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個別記事の管理2010-08-31 (Tue)

ご訪問ありがとうございます☆

ティファニーで朝食を (新潮文庫)ティファニーで朝食を (新潮文庫)
(2008/11/27)
トルーマン カポーティ

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 オードリー・ヘプバーン主演の映画で有名。初・トルーマン・カポーティに村上春樹の訳。ちょっと期待して読みました。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

第二次大戦下のニューヨークで、居並ぶセレブの求愛をさらりとかわし、社交界を自在に泳ぐ新人女優ホリー・ゴライトリー。気まぐれで可憐、そして天真爛漫な階下の住人に近づきたい、駆け出し小説家の僕の部屋の呼び鈴を、夜更けに鳴らしたのは他ならぬホリーだった……。

 昔観た映画とはまるで違った印象。映画は確か「僕」とホリーのラブロマンスっぽかったような気がしたんですが、オリジナルの小説の方はまったくそんなカンジはしません。
 ほのかに「僕」がホリーに片思いしているのがわかるくらい。なので、想像していたようなベタ甘な恋愛小説ではなく、希少な男女の友情物語として読みました。

 この作品の魅力はもう、この小悪魔ホリーというキャラクターに尽きると言ってもいいくらい。美人で気が強くてお金に弱くて、ちょっと自堕落。それでいて時折ふと垣間見せる寂しげな表情……などなど全編通して縦横無尽に活躍します。舞台設定は戦時中なんだけれど、現代でも通用しそうな……というか、絶対どこかにいそうなキャラクター。
 その危なっかしいホリーを優しく見守り、なにくれと気にかけ話し相手となる草食系男子の語り手「僕」。その二人の付かず離れず微妙な関係が読んでいてとっても心地いい。

 タイトルの「ティファニー」はホリーの心の拠り所。気分がクサクサした時にここに来ると不思議と落ち着くという。そんな心情を語りあうホリーと「僕」のシーンもなかなか読ませます。そして終盤、思いもかけない災難が彼女の身の上に降りかかる。窮地に陥った彼女を助けようとする「僕」といきつけのバーの経営者ジョー・ベル。このクライマックスからラストまでが最高に洒落てます!

 重要なアイテムとして「ティファニー」の他に「猫」が登場するんですが、前者はホリーの安息の地を、後者はホリー自身を暗喩しているのだな~と思ってしまいました。
 時代を感じさせない洗練された小説。村上春樹の訳も良かったかと。ヒロインが活き活きと描写されていたうえに、彼女を見守る「僕」の優しさが巧く表現されてたと思うな。そして、巻末の村上春樹による「訳者あとがき」も必見! この作品についてとってもアツく語ってます。

ティファニーで朝食を アニバーサリー・エディション [DVD]ティファニーで朝食を アニバーサリー・エディション [DVD]
(2008/06/20)
オードリー・ヘプバーンジョージ・ペパード

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 有名ですよね~。でも、オリジナル読んじゃうとホリーはオードリー・ヘプバーンじゃないッ!! って思います。雰囲気がまるで違うんだよね~。おまけに内容もちと違うし。
 でもコレはコレで別モノとして鑑賞しても名作にはまったく変わりないですが。
 自分的には「ローマの休日」が一番ヘプバーンらしい気がします~。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : カポーティー
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村上訳で読みたいっ * by 読書系女子
古めかしい訳で読んだことがあるけど、村上春樹で読み直したくなりました!!

ホリーってなんとなく「幸せでいてほしい」と思わせる女の子ですよね。不思議です。

主人公の「僕」=カポーティという錯覚を今でも持っています・・・

Re: 村上訳イイヨッ! * by 惺
> 読書系女子様e-339

> ホリーってなんとなく「幸せでいてほしい」と思わせる女の子ですよね。不思議です。 ← そうそう、あの危うさがね、女子にも男子にもウケるのかな。嫌味じゃないですよね。

> 主人公の「僕」=カポーティという錯覚を今でも持っています・・・ ← イエイエ、錯覚ではなく作者自身を投影しているのはホントらしいですよ~。 By春樹あとがき。

ギャツビー好きならこちらもイケると思います。おススメ品ですよん☆
コメントありがとうございました♪

個別記事の管理2010-08-30 (Mon)

 この拙いブログを覗いてくださる皆さま、楽しいコメントや貴重な情報をくださる皆さま。拍手や応援ぽちしてくださる方、リンクしてくださっている管理人の皆さま。
 ご訪問、いつも本当にありがとうございます。


