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個別記事の管理2011-03-31 (Thu)

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アジア・エネルギー事情―原子力の現場を行く (講談社プラスアルファ文庫)アジア・エネルギー事情―原子力の現場を行く (講談社プラスアルファ文庫)
(1998/09)
上坂 冬子

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 今回の震災は、震災そのものよりも津波や原発事故などの2次災害の被害が甚大だったように思います。普段生活している上でちっとも思いの及ばなかった原発について考える良い機会でもあったなあ、と個人的に思います。こんな時じゃないと絶対読まないこの本。以下文庫裏表紙より内容。

知りたくてもわからなかったアジア8ヵ国(中国・インド・パキスタン・韓国・台湾・フィリピン・インドネシア)、そして日本のマスコミではわからない原子力エネルギー事情。
専門家とは違ったユニークかつ大胆な視点と体当たり取材で、「タブー視」され続けてきた知られざる各国の実態と、本音に迫る!

 著者が故・上坂冬子女史。川島芳子関連の書籍で自分的にとても好印象のノンフィクションライターさん。その方の手によるものであり、タイムリーな原発を扱っている書籍というのでセレクトしました。が、2冊借りたのに、実は内容同じモノだったという……ハードカバーから文庫になる際に改題したらしい……。よく調べずに予約した自分はおバカさん! 
 で、コンパクトな文庫の方を読みました。

 発行がね~、1998年とかなり昔なので最新の原発の現状を知りたい人にはムリな書籍です。が、自分のように原発についてまったくの無知・専門的知識ナシ、でもなんとなく興味があるゾ、という人にはかなり読みやすい書籍だと思います。
 著者が「専門的知識皆無で、女の視点でアジアの原発事情を見て回る」というテーマを掲げているあたり、男女差関係無く初心者にはとても間口の広い書籍なんじゃないかなと。
 
 展開としては主にアジア各国の原発訪問の旅となっています。この書籍発行当時、インドの核実験がかなり話題になっていたらしく、やはりそちら関係の記述がかなり詳細ですね。アメリカとの批判合戦のいきさつと、ないがしろにされたインドの反論などは、当時の様子を知らなくても興味深く読めたし。
 やはり日本は原爆のイメージからか原発に関してはかなり印象悪いですが、著者が訪問したアジアの国の中では決して原発に悪いイメージを持っていない国もあるというのには、ちょっとした驚きが。原発建設を国と国との外交政策(特に友好的な)として位置づけている国もあったりして、目からウロコの内容も。

 とある国に関しては使用済核燃料の廃棄場所に関して、著者が疑惑の目を抱きながらも直接問いただせないというもどかしい思いを吐露していたり。
 著者一行の原発見学に、写真をバンバン撮らせてくれたりと、信じられないくらいオープンな国もあれば、とても閉鎖的な国もある、とその国によって対応も様々。
 
 著者の原発に対するスタンスは、あえて反対もしないけれど、賛成もしない派。正しい原発の知識を持ち、それを理解し、むやみやたらに反対しない。といったカンジなのでしょうか?
 内容的に少しばかり原発とはかけはなれた漫遊記的な記述もあったけれど、自分のような初心者(?)にはそれぞれの国の原発事情をわかりやすく知ることができて良かったかなと。ただ、何度も言いますが、今現在の最新事情でないところが少し残念。

 今回の事故であらためて電気のありがたさを痛感していますが、こうなると自家発電が一番頼りになるのかしら?とついつい思ってしまいます。
 で、自分的にとても面白いな~と思ったのが、リンクさせていただいている 売れてる本ランキングと読書系女子セレクト の読書系女子様の記事。
 アスファルト舗装発電なるモノを紹介されているのですが、コレ、実現したらかなり良いのでは? と思ってしまいました。興味のある方はコチラからどうぞ!
 ブロガーさんのさまざまな記事を読んでいるととても勉強になりますし、貴重な情報を仕入れることができます。ありがたいことだと思います。

 震災で今まで考えの及ばなかったいろいろなコトを考えてみたり、見えていなかったさまざまなコトが見えたりと、得るモノも多いなと実感しました。
 ああ……またまた、ウンザリするほど長くなってしまいました。ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございました!


