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個別記事の管理2010-07-21 (Wed)

怖るべき子供たち (角川文庫 (コ2-1))怖るべき子供たち (角川文庫 (コ2-1))
(1991/06)
ジャン・コクトー

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 ALI PROの影響なのか? 何故かどうしても読みたくなってしまった1冊。300円代というお値段の安さにも惹かれました。最近外国作品、しかも古典にハマってます。以下文庫背表紙よりあらすじ。

未開で新鮮、善悪を識別することの出来ない子供たち。同性愛、盗み、虚偽、毒薬……無目的な混乱と不安定な精神が、やがて情熱へと発展し悲劇的な死に至るまでの姿を、鋭利な刃物のような言葉で描く小説詩。

「小説詩」とは何ぞ? と突っ込みたくなりますが、作品は堂々たる小説です。自分が漠然と抱いていたイメージとはまるで違った内容でした。かなり衝撃的でしたね~。
 少年犯罪系のハナシを想像していたんですが、蓋を開けてビックリ。美しい姉弟の近親相姦的な(そんなシーンは皆無なんですが)、破滅へとまっしぐらに突き進むハナシでした。かなり退廃的。「怖るべき~」というタイトルですが、自分的には「憐れむべき子供たち」に変更したいくらいでした。

 無残な死で両親を失くしているエリザベートとポールの姉弟。虚弱なポールと時に諍いながらも決して見捨てはしないエリザベート。そしてそのポールも姉しか頼る術がない。過去にも未来にも2人にとってあるのは孤独で不毛な世界だけ。自分達の生まれ育った家──2人の部屋だけがこの哀れな姉弟にとっての、何人にも犯されない聖域なのだ。
 時としてその聖域に立ち入ることを許可されるジェラールとアガート。だが、その彼等も姉弟の絆を断ち切ろうとするや否や、エリザベートが陰謀を巡らせる。

 外界を完全に遮断した、エリザベートとポール。特にエリザベートのポールに対する偏愛が凄まじくもあり、哀れでもあり。
 2人だけの世界に永遠に閉じこもってしまった、悲しい姉弟の狂気になんとも複雑な思い……。
 初・コクトーでしたが、読んで損は無し! ですね。退廃ムード満喫。そして独特の文体と雰囲気に酔わされました。

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Theme : 海外小説・翻訳本 * Genre : 小説・文学 * Category : 恐るべき子供たち
* Comment : (4) * Trackback : (0) |

読んでしまいましたね * by Friday
初コクトーは楽しめたようですね.
内容は非常に刺激的ですが,コクトーの文章の美しさには魅了されますよね.

Re: Friday様 * by 惺
> いやいや、面白かったです!
あの独特の世界観が何ともいえず……。もっと深く読めば様々な読み方も出来るみたいで。
「Zの悲劇」を読むつもりが何故かこっちになってしまいましたe-263
コメントありがとうございました☆

表紙 * by まいまい
素敵なレビュー!
この小説、読んだはずなんです!何十年も前に・・。
萩尾望都さんがマンガ化したのも読んだはず!
何も覚えてない。悲しいです。
また読めるでしょうか。
この表紙男子の魅力をばねにがんばってみようかな。

その前に「ちょんまげぷりん」を。
結局買ってしまいました。

Re: 表紙 * by 惺
>まいまい様e-420

まいまいサンは褒めるのがお上手! テレテレでどうコメントしていいのか困ってしまいます~e-449
萩尾望都サンは完全にこの原作をマンガ化してたんですね。同名の別作品かと思ってました。
今度読んでみよッと☆
かなりインパクトあるハナシでしたが、なんか格調高かったです。どこが? と突っ込まれると困りますが。
再読いいかもですね~。松山クン、渋ッ☆

「ちょんまげぷりん」も肩の凝らないハナシでした。
ただ、どうも錦戸クンがね~ちとイメージ違うかな。

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