早いもので明日で8月も終わり。なんだかあっというまの1か月でした。忙しさにかまけてろくろく本屋や図書館で本を選べず、読了した半分は自宅のむか~しの本でした。

【清朝十四王女】    自宅本。趣味で購入してた本です。終戦記念日に合わせて何かないかな~と思って読んだモノ。
【ラットマン】       初・道尾秀介でした。他の作品も読んでみたくなった。
【不道徳教育講座】   後半最大のヒット作! 三島由紀夫なのに何故か爆笑モノでした。 
【田園交響楽】      自宅本。何年ぶりに読んだんだろ? 昔読んだ時とはまた違った感慨を抱きました。
【狼のレクイエム】    同じく自宅本。何時読んでも何回読んでも感動は変わらず。
【本当は恐ろしいグリム童話】  自宅本。もう並みのホラー小説よか断然怖かった!
【心とろかすような】   自宅本続きだ~。昔、宮部作品にハマッた時の名残本です。
【風に舞いあがるビニールシート】  文句無く後半ヒット次点です。堪能しました。
【回想のシャーロック・ホームズ】   「本が好き!」という書評コミュニティからの初・献本でした。本代もタダ・そして意外な面白さにもトクした気分。
【風は君に属するか】   久しぶりの銀色夏生! 印象的な言葉の数々に感動。
【猫物語 黒】       ちょっと期待外れの1冊でした~(泣)
【乙女の花束】      初・折原みと。期待通りの面白さと展開に満足☆
【ゼロの焦点】       自宅本。久しぶりの松本清張。「点と線」自宅にあるかと思ってたらなかったのでこっち。

 雑誌「CREA」と「ダ・ヴィンチ」がとっても面白かったのが収穫! そのいきおいで「ダ・ヴィンチ」のアンケートモニターになってしまいました。簡単なアンケートに答えるだけなので面白そうです。ちょっとした書評も書くらしいので、それも楽しみです。「ダ・ヴィンチ」のサイトで募集しているので興味のある方は覗いてみてはどうでしょう?

 今月は本・雑誌関係以外のブロガーさんのところにお邪魔したりして、大変勉強になりました。お邪魔したブログは皆工夫を凝らしていて素敵です。自分のブログも少しでもそのようになれるといいなァ……。

 毎回雑食・傾向バラバラですが、良かったら覗いてやってください。
 ちょっと早いですが9月もヨロシクお願いいたします。


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Theme : こんな本を読んだ * Genre : 本・雑誌 * Category : ★ひとやすみ ~駄文です~
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NoTitle * by キヨハラ
ダビンチの特集読んできました。私にとって、世代別に関係なく、読んでる漫画もあり読んでない漫画もありというランキングになってました。結局ず~~~っと漫画を読んでいるから、そうなるのでしょうね。
あとBANANA FISHがすべての世代でランクインが解せません。(←実はかつてはコミックスを全巻買っているんですけどね)
「風に舞いあがるビニールシート」、読みました。今、記事を書きかけになっています。週末にでも、アップします。

自分のことばかりつらつらすみませんでした。

Re: NoTitle * by 惺
> キヨハラ様v-353

「BANANA FISH」→ 吉田秋生!! かろうじて?アラハタにはランクインしてないみたいですよ!
結構好きなマンガ家サンでした。「桜の園」とか「吉祥天女」とかよく読んだ覚えが。

「風に~」読んだんですね~-☆ レビュー楽しみにしてま~す!

> 自分のことばかりつらつらすみませんでした。← 全然OKです(間違った日本語だッ)☆ 
もっとどんどん語ってくださいッ!! キヨハラさんの語りはとっても楽しいですe-420
いつもコメントありがとうございますe-466

個別記事の管理2010-08-30 (Mon)

ご訪問ありがとうございます☆

ゼロの焦点 (新潮文庫)ゼロの焦点 (新潮文庫)
(1971/02)
松本 清張

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 何度めかの再読。「点と線」を読みたいな、と思って自宅捜したけれど無く、あったこちらで。やっぱ何度読んでも面白い! 以下文庫裏表紙よりあらすじ。

