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個別記事の管理2013-06-10 (Mon)
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燦 4 炎の刃 (文春文庫)燦 4 炎の刃 (文春文庫)
(2013/06/07)
あさの あつこ

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 半年~1年のペース? 待ちに待ってた最新刊。以下BOOKデータベースより内容。

「闇神波は本気で我らを根絶やしにする気だ」。
刺客、暗殺、陰謀。江戸で男が次々と闇から斬りつけられる中、燦はついに争う者たちの手触りを感じ始める。
一方、伊月は藩の代替わりの準備に追われるが、圭寿の亡き兄が寵愛した美しき個室・静門院が面会を求めてきて…。
少年たちが苦悩する、文庫オリジナルシリーズ第四弾。


 うん。前作の感想で楽しみだ!と書いていたのだけど。
 よく言うと展開が噛みしめるようにじっくりゆっくり。逆に言うとちょっと中だるみ的な。
 前作は圭寿と燦の絡みが新鮮だったのだけど、今作はどっちかというと伊月メインなのかな。ちょこっと燦との兄弟の絡みがあって、それもまた面白かったり。性格が真逆のふたりなのに、知らず知らずのうちに互いを心のよりどころとしているところがツボかな。特に伊月の燦に対する依存度が次第に増しているような気がしてならん!と思っているのは自分だけ?

 個人的に気になるのは圭寿の戯作者としての今後。理解ある版元に恵まれて(この人物もなにかと…ね)幸先良いスタートを切れそうなのに、絵師が突如襲われたりして、メインの3人以外に、彼等を取り巻くワキキャラ達の身辺に不穏な動きが多々あったり、事件に巻き込まれていくのも気になるところ。これはやはり前作でほのめかされた闇神波が関係していると思うのだけれどね。その謎めいた闇神波もまだ本格的に登場とはならず。

 で、もうひとつ超気になるのが新しく登場した静門院。
 圭寿の亡き兄の側室というこの女狐(!)キャラが伊月をターゲットとしているところがね……。
 伊月逃げてー!と心の中で叫んでました。で彼女からほのめかされる圭寿の出生の秘密って…。
 うーん、次巻への焦らしが巧くてさすがです。次の5でさらなる大きな展開があるのか?
 ものすごーく気になるところ。読めるのは多分1年後かな。楽しみです!

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個別記事の管理2013-05-29 (Wed)
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Team・HKTeam・HK
(2013/03/12)
あさの あつこ

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 ひさしぶりのあさのあつこ。わりと新刊だと思うのだけど。ジャケ画がかわゆいな~。以下BOOKデータベースより内容。

引っ込み思案な専業主婦・佐伯美菜子は「主婦力を生かしませんか」という募集チラシの言葉にひかれ、ハウスキーパーの会社「Team・HK」に就活したところ、即採用に。代表の真冬野日向をはじめ、個性豊かなメンバーとさまざまな家を訪問するたび、美菜子のなかで少しずつ何かが変わり……。
ハウスキーピング会社で働きはじめた引っ込み思案で平凡な主婦が見つけた大切なもの…。フツーだけどフツーじゃないわくわく“お仕事小説”。


 うーん。
 ……。
 掴みはOKだったんだけど。専業主婦の美菜子が平凡な日常から一歩勇気を出してハウスキーパーの仕事を始めるというね。
 仕事を始める主婦のドキドキ感や戸惑いなどが描かれていて自分的に面白く読めたのだけど……でもそれも途中でなんだか違う方向に行ってしまって。
 試用的な最初のお仕事先が有名作家宅。そのちょっとおネエっぽい風変わりな作家に気に入られて、仕事も順調にこなしてゆく美菜子。ここまでは主婦の自立的なストーリー展開でサクサクと楽しく読めたんだけど。
 
 しかし!次の仕事先である老婦人宅でのエピソードには思いっきり??といったカンジ。
 依頼主である老婦人とちょっとした行き違いからトラブルとなってしまった美菜子。なんとか誤解を解こうと再訪した際、なんとその老婦人は何者かに襲われたらしく──。
 
