潔い。悲恋に終わるのかとおもいきや、実はハッピーエンド。
「おかあさーん!」
 勤務先の社食で毒を盛られた「私」の、幼少期のトラウマ脱却の話。ずっと心の奥底に封印していた悲惨な過去を、恋人や祖父母の愛情によって徐々に癒されてゆく過程が感動的。虐待した母親をようやく赦せるようになった「私」の心の変遷描写が秀逸。
あったかくなんかない
 自分的に一番好きな話です。小説家・みつよの哀しい初恋の話。仲良しのみつよとまこと。かけがえのない2人きりの大切な時間と心の交流……けれど、ある日まことくんは大人の理不尽な世界に巻き込まれて突然生命を落としてしまう……。成長してからまことくんを偲ぶみつよの想いが哀しい。
ともちゃんの幸せ
 個性的すぎるともちゃんが求める幸せとは? ちょっと異色の作品かも。
デッドエンドの思い出
 婚約者の手ひどい裏切りに遭ったミミの失意と再生の話。失意のどん底にあった彼女をさらりと救い出す西山君。彼のおかげでミミは心の元気を取り戻してゆくのだが。互いに惹かれ合いながらも、それぞれ別の道を選び取る。ミミの生涯において西山との思い出は強烈で一生忘れられないものとなる。

 どの作品も泣かされました。静かなる感動というのでしょうか。
 登場キャラクターは皆かなり悲惨な状況に置かれています。けれど、その状況からどのようにして再生してくるのか、どのように相手を癒してあげるのか。その部分の描写がとてつもなく巧くて唸ります。
 キャラクター達(特に女子)はあまりにもクールすぎてリアリティに欠けるかな? と思うフシもあるけれど。それを補ってあまりある、あのふんわりとした語り口が絶妙です。
 冒頭にも書きましたが、作風・味わいは昔のまま。けれどさらに進化していて、ココロにぐっと迫る! あらすじにもあるとおりに、「珠玉」という言葉がぴったりな短篇集でした。


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読んだのに… * by 読書系女子
この本がでた頃読んだのに…内容、すっかり忘れていますv-12
タイトルにもなっている「デッドエンドの思い出」、なかなか良さそう☆

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
こんばんは~☆
もうね~、カンド~!!
初期作品以外を初めて読んだんだけど……。
やっぱいいわ~、としみじみ思ってしまいました!
「デットエンド~」良いよんi-176

個別記事の管理2010-10-22 (Fri)

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N・P (角川文庫)N・P (角川文庫)
(1992/11)
吉本 ばなな

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 今まで読んだよしもとばなな作品の中でもかなり異色作かと。以下BOOKデータベースより内容。

97本の短編が収録された「N・P」。著者・高瀬皿男はアメリカに暮らし、48歳で自殺を遂げている。彼には2人の遺児がいた。咲、乙彦の二卵性双生児の姉弟。風美は、高校生のときに恋人の庄司と、狂気の光を目にたたえる姉弟とパーティで出会っていた。
そののち、「N・P」未収録の98話目を訳していた庄司もまた自ら命を絶った。その翻訳に関わった3人目の死者だった。5年後、風美は乙彦と再会し、狂信的な「N・P」マニアの存在を知り、いずれ風美の前に姿をあらわすだろうと告げられる。それは、苛烈な炎が風美をつつんだ瞬間でもあった。


 ある意味、呪われた小説でもある「N・P」をめぐる、ヒロイン風美のひと夏の強烈な経験。
 かといってオドロオドロしいハナシではないです。独特のゆったりとした、あのばなな調でハナシは展開。例によって、ヒロイン風美は両親が離婚して片親で少し不幸な境遇。その彼女の前に突如小悪魔的な萃という少女が現れる。

 この萃がまたエキセントリックで魅力的。壊れやすくて繊細で、かと思うと激しくて。風美はみるみるうちに彼女の虜となってしまう。
 その2人の危うくて微妙な関係・独特の友情の描き方が巧い。謎めいてワケありの萃に翻弄される風美。そして萃の背負って来た暗く重い過去を、知らずして癒していた風美。

