01≪ 2017/03 ≫02
12345678910111213141516171819202122232425262728293031
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2011-09-17 (Sat)

ご訪問ありがとうございます☆

風神の門 (下) (新潮文庫)風神の門 (下) (新潮文庫)
(1987/12)
司馬 遼太郎

商品詳細を見る

 やっと読み終えた下巻。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

大坂冬の陣に西上してくる徳川家康の首をねらうため、霧隠才蔵らは駿府城下に潜入し、徳川の忍者、風魔獅子王院たちと血闘をくりひろげる。
そして、駿府城内にしのび込んだ才蔵は、家康の寝所の天井裏に立つのだが……。
人間性を抹殺された忍者たちの中で、いかなる組織にも属さす、ただひとり人間らしく生きようとした才蔵の悲哀を通して、"忍び"の世界を現代の眼で捉えた長編小説。


 なるほど。これは「"忍び"の世界を現代の眼で捉えた」ハナシだったのか! 今さらながらに知りました。
 だとしたら真田幸村が企業トップで猿飛佐助はエリートサラリーマン、霧隠才蔵はどこの企業にも属さないフリーランサーといったところ?
 なるほどなるほど。でも今作はあくまで忍者小説。上巻に比べてちょっと間延び的な展開で面白さが殺げた印象だったなあ。

 敵方最大のライバルである徳川の忍者・風魔の獅子王院との対決が前半の見どころ! 才蔵と互角あるいはそれ以上の技術を持つ最強忍者。ギリギリ窮地に立たされた才蔵はすんでのところで獅子王院を打ち負かし、見事倒す。才蔵の勝利はお約束なんだけど、その死闘の描写が面白かった。脚を切断された獅子王院が逆立ちをして両手を脚代わりにして遁走してゆく……とかね。アイデアになるほどなと。

 その他、宮本武蔵も登場して作者サンのサービス精神を感じます。が、肝心の真田幸村との絆とか、クライマックスである大坂の陣がさらっと流されていてちょっと悲しい。
 何処にも誰にも屈せず、属さない才蔵が幸村の人間性に惹かれ大坂方に力を貸す。諜報活動に従事し、いざ大坂の陣に突入! というところで、なんと、彼自身は戦に参加せず、最愛の女性・隠岐殿を救出して戦線離脱してしまうという……。ラスト、もっと盛り上がるかと思っていたけれどそうではなく、結局、隠岐殿との愛に生きたという結末に。

 自分的にはやっぱりもっとアクションシーンふんだんに盛り込まれ、スリリングでハラハラする忍者モノが好みなんですが、今作はどちらかと言うと社会派忍者モノ?
 淀君と大野修理というなんとも頼りないいわば戦のド素人しかおらず、核となる参謀不在の大坂方。負けを承知で戦に臨んだ幸村始め大坂方の武将達。その男達の潔い滅びの美学もまた読んでいてグッとくるものが。それなのに、女子と落ちのびてしてしまった才蔵にちょっと残念感が……。まあ、これも自由人たる才蔵の魅力といえばそうなのかもしれないけれど。

 見方を変えるとこの作品、大坂の陣を舞台にした霧隠才蔵の華麗なるラブストーリーなのかもしれないゾと、ついつい思ってしまいました。下巻はまさかまさかの展開でちょっと失速気味で惜しかったなー。ま、才蔵と隠岐殿との明るいハッピーエンドだったので、良しとしましょうか。


blogram投票ボタンにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへ
☆いつも応援ありがとうございます☆
スポンサーサイト
Theme : 歴史・時代小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : 司馬遼太郎
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

こんばんは * by kotone
負けを承知で戦に臨んだ大坂方の武将達って ところに 少し 惹かれました
最近・・・
こーゆー 男らしい人って 少なくなったよーな?^^;

激しい戦いのお話だけでなく
ラブストーリーも 織り込まれてるのですか
歴史物が 苦手な私には 読みやすいかもしれません

Re: kotone 様☆ * by 惺
こんばんはー!
> 負けを承知で戦に臨んだ大坂方の武将達って ところに 少し 惹かれました
> 最近・・・
> こーゆー 男らしい人って 少なくなったよーな?^^;
確かに~!! 草食系の方多いですよね!