 と、なぜか突然ミステリーテイストに突入してしまって。で、その事件に最初の仕事先で知りあったおネエ作家がなぜか乱入してくるし。個性的なTeam・HKのメンバーとの絆を描くのかと思いきや、実はそうでもなく。
 なので全体的に散漫な印象がぬぐえなかったですねー。ミステリーにするのか、主婦・美菜子の自立とTeam・HKとの仲間との絆を描くのか、どちらか一方に絞った方が面白いのかも。
 
 ちょっと残念なのだけど、自分的にはかなり消化不良気味の作品でありました。あさのあつこはやっぱりもっとドラマティックな作風が似合うと思うな。←あくまで個人的意見。
 そういえば、少年が活躍する時代モノ・燦4巻が来月発売なので、そちらに期待しますー!

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紹介文したいです。 * by 春川 雪
おもしろかったです。
ハラハラしたり・・・。
たまに、涙が出てきてしまいました。
今日は、この本を中学一年生から高校三年生に本紹介で書きたいのですかどうやって書けばいいのかわかりません。
よかったら、この本の内容を詳しく紹介してくれませんか?

Re: 春川雪様 * by 惺
はじめまして。

あさの先生は大好きなのですが、
自分的にこの作品はちょっと合わなかったみたいです…><。

で、えっ…と。
本の紹介とのことですが。
申し訳ございません。自分も公私共にバタバタしている状態で。
本も読む時間もままならないので、お断りさせていただきます。
自分のようなものが人様に本を紹介するなどもってのほかでして(汗)。

ご興味と関心を持っていただけただけでも大変ありがたく思います。
ご訪問とコメント本当にありがとうございました。
御希望に添えず大変申し訳なく思います。

個別記事の管理2012-11-24 (Sat)
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NO.6〔ナンバーシックス〕 beyond (YA! ENTERTAINMENT)NO.6〔ナンバーシックス〕 beyond (YA! ENTERTAINMENT)
(2012/11/22)
あさの あつこ、影山 徹 他

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 待ちに待ってた密林さん!発売日から2日経って到着とは…><。 遅すぎる! と憤慨しながらも舐めるように読了。懐かしいよーう!あ、極力ネタバレ避けましたが、どうしても内容知りたくない!という方は絶賛スルー推奨です。では以下BOOKデータベースより内容。

フジテレビ「ノイタミナ」にてアニメ化、そしてシリーズ累計100万部突破した近未来スペクタクル巨編『NO.6』。今回、9巻で惜しまれつつ完結したストーリーに、驚きの“外伝”が登場!
多数の完結を惜しむ声に、著者のあさのさんは「外伝を書きます!」と宣言。著者自身、愛情を覚えながら、完全にはつかみきれない魅力と複雑さを持つネズミと紫苑に、さらなる命を与えることに、意欲を燃やしています。
ネズミと紫苑、本編では触れられなかったそれぞれの生の一瞬を切り取り、彼らの秘密に迫ります。

イヌカシの日々 / 過去からの歌 / 紫苑の日々 / ネズミの日々

 影山徹氏の描く紫苑&ネズミがとうとう顔出しということで。若干アニメ寄りな気がしないでもないですが。まあ、それはそれで。
 気になる本編は4つの短篇集。発売されたばかりだからネタバレ避けるためにあまり詳しく語れませんが(泣) 
 面白かったですよ。紫苑・ネズミ・イヌカシ・火藍・力河・楊眠等々豪華メンバー登場で!
 作風もあまり変わらずでホッと一安心。特に紫苑・ネズミ・イヌカシは相変わらずで。
 自分的に一番好きなのは イヌカシの日々 かな。イヌカシ病気ネタは二次創作とか他の媒体でわりとありがちなのだけど、やはりオリジナルはさすがの面白さ。で、笑っちゃったのがいきなり公式認定の紫苑陛下ドS宣言が発令されたりとか 笑。
 イヌカシとネズミの出逢いエピソードに紫苑とネズミが知り合った時のあの救急箱が絡んで納得!の面白さでした。うーん、巧過ぎる…!三人の友情を再確認の名作でしたね。