 あとがきにもあるとおり、近親相姦・軽い同性愛・オカルト・宗教等々、作者サンはこの作品にそれまでのすべてのテーマをつぎ込んだと書いてある。が、詰め込み過ぎ感をまるで感じさせない、さらっとした文体、内容はさすがのもの。
 自分的にはイマイチ共感できないかな? という部分もあったけれど、この非日常さ・テーマの特異さを、何と言うことなく日常に溶け込ませているあたりが、この作者サンの巧さなのかもしれないな、とつくづく思った次第。

 かなりオトナなよしもとばなな作品といったところでしょうか。


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NoTitle * by おりえ
 こんばんは!!!
 私「N・P」大好きなんです。この作品でよしもとさんにハマりました。ただこの作品は好き嫌いが別れる作品だとも思います。
 作品世界も好きなのですが文中にある「その人がその人である不幸」という言葉にやられてしまいました。自分の中の不発弾に気づかされたとでもいうのでしょうか。。。。

Re: こんばんは☆ * by 惺
> おりえ様v-353
>  私「N・P」大好きなんです。この作品でよしもとさんにハマりました。ただこの作品は好き嫌いが別れる作品だとも思います。

確かにそうですよね。自分も初めて読んだ時は何コレ? と思いました。けれど、何度も読むうちにこの作品の奥深さ・とらえどころの無い魅力にハマったクチです。
記事書くのもかなりしんどくて、どうやって書いていいのかすごく迷いました。
ただ、この作品、意識的にそうしているのか、とても印象的な言葉・フレーズが多い気がします。
自分もおりえサンのように自分の中の不発弾に気づかされるような作品にめぐりあえるといいんですけどね。
コメントありがとうございました☆

個別記事の管理2010-09-01 (Wed)

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白河夜船 (新潮文庫)白河夜船 (新潮文庫)
(2002/09)
吉本 ばなな

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 いつもお邪魔している読書系女子様のブログ「売れてる本ランキングと読書系女子セレクト」で紹介されていた本です。
 吉本ばななの本、昔かなり読んだと思っていたのですがこの本は未読でした。それでは是非読まねば!とさっそく図書館で借りてきました。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

いつから私はひとりでいる時、こんなに眠るようになったのだろう……。
植物状態の妻を持つ恋人との恋愛を続ける中で、最愛の親友しおりが死んだ。眠りはどんどん深くなり、うめられない寂しさが身にせまる。
ぬけられない息苦しさを「夜」に投影し、生きて愛することのせつなさを、その歓びを描いた表題作「白河夜船」 ~ 以下略 ~


 例のごとく、話が心にじんわりとしみ込んできます。
「不倫」がテーマとは、この作者サンには珍しいのでは? そんな関係にあるヒロイン寺子と岩永。寺子はかけがえのない親友しおりを亡くし、岩永は妻が植物人間状態であり……そんな自分達の分身のような存在を失った似たもの同士の2人。

 寺子はのんびりまったりとしているように見えて、実は不倫という行為そのものに、岩永の妻に対するうしろめたさに、大切な親友を失った淋しさに、知らず知らずのうちに心が病んでゆく。その心の病み方を眠りで描写しているところがとってもユニークだなと。

 そんな極度のストレスを抱えた寺子の心はある朝突然救われる。
 夢心地の寺子の前に突然現れた少女。それは若かりし頃の岩永の妻。その彼女の赦しをもって寺子は徐々に眠りから覚醒してゆく。
 暗闇の中で戸惑っていた寺子。眠りという病んだ心に取り憑かれていた寺子は、今や充分に癒されてその心はさらに強くなってゆく。 
 
「~二人で立ち、花火を待ち、うなぎを食べて、一緒に眠ることのできる今夜を、こんなにはっきりとした精神で観ることができて嬉しいと思ったのだ」  ~本文P81より引用~

 長く不毛な眠りから覚めた寺子の目に映るのは、愛する人と共に観る綺麗な花火。
 すっかり迷いからふっきれた寺子の独白がとってもいいと思う。
 今回人物設定がちょっとオトナな雰囲気だけど、テーマはやはり「再生」を扱っているような気が。様々な形で少女達の強さを描いてくれるこの作者サンには毎回ホントに癒されます!