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Theme : ノンフィクション * Genre : 本・雑誌 * Category : アジア・エネルギー事情
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ありがと~ * by 読書系女子
リンクありがとうございます。
国によって様々なんですね。

事故が起きてしまったからには、もう安全と言ってもだれも信じませんねぇ。。。
技術立国・日本なのだから、きっと自然エネルギーで再生できるはず、と思っています。
原子力は発電には向かないでしょう・・・

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
こんばんは☆
> 国によって様々なんですね。
ホントです。

> 原子力は発電には向かないでしょう・・・
危険と背中合わせだということが、今回の事故で思い知らされましたね。
アスファルト舗装発電もユニークだけど、さまざまな発電方法を模索するべき時なのかも。
コメントありがとうございました~!

こんばんわ~ * by チルネコ
今この時期だからこそこういう本は読んでおきたいですね。みな興味もものすごく持ってるでしょうし、というか僕も今読んでます原発について^^。
原発は日本の輸出産業の一つですから、経済・外交なども絡んできそうですし、国の介入度合いも大きいっぽいので前途多難ですね。急に原発はなくならないでしょうけど、TVで連発されてる「想定外」をきくと、刈谷崎原発のとき何を学んだの?とおもってしまいますね^^;

Re: チルネコ様☆ * by 惺
こんばんは☆
> 今この時期だからこそこういう本は読んでおきたいですね。みな興味もものすごく持ってるでしょうし、というか僕も今読んでます原発について^^。
この時期じゃないとホント、自分は読まないです…情けないくらい、こっち方面疎いので。
でもある意味、普段読まないジャンルに感心が持てて良かったですね。

> 原発は日本の輸出産業の一つですから、経済・外交なども絡んできそうですし、国の介入度合いも大きいっぽいので前途多難ですね。
原発が政治や経済・外交にまで絡んでいるとは、この本読んで遅まきながらようやく知ったという…。
ただ、この本いかんせん古いので、最新の原発事情を知るためにも、他の書籍もあたってみたくなりました。

原発によるエネルギー * by こはる
いつかは尽きる燃料が必要な火力発電
絶対に安全とは言い切れない原子力発電
電気なくしては成り立たない世界の経済
原子力発電につきまとう利権
誰も望んでいないのに、原子力発電建設を受入ざるを得ない地域の事情
自分の地域には建設してほしくないけど、電気に頼っている他地域の人々(沖縄の米軍基地問題と似ているような)

いっそ、世の中が電気のなかった古代時代のようになってしまえば解決するのか?(乱暴だ!)
人類が最も安全な方法で電気をつくる発明をすれば
解決するのかもしれませんね~
自家発電の機械がもっと格安になればいいのになぁと思う今日この頃です。

Re: こはる様☆ * by 惺
こんばんは!
震災がなければこんなに原発について考えるコトはなかったように思う。
電力は必要、でも原発はいらない…という二律背反。
難しいです…。

> 自家発電の機械がもっと格安になればいいのになぁと思う今日この頃です。
一番実用的なのが、今のところ太陽光発電なのかなあ?
でもものすごく高価で、天候に左右されるというのが難点か…。
でも一番クリーンで個人で設置しやすい自家発電ツールだと思うんだけど。
これを機会にもっと廉価で、さもなくば国から補助金を出すとかできないのかな…。
コメントありがとうございましたi-178

拍手コメ様☆ * by 惺
拍手ありがとうございます!
上坂冬子サン、お好きなんですか?
わ~!! なんだか嬉しいです。
この本は上坂サンが原発初心者向き視点で書いているのでありがたいです。
こういう機会でないと読まない本ですが、なかなか勉強になりました。

個別記事の管理2011-03-30 (Wed)

 いつもこのブログを覗いてくださる皆さま。拍手や応援ぽちしてくださる皆さま。トラックバック・楽しいコメント・有益な情報くださる皆さま。そして、リンクしていただいている管理人の皆さま。
 ご訪問、本当にありがとうございます! 