紫苑の日々
 これはなかなか読みごたえある作品。紫苑の家で火藍主宰のパーティー開催。ゲストはもちろん力河&イヌカシ&シオン。そこで語られるまさかのエピソード。さらに終盤近く、紫苑が再建委員会のメンバーとしてその辣腕ぶりを発揮するシーンにね、ちょっと背筋がゾッと。紫苑とNO.6、双方の将来が暗示されているような気がしてなかなか含みのあるラスト。紫苑の隠された黒い力?を予兆させる終わり方が怖い。

ネズミの日々
 うーん、これは。旅するネズミが意外な人物と出逢うとか…ちょっとこじつけ?的なカンジも否めなかったが。しかし、こうくるのか?という斬新な驚きはあった。まさか!っていうね。このままNO.6をめぐる父と子の争い&葛藤物語に突入してもいいような気がしないでもないのだけれど…それに巻き込まれるネズミ…とかね。あわわ、ネタバレになってしまう。自重せねば。さすが自分(読者)の予想の遥か上をゆく作者。恐れ入りました。

 2人の邂逅はこれを読んだ限りではなさそうな…まあ、それでいいのかもね。ネズミも割り切る宣言らしきものもあったので。
 自分的には満足かな。おちゃめな酔っ払い紫苑の姿も拝めます。まあ、深読みすると続編につながりそうな終わり方でもあったかなと。
 それにしても久しぶりのNO.6。楽しませていただきました!


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* by ひいち
キャーキャー!!
読みたいよう~(^0^)

まだまだ、続きそう?な、感じなのかなぁ。
ずっと続いて欲しい~

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは☆
もうもう待ちに待ってたし!
残念ながらなんとなーく続きはなさそうな感じで…(>_<)
でもでも面白かったから大満足!でした(笑)

初めまして。 * by 奏
No.6の外伝、読みましたよ!
もうこれで本当に終わりなのかなと残念に思っております。
もしも二人が再会するのだったら、もっと年を取ってからの方が面白いというか、物語的には良いような気がします~・・・。

Re: 奏様☆ * by 惺
こんばんは!
おお!読まれましたか!
なんだかとっても懐かしくて…><。
ホントにこれでもう終わりなのかな…残念な気も。
でもラストの「ネズミの日々」を読むと
なんとなーく続編もありそうな…って思ったり←気のせいだ!
いろいろと想像(妄想)させてくれるこの本、
本当に大好きです~!

いろいろ考えられる * by ちより
私も読みましたが意味深な終わり方ですよね。
話が起承転結の転のところで終わっていて、いいほうにも悪いほうにも転がることができるようになっていました!
ハッピーエンドにすることもできるし、バッドエンドにすることもできる、そしてどちらにいくにもまたいろいろな終わりをつけられる、読者の好みで自由に終わりを考えられるような作品になっていました!
でもやっぱりあさの先生に続きを書いてほしい!!
改めてあさの先生の文才のすごさに感動させられました。

Re: ちより様 * by 惺
はじめまして!
読者のツボを突いたラストでしたよね。
続編を書こうと思えば書けるし、そこでストップしても大丈夫だし。
どちらにも転べるラストだと思いました。
巧いですよね!

唯一心残りがネズミの本名!
絶対明かされるかな?
と期待していたのにちょっと残念でした><。
イヌカシとの友情譚や、紫苑のダークさを垣間見れたり。
あさの先生のサービス精神には脱帽しました。
これからもNO.6応援していきますー!
ご訪問とコメント、ありがとうございました。

* by もりえ
何度もすいません。beyondに多分少女まんが「日出処の天子」です。あの李月龍・ユーシスの似ていた厩戸皇子なのです。あ、と気がついて「BANANA FISH」は少年愛を描いた名作に込めたオマージュなのですね。「NO.6」はこれに倣っていたのだと。  アッシュのセリフや英二の手紙が語りかけるのは「トーマの心臓」の少年たちがユーリに伝えたかったことで、そのへんにとらわれていて・・・ごめんなさい。もっといろいろだったのですね。山岸凉子さん、T・ホワイト、やはり望都さんの「メッシュ」と「A-A´」少年まんがですが「デビルマン」、toi8さんは最初からネズミのイメージは飛鳥了だったそう。(関係無いけど渚カヲル君もです!)
「NO.6」にはこれも望都さんの「マージナル」と「ゴールデンライラック」、T・ホワイトの「木曜日の子供」と竹宮恵子さん。台風が「風と木の詩」のメタファーだったのかと。
「涙の止め方・・・」も確か、少女まんがで・・・気になります。
ネズミの名前はやっぱり謎のままで・・・「薔薇の名前」ですよね。だってロマンチックでしょう。
兎に角古くてわかりにくくて(言い訳)でも大好きな作品は嬉しくて、ノスタルジーとレトロに愛を感じるのです。

