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個別記事の管理2010-06-14 (Mon)

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蛇にピアス (集英社文庫)蛇にピアス (集英社文庫)
(2006/06/28)
金原 ひとみ

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 ……痛いのってはっきり言ってものすごく苦手。ゆえにこの作品からも遠ざかっていたんですが。
 芥川賞受賞にはそれなりにきっとワケがあるのだろう、やっぱ、食わず嫌いはいかん、と思い直して読了。
 女「舞城王太郎」という称号をつけたくなるほどでした。←それほどでもないかな? 以下ウィキより要略。

ルイはアマのスプリット・タンに惹かれ、シバさんの指導の下、自分の舌にもピアスを入れる。さらにシバさんに、背中に麒麟と龍の刺青を入れてもらう約束も取り付ける。しかし、アマと喧嘩した暴力団風の男の死亡記事を見てから、ルイに不安が襲い始める。

 想像以上に舌ピアスとかの人体改造描写が細部まで行きわたってた。もう、読みながら思わずカオしかめてました。
破滅型のルイには到底感情移入できないけれど、なぜかそんなに嫌悪感は抱かなかった。彼女の恋人のアマも外見はイカれてるけど、憎めない人物として描かれているし。そして、ある意味一番食わせ物のシバも、ドS入った個性的な人物像で、この主要3人のキャラクターがとっても活き活きとしてた。

 傍目から見たらかなり暗くて重い三角関係。そこにちょっとしたミステリーと殺人が絡んで、ラストは一気に読ませる。退廃的なルイ、その彼女をほぼ掌中に収めたシバ。先の見えない、希望のかけらすら見えない2人に、一体どういう未来が待ち受けているのか?

 冒頭の人体改造の描写もラストまでくると、この小説のただの修飾でしかなかったと痛感。
 若さゆえの絶望と諦念。それを痛々しいくらい感じて、読後感は何故かすっきりと瑞々しいものだった。それは何より、金原ひとみの硬質な文体と的確な表現と巧みな心理描写によるものが大きい。
 この作者サン、男描くの巧いな~と思わず唸ってしまいました。
 そしてこの作品を19歳で書いたとは! 恐るべし!


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