> 激しい戦いのお話だけでなく
> ラブストーリーも 織り込まれてるのですか
そうですねー、主人公がモテまくりです。
ちょっとオトナのラブストーリーってカンジですね♪

個別記事の管理2011-09-13 (Tue)

ご訪問ありがとうございます☆

風神の門 (上) (新潮文庫)風神の門 (上) (新潮文庫)
(1987/12)
司馬 遼太郎

商品詳細を見る

 巨匠・司馬遼太郎の作品! コッテコテの本格時代モノが読みたくなって再読。忍者モノが好きなので昔食い入るように読んだ覚えが。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

関ヶ原の合戦によって豊臣家が大坂城にとじこめられてしまった時期、伊賀の忍者の頭領。霧隠才蔵は人ちがいで何者かに襲われたことから、豊臣・徳川の争いに次第にまき込まれてゆく。
生来、いかなる集団にも属することを嫌った才蔵であったが、軍師真田幸村の将器に惹かれ、甲賀の忍者、猿飛佐助とともに、豊臣家のために奮迅の働きをし、ついには徳川家康の首をねらうにいたる。


 懐かしかった! 以前読んだ時は学生だったので、詳細までは理解及ばず。しかしオトナになって再読すると遥かに理解度進みます。←あたりまえか(>_<) 
 昔は難しく感じていた司馬遼の文章も、今読むと、かなりわかりやすいということを発見しました。なんかあったかいカンジしましたね。上品な文体というか。
 内容は簡単に言ってしまうと、あの有名な忍者・霧隠才蔵をヒーローにした、真田幸村および真田十勇士のハナシでしょうか。

 その才蔵は伊賀の頭領という設定。自分の忍者としての技量に相当な自信とプライドを持っていて、豊臣と徳川の一触即発という時代の中、未だどちら側に味方するか決めかねている。忍者としての自分を高く買ってくれる方に味方する、という彼は計算高くあくまで個人主義。彼にとって主人のため・組織のために命を賭けて仕事を全うする、などということは一切ありえない。けれど、忍者として抜群の腕を持つ才蔵を徳川・豊臣が放っておくはずがない。どうにかして彼を味方につけようと様々な策謀がなされてゆく。

 その東西両サイドの思惑と才蔵の争奪戦がなかなかスリリング。当の本人は飄々としてその策謀の網をくぐり抜けていくんだけど、その腹の探り合いがまた面白い!
 そして、その争奪戦の合間に絡む多数の美女たち。公家の姫君や甲賀のくの一等々、多数の美女とのラブロマンスも読んでいて美味しいトコロかも。
 後半にはいよいよ、将来の主人となる真田幸村との出逢いも。そして永遠のライバル・猿飛佐助との勝負あり、愉快な漫才?あり。仲良しコンビ誕生のエピソードも読んでいて楽しい。その他、十勇士のメンバーや、後藤又兵衛などの豪傑も小出しに登場。

 孤高を誇っていた才蔵が清廉な幸村の人格に惚れ込んで、臣下になろう(大坂方に味方しよう)と決断してゆくまでの心情の変化もなるほどなと。
 しかし、強くて美女にモテまくりでいいとこ取りの才蔵。おいしいキャラです。なんか嫌味だなーと思いつつも魅力的。
 上巻までしか読めなかったのですが、下巻はいよいよ大坂の陣を控えてさらなる波乱万丈の展開となること必至。
 才蔵がどのような人生・生き様を選びとるのか。再読だから知ってるんだけど、また新たに感動してみたいです。


blogram投票ボタンにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへ
☆いつも応援ありがとうございます☆
Theme : 歴史・時代小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : 司馬遼太郎
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
個別記事の管理2010-09-15 (Wed)

ご訪問ありがとうございます☆

梟の城 (新潮文庫)梟の城 (新潮文庫)
(1965/03)
司馬 遼太郎

商品詳細を見る

 今は「坂の上の雲」が話題ですが、その司馬遼太郎の本当に初期の作品。第42回直木賞受賞作。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

