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個別記事の管理2013-07-19 (Fri)
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にすいです。    冲方丁対談集にすいです。 冲方丁対談集
(2013/02/01)
冲方 丁

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地元図書館にあってついつい借りてしまった本。タイトルがなんともね、そのとおり!以下BOOKデータベースより内容。

異才・冲方丁、初の対談集! かわぐちかいじ、富野由悠季、井上雄彦、養老孟司、夢枕獏、伊坂幸太郎、天野喜孝、鈴木一義、中野美奈子、滝田洋二郎、山本淳子……各界のトップランナー11名との対談を収録!
『天地明察』『光圀伝』の異才が各ジャンルの強者達と語り合った7年の軌跡。仕事とは。創作とは。そして、日本人とは。熱く濃密な対談集。


これは予想していたよりもなかなか面白かったです。
時期的には天地明察が大ヒットした後くらいなのかな?
この本のために…というわけではなく各誌での対談を1冊に集めたというカンジで、対談者によって内容量がそれぞれ違うのだけれど、さまざなジャンルの方たちばかりなので読んでいて楽しかった。印象に残った対談をいくつか。

富野由悠季
一番ページを割いていた対談。6回にわたって某雑誌に掲載されたもの。
冲方氏もアニメ畑経験者ということで、なかなか密度ある対談で面白かった。なにより富野氏のさりげないツッコミが笑えた。
いきなり冲方氏の処女作がまったくダメ、個人的に受け付けないって言っちゃうとかね…さらにペンネームに拒否感感じてた…とか!ヒィィィィ!
ただ、それも決して嫌な感じのコメントではなく。冲方氏の才能と仕事をしっかり認めた上でのジョークなのだとわかるとなかなか毒舌な方?なのかなと。ご自分の仕事に確固たる矜持を持っている富野氏の話も面白く、時にタジタジとなりながらも巧くかわす&返す冲方氏とのやりとりに思わずニヤニヤ。大御所VS才能ある新人(中堅)との緊迫した楽しい対談─といったカンジでした。

伊坂幸太郎
年齢も近い?のかな。読んでいて一番気軽にというか、ざっくばらんな対談って印象。
作家同士ゆえ、お互いの作品に対する想いやら、家族のこと、果ては奥様との喧嘩についてとか、なかなか私生活も垣間見れて面白い!
意外と(失礼!)お二人ともマイホームパパなのだなあ…と思ったり。こういう「素」の部分がわかる対談もいいよね。
対談後の「お互い10個の質問をぶつけ合う企画」っていうのが最高に愉快ー!

鈴木一義
まったく存じあげない方で。肩書は「国立科学博物館理工学研究部科学技術史グループ長」だそうで。
「天地明察」の裏話・考証話がメインかな。当時の測量に関する薀蓄になるほどと感心したり、日本の和算の話から独自の文化に目覚めてゆく「日本のアイデンティティ」にまで及ぶ両者の話がとても興味深かった。

中野美菜子
え? 意外な方と対談してたのね! というのが第一印象。
「天地明察」から「光圀伝」と作品の話の中で、冲方氏の父親に対する葛藤と想いを見事言い当ててしまう中野さんの洞察力に驚き。
ページ数はあまりないけど、読んでいてとても清々しい対談だった。

山本淳子
こちらの方も存じ上げなくて。平安文学研究者とのこと。
冲方氏の最新作のテーマが清少納言ということで、その縁からの対談となったのかな?
清少納言と中宮定子。その関係を軸に彼女達が生きた時代を熱く語る語る! 
今まで男メインのストーリーを書いてきた冲方氏がどう女性をメインキャラにして書いてゆくのか?
この対談を読んだらものすごく興味が湧いた!

などなど、予想していたよりもずっと面白く楽しめた対談集でした。
様々なジャンルの方と渡り合う?冲方氏の切り返しの巧みさにも唸った!