前任地での仕事の引き継ぎに行って来るといったまま新婚一週間で失踪した夫、鵜原憲一のゆくえを求めて北陸の灰色の空の下を訪ね歩く禎子。
ようやく手がかりを掴んだ時、"自殺"として処理されていた夫の姓は曽根であった! 夫の陰の生活がわかるにつれ関係者がつぎつぎに殺されてゆく。
戦争直後の混乱が尾を引いて生じた悲劇を描いて、名作「点と線」と並び称される著者の代表作。


 再読しているはずなのに、トリックと犯人をすっかり忘れているという……ま、だからこそ毎回新鮮な気持ちで読めるとも言えるのですが、物忘れが激しすぎる……
 新婚間も無い美人若妻・禎子が、夫の失踪をきっかけに殺人事件へと巻き込まれてゆく、という完全に主人公巻き込まれ型のミステリー。
 時代設定も1950年代ということで、お見合い結婚が主流。ゆえに、結婚相手の素性もあまり詳しくはわからない。ココがこの作品のポイントなのではないかと。
 今みたいに恋愛結婚全盛の時代じゃ、このようなハナシは成り立ちません、絶対!(そうでもないか?)

 探偵役は美人若妻・禎子。そして助手役は失踪したダンナ憲一の仕事上の後任である本多。
 派手な展開は終盤までありません。2人が失踪した憲一の足跡をたどるうちに、次第に明るみに出てくる彼の意外な姿。薄皮を剥いでいくように自分のダンナの実像が現れてくる、その第一の謎解き部分がまず読ませます。
 淡々とした語り口、暗く沈鬱な北陸の描写、荒れ狂う海。それらがそのまま、いきなり事件に巻き込まれ、混乱し疑惑にとまどう禎子の心情と巧く重なって無理なく感情移入してしまう。

 細かなトリックや第2・第3の殺人事件を経て、終章で禎子が真犯人にようやく気付き、一気に解決に突き進む場面が秀逸。そしてすべてが終わってしまった後、荒れる海に向かって、彼女がココロの中で反芻する詩が哀しい余韻を残して印象的。

 登場人物が少ないわりに、なかなか犯人像は掴めない。これぞと思う犯人候補が現れては殺される。さんざん読者を翻弄し、一人二役・過去の因縁・犯人の意外性等々、ミステリーのある意味王道を行った作品。

 最後の解説には本格ミステリーとしては完璧ではない、と書かれてます。なるほど~確かにそうかな? という部分もあるけれど、謎解きを抜きにして、普通の文芸作品として読んでも充分感動し、堪能できる作品だと思います。
 文庫表紙のこの荒れ狂う海と断崖絶壁。まさに作品世界をまんま表現しているわ~と、ちょっと感動してしまったのでした。


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Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 松本清張
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個別記事の管理2010-08-29 (Sun)

ご訪問ありがとうございます☆

乙女の花束乙女の花束
(2010/03/19)
折原みと

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 もう、このタイトルと表紙に負けて購入してしまいました。「いかにも」・「ちょっとあざといゾ」的な雰囲気がプンプンと感じられましたが、どうにもこのテの少女小説には弱い自分です。
 初・折原みとサンなんですが、コミックのあの「安藤美姫物語」(読んでません)に一気に引いてしまった自分……小説のお手並み拝見(エラソ~)というカンジで読ませていただきました。以下ハードカバー裏表紙よりあらすじ。

美味しいお菓子にアンティーク着物、料理にお花……乙女が大好きな可愛いものを詰め込んだ、新・乙女文学の決定版!

長野の山奥で育った天真爛漫な主人公・風子。
祖父の命により、名家の令嬢ばかりが通う鎌倉の全寮制高校、桜の宮女学院で新生活をスタートさせるが、育ってきた環境の違いにより、異端児扱いされてしまう。
しかし風子が持つ強さと不思議な魅力は、周囲のお嬢様たちの価値観や人生を少しずつ変えていき……。


 こ、これは……ベタすぎです。出版社も作者サンもきっと狙って出版したとしか思えない……あまりにも王道すぎて呆然。
 鎌倉にある元華族邸だったという全寮制の女学院。なんと今でも旧華族制の伝統が残っていて(!)、そこにヒロインの自然児である風子が入学してくる。
 クラスに必ずいる必要不可欠なライバル令嬢も登場し、風子に対して執拗ないじめが繰り広げられるのはもうお約束。
 そこに寮の同室のクラスメイトとの真の友情やら、あこがれの上級生・いわゆる「お姉さま」が絡み典型的な少女小説の展開。