 リンクさせていただいている ベストセラー書籍レビューブログ こはる日和 のこはる様の記事がとても印象的だったのでご紹介したいと思います。
 取りあげられているのは、かつての阪神大震災のために孤児となってしまった、いわゆる震災孤児たちの支援活動です。
 今回の震災でもその数は現時点では判別しませんが、阪神大震災の時より上回ると予想されています。その震災孤児達の支援を考えていらっしゃるブロガーさんを紹介しています。
 自分の拙い文章ではとてもその内容を伝えられないので、興味を持たれた方は是非とも下の 親方あやかし堂様 デザインの素敵なバナーをクリックしてこはる様のブログに飛んでくださいませ。

             

関連記事はコチラ
読売新聞3月31日付朝刊・本紙の方には、津波で両親の行方が分からない少女の記事が。両親の安否を気遣う手紙が健気です。
   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 震災に遭って3週間が経とうとしています。直後の大混乱から少しずつ落ち着きを取り戻しつつあるのかな、と思うのですが。
 自分も1週間ほど自宅待機となってしまいました。計画停電による影響で交通機関の混乱が主な理由です。その計画停電、自分の住む地域は多い時には1日2回実施されるのですが、やはり2回はちょっとツラかったですね。生活時間帯で電気が使える時間が3・4時間だったりとか。でも、ここ2・3日は実施されないとのことなので、かなり助かってます。
 交通機関もほぼ正常になりつつありまして……相変わらず混雑はありますけど。最初の頃の殺人ラッシュに比べたら楽なモノです。
 スーパーの買いだめの狂乱ぶりも次第に鎮静化しつつあります。未だモノによっては数量制限されてますが。基本、自分は、そんなに買いだめしなくてもいいんじゃないの? 派なので、不安を煽るような情報・風評などに惑わされずに、冷静に判断できるようにしたいと常々思ってます。

 こうやってブログを書いていける平凡な日常のありがたみを噛みしめながら、3月後半に読んだ本です。
【幸福号出帆】 三島由紀夫
 エキセントリックな兄妹のあやうい愛情を描いた作品。自分的に和製カルメンかな、と。
【ピエタ】 大島真寿美
 ミステリーでありながら一女性の確固たる生き方を描いた作品。18世紀イタリア世界を見事に描いた作品。
【GOSICK 3】 桜庭一樹
 久しぶりに読みましたね~。体調崩してベッドルーム探偵と化していたヴィクトリカが笑えた。
【第二の銃声】 アントニイ・バークリー
 本が好き! からの献本でした。まさかのどんでん返しにビックリ!
【塩の街】 有川浩
 う~む、文句無く面白かったゾ! いつもながら有川浩の荒唐無稽な世界観には脱帽!
【神曲 煉獄篇】 ダンテ
 再読なんですがね~、何回読んでも面白いです。完璧な煉獄世界を想像して描写するダンテってやっぱりスゴイ人なのね。 
【隻眼の少女】 麻耶雄嵩
 ラノベかと思ってしまいました。自分的にかなり残念な1冊でした、ハイ。
【乙女なげやり】 三浦しをん
 コテコテの妄想世界! キライじゃな~い☆
【夏と花火と私の死体】 乙一
 巧くて面白い! とても読みやすかったし。コレが乙一の原点なのね。
【NO.6 #1.#2】 あさのあつこ
 3月後半イチの面白さ!! はやく続きが読みたいです~。実は自分のまわりにもファンがいると知ってビックリ!
【ゴールド・フィッシュ】 森絵都
 読みたくなる、森絵都。癒し系だけど、甘くないゾ。
【メトロポリス】 テア・フォン・ハルボウ
 コレも超・面白かった1作。黙示録を巧くベースにしてました。

 雑誌やらフィギュアスケート関連の本は除外。今回は停電があってさらっと読めるモノばかりだったな。
 来月はもう4月。出逢いの季節でしょうか。引き続き、おヒマでしたらこのブログ覗いてやってくださいませ!
* Category : ★ひとやすみ ~駄文です~
* Comment : (4) * Trackback : (0) |