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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 冲方丁
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* by igaiga
今、それこそ冲方さんの新聞小説その名も「はなとゆめ」を読んでおります(^^)
清少納言の一人称で語られるその小説。
29日で終わるみたいなのですけどねーー。
中宮定子様がまたいいんですよねー。
ちょっとカッコいいんです(〃∀〃)

Re: igaiga 様☆ * by 惺
こんばんはー!
えー!いいなあ…なんてタイムリー!
対談読んでものすごく面白そうだなあって思って。定子様がちょっとカッコいいとか!
早く単行本or文庫にならないかなあ。
冲方さんが女性書くのってものすごく興味ある!

こんちわん♪ * by ゆき
冲方丁さんは今やジャンルを超えて活躍なさってますからね……対談、気になるなぁ。

伊坂さんとは比較的年が近いのかな?
冲方さんと6歳違いだったハズです。
お二方とも奥様に尻に引かれているような気がするのは私だけでしょうか?

あ、買ったままずっと積んでる『光圀伝』読まなきゃ。

Re: ゆき様☆ * by 惺
こんばんは!
対談集、なーんにも考えなしで読んだので意外な面白さでした!
対談相手がいろいろなジャンルの方たちばかりだったので、
それも良かったなあ…。
伊坂さんとはなんだか気心知れた友達!みたいなノリで。
結構楽しそうな対談にこっちも読んでて気持ちよかった~。
尻に敷かれてる…にはげど!
意外とマイホームパパなのに驚いた笑。

光圀伝、読んだら感想呟いてねん♫

* by 藍色
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

個別記事の管理2013-02-04 (Mon)
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OUT OF CONTROL (ハヤカワ文庫JA)OUT OF CONTROL (ハヤカワ文庫JA)
(2012/07/20)
冲方 丁

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 図書館にあった本。比較的新刊なので即借り! 冲方丁作品は久しぶりです。以下BOOKデータベースより内容。

『天地明察』の原型短篇「日本改暦事情」、親から子どもへの普遍的な愛情をSF設定の中で描いた「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」、著者自身を思わせる作家の一夜を疾走感溢れる筆致でつづる異色の表題作など、全7篇を収録。

スタンド・アウト / まあこ / 箱 / 日本改暦事情 / デストピア / メトセラとプラスチックと太陽の臓器 / OUT OF CONTROL

 短篇集でした。なかなか面白かったです。バラエティに富んだ作品群で飽きずに読めたし。
 中でも気になった作品をいくつか。

まあこ
 とあるカリスマ美容師・好河に降りかかる悪夢。
 友人の曽田から特別に出張カットを頼まれる。客はなんと曽田が精巧に造った人形(いわゆるダッ○ワイフ)まあこ。好河はまあこを自宅に引き取ってカットを施す約束をするが次第にその人形に魅入られて…。
 因縁極まりない人形まあこにとり憑かれた男の悲劇。ったく、男ってしょーもなッ! と思いながら読んでいたけれど、そのどうしようもない男性心理(性さが というの?)を巧みに衝いたホラーテイストのストーリー。うーむ。

 やり手で憧憬の的であった蔵前が自殺した。その彼がコレクションしていた膨大な数の「箱」をネット・オークションでさばき、ひと儲けしようとする涌井・容子・相田の3人。空のはずの箱から異臭が漂い、カミソリの刃が飛び出し、大量の人髪が溢れ…といった怪奇現象が彼等を襲う。
 ループもので、これもちょっと背筋がゾッとするホラーだった。
日本改暦事情
 これは言わずと知れた「天地明察」のダイジェスト版。習作っぽいカンジでコンパクトにまとめられた印象が。
 本編と比べると物足りないのは否めないけれど、それでもやっぱりグッときた!
デストピア
 歪んだ母親の管理から逃げ出そうとあがく息子の歪んだ精神と行動。数年まえに起こった池袋の某事件を連想してしまった。
メトセラとプラスチックと太陽の臓器
 SFです。長寿を目的とした臓器を造るための遺伝子を、胎児に注挿することが当たり前の未来。死産も無く300年は生存可能となった世界での親子の関係と在り方。夫婦の微笑ましくもブラックユーモア溢れる描写がなんとも面白かった。