 その憧れの「お姉さま」凪子とともに、風子の実家でひと夏を過ごすエピソードも王道です。そして、ヒロインのあずかり知らない、風子と凪子の2人の出生の秘密等々……もう典型的なエピソードがてんこ盛りで思わず笑っちゃいます。

 でも逆に作者サン、少女小説をよく研究しているな~と、感心してしまいます。全ての章を花の名前にしたり、巧みに花言葉を挿入したり、少女達の好きそうなスイーツのお店(実在してます)を取り入れたりと、なかなかディティールが凝ってます。

 よく吉屋信子の作品と比較されがちですが、個人的にはどちらかというと川端康成の「乙女の港」にものすごく近いような気がします。作者サン、かつての少女小説をよく読みこんでこの作品を創りあげているんだろうな~と思ってしまいましたね。

 ただ残念なのは、必然的に時代がかってしまっていること。時代設定は現代なのにどうしても古臭い印象がぬぐえない~。舞台設定にしても人物造形にしてもすべて。いっそのこと時代も大正か昭和初期にすれば良かったのにな~と、少し残念。イマドキの設定・エッセンスが少しでも入っているともっと楽しめたと思うのですが。
 全てにおいて計算しつくされた少女小説の感がするので、プラス現代のテイストと作者サンの個性みたいなモノがあれば、完璧楽しめる作品だったと思うな。個人的にはかなり楽しめました☆


 
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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 折原みと
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折原みとって! * by のびんこ
こんなところに折原みとが登場するとは思ってませんでした。
小中学生のころに、めっちゃ読みましたよ、折原みと。
すごいなつかしい響きです。

>作者サン、かつての少女小説をよく読みこんでこの作品を創りあげているんだろうな
というか、当時の小中学生の中では、この人自身が少女小説の、なんやろ、主?的存在でした。
少女マンガ家で、講談社のティーンズハートでもいっぱい書いていて、「時の輝き」とかすごい読みました。

なつかしいなぁ・・・
私も読んでみようかなぁ・・・


Re: 折原みとって! * by 惺
> のびんこ様v-353

し、知らなかった少女小説界のカリスマ的存在だったんですね!
昔TV出演してたのを観た憶えが。けっこうマルチに活動してる作家サンですよね。
初挑戦だったんですが、面白かった!

ふた昔前くらいの少女小説の王道を行ってます。折原みとがお好きなら、おススメですね~。

折原みとさんは・・ * by まいまい
折原みとさんは,ワタクシが住んでる市の出身で,
子ども達が出た中学校の先輩に当たります。
たまに近所の本屋で特集組んでたりします。
マンガも小説も両方・・器用な方です。
「安藤美姫物語」を書いてたとは!
チェックもれです!

ワタクシがコバルトに夢中だった頃にはまだ出てきてなかったので,
読んだことがありません。
どうしてこういう小説を書くことになったんでしょうね。
思わず手を出してしまいそうです。

Re: 折原みとさんは・・ * by 惺
> まいまい様e-398

折原みとさんは,ワタクシが住んでる市の出身で,
子ども達が出た中学校の先輩に当たります。  ←え~!? マジですか? スゴイ!!

自分は折原みとサンのアマチュア時代の作品をいくつか読んだことがあります。
そのままマンガ家オンリーでいくのかなァと思っていたので、小説書いていること自体にビックリでした。
ましてティーンズ小説のカリスマ的存在だったとは、全く知らず…。

今回初めて作品読みましたが、面白かったですよ~。
大正・昭和初期の少女小説を彷彿とさせる雰囲気がなんともツボでした!

個別記事の管理2010-08-28 (Sat)

ご訪問ありがとうございます☆

猫物語 (黒) (講談社BOX)猫物語 (黒) (講談社BOX)
(2010/07/29)
西尾 維新

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 西尾維新……前に読んだ「刀語」が面白かったので、そんなに印象は悪くない。
 で、この「猫物語 黒」も現時点でのAmazonランキング26位。一時期よりは下がってますが、人気の作品ということで読んでみました。以下Amazonより内容説明。

西尾維新が放つ青春怪異譚、待望の最新刊!
アニメ『化物語』絶賛御礼!ついに語られる、ゴールデンウィークの真実。
完全無欠の委員長・羽川翼が魅せられた怪異とは?
……知らぬまに、落ちているのが初恋だ。