ありがとうございました☆ * by こはる
惺さん
親方のロゴの紹介、ブログのリンク、ありがとうございました!記事にしていただけて本当に嬉しいです。

震災孤児に関する情報を収集中ですが、いろいろと賛否両論あって考えさせられますね。

惺さん、よろしければバナーからリンクするソースをいただけないでしょうか。PC音痴でお恥ずかしいばかりです。



自宅待機 * by こはる
惺さん、1週間自宅待機だったんですか。。
しかも、1日2回の停電は大変ですよね。
つい最近まで寒かったですしね。
どれだけ普段電気に頼っているのか実感させられますよね。

そんなに買いだめしなくてもいいんじゃないの? 派
←賛成です☆
スーパーから物資が消えると、モノが豊な時代に育った我々としては、不安な気持ちになりますよね。
戦争体験者のウチの社長は、モノがないのが当たり前の時代に生き抜いたそうで、こんなの屁でもねー!と豪語しておりました。体験することが強さとなるのですね。

Re: こはる様☆ * by 惺
こんばんは!
> 震災孤児に関する情報を収集中ですが、いろいろと賛否両論あって考えさせられますね。
今朝、新聞を見たらいきなりタイムリーな記事があってビックリしました。
最近かなりな頻度で取り上げられていますね。
こはるサンの記事を読ませていただいて、かなり考えさせられました。

> 惺さん、よろしければバナーからリンクするソースをいただけないでしょうか。PC音痴でお恥ずかしいばかりです。
後ほど、こはるサンのトコロに行きますね!

Re: こはる様☆ * by 惺
> 惺さん、1週間自宅待機だったんですか。。
そうなんですよ~。
自分は職場の中で一番遠距離から通勤しているので(田舎に住んでるんです…)、
必然的にそうなってしまいました。

> どれだけ普段電気に頼っているのか実感させられますよね。
ホントにそう思いました。
節電状態も慣れてくるとそんなに悪いもんじゃないな、とも思えるようになりましたね~。

> 戦争体験者のウチの社長は、モノがないのが当たり前の時代に生き抜いたそうで、こんなの屁でもねー!と豪語しておりました。体験することが強さとなるのですね。
まだまだ自分達は恵まれてるなと。
社長サンのような強さ・逞しさほをぜひとも身につけたいです!
コメントありがとうございました☆

個別記事の管理2011-03-29 (Tue)

ご訪問ありがとうございます☆

新訳メトロポリス (中公文庫)新訳メトロポリス (中公文庫)
(2011/02)
テア・フォン ハルボウ

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 図書館で新刊本のコーナーにあった1冊。すかさず借りてしまった! 
 映画でも有名だそうですね。新訳ということで、とっても読みやすかったです。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

バビロンタワーがそびえたち、歓楽街ヨシワラの灯がきらめく巨大都市メトロポリス。その全ては労働者たちがかしずく偉大な機械で支えられていた。
ある一体の女性ロボットが誕生するまでは。

 予想に違わず面白かったです! 未来の大都市メトロポリスが舞台。すべてが機械仕掛けの巨大都市は、労働者と支配者階級とにくっきりと分かれたこれまた階級社会。
 煌びやかなその魔都を創りあげた支配者の名はヨー・フレーデルセン。彼はメトロポリスの中枢でもあるネオ・バビロンタワーに住み、すべての権力を掌中に収めている。で、その彼の息子であるフレーダーが今作のヒーロー。

 権力者の息子でありながら、正義感溢れる清廉な青年。その彼がとあるきっかけで労働者階級の娘・マリアと恋に落ちたことから、自分の身分に、さらにはこの街の格差社会に疑問を抱き始めてしまう。そのフレーダーとマリアの階級差を超えた愛情と、労働者達の反乱、さらに、ヨー・フレーデルセンの恋敵である天才発明家・ロートヴァング、その彼が創りあげたロボット…というか、アンドロイド・マリアが絡んで壮大な一大革命的ストーリーが展開。

 タイトルでもある魔都メトロポリスがとてもリアル。まるで聖書のソドムとゴモラのような禁忌の都市。退廃的、享楽的で極彩色を感じさせる描写と、労働者の過酷な犠牲の描写が鮮やかな対比を成して見事。作品の発表が1920年代なのに古さをまったく感じさせない世界観が素晴らしい。
 特に印象に残ったキャラがアンドロイドのマリア。「未来のイヴ」のハダリーを彷彿させるけれど、性格はまったく正反対。人間のマリアを聖とするなら、アンドロイドマリアは完全なる悪。その彼女の創造主・ロートヴァングの思惑どおり、メトロポリスを破壊させるために労働者達を扇動するシーンは圧巻!