 とまあ、ほとんど面白かったんですけどね。まあこ・箱・デストピアの3作のような日常が突然崩壊・OUT OF CONTROL(制御不能)するというストーリーがものすごく巧いなあと。壊れてゆく人間の心理がものすごくリアルで怖かった。
 天地明察のような万人受けするエンタメからマニアックなブラック作品までこなす作者の引き出しの多さが堪能できた美味しい1冊でした。

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個別記事の管理2012-05-22 (Tue)

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天地明察(下) (角川文庫)天地明察(下) (角川文庫)
(2012/05/18)
冲方 丁

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 上巻に続いて下巻も一気読み。以下文庫裏表紙より内容。

「この国の老いた暦を斬ってくれぬか」
会津藩藩主にして将軍家綱の後見人、保科正之から春海に告げられた重き言葉。武家と公家、士と農、そして天と地を強靭な絆で結ぶこの改暦事業は、文治国家として日本が変革を遂げる象徴でもあった。
改暦の「総大将」に任じられた春海だが、ここから想像を絶する苦闘の道が始まることになる──。
碁打ちにして歴法家・渋川春海の20年に亘る奮闘・挫折・喜び、そして恋!!


 いよいよ佳境に入ってきた感のある下巻。
 ようやく改暦事業に着手する春海の奮闘がメインストーリー。いちおうこの話は春海が主役なのだけれど、自分的には彼のワキを固める様々なキャラクターすべてが主役と言っても良いくらいだと。
 謎めいた老中酒井忠清、観測の達人・建部昌明と伊藤重孝、実質的な師である山崎闇斎、物静かな良き理解者・安藤有益、名君・保科正之、そして算術の天才・関孝和──等々、個性的で魅力的なこれらの人物達が春海を助け鼓舞し苦難を共有する。すべては改暦という目的のために。

 紆余曲折、幾度となく挫折の憂き目に遭いながらも、これら素晴らしい人物たちに影響され刺激を受けながら春海は這い上がる。表向きはお上からの依頼であったけれども、実は自分に確固たる願いを託してくれた周囲の人々の大切な「想い」のために春海は半ば執念とも言えるこだわりで見事改暦を実現させてゆく、という作者の解釈・視点が素晴らしいなと。

 ほぼ全編にわたって数学的論述が。 理数系まったくダメな自分でもなぜか読めてしまうのが作者の巧みな筆力の賜物。前半部分の春海と関との算術合戦などはテンポ良くまるでゲームのよう。そのふたりの運命的な出逢いから、互いに良きライバルと認め合い改暦に向けての共同作業にいたるエピソードがとても感動的。さらに堅苦しい算術シーンばかりではなく、生涯の伴侶となるえんとの絡みも微笑ましい。

 唯一惜しいなと思ったのが、後半が急ぎ足だったこと。特に改暦事業に着手してからの展開が少し表面的すぎた気が。春海が独自に編み出した大和歴についてもっと突っ込んだ解説なり、誕生の苦労話などを盛り込んでほしかった。
 自分的にはSF畑の作家が書いた時代小説だなあという印象。もちろん良い意味で。程よい人情と知的ゲームと主人公の精神的成長が爽やかで、従来の時代小説とは明らかに一線を画していて新鮮。時代物であっても人を斬るのではなく、古い慣習を斬るという作者のメッセージもよくわかる。
 次は水戸光圀をテーマにした作品なのだとか。期待値大かな、自分的に。


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* by Medeski
>後半が急ぎ足だったこと。

確かに、ここは如実に出てましたよね。神道なんかに頁割いたからだ!関K和の描き方は面白かったですね。実際、ああいう天才だったのかもしれませんけど、演出の仕方がお洒落でした。

Re: Medeski 様☆ * by 惺
こんばんはー!
やはりそう思いました?
上巻は面白く読めたんですけど、下巻の後半がね…ちょっとね…。
関と春海の関係はナイス! この2人がどうなるのかかなり気になったし。
しかし、ラノベ時代とまったく作風と文体が変わって(変えて?)ちょっとビックリでした。

個別記事の管理2012-05-21 (Mon)

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 過去かなり話題になった作品。文庫になったのでさっそく購入しました! 以下BOOKデータベースより内容。

四代将軍家綱の治世、ある事業が立ちあがる。それは日本独自の暦を作ること。当時使われていた暦は正確さを失いずれが生じ始めていた--。
日本文化を変えた大計画を個の成長物語として瑞々しく重厚に描く時代小説!