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おりえ * by -
 おお!!!ばなりんさんですね(勝手にそう読んでいます)。
実はよしもとばななさんの記事を書いている途中でこちらにお邪魔しましたら、よしもとばななさんの記事だったので少し驚きました。
 この作品は読んでいますがうっすら覚えています。ばななさん以外の人が書いたらつまらんだろうなあという設定も、彼女の才能で素晴らしい世界を生み出せるのだから凄いです。

Re: そうです、ばなりんです! * by 惺
>おりえ様e-398
 
> 実はよしもとばななさんの記事を書いている途中でこちらにお邪魔しましたら、よしもとばななさんの記事だったので少し驚きました。← ものすごい偶然ですね~e-317

> ばななさん以外の人が書いたらつまらんだろうなあという設定も、彼女の才能で素晴らしい世界を生み出せるのだから凄いです。← ホント、ソコがものすごく不思議! あの独特の魅力にハマッて何作も読んでしまうのだから…謎。
 おりえサンはばなりん(スミマセン。バクりました)のどの作品をレビューしたのか、後でお邪魔しに行きま~す☆ 楽しみだ~!!

NoTitle * by 読書系女子
>様々な形で少女達の強さを描いてくれる

あ・なるほど。
そっか~。強さがあるんだ~、といまさら気づきました!!
だから読みたくなるんだぁ!!

トラックバック、ありがとうございます。
とってもたくさん嬉しいです☆

Re: NoTitle * by 惺
> 読書系女子様v-353

もう……読書系女子サンのレビューを汚すようなグダグダなブツ(記事)ですみません。
お礼なぞ、もったいない限りです。
このハナシは今までとちょっと変わったテイストでしたね~。
こういうハナシも書くのか~とちと感心しました。
ご紹介ありがとうございました☆

NoTitle * by おりえ
 記事は書き終えたのですがまだUPしていないんです。今記事の書き溜めをしているので。
 またばなりんの記事UPしたら遊びに来て下さい。

Re: NoTitle * by 惺
> おりえ様e-398 

了解ですッ☆
楽しみにしていま~す!!

個別記事の管理2010-07-20 (Tue)

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うたかた/サンクチュアリ (新潮文庫)うたかた/サンクチュアリ (新潮文庫)
(2002/09)
吉本 ばなな

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 (自分にとって)癒し系のよしもとばなな。仕事も休みだったので、ゆっくりと読了。う~んやっぱ落ちつくわ~! ということでBOOKデータベースよりあらすじ。

複雑な家庭環境の中、これまで会わずに育った「兄妹」が出会った瞬間から恋を育む―。互いに愛する人を失った男女が出会い、やがて何かに導かれるようにして寄り添ってゆく―。運命的な出会いと恋、そこから生まれる希望や光を、瑞々しく、静謐に描き、せつなさとかなしい甘さが心をうつ珠玉の中編二作品。明るさのさしこむ未来を祈る物語。

 こうやってあらすじを読むとそれぞれの作品のテーマはやはり似ているのね。なんでこの2作品がカップリングされているのか不思議だったんですが。
「うたかた」は作者サンお得意の、近親(特に兄妹・姉弟)恋愛モノ。この作品の場合、厳密に言うと近親ではないんですけどね。
 母子とその愛人である父、そしてその父と暮らす血の繋がりのない息子。その4人の織りなすほんわかムードの家族愛。そのほんわかムードの中にも、やっぱりちょっと歪んだ愛のカタチがあったりして、なかなか一筋縄ではいかない作品。
 疑似家族? のバラバラだったココロが一つに集結していきそうな、明るい展望をはらんだ作品。なごみます~。

 自分的に良いなと思ったのが、次の「サンクチュアリ」。よしもとばななにしては少しオトナな仕上がり。
 何と言っても、冒頭の深夜の海岸シーンがいい。主人公の智明が、誰もいない深夜の海でひたすら泣き続ける一人の女性、馨と運命的な出逢いを遂げる。きっと2人はお互い一目惚れだったんだろうな~。抱えているモノが重すぎてお互い気がつかなかっただけで。

 その馨は夫と子供を立てつづけに失い、智明は不倫関係にあった憧れの女性友子を自殺で失っている。2人に共通しているのは途方も無い喪失感。個人的にはこの友子というキャラがとても好きです。さっさと人妻になりながらも夫の浮気で満たされない生活に、智明と関係することでかろうじてココロの均衡を保っている。表面は明るくふるまっていても、いつプツンと切れてもおかしくない友子の擦り切れそうな精神状態の描写が巧い。智明との先の見えない関係が何とも言えず、潔く自らの命を絶ってしまった友子のキャラがとても活きてたと思う。