個別記事の管理2012-10-25 (Thu)
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ガールズ・ブルー〈2〉 (teens’ best selections)ガールズ・ブルー〈2〉 (teens’ best selections)
(2009/08)
あさの あつこ

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 1作目を読んだのがかなり昔で内容をほとんど忘れていたけれど、読み始めたらすぐに思い出した!以下BOOKデータベースより内容。

落ちこぼれ高校に通う理穂、美咲、如月も三年生になった。高校最後の夏、周りは着々と進路を決めていくのに、三人は行く末をまだ決められない。
恋、友情、進学…タイムリミットが迫る中、私たちの答えはどうしたら見つかるのだろう。未来へ一歩を踏み出す姿を清々しく描いた大人気女子高生シリーズ第二弾。


 ヒロインである理穂の一人称語りで物語は展開。
 何か事件があるわけでもなく淡々と語られる理穂と友人達の日常。起伏あるストーリーではないので、ともすれば平坦で飽きるところなのだけれど、さすがあさのあつこ。印象的なフレーズと短い文章でテンポ良く綴られる物語は最後まで一気に読ませてしまう。
 18歳になった理穂と美咲。もちろん悩みは進路について。幼馴染の如月に友人のスウちゃんなど、個性的なワキキャラが彩を添えてくれる。その彼等も悩み迷いながらも自分の道を見出し、しっかりと歩んでいこうとするのがとても印象的。

 理穂の物憂い女子高生語りがなにより巧い。あさのあつこのエッセイか何かで読んだのだけど、このシリーズのネタ提供者は娘さんであるとか。なので女子高生の揺れる心情描写はお見事。
 野球をするために東京の大学に進学している恋人の睦月との微妙な関係や、親友である美咲との切っても切れない絆とか。あまり嘘くさく感じないのも良いなあと。ただ、今作美咲の登場シーンがあまりなくてちょっと物足りないかな。1作目は理穂と美咲の友情がもう少し濃密に書かれていたような気がしたのだけど、今作は完全に理穂の独白に近いものになってて、そこのところがちょっと残念だった。

 自分的に清原紘氏のジャケ画が超絶お気に入り。Anotherの方だったのね!と驚き。描かれるとても素敵な少女画に惚れ惚れ。このガールズ・ブルーのジャケ画はまんま理穂ってカンジがするしね。あさのあつこは少年を描くのに定評があるけれど、少女もなかなか良いかと。
 いやしかし。どうも自分的によしもとばななの「TUGUMI」と被ってしまうんだよね。
 理穂=まりあ(あんなに優しくないけど)、美咲=つぐみ(あの病弱でありながら強気性格とかそっくり)
 てなカンジに。どうでもいいですね、失礼しましたー!


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個別記事の管理2012-10-02 (Tue)
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白兎1 透明な旅路と (白兎 1)白兎1 透明な旅路と (白兎 1)
(2012/09/27)
あさの あつこ

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 未読作品の新刊ということで購入。新装版だったのですね。以下BOOKデータベースより内容。

一時の絶望に駆られ、行きずりの女を絞殺した吉行明敬。殺人現場から離れようと自動車で山道を走る途中、彼は古臭いおかっぱ頭の幼女を連れた、白兎と名乗る不思議な少年に出会う。
「お家に帰る」という幼女と、付き添いだという少年。やむをえず2人を車に乗せ山間の温泉宿にたどり着くが、吉行は白兎たちの不可思議な言動に混乱していく。