 文句なく面白かった! この作者の作品はラノベとマルドゥック・スクランブルを読んだことがあるくらい。その時はかなりクセのある文体だなあ……とあまり気にせずにいたのだけど。初の時代小説ということで一体どんな? と思っていたらなんと!「碁」と「算術」と「暦」がテーマとは!

 まだまだ上巻なので、主に「碁」と「算術」がメイン。その「算術」の記述にも目からウロコ。よく調べたなあと驚きました、正直。だって表記全部が漢字&漢数字! だからといって決して小難しい……というのではなく、図入りで比較的わかりやすい。江戸時代の算術なんてまったく知らなかったけれど、自分的にすごく斬新なテーマだった。
 その算術に魅せられて、ずっぽりとハマってゆく渋川春海というキャラがとても清々しくて高感度大。一歩間違えると「算術オタク」になりかねないけれど、性格はおっとり型でさらに純朴度100%で憎めない。
 ふとしたきっかけで運命的な数学的出逢いを果たす、関孝和という人物に感化され、さらに算術の道へと突き進んでゆく。
 この二人のエピソードがまた読ませるし。一度も出逢ったことのない二人が設問を作る側と解く側という立場で互いに心を通わせてゆく──という展開に一気読み。

 さらに、下巻の展開に重要なエッセンスになるであろう、星の観測のために日本全国を行脚するという第三章がまるでロードノヴェルのようで面白い。
 観測隊の一員となった春海の二人の上司、建部と伊藤という老キャラクターがとっても魅力的で癒される。老人なのに心は少年、という言葉がぴったりの名ワキ役といったところ。人生の師として、春海にとってかけがえのない人物として描かれている。
 さらにこの老人たちばかりではなく、作中に登場するキャラクター達が皆とても活き活きしていて魅力的で文句のつけようがない! 自分的に一番気になっているのが春海が敬愛している関孝和。彼がこの後どうストーリーに絡んでくるのかも気になるところ。読んでいて、キャラクターの魅力って作品にとってものすごく大切なのだなってつくづく思った。

 空前絶後の巨大プロジェクトによもや自分が組み込まれているとは自覚していない春海がどう成長してゆくのかとても楽しみ。暦作りに一人の青年の人間的成長を絡めるという発想がスゴイなと。 今後どんな話になるの? 清々しいストーリーを望みつつ、下巻も一気読みします!


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* by まいまい
私は時代物ってほとんど読まないのですが、この作品は本当に楽しく読みました。
題材もキャラクターも両方とも魅力的です。
下巻もぜひ楽しんでくださいね。


Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんはー☆
遅ればせながら読みました!
面白いですねえ…この作品!
暦がテーマというのは知ってたのですけど、なんか難しそう…と思って避けてました(>_<)
でもでもまったくそんなことはなくて。
早く下巻読みたいです。関孝和と春海がどうなっていくのか知りたいー!

* by 読書系女子
おぉ!関孝和が登場するのですね!これは読んでみたいです!!

* by ひいち
こんにちは!

うんうん。この本本当によかった!!!
「あがいても、あがいても、あきらめない春海」が、
かっこ悪いのに、かっこよかった!!!

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
こんばんは!

> おぉ!関孝和が登場するのですね!これは読んでみたいです!!

数学に詳しい読書系女子サンなら絶対に楽しめると思う。
でてくるのはほとんど和算なんだけど、関孝和と渋川春海の算術合戦が非常に面白いです。
そっち方面全然ダメダメな自分でも充分楽しめました!