 友子にとって智明は、救われない自分にとって唯一のサンクチュアリ=聖域。そして全てを失いながらも懸命に生きようとする強靭でしなやかな精神を持つ馨は、智明にとってのサンクチュアリなんだろうな~としみじみ思った。
 喪失からの再生。やはり作者サンお得意のテーマですが、毎回手を変え品を変え楽しませてくれます。そしてちょっぴりホロッとさせてくれるところがまたいいんですよね。

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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : よしもとばなな
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NoTitle * by おりえ
 よしもとばななさんの初期の頃の作品は特に好きですね。私にとっても正に癒しです。あの世界観が好きです。近年の作品は正直マンネリ感というかパターン化しているせいか初期の頃の煌きは無いのですが。
 「サンクチュアリ」は結構好きな作品です。よしもとさんの作品の中でも若干異質というか。
 彼女の作品の登場人物はまずいないだろうという現実感に乏しい感じなのですが、何故かこの作品の主人公達は若干リアルさがあって好きでした。
 友子のキャラが切なくとも好きでした。

Re: おりえ様☆ * by 惺
> 「 彼女の作品の登場人物はまずいないだろうという現実感に乏しい感じなのですが、何故かこの作品の主人公達は若干リアルさがあって好きでした。
>  友子のキャラが切なくとも好きでした。」 ← そうそう、コレです。自分が言いたかったコトはまさにコレです!!
同性として見たら友子はきっとヤな女なんだろうけど、何故か自分は好きなんですよね。ばななサン、嫌味なく描けてると思う。友子登場だけでこの作品は成功していると思うな~。あ、もちろん他のキャラの複合作用もあるんですけどね☆ 読んだらまた涙腺緩くなりました。
コメント、いつもありがとうございますe-466

なつかし~ * by 読書系女子
タイトルを見ても内容が思い出せないほど昔に読んだのですが、
惺様のレビューを読んで思い出しました!
嵐くんのやつですよね。鳥海人魚さんと。(間違っていたらすみません)
サンクチュアリは海辺のホテルで二日酔い生活の智明くんのやつですね。

どちらもいい作品でしたよね~
また読みたくなりました。

Re: なつかし~ * by 惺
> 読書系女子様e-339
そうそう、とりうみにんぎょちゃんとあらしくんのヤツです。スゴ~い! よく覚えてますね~☆
サンクチュアリもドンピシャです!
よほどのファンだったとお見受けいたしました!
再読してみてくださ~い☆

個別記事の管理2010-06-07 (Mon)

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哀しい予感 (幻冬舎文庫)哀しい予感 (幻冬舎文庫)
(2006/12)
吉本 ばなな

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 最近よしもとばななにハマッているわけではないんですが、サクッと読めてじわっとくる読後感に味をしめてしまいました。再読了でその良さをしみじみ感じ、なんだか癒された気が。以下文庫見開きよりあらすじ。

弥生はいくつもの啓示を受けるようにしてここに来た。それは、おばである、ゆきのの家。濃い緑の匂い立ち込めるその古い一軒家に、変わり者の音楽教師ゆきのはひっそりと暮らしている。
2人で過ごすときに流れる透明な時間。それは失われた家族のぬくもりだったのか。
ある曇った午後、ゆきのの弾くピアノの音色が空に消えていくのを聴いたとき、弥生の19歳、初夏の物語は始まった。


 例によって淡々と物語は進んでいきます。この淡々さに騙されちゃいけないんですが、よしもとばななに登場するヒロインって皆、結構特異で不幸な境遇の少女が多い気がする。このハナシの弥生も幸せな一家の長女として生活しているけれど、実は養女で血のつながらない弟の哲生と相思相愛の仲。加えて幼い頃の記憶は何故かすっぽり抜け落ちている。そんな自分と家族に微かな違和感を抱いている弥生を癒してくれるのが、変わり者のおばである、ゆきの。