 「化物語」を読んでいないとかなりツライらしいということが判明。なにしろその作品の前日譚なのだそうだ。
 どうりで~と思いました。まあ、単独で読んでも読めなくはないですが、西尾作品がまったく初めて~という方は絶対にやめたほうがいいかも。ワケ判らないと思います。
 前半部分はもう、バッサリ斬り捨てても良い部分。一応ヒーロー(部分的アブナイ感じ!)の阿良々木暦(♂)とその妹とのしょ~もない絡み。読んでて何度か睡魔に襲われて意識飛んじゃったし。

 ちょっと悪フザケ? 悪ノリ感否めず。でもファンの方にはたまらないエピソードなのかもね。
 ただこの作者サン、悪ノリだけではないところがやっぱスゴイな~と思うトコロ。中盤から終盤にかけてが俄然読ませてくれる。
 このちょっとヘンな阿良々木暦クンは実は吸血鬼らしくて、その彼が密かに想いを寄せている命の恩人・羽川翼(♀)が猫に取り憑かれてしまうところからが真骨頂!

 この羽川翼というキャラがとてもステロタイプだなあ、と。いかにも男性作家サンが描きそうな……というキャラクター(あくまでも個人的感想)。もう少し女性キャラの個性に多様性を……と、ついつい思ってしまう。
 家庭環境に恵まれず、極度・強度のストレスに苛まれている彼女のココロに取り憑く邪悪な猫……その猫というのも実は彼女の昏く・歪んだ深層心理・二重人格のメタファーであったりするという……。

 単なるエンタメ・ラノベ的なノリではなく、「虐待・育児放棄・家族のあり方」というちょっとした社会的なテーマが根底にあるのがこの作品の特徴とみました。受難ヒロイン羽川翼を取り巻く環境を、ご都合主義的なハッピーエンドとしなかったところが好感持てた。あと、さりげなく出てくる言葉遊びも巧い。

 人気作。期待していたよりはう~ん、な印象だったけど、そこそこ面白かったという感想ですね。自分的には「刀語」の方が好みかな。



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個別記事の管理2010-08-27 (Fri)

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詩集 風は君に属するか (角川文庫)詩集 風は君に属するか (角川文庫)
(2010/08/25)
銀色 夏生

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 新聞で発売を知って即購入! 久しぶりに銀色夏生の新作を手に取りました。以下Amazomより内容紹介。

その建物は小さく、森の手前にあって静寂につつまれている――。それは、あなたの心の中の城。そこに清々しい風を吹き込み、迷いやしがらみを一掃する。そんな言葉たちが強く語りかける、久しぶりの本格詩集。

 この作者サンの著作で所有しているのが「わかりやすい恋」のみ。しかも学生時代に購入。作者も自分も相当に若かりし頃だったゆえ、その後作品もどのように変遷していったのか、また自分もどのように理解するのか、読む前からちょっと楽しみでした。

 プロローグともいうべき「建物の朝焼け」で始まり、同じくエピローグともいえる「建物の夕焼け」で締めくくる構成もなかなかのもの。その間を107篇もの詩が埋めていきます。数だけみるとかなり多いですが、皆短い詩なのであっという間に読み終えてしまいました。

「わかりやすい恋」はまさに恋する少女向け、青春そのもの的な内容だったんですが、今作はやはり年月を重ねたオトナの女性の作品! という印象ですね。
 恋愛を詠っているモノももちろんあるのですが、なにしろハッとさせられたのが別れの詩。しかも失恋とか、一方的に捨てられて~という内容ではなく、強い意志を持って関係を断ち切ろうとする「決別」の意味合いを込めた詩が何篇かありました。

 強烈に印象に残ったのが「決着」。離婚を想像させるような、力強く毅然とした、凛々しい詩に驚きとともに感動。
 「詩」というと、どうしても甘ったるいモノを連想してしまうのですが、この詩に限ってはとても硬質で鋭さを感じます。

 「本当にきれいなもの」では、ワカモノにぜひ読んでほしい、知っていてほしい、というカンジでしょうか。「本当にきれいなもの」を知るためには、あえて汚いもの・醜いものを知らなくてはならない。まやかしや見せかけに騙されてはいけないよ、という作者のメッセージがストレートに伝わってきます。

 久しぶりに新作を読んだ銀色夏生。年齢を重ねて読んでもやっぱり面白いし、感じ方もやはり若い時とは違う。
「薔薇色の孤独」などは、やっぱりある程度人生経験を積まないと理解できない詩だと思うし。

 ヤバいですね。再び病みつきになりそうです。銀色夏生。


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NoTitle * by レイア
新刊の詩集でてたんですねー。
薔薇色の孤独…なんてこの言葉だけで美しい。
さっそく読んでみなくては!!