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは☆

> 「あがいても、あがいても、あきらめない春海」が、
> かっこ悪いのに、かっこよかった!!!

わかる!!
本当に面白かった!
春海もちょっとオトボケ気味だけど決してヘタレじゃない。
ピシッと筋の通っているところが読んでいて気持ちよかった☆
話題作なだけあるなーって思いましたねー。

個別記事の管理2010-07-10 (Sat)

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オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)
(2007/01)
冲方 丁

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 何故か冲方丁を読んでます。しかも「天地明察」ではなく、ラノベばっかり3作目。以下ウィキよりあらすじ。

舞台は西暦2016 年の国連管理都市ミリオポリス(かつてのウィーン)。極度の少子高齢化と犯罪・テロの増加を背景に児童労働と身体障害児に対するサイボーグ化が認められている。サイバーパンク的な架空の近未来が舞台ではあるが、911等の事件や国際問題、差別・貧困・テロリズムなどの現実の社会情勢を豊富に盛り込むことで、現在の世界の先にありえるかもしれない未来社会として描写している。
警察組織MPBの飼い犬となり、機械の手足を得て街を縦横無尽に駆けめぐる「黒犬」「紅犬」「白犬」と呼ばれる三人の少女の物語である。


 自分の読解力が無いのか、世界観を理解するのにえらい苦労したし。ウィキを読んでああ~なるほどね! と納得した次第。
 お子様向きアニメ「パワーパフガールズ」の冲方丁版として読みました。基本的なキャラ設定が何となく似てたから。

 MPB遊撃小隊「ケルベルス」に所属する3人は「特甲児童」=いわゆるある種のサイボーグ。
「黒犬・シュヴァルツ」=涼月→黒髪ボーイッシュ・直情型ででヘビースモーカー。武器は鉄拳。イメージはトイプードル。「対甲鉄拳=パンツァーファウスト」。
「紅犬・ロッター」=陽炎→長身でクール。常にガムを噛み、百発百中のスナイパー。イメージはドーベルマン。「魔弾の射手=フライシュッツ」。
「白犬・ヴァイス」=夕霧→天然アイドル系。歌って踊るのが趣味らしい。主な武器は両手指から放射する幅2ミクロンのワイヤー。イメージはプードル。「悪ふざけの夕霧=オイレンシュピーゲル」。

 ……と、性格・特技設定ははっきりとお約束キャラです。なかなか凝っていて、作中でもそれぞれの個性が活かされていると思いますね。作者サン、書き分けが巧いです。

 かなり映像化向けのキャラといい作品なんだけれど、内容はいたって悲惨というか、残酷。彼女達は皆肉体的・精神的に傷を負っていて、それが身体上の障碍だったり、性的虐待だったり、貧困だったりとかなり重いモノを背負った少女達。その彼女達がお互いをかけがえのない存在として認識・信頼し、それぞれの持つトラウマを克服してゆくのが、自分が読了した1作目の主な内容。
 自分の好みとしては第弐話「Red it be」が良かったかな。陽炎のトラウマ克服の過程が丁寧に描写されてて、ちょっと感動。

 か、しかし! この作者サン、少女受難と虐待? 系のハナシが好きなのかな? 「マルドゥック・スクランブル」も似たモチーフだし、いささかちと食傷気味。加えてドイツ語(なのかな?)多用・記号多用の独特の文体がかなり読みづらかった。テンポはいいんだけど。慣れるまでが、ね……。

 後続にリンクする作品もあるようで。
 さ~、次はいよいよ「天地明察」にいこうかな。ラノベを経て作者サンがどのように変化しているのか楽しみ~。


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個別記事の管理2010-06-02 (Wed)

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マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)
(2003/05)
冲方 丁

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「ストーム・ブリング・ワールド」よりもこっちを先に読めばよかった~! 面白すぎます! いきなりですが以下ウィキよりあらすじ。