 このゆきのの住む家の描写がものすごくいいな~と思いました。築ン十年のつたのからまる古びた家。周りはうっそうとはびこる雑草と立木。そこに独りで住む、音楽教師のゆきのは、親族も認める変わり者。
 そのゆきのが主人公でもいいんじゃないかと思うくらい、彼女は重要な人物。皆ゆきのに振り回されながらも、その強烈な個性に惹かれていく。

 自分の本当の家族は誰なのか? 本当に愛する人は誰なのか? 自分は一体何者なのか?
 そんなある意味自分捜しの様相を呈したわりと重い?テーマを扱っているけれど、ゆっくりのんびりした語り口、それでいて時折ハッとする弥生の言葉。それらが絶妙なバランスで散りばめられていて、一気に読んでしまう。

「私はおばと弟を失ったのではなくて、この手足で姉と恋人を発掘した」
 最後のこの一文好きです。
 おばと信じていたゆきのが実は姉だった。
 劇的な姉妹の対面ではないけれど、ジンと心に染みいる弥生とゆきのの2人の魂の交流。
 この作者サンでしか絶対書けない、この味わい。やっぱり名作なんだなあと思ってしまいました。


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Theme : ブックレビュー * Genre : 小説・文学 * Category : よしもとばなな
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こんばんは! * by 伊織
ばななさん、ハマリだしたら止まりませんよね~^^
私も昔、むさぼるように読んだ覚えが・・・。

主人公の女性は生い立ちやらが人とはちょっと違うところが多くて、でもそれを不幸と感じていないあたりが好感を持てて、重いテーマが多いのにスルスル読めるところもばななさんならではという感じです♪

私はこないだ「デッドエンドの思い出」を読んで久しぶりにばななさんワールドに浸りました。
個人的には初期の作品が好きです。

Re: こんばんは! * by 惺
> 伊織様e-398

「デッドエンドの思い出」← 面白そうですね~!
最近の作品は全く読んでいないので、今がどういう作風になっているのか分からない状態ですe-263
昔はばななサン、イマイチだったんですが、今読み返してみるとすごくいいなァと思います。
初期作品、いいですよね。
最近の作品も読みたくなりました。

NoTitle * by -
 こんばんは!!!
よしもとばななさんは一時期むさぼるように読みました(途中で同じ味だと気づき暫く読んでいなかったのですが)。
 私は初期作品の頃が好きですね。いい意味で枠に留まっていなかったという感じがします。
 どんな作品もばななテイストというか本当にこの方しか出せない味ですね。
 「デッドエンドの思い出」良かったですよ。表紙が凄く美しいです。

Re: はじめまして! * by 惺
> こんばんはe-339

やっぱり読みふけってしまいますよね、よしもとばななサン。
当時(何年前かしら~?)、初期作品は自分の周りですご~く人気で有名どころは未だに所持していて、最近再読し始めました。そしたら、ついつい読んでしまう!
あの独特のゆっくりとした語り口に癒されます。
「デッドエンドの思い出」← 良かったですか? では近いうちにこの作品を読んでみようと思います。

コメントありがとうございました☆ 
次回ご来訪の時、せっかくなのでお名前を教えてください! 

おりえ * by -
 惺様、すいません名前の入力を忘れていました。
 怪しい奴になってしまいました。

Re: ようこそ♪ * by 惺
> おりえ様e-398

こんばんは~☆ 
おりえサンだったんですね。← 馴れ馴れしくてすみませんe-263
何度かブログにお邪魔させて頂いてました!
ご訪問とっても嬉しいです☆
おまけにコメントまで頂いて!
自分もまた遊びにいきますので、その時はヨロシクお願いしますe-466

哀しい予感 * by 読書系女子
この本、昔大好きだったんです。
わたしにも吉本ばななを読むようなかわゆらしい時期があったのかしら?と今では不思議な感じもしますが。
哀しい予感は何度も何度も読んでいて、そのせいで1歳年下の男と結婚してしまったり・・・ばななさん責任とってよって気分です^^;

Re: 哀しい予感 * by 惺
> 読書系女子様e-398

最近になってばななサンの良さが分かってきました。トシとって涙腺が弱くなってきたのか、読み終わると涙かなりヤバいです。

年下のダンナさまかぁ~良いなぁ~…ってちが~う!
よしもとばななの影響なんですか? そうだとしたらかなりディープなファンだったんですね!
自分もしばらくよしもとばななの再読の日々が続きそうです☆
コメントありがとうございましたe-466