Re: NoTitle * by 惺
>レイア様e-420

そうそう、偶然新聞で広告を見つけたんですが、買って損はなかった!
美しい言葉とさらに深く考えさせられる詩で大満足でしたよ~☆

銀色さん素敵ですよね * by ジーナフウガ
改めまして初めまして
銀色夏生さん、良いですよね。

作者の作品と読み手の感性が共に磨きあわされる感じがするのが好きです。

Re: 銀色さん素敵ですよね * by 惺
> ジーナフウガ様e-398

かなり久しぶりに読んだので、オトナになってから読むのはどうかな~と心配だったのですが、やはり共感しましたね。ひとつひとつの短い言葉がグッと迫って来るような。

ご訪問ありがとうございます! 
ジーナフウガさんのブログにもまた遊びに行かせていただきます☆

管理人のみ閲覧できます * by -

Re: 銀色夏生! * by 惺
>v-83コメ様v-353
も~素敵ですよん☆
ポチポチお気遣いありがとです!

個別記事の管理2010-08-26 (Thu)

ご訪問ありがとうございます☆

ゴシック&ロリータバイブル Vol.37 (インデックスムツク)ゴシック&ロリータバイブル Vol.37 (インデックスムツク)
(2010/08/24)
不明

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 8月24日発売! ゴスロリ雑誌「KERA!」と同じインデックス・コミュニケーションズ社発行。
「KERA!」は月刊誌ですが、こちらは季刊誌。お値段も1300円! とかなりお高め。ゆえに心なしか紙質良いし、カラーページも盛りだくさん。今号でVOL.37なので、かなり歴史古いです。

 表紙の2人はもちろん女子なんですが、コンセプトは「イケメン女子の王子スタイル」だそうです。うんうん、自分には王子にも執事にも(ちと違う?)見えてしまうよ~。左のアキラくんはヅカ(宝塚)ばりにかなりなりきってますね。スバラシイ。

 可愛いオマケが韓国生まれのドール、プーリップ(スーパードルフィーみたいなヤツ?)のシール☆ 意外と可愛いよ~。
 巻頭特集はBABY, THE STARS SHINE BRIGHTALICE and the PIRATESの2大ブランドの秋の新作! ワンピやジャケット等の洋服はもちろん、バッグや日傘に靴などの小物も充実! 可愛い! けど高価! 

 次なる特集は「ゴシック&ロリータ教会設立!」と題して、第一回のテーマが「私のゴシック&ロリータ的お仕事」
 ALI PROJECTの宝野アリカ・嶽本野ばらなどの著名人や、ゴスロリブランドのデザイナーさんやモデル、ショップスタッフさん達が様々な質問に答えています。今回は第一回ということなので、豪華ゲストのアンケートでしたが、次回からは「お悩み告解室」としてゴスロリファッションにまつわるお悩みなどの相談コーナーとなるらしい。面白そうだ。

 そして一番興味を惹いたのが、「城と音楽、メルヒェンの国 ドイッチュラント特集」! まるでガイドブックのように詳細!
 教会や博物館、特にバッハミュージアムにココロ惹かれる~。それにカフェにホテルと、なかなか見どころてんこ盛り! しかも世界最大級のゴス祭りがライプチヒで開催されているとは驚き! その詳細レポートもあって楽しい。やっぱ、外国の人は似合うわ~。とってもサマになっててしばし見とれました。

 ロリータ衣装をまとった宝野アリカと水樹奈々のコーナーもアリ。み、水樹奈々は自分的にイマイチ似合ってな……イエイエ、これ以上言うのは止めときます。
「KREA!」よりもっとゴスロリのディープな世界を知りたいッという方におススメな雑誌ですね~。


刀と鞘(初回限定盤)(DVD付)刀と鞘(初回限定盤)(DVD付)
(2010/08/25)
ALI PROJECT

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 そして思いっきりゴスロリ繋がりです。 
 8月25日発売。なんかここんとこアリプロすごいな~。来月もアルバム発売するから、ほぼ毎月CD発売してるゾ! ファンとしては嬉しい事だが、いかんせん、おサイフの中身が~!