織田信長によって一族を惨殺された怨念と、忍者としての生きがいをかけて豊臣秀吉暗殺をねらう伊賀者、葛籠重蔵。その相弟子で、忍者の道を捨てて士官をし、伊賀を売り、重蔵を捕えることに出世の方途を求める風間五平。
戦国末期の権力争いを背景に、二人の伊賀者の対照的な生きざまを通して、かげろうのごとき忍者の実像を活写し、歴史小説に新しい時代を画くした直木賞受賞作品。

 一言で言うと骨太で重厚な作品でした。
「忍者」をテーマにした作品は山田風太郎や柴田錬三郎も扱っていますが、司馬遼太郎はテイストも方向性もまったく違う。前者2人がかなり派手でエンタメ的なのに対して、司馬遼太郎の作品はどちらかというと渋くあくまで純文路線、というか文芸路線。主人公の人生がしっかりと描かれている。

 忍者としての自分に誇りを持ち、生涯を全うしたいと願う葛籠重蔵と、忍者としての生き方を捨て侍として生きることを願う風間五平。この二人の男の生きざまが見事なまでに対照的。
 特に上昇志向が強く冷徹な風間五平などはものすごく個性的なキャラクター。陰湿な忍者の生活を捨て、華やかな世界で生きたいと願う彼。がしかし、所詮忍者は忍者としてしか生きられず、武士になれないという真理を理解できない彼がまた哀れでもあり、ある種の悲壮感を感じずにはいられなった。
 そしてその五平が終盤とある有名な歴史上の人物となって落命するという設定も、心憎い。

 その主役2人に絡んでくる女性キャラもなかなかのもの。
 気品あふれる謎の女忍者・小萩。そして野生的な美少女・木さる。やはり対照的なこの2人の女忍者をそれぞれ重蔵・五平と絡ませ、運命の明暗をはっきりと分けさせてしまった展開に複雑な想いも。

 根底に流れるテーマはやはり男の美学でしょうか。
 陰と陽の2人の男の生きざまを充分堪能させて頂きました。
 そしてラスト、重蔵と小萩の何とも言えないほのぼのムードが良い。
 予想外のハッピーエンディングで読後感も爽やかでした。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
blogram投票ボタン
Theme : 歴史・時代小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : 司馬遼太郎
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
個別記事の管理2010-07-03 (Sat)

ご訪問ありがとうございます☆

新選組血風録 (角川文庫)新選組血風録 (角川文庫)
(2003/11)
司馬 遼太郎

商品詳細を見る

 「燃えよ剣」を読んでから新選組がちょっとしたマイブーム。今度は同じ司馬遼サンでこちらを読了。15篇から成る読み応え充分の短・中篇集。以下新装版文庫裏表紙よりあらすじ。

勤皇か佐幕か、血なまぐさい抗争に明け暮れる維新前夜の京都に、その治安維持を任務として組織された剣客集団、新選組。
名刀の真贋を軸に近藤勇の不敵神話を描く「虎徹」、赤穂浪士討ち入り以来の屈折した心情に迫る「池田屋異聞」、悲恋に涙する剣士の素顔を綴る「沖田総司の恋」など、「誠」の旗印に参集した男たちの内面を通して、歴史小説の第一人者がその実像を浮き彫りにする。


 本格的で豪華版です。15篇のうち、自分的に印象に残った作品をいくつか。

「油小路の決闘」   新選組を脱盟した、参謀伊東甲子太郎への報復を、同じく新選組隊士の篠原泰之進の視点から描く。近藤・土方等新選組幹部の裏切り者に対する容赦無い粛清にビックリ。
「虎徹」         近藤勇の愛刀話。稀代の名刀「虎徹」の贋作をつかまされた彼が、周囲から贋作と指摘されながらも執拗にそれを認めない。近藤勇は今で言う、一種のブランド志向が高かったらしい。思わずクスッと笑える話。
「前髪の惣三郎」   いわゆるBLモノというのでしょうか。読んでビックリ! え~! 司馬遼サン、こんな書くの? 新選組に新たに入隊した美少年をめぐる騒動話。男所帯の組織内における妖しい三角関係。その騒動の締めはきっちりと沖田総司がつけます。
「沖田総司の恋」   結核に冒されつつある総司が通う町医者。そこの娘にほのかな想いを寄せる彼の気も知らずに、余計な世話を焼く近藤と土方。彼らの不用意なおせっかいで、哀れ総司の初恋は無残にも打ち砕かれる。総司サン、純なオトコです。人気の秘密がわかります!
「菊一文字」      同じく沖田総司バナシ。総司の持つ「菊一文字」と呼ばれる名刀にまつわる短編。彼の余命いくばくも無い儚げな中にも垣間見せる男気に唸りました。