 この作品のテーマは作者が冒頭でも書いている通り、「頭脳と手を繋ぐものは心でなければならない」とのこと。
 ここでいう頭脳というのは支配階級者。手は労働者階級。そして双方を結ぶ重要な心というのは、支配階級でありながら、労働者階級に心を砕くまさにフレーダーに他ならない。この配役がね、とても巧い!!

 新約聖書のヨハネの黙示録がかなり重要なベースとなってます。
 その中に登場する悪徳の都であり大淫婦・バビロンがまんまメトロポリスとアンドロイドマリアのモデル。その他内容的にもそれがほとんどモチーフとして使われているので、黙示録を知っているとさらに面白く読めるかも。あ、でもまったく知らなくても丁寧な注釈があるので助かります!

 ラスト、廃墟と化したメトロポリスで、艱難辛苦を乗り越えたフレーダーとマリアがようやく結ばれる清澄なシーンがとても印象的。さらに、労働者を支配しつづけたフレーデルセンも、自分の愚かさを悔い改め、さらに今は亡き妻の手紙によって救われるという、意外なハッピーエンドに読後感も爽やか。
 女性作家だからなのか、SFという形態をとりながらもかなり宗教色・ラブロマンス度高し。いやいや、SFと黙示録の見事なコラボレーションというべきか。
 父と息子の葛藤の物語としても、ひとりの女性をめぐる三角関係の物語としても読める、なかなか多彩な読み方のできる1冊でした!


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個別記事の管理2011-03-28 (Mon)

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ゴールド・フィッシュ (角川文庫)ゴールド・フィッシュ (角川文庫)
(2009/06/25)
森 絵都

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 以前読んだ「リズム」の続編。「ゴールド・フィッシュ(金魚)」っていうタイトルに最初は?と思ったけれど、読了してその意味がわかりました! 以下文庫裏表紙よりあらすじ。

中学3年になったさゆきは、高校受験をひかえ揺れていた。
大好きないとこの真ちゃんは、音楽で成功するという夢のために東京へ出て行った。幼なじみのテツは、めっきり大人びて、自分の進む道を見つけている。
それに引き換え、さゆきは未だにやりたいことが見つからない。そんなある日、真ちゃんのバンドが解散したという話を聞き…。

 今作のテーマは「夢」なのかなと。さゆきと真ちゃんとテツ、それぞれが抱くそれぞれの未来と夢。
 バンドを組んで音楽をやるという、3人の中でいち早く夢を見つけた真ちゃん。その夢の実現のために東京へと旅立った、大好きな真ちゃんの夢の実現がさゆきの唯一の夢……だったはずなのに、まさかのバンド解散で夢破れる真ちゃん。現実の厳しさを嫌というほど味わう彼に、さゆきの心中も穏やかではない。自分のココロのリズムを見失って揺れるさゆき。

 そんな不安定なさゆきとは裏腹に、テツはしっかりと自分の夢を見つけてそれに向かって着実に歩み始めている。そんなテツを見て焦燥感を抱くさゆきの心情描写がとてもいいな、と。受験と大好きな真ちゃんを想うココロと自分の夢を見出せないさゆきの不安定な気持ちが痛いくらいに伝わってくるし。思春期真っ只中の少女特有の気持ちを巧く切り取って描写している作者サンはさすがの巧さ!