 どうしてなんだろう。この作者サンの小説はなぜか冒頭から惹きこまれてしまって一気読みしてしまう作品が多い。この作品もそうでした。
 個人的にあさのあつこの文章がとても好きで。短いセンテンスでありながら印象的なフレーズが多く、加えて登場人物の心情も巧みに表現されていてホント巧いと思います。テンポが良いというか。くどくないというか。よってこの作品もしみじみと楽しませていただきました。

 まず何より主人公である謎の少年白兎が秀逸なキャラクター。どこからともなく現れる不思議な少年。その彼と一緒にいる健気な幼女かこ。このふたりと図らずも出会ってしまったのが人生に行き詰まった中年男性吉行。ゆきずりの女性を殺害したばかりの彼は、成り行きでこの謎めいた少年幼女と共に逃避行をすることになる。

 あくまでも白兎とかこは傍観者。警察の目をかいくぐって逃亡を続ける吉行の過去から現在に至る内面・心理描写が巧みに語られると共に、ひとりの中年男性の悲哀と苦悩が炙り出されてゆく。
 自分の暴力による家族との不和・両親との根強い確執。等々、吉行が抱えるさまざまな困難をひとつひとつ噛みしめてゆくうちに、自分はどうすべきなのかと自問自答するまでに至る。その心の変遷が白兎と純真なかことの関わりによって静かに導き出されてゆく。

 白兎は吉行の負の感情を映し出す鏡なのかなと思った。
 時折垣間見せる、白兎の吉行への静かな糾弾ともとれる言動。それによって吉行は自らの過去を振り返り、閉塞した現状を打破するきっかけを掴むこととなるのだ。
 白兎とかこの正体はなんとなーく中盤からわかっちゃうんだけどね。特にどうなるのかなあと心配していた、かこと母親との対面シーンがじんわりしたかな。だが、あのラストは謎だぞ? また最初に戻る…的な終わり方だったよね? あれの意味するところがよくわからなかったのが悔しいゾと。
 あさの作品を読むたびに思うことだけれど、場景描写がハンパなく巧いなあと。田舎の風景とかまるで映像を見ているようだし。プラス、方言の使い方も絶品で。田舎の寂れた雰囲気を醸し出すのに効果抜群だと思った。まさにこれぞ職人芸。恐れ入りました。次シリーズも読みたいなー。


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個別記事の管理2012-07-10 (Tue)

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燦 3 土の刃 (文春文庫)燦 3 土の刃 (文春文庫)
(2012/07/10)
あさの あつこ

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 7月10日発売。まちに待ってた3巻です。以下BOOKデータベースより内容。

「圭寿、死ね」。江戸の大名屋敷に暮らす田鶴藩の後嗣に、闇から男が襲いかかった。同じころ、伊月は、藩邸の不穏な動きを探らせていた石崎文吾の無残な死体を前にしていた。そして燦は、江戸で「神波の一族」を知る人物に出会う。彼らにいったい何が起ころうとしているのか。

 だんだん面白くなってきましたねー。
 今作でのメインキャラは言うまでもなく圭寿。
 最初の頃はうん、なんだかおっとり型の伊月の主君で癒し系のほっこりキャラだなーと思っていたのが、実は次第に作中でも重要な位置を占めてきて。さらに彼の人物像と人間性が明らかになってくるのも面白い。

 田鶴藩の後嗣として江戸屋敷に暮らす圭寿の元に得体の知れない刺客が襲いかかる。折悪しく、影のように寄り添い常に身辺警護を怠らない伊月不在の時であり、絶体絶命のところを居合わせた燦に助けられる。
 あんなにも逢いたいと願っていた燦と対面できた圭寿。今作のツボはまさに圭寿と燦の対面シーンかな。
 身分の差を超えて相対する圭寿と燦。このふたりのやりとりがもう良いですね。為政者になるべき人物の圭寿のひそかな野望は戯作者になること。それには圧倒的に人生経験の少ない彼になりかわって、市井のさまざまを教えてやる燦との絡みが微笑ましくて面白い。その二人にさらに伊月が絡んでくるのだから面白さ倍増。