 「燃えよ剣」はバリバリ土方オンリーでしたが、こちらは様々な隊士をメインに据えてバラエティーに富んだ作品集。文庫で630ページあるんで、かなりしんどいですが、時間のある時にじっくり読むといいかもです。

 さて、今人気の新選組はというとこちら。もちろん司馬遼サン原作ではないです。

薄桜鬼 第1巻 [DVD]薄桜鬼 第1巻 [DVD]
(2010/06/23)
桑島法子 三木眞一郎

商品詳細を見る

 「薄桜鬼 ~新選組奇譚~」。アニメで第一期終了。秋には第二期開始。もとはゲーム、しかもオトゲーだそうです。以下ウィキよりあらすじ。

幕末、文久三年から物語は始まる。主人公・雪村千鶴は江戸育ちの蘭学医の娘。父・綱道は京で仕事をしており離れて生活をしていた。ある日、父との連絡が取れなくなり心配になった千鶴は、男装をして京の町を訪れる。そこで千鶴はある衝撃的な場面に遭遇し、新選組と出会い、父の行方を共に捜すこととなる。新選組隊士達の間で起こる出来事、自身の出生、交わる新撰組の隠された秘密。幕末を駆け抜ける男達の生きるための闘いが繰り広げられる。

 ヒロインは男装の美少女。「花ざかりの君たちへ」・「桜蘭高校ホスト部」系統の歴史モノ版といったところでしょうか?
 アニメ1・2話観た限りでは、作画レベル良いし話もまあまあ面白いので、これは人気出るのも仕方ないなあという印象。
 あくまで主人公はこの千鶴という少女なので、新選組の活躍を期待するとちょっと肩すかしかも。史実もちょっと変えてあるし。ただ、さすが女子向け! 新選組のキャラたちは皆イケメン揃い! これじゃあ、人気も出ます。司馬遼サンのキャラとはかなり落差がありますね~。

 でもこういうメディアをきっかけに、歴史に興味を持つというのもアリじゃないかと。
 小説・ドラマ・映画・コミック・ゲームにアニメ。新選組って不変の人気だなァとつくづく思ってしまいます。なにより個性豊かな人物と、その生きざまが多くの人々を虜にするんでしょうね~。

 そしてなんと、秋には舞台化もするそうで。土方役にはあの「早乙女太一」! ううむ……ターゲットは明らかに女子。しかも今度は年齢層高めも狙ってくるのか?
 しばらく薄桜鬼人気は続くのかなァ? 


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

blogram投票ボタン

Theme : 薄桜鬼 * Genre : アニメ・コミック * Category : 司馬遼太郎
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
個別記事の管理2010-06-21 (Mon)

ご訪問ありがとうございます☆

燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)
(1972/05)
司馬 遼太郎

商品詳細を見る

燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)
(1972/06)
司馬 遼太郎

商品詳細を見る

 忍者モノ「風神の門」にしようか、新選組のこっちにしようか迷いましたが、こちらで。タイトルにも惹かれました。以下文庫本裏表紙よりあらすじ。

元治元年6月の池田屋事件以来、京都に血の雨が降るところ、必ず土方歳三の振るう大業物和泉守兼定があった。新選組のもっとも得意な日々であった。
やがて鳥羽伏見の戦いが始まり、薩長の大砲に白刃でいどんだ新選組は無残に敗れ、朝敵となって江戸へ逃げのびる。しかし、剣に憑かれた歳三は、剣に導かれるように会津若松へ、函館五稜郭へと戊辰の戦場を血で染めてゆく。
幕末の動乱期を新選組副長として剣に生き剣に死んだ男、土方歳三の華麗なまでに頑な生涯を描く。