     TS3R015800010001.jpg

 今回も宝野アリカのコスプレはスゴイです。「花魁」がテーマなんでしょうか? 先月は「姫と騎士」のバリバリ洋モノだったと思うけど、今回は打って変わって正統派和モノ。毎回楽しませてくれるこのサービス精神!きっとご本人も楽しんでるんですね~。

 ゴシック&ロリータバイブルにも広告が掲載されていたし! 偶然のコラボなんでしょうかね~。両方購入してしまう自分も何だかな……
 曲の方は、今回はとってもしっとりムードです。歌詞は毎回凝ってますが、今回も花魁言葉使用でかなり力入っているな、と。
 ちなみに、もう放送は終わってしまったと思うんですが、深夜アニメ西尾維新原作・「刀語」第8話のエンディングテーマに使用されたそうです。
 ALI PROJECT、実は和モノの曲も聴かせてくれるんです。カップリングの「灰桜」もオトナの雰囲気満喫。今回も充分楽しませていただきました。



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個別記事の管理2010-08-24 (Tue)

ご訪問ありがとうございます☆

回想のシャーロック・ホームズ【新訳版】 (創元推理文庫)回想のシャーロック・ホームズ【新訳版】 (創元推理文庫)
(2010/07/27)
アーサー・コナン・ドイル

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 初・コナン・ドイルで、シャーロック・ホームズもの!
創元推理文庫の「シャーロック・ホームズ全集」の第2短編集ということで、これがなかなか面白かったです。以下文庫見開きよりあらすじ。

レースの本命と目されていた名馬が失踪し、調教師の死体が発見された。犯人は事件当夜に厩舎情報をさぐりにきた男なのか?
錯綜した情報のなかから絶対的な事実のみを取り出し、推理を重ねていくシャーロック・ホームズの手法が光る「<シルヴァー・ブレーズ>号の失踪」。
ホームズが最初に手がけ、探偵業のきっかけとなった「<グロリア・スコット>号の悲劇」、発表時イギリスに一大センセーションを巻き起こした、宿敵モリアーティー教授登場の「最後の事件」など、11の逸品を収録するシリーズ第2短編集。


<シルヴァー・ブレーズ>号の失踪・黄色い顔・株式仲買人・<グロリア・スコット>号の悲劇・マズグレーヴ家の儀式書・ライゲートの大地主・背の曲がった男・寄留患者・ギリシア語通訳・海軍条約事件・最後の事件 の11編収録。

 ホームズの優秀な右腕でもあり親友でもあるワトソンが、今まで2人で遭遇した事件、とくに印象に残った事件を備忘録として著している、という形でハナシは展開。
 11編様々な題材を扱っていて、それが成功しているハナシもあれば、はっきり言ってちょっと失敗? しているハナシもあって、とにかくバラエティ豊か。
 競走馬を扱った冒頭の「<シルヴァー・ブレーズ>号の失踪」は、作者があまり競馬に詳しくないために、当時いろいろと物議を醸した作品のようです。でも、謎解きとしては面白かったし、よくできてるな~と。

 特に印象に残った作品なんですが、自分的にかなり新鮮だったんで、11編すべてがイイ感じ。でも敢えて1編というなら、やはりラスト「最後の事件」かなァ?

 ホームズ最大の宿敵、モリアーティー教授が登場! と文庫帯には華々しく掲げてあるんですが、今作ではその教授との華麗な対決があるわけでもなく……ちょっと唐突感が否めないんですが、ラスト直接対決になるはずのモリアーティーとホームズの意外な幕引きに物哀しい余韻を感じさせ、一体彼らはどうなったの? と期待をもたせる終わり方に作者の巧さを感じました。
 次作のシリーズ名が「シャーロック・ホームズの生還」というので、ちょっと一安心!

 ちなみに、今作でホームズの兄、マイクロフトが登場(マイクロソフトって読んじゃった!)。兄がいたのね~とビックリ! でもこの兄、今で言うヒッキーさんみたい。ちょこちょこ活躍するんですがね。
 あと、ワトソンて医者だったのね。しかも新婚さん☆ 
 というように、いろいろな発見がありました。あまりにも有名な作品なんで、知っているようで実は知らなかった設定や登場人物がたくさんあって、とっても楽しめました。


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