個別記事の管理2010-05-08 (Sat)

ご訪問ありがとうございます☆

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)
(1992/03)
吉本 ばなな

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 時間があったので何故か急に読みたくなって何年ぶりかで再読。そうしたら意外や意外、浸ってしまいました。そして不覚にもグスグス泣いてるし……こういうハナシは若い感性を持ってして書けるモノなのだなぁと。んでもって若さって素晴らしいゾ! と思いながら読んでました。← トシとったのね~
 以下ウィキよりホント~に簡単な概略。

病弱な少女つぐみが、夏に帰省してきた従姉妹のまりあと町で遭遇する出来事を描く。

 平成初のミリオンセラーで第2回山本周五郎賞受賞だそうです。納得の作品かと。

 ヒロインは身体が弱く性格が極悪で強烈な個性を持つ美少女つぐみと、クールで鷹揚、そして彼女を誰よりも理解できる唯一の存在であるまりあ。そんなふたりのストレートで乾いた関係が眩しくて、悲しくて、心地いい。

 なんたって、このつぐみというキャラが最高! 小悪魔で、独自の人生哲学を持っていて、醒めていながらも愛情深い。そんな彼女の魅力がラスト近く、最愛の犬に対する復讐エピソードで如実に現れている。かなり狂気じみているクセに、何だかいじましくて儚くて憎めない。
 花火に祭りにスイカ。強烈な太陽に潮風、海沿いの旅館。そして夕暮れの海岸に犬の散歩。
 これら夏を思わせるアイテムがふんだんに登場して否が応でも郷愁に浸ってしまう。

 ひと夏の貴重な体験と、まりあとつぐみと陽子と恭一の4人の魂の交流。そして誰でもひとつくらいは持っているであろう、大切な原風景。心の拠り所。
 まりあにとってつぐみは、つぐみにとってまりあは、それこそかけがえのない心の原風景なのだなァと思ってしまいました。

 よしもとばなな、この感性侮れない! 初期の作品ではこれが一番の傑作だと信じております、ハイ。思いっきり個人的に。


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なつかしすぎるっ( ´∀`) * by 伊織
こんばんは~!
セーラームーンにTUGUMIって(*´д`*)
めちゃめちゃ懐かしいデス!
ばななさんの初期作品は中学時代にはまってその当時刊行されていた作品はほとんど読みましたし、セーラームーンは小学生のころ大好きで毎週欠かさずに見ていましたカラ!

思えば、セーラームーンがプリキュアなんかのバイブルになっているんじゃないかと思いますw

TUGUMIも友ブロガーさんが読んでらして、懐かしくて自分も再読したいんですが、まだ先のことになりそうです・・・。
それにしても懐かしすぎてちょっと興奮してしまいました(〃 ̄ω ̄〃ゞ

ナイス目のつけどころですね~☆
さすがは惺さんです^^!

Re: なつかしモノ大会です……☆ * by 惺
> 伊織様

もうね~ドン引きされるんじゃないかと、ビクビクしながらエントリーしたブツです。2つともe-263
両方共自分の青春でした~って勢いです。大げさですが。

「思えば、セーラームーンがプリキュアなんかのバイブルになっているんじゃないかと思いますw 」 ← 確かに遺伝子はひしひしと感じますよね~。だんだん酷似しているような。

よしもとばななは「キッチン」がイマイチだったんだけど、こっちは当時から好きな作品でした。今読み返しても色あせてないし。再読おススメです。

伊織サンのノリ大好きです! ご訪問ありがとうございました~☆

おお~ * by こはる
あああ~懐かしい!

っていっても、6年前くらいに読みました。

この本で、既に有名になっていた吉本ばななさんを凄い人だと認識しました。

また、読み返したくなりました。

Re: フフフ…☆ * by 惺
> こはる様

そうそう、自分も久しぶりに読んでカンド~しました☆
年食ってから読むとよけいに味わいが増すようです。← あくまで自分の場合です。
つぐみのあの破壊された性格が実は大好きなのでした☆

コメントありがとうございましたe-466

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