 大人の立場からの代弁者として真ちゃんの父親が登場するのだけれど、その彼が発する言葉もまた真実。定職を持たず、ひたすら夢を追い続ける息子を案ずる父親の心情も痛いくらいよくわかる。息子のことばかり心配して自分のことが疎かになっているさゆきに対して発した優しくも厳しい言葉 ──さゆきちゃんはさゆきちゃん夢を、自力で作っていくんだ。
 自分に向けられたこの言葉をきっかけにさゆきの裡で何かが変わってゆく。それは今まで漠然としていた自分の夢、自分の将来、自分の未来についてやっと具体的なヴィジョンを抱くきっかけとなった、さゆきにとってとても大切な言葉。

 タイトルであるゴールド・フィッシュというのは、結局さゆき自身のことなんだなあと。立派な名前はついていないけれど、一番自分にふさわしいと、さゆき自身が自覚している。そんな等身大の今の自分を大切にしながら、できることを楽しみながらやっていく。それが最終的にさゆきが見つけた小さな、それでも大切な夢。
 それに気付かせてくれた真ちゃんやテツ、そして真ちゃんの父親──周囲の様々な人との関わり合いによって、ゆっくりとした自分のリズムを刻んで成長してゆくさゆきの姿がとても清々しい。

 短篇だけど、難しい年頃の少女の葛藤を描写する作者サンの巧さに毎度唸ります。ラストをさゆき宛ての真ちゃんの手紙で締めくくるあたりも、う~ん、やるなあ、と思ってしまいました!


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こんにちは! * by 道楽猫
リズムに続編があったのですか!
ていうか、この本はタイトルは知っていたのですが
リズムの続編とはつゆ知らず。
早速探してみますね。
ご紹介ありがとうございます。

Re: 道楽猫様☆ * by 惺
> リズムに続編があったのですか!
そうなんですよ~!!
自分も図書館行って何も知らずにこの本借りたら、
偶然にも続編だったという…。
最初タイトル見た時に「ゴールドラッシュ」と読み間違えてて、
金を探しに行くハナシなのかと思ってたバカモノですi-229

個別記事の管理2011-03-27 (Sun)

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NO.6♯1 (講談社文庫)NO.6♯1 (講談社文庫)
(2006/10/14)
あさの あつこ

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NO.6  〔ナンバーシックス〕  ♯2 (講談社文庫)NO.6 〔ナンバーシックス〕 ♯2 (講談社文庫)
(2007/02/10)
あさの あつこ

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 お、面白すぎるよ、コレ!! マジ、良すぎ!! バッテリーとはガラリと変わったテーマと作風で、もう一気読みは必至ですう~!! スミマセン、自分、ちとアツくなってます。以下BOOKデータベースよりあらすじ~。

2013年の未来都市“NO.6”。
人類の理想を実現した街で、2歳の時から最高ランクのエリートとして育てられた紫苑は、12歳の誕生日の夜、「ネズミ」と名乗る少年に出会ってから運命が急転回。
どうしてあの夜、ぼくは窓を開けてしまったんだろう? 飢えることも、嘆くことも、戦いも知らずに済んだのに…。


 言い切ります。まさにボーイ・ミーツ・ボーイの世界ですね!! 
 あああ……こんなに面白いハナシを書いていらっしゃるあさのあつこは罪なヒト!! 悶絶してしまうくらい冒頭から引きこまれるし!! 
 2巻まで読了しましたが、そこまで自分的独断と偏見に満ち満ちた印象は、
BANANA FISH + 1984年(ジョージ・オーウェル) + 月は無慈悲な夜の女王(ハインライン) の各作品を足して3で割ったカンジ。
 わかりづらい? では、もすこし詳しく書くと、
  BANANA FISH → 友情以上の感情を抱いた少年2人のハナシ。一人はクールビューティー、もう一人は天然・純朴。この人物設定がまんま酷似。で、多少軽めのBL要素アリ。
 1984年 → 強力な管理社会の恐怖。完全なる階級差。底辺の人々の描写。
 月は無慈悲な夜の女王 → (多分今後の展開を予想するに)その体制を批判する者たちの反乱・革命。
 の要素をすべてミックスしたストーリーだな、と。ま、完全に自分の独断と偏見ですが。こんな印象持ちました。

 「NO.6」とは都市の名称。そこは完全管理された地上の楽園。居住するのは選ばれたエリートばかり。その都市で生まれ、2歳の頃からエリートとして育てられた「紫苑」と、その「NO.6」を破壊しようと目論むテロリストの「ネズミ」。
 この2人の少年の運命的な邂逅から、衝突しながらも次第に惹かれてゆく微妙な心理描写・シチュエーションが秀逸。そして舞台となっている管理都市「NO.6」の秘密は一体何なのか? 謎の少年「ネズミ」の正体は? 
 などなど、読みドコロ満載!! ただ、いかんせん、まだ2巻目。序盤がやっと終わったかな~? といったカンジでまだまだ、この作品の中枢には届いていないですね~。