 発売して間もないので、ネタバレ回避の方向ですが(笑)、燦が属する神波一族の生き残りが発覚。それがまったく意外な人物だったり。で、さらに闇神波(ネーミングがベタすぎる…)という新たな敵(?)の存在も仄めかしたりと、今後の展開が実に気になるところ。
 あさのあつこの作品は対峙するふたりの少年(青年もあるか)の心理描写が一番の読みどころなのだけれど、今作は3人の少年の絡みが面白い。
 燦をして「得体が知れない奴」と言わしめた圭寿の動向が気になりますな。伊月と燦が未来の藩主様となる圭寿を護ってゆくことになるのか?
 うーん、4巻が楽しみだ。


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 あさのあつこの作品にはよく「得体の知れない」力を秘めたキャラが登場する。
 バッテリーの青浪しかりNO.6の紫苑しかり、今作では圭寿しかり。
 ううむー。自分的に燦はネズミに見えるし、伊月は紫苑、さらに女掏摸のお吉はイヌカシに見えてしまう…。
 とすると力河は須賀屋天三郎?
 ま、どうでもいいことなんだけど…燦の「あんた」呼ばわりはどうしてもネズミ…(笑)

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拍手コメお礼! * by 惺
八神さま☆
燦良いですよね!
自分的にどうしてもNO.6の時代物版
っていうカンジが…(笑)
もちろん燦=ネズミで。
続きがめっちゃ楽しみです。
拍手コメありがとうございました!

個別記事の管理2012-05-18 (Fri)

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うふふな日々うふふな日々
(2012/05/12)
あさの あつこ

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 NO.6以来お気に入り作家となったあさのあつこの新刊が出ると聞いて即密林で注文。気軽なエッセイでした! 以下BOOKデータベースより内容紹介。

「夏の盛り、わたしはついに一大決心をしました」
「仕事を終えてふと窓の外を見やると、それは、見知らぬ異界でした」
「恐ろしい事件が起こりました。悲劇、惨劇、あまりに痛ましい事件です」
 
初夏には蛍が飛び交う緑豊かな岡山県に暮らす著者。その日常は、平凡で何もないもののはずが……。ずっこけまくりで、妄想いっぱいな日々のあれこれをユーモアたっぷりに綴ったエッセイ集。
思わず笑みがこぼれ、読むだけで元気があふれてくること請け合いです。


 以前読んだ「あさのあつこのマンガ大好き!」はマンガにまつわるエッセイだったけれど、こちらは生活密着型の爆笑&しみじみ&ほのぼのエッセイ。私生活がチラリと垣間見られて面白い。
 方言まるだしの会話文がねこれまたいいんだわ~。小説では文体からしてかなり硬質でシビアな印象だったのだけど、実は!普通のおばちゃんテイスト満載で絶賛親近感!! ←日本語違う…スミマセン。愉快なおばちゃんの楽しい会話をこっそり聞いているみたいで飽きることなく読了。

第一章 季節はめぐる
 章タイトルどおり、季節にまつわるあれこれ。なぜか夏と冬の話題が多かった。作者サンは冬が大好きとのことで。おばあちゃん子だった作者がお正月早々から実家の旅館を手伝わされたことをしみじみと回想し、祖母とのかけがえのない時間をあらためて大切に思う冒頭のエピソードにかなり胸熱。
 他にも、よりによって真夏に大掃除を思い立ち、いざ開始しようとしたら懐かしのアルバムを発見してそのままずるずると見入ってしまったとか。その大掃除ネタで3エピソードもひっぱってしまうとかね。面白すぎるよ。
 岡山に在住だそうで、季節折々自然の移り変わりも挟んで、その描写はさすがのもの。
第二章 思考はめぐる
 これは純然たるエッセイ。まさしくエッセイの王道かなと。作者サンの思ったことがつらつらと書かれながらそれでも楽しいオチがついてて笑えるったら。
 なんたって面白いのが「ちょっと怖い話」「続・ちょっと怖い話」「続々・ちょっと怖い話」の3連発。話ひっぱるのが巧すぎでしょ! っていうくらいひっぱるひっぱる! 犬を貰いうける話から一体何が怖い話なのか想像もつかず。興味惹かれて読み進めて最後のオチに脱力&爆笑。コメディエンヌの称号をぜひとも授けたい、個人的に。
第三章 人生はめぐる
 この章はちょっとばかし真面目でした。前二章に比べて私生活、特にお子様のこととか子育てエピソードが多かった。
 ご自分の専業主婦時代、どうにも作品を書きたくて書けなかった頃の焦燥感がかなりリアル。大作家サンでもこんなに悩んでいた時期があったのね、と目からウロコ。さらに、嫁いだ娘サンに対する愛情もサラッと書いていて、子育てがひと段落した主婦の本音も垣間見られる。