少女娼婦バロットはショーギャンブラーにしてオクトーバー社の汚れ仕事を引き受けるシェルの計画により命を落としかけるが、シェルの犯罪を捜査する委任事件担当捜査官のイースターとウフコックに救出され、マルドゥック・スクランブル09法に基づく禁じられた科学技術の特別使用によって一命を取り留めた。そしてバロットはスクランブル09により高度な電子干渉(スナーク)能力を手に入れ、イースター、ウフコックと共にシェルの犯罪を追う。だがシェルも委任事件担当捜査官ボイルドを雇いバロットを追い詰めようとしていた……

 SF文学の大御所ハヤカワ文庫刊。第24回日本SF大賞受賞作品なんだそうで。受賞の名に恥じない、細部まで構成の行き届いた完全SF小説でした。まだ1巻しか読んでいないのですが、冒頭からグイグイ引き込まれて一気読み。ヒロインであるバロットがいかにして戦いにその身を躍らせてゆくのか、その発端がきっちりと描かれていて納得。
 ただ「少女娼婦」っていう設定がどうもね……いかにも男性作者が好みそうな設定ではあるな、と思ってしまいましたが。でも、社会の底辺層で生き、抑圧された自己からの解放を描くのであれば、感情移入しやすいヒロイン像になるのかなと。
 相棒のウフコックがネズミ(人間ではない設定)だというのも、ありがちといえばありがちだけど。美少女と小動物というのも絵になるから良しとして。

 それにしてもこの作者サン、言葉遊びが好きなのかな? 特にルイス・キャロルの「スナーク狩り」からの引用が多いのにビックリです。
 作中の様々な単語に言葉遊びを仕掛けているので、そこが面白いといえば面白いけど、あんまりやりすぎるとクドイような……。でもまあ、「バンダースナッチ」とか出てきた時には、思わずニヤリとしてしまいましたが。

 こちらの作品も2010年秋に劇場版アニメとして公開予定らしいんですね。多分映像化を意識して書かれた作品だと思うから、絶対面白そうだよね。


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個別記事の管理2010-05-26 (Wed)

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ストーム・ブリング・ワールド1(MF文庫ダ・ヴィンチ)ストーム・ブリング・ワールド1(MF文庫ダ・ヴィンチ)
(2009/08/21)
冲方 丁

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ストーム・ブリング・ワールド2 (MF文庫ダ・ヴィンチ)ストーム・ブリング・ワールド2 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
(2009/10/21)
冲方 丁

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 冲方丁の初期作品かと。思いっきりラノベです。「天地明察」にしようか迷ったんですが、珍しいな~と思ってこちらにしました。以下裏表紙よりあらすじ。

創造の女神カルドラが手にしていた<創造の書>。神々の争いで砕け散った断片は<カルド>と呼ばれ、それに秘められた力を駆使できる者を<セプター>と呼んだ。
少女アーティは父に愛されたい一心で嘘をつきセプター候補として神殿で学んでいた。そんな彼女のもとに転学生の少年リュロンがやってきたとき、運命の歯車が大きく動き出す!


 「カルドセプト創伝 ストーム・ブリング・ワールド」という過去作品を大幅修正したとのこと。過去作品はまったく知らないので、こんなモンか~と思いながら読みました。
 2巻まで読み終えようかと思ったんですが……もっとスリルありアクションありを想像してたんですが……うう、挫折しそう。
 いわゆるヒロイック・ファンタジーです。(あ、今はこういう言い方しないの?)
 1巻は舞台設定の説明と登場人物の紹介などなど、展開がゆっくりめで序盤は読んでいてとても辛かった……。中盤、リュロンがアーティの密かな護衛につくところから、おっ! おもしろくなるか? と思ったけれど、う~ん、なんだか学園ラブコメを読んでいるようで……。
 敵を倒すアイテムにも、もうひとひねりあってもいいんじゃないかな~と。← 余計なお世話ですが。 

 結局ラストが一番面白く読めたかな? どうなるリュロン! 気を持たせる終わり方。巧いです! 
 今注目の作家、冲方丁。コレを読んだ限りではただのラノベ作家という印象しかないのですが、「天地明察」でどう化けたのか非常に興味ありますねッ!


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