 幕末はあんまり詳しくないんで、新選組といったら幸薄の美青年、沖田総司くらいしか印象なかったです。もちろん、近藤勇や土方歳三の名前は知識として知ってましたが、彼らがどのような生涯を歩んできたのかなんて、ぜ~んぜん知りませんでした。
 が、この作品を読んで、ホレました! 土方歳三の生きざまに! ← 単純です……。
 新選組の中で人気を二分しているのが、前述した沖田総司と土方歳三らしいのですが、納得ですね。

 上巻では生まれ故郷の日野時代から新選組設立を経て、歴史的にも有名な「池田屋事件」まで。
 下巻は彼の真骨頂、戦い場面が続く。鳥羽伏見・勝沼・宇都宮の戦いを経て戊辰戦争・函館戦争で戦死まで。

 生涯のライバルでもあり、親友でもある近藤勇とのコンビもイイ。2人の夢をかけて設立した新選組においては、あくまで局長である近藤を立て、自分はあくまでも影として憎まれ役に徹するという、孤高の精神の持ち主。この新選組時代の彼が言うまでも無く、歴史的にも有名で一番輝いていた時期だったと思う。
 後に2人が最期を共にすることなく別れてゆくのも、これまた運命かな、と。
 この作品では、あくまで土方という男の生涯をメインに据えているので、新選組自体にはあまり詳細に語られていないけれど、いずれ機会があったら「新選組血風録」あたりを読んでみたいなァ。新選組という組織も、個性的な隊員ばかりで面白そうです。

 上巻冒頭の土方は本当に田舎の百姓そのもの。その彼がさまざまな紆余曲折を経て、下巻ラストにおいて黒い羅紗の仏式軍服を着用し、愛刀・和泉守兼定を手にして官軍の銃弾に散ってゆく様に不覚にも涙。身なりは鮮やかに変貌したけれど、必死に幕府を守り通すその精神は頑なに古武士のまま、己の考えを最期まで貫き通すその姿にひたすら感動。
 今ではとんとお目にかからなくなってしまった、「男の美学」というモノをまざまざと見せていただきました。

 さすが大御所、司馬遼太郎。久しぶりでしたが、とっても読みやすかったです。今から約40年前の作品ですが、名作は色あせずです。
 ちなみに土方歳三をウィキで調べたら、なんと命日が1869年6 月20日だそうです。昨日だったんですね。勝手に奇妙な縁を感じてしまいました。
 ご冥福をお祈りいたします。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

blogram投票ボタン
Theme : 歴史・時代小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : 司馬遼太郎
* Comment : (4) * Trackback : (0) |

NoTitle * by Friday
これ凄い面白いですよね.
学生時代に寝不足になりながら読んだのを思い出します.
惺さんがおっしゃる通り司馬遼太郎らしい“男の美学”が描かれた傑作ですね.
いつもながら読みたくなるような本ばかりご紹介いただいて有難うございます.

Re: もったいないお言葉で……。 * by 惺
>Friday様e-339

読まれたことおありなんですか? 寝不足になるのわかります!
本当に読みだしたらとまらなくて、今日一日コレで潰れましたe-263
新選組に根強いファンがいるのって分かる気がしましたね~。特に土方はダントツ!

いつもこの拙いブログにお越しいただいてありがとうございます☆
おまけに、もったいないお言葉までいただいて感激です!
コメントもありがとうございましたe-466

時代小説は・・・ * by 親方あやかし堂
池波正太郎氏を筆頭に大好物でございます。

先日は、当ブログにおこしいただいてありがとうございます。
いわゆる司馬遼作品は、わたくしの親父のテリトリーでございますが・・・。
いつか手を染めてやろうという作者でございます。
いまは、池波氏にどっぷりと漬かっている次第で・・・。

Re: 時代小説は・・・ * by 惺
> 親方あやかし堂様 e-65

いわゆる司馬遼作品は、わたくしの親父のテリトリーでございますが・・・。
  ← ホントですか? では親父さまと是非語りあいたいと思います。(ウソです、惧れ多すぎですe-263)
池波作品はまだ読んだことがないので、いつか挑戦してみたいと思ってます!
自分にとって池波氏というと、どうしても食道楽というイメージが…。
親方サンの楽しいブログにもまたお邪魔させていただきます!
コメントありがとうございました☆

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。