 などなど、等身大のあさのあつこが堪能できる面白エッセイ! 
 自分的にお気に入りが悪友AサンとBサン。作者サンと交わされる日常のおばちゃんトークに悶絶したし。ユーモアと真摯な思考が見事にコラボした贅沢エッセイでした。


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あさのあつこ完全読本 (KAWADE夢ムック)あさのあつこ完全読本 (KAWADE夢ムック)
(2005/12/14)
三浦 しをん、金原 瑞人 他

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 休日に何気なく図書館の蔵書検索をしていて見つけた本。思いっきりシュミ本です(>_<) 2005年初版発行なのでちょっと昔ですね。「NO.6」読んで以後俄然気になる作家となったあさのあつこ。YA向きの完全読本です。以下BOOKデータベースより内容。

「バッテリー」「NO.6」「The MANZAI」など全作品の裏話、裏設定を作者みずから徹底解説。
三浦しをんとの特別対談「関係性マニアの作家たち。」や書き下ろし短篇「我よ、青き河口に至れ」なども収録。

スペシャル対談! 三浦しをん×あさのあつこ 関係性マニアの作家たち。
Chapter1【人生のこと。】
作品の舞台をめぐる
あさのあつこが選ぶ、とっておきの本たち
きっと、一人でも書いていた。
証言、アバウト、あさのあつこ
自分で書く年表。(思い出写真館つき)
Chapter2【おはなしのこと。】
あさのあつこ全作品自作解説
評論
あさのワールドへ旅立つためのAtoZ
気になるシーンの裏話完全公開!
森絵都からのながいながい手紙/あさのあつこからのながいながいお返事
書きおろし小説 我よ、青き河口に至れ ──とびらをくぐれば


 各タイトル見るからにお腹いっぱい盛りだくさんの内容。自分的に特に目玉特集だったのが巻頭の 三浦しをん×あさのあつこスペシャル対談! これに限るでしょ!
 おふたりのグラビア?満載の豪華対談! これだけでも読む価値アリ!の貴重さ。しかも共に「関係性マニア」とか(笑)
少年×少年・男子×男子のストーリーには定評のあるおふたり。同性同士の微妙な関係を書くのがお好きという、アツい語りに思わず熟読。
 「バッテリー」「NO.6」はもちろん福音の少年、「蘭」シリーズにまで話が及び、なかなか興味深い豪華対談でありました。

 他には作家デビューとなった同人誌「季節風」時代のエピソードや児童文学作家・後藤竜二との出会いなど、今ではなかなか知ることのない逸話になるほどなと。さらになんと!ご自身の幼少時代からのお写真までご披露なさっていて、もうもう貴重すぎる~!

 年代的にほとんど「バッテリー」中心の話題なのだけど、ちらほら自分ごひいきの「NO.6」ネタもあったりして。なるほど、作者はこう思いながら「NO.6」を書いていたのか!と新たな発見も。「安易なハッピーエンドにしたくないし、死や滅びで締めくくりたくない」とのコメントが。うんうん、今でこそ頷ける。確かに!あのラストはもうここで漠然と構想されていたのね~と、勝手に妄想&興奮。

 児童文学界の重鎮であり師である前述の後藤竜二や森絵都のコメント、金原瑞人による作品解説なども面白い。作者による各作品の裏話や、証言、アバウト、あさのあつこ での関係者によるこぼれ話などもね、楽しめた!
 ここまで読み返してみて…スミマセン、今回はかなりシュミ濃厚のネタとなってしまいました。長々と読んでくださった方、ホントにありがとうございました!


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