 この紫苑(天然系)とネズミ(本名はイヴというらしいクールビューティー)の、まったく正反対の個性を持つ少年がとても魅力的で活き活きしてます。ホント少年書くの巧いよね、作者サン。
 その2人の友情以上のあやうい関係の行く末と並行して、謎めいた都市「NO.6」の秘密も次第に明らかになっていくと思うのだけれど、もう、続きが読みたくてウズウズ。
 従来のあさの作品とはまた違った、少しオトナのテイストてんこ盛り。近未来の世界をきっちりと構築していて安心して読めます。

 ……もう、興奮しすぎてなんともまとまりのない文になってしまいました。あ、いつものことですね。かなり読みづらくて申し訳ありません。
 で、続きをどうしても読みたいので、ここらへんで失礼いたします。早く図書館に6巻の予約入れなきゃ! 自分的にかなり面白いです、ホントに。


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* by まいまい
お,惺さんの興奮が伝わってきますね~!
おもしろそうです。
ちょっと長くなっちゃってる「読みたい本リスト」に
入れておきま~す。


Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんは☆
> お,惺さんの興奮が伝わってきますね~!
ち、ちょっとね~、取り乱してしまいました…i-229
しかしッ!! 面白いですよ~!
「バッテリー」とはまたちがったテイストで。
よろしかったら挑戦してみてください。
全巻薄いのでとっても読みやすいのもポイント高いで~す!

* by ひいち
ふふふ~♪
私もはまりましたよ。「NO.6」!
おもしろいですよねー☆☆

今、何巻まで出ているのかな?私8くらいまで読んだかな?
私がいいな。おもしろい~!って思ったものが、
こうやって「おもしろい!」って、評価されていると、
すっごくうれしい(^∀^)自分が書いたわけでもないのに(笑)

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは!
え~!! ひいちサンも?
嬉し~!!
面白すぎるし!! 完全にハマッてますi-178

今は8巻まででているみたい。
で、新刊が5月に出るというウワサが……←あくまでウワサですけどね~。
はやく続きが読みたいよう☆

* by planetarymoon
少年好きにはたまらない?
そんな予感がしてくるレビューです!!
息子と一緒に読めそうな本だな~ワクワク☆


Re: planetarymoon様☆ * by 惺
こんばんは☆
> 少年好きにはたまらない?
やはり読んだ(ハマッた)友人いわく、「萌える!!」と言ってました…e-263

> 息子と一緒に読めそうな本だな~ワクワク☆
そうですね!
息子サンにピッタリかも!!
ぜひぜひ親子で読んでみてください~♪

* by まいまい
「NO.6」の世界に足を踏み入れてしまいました~。
確かにこれはおもしろすぎっ!
アニメ化されるんですね。アニメ界、ほっておかないでしょうね~。
このまんまアニメになるもんね。ネズミと紫苑のキャラが魅力的です!!
久しぶりに続き物を読む時のワクワク感を味わいました。続きを読まねば。

Re: まいまい様☆ * by 惺
おはようこざいます☆
> 「NO.6」の世界に足を踏み入れてしまいました~。
> 確かにこれはおもしろすぎっ!
フフフ……遂に来てしまいましたね~! お待ちしておりました。
なんか、「BANANA FISH」に似てませんか? そう思うの自分だけかなあ?

> アニメ化されるんですね。アニメ界、ほっておかないでしょうね~。
深夜枠の「ノイタミナ」という番組内でやるそうですよ~。

> このまんまアニメになるもんね。ネズミと紫苑のキャラが魅力的です!!
> 久しぶりに続き物を読む時のワクワク感を味わいました。続きを読まねば。
そうそう、わかる~!!
自分的にネズミがどうもアッシュに思えて仕方ない。
まだシリーズ続いているみたいなので、目が離せないですよね!!
一緒に盛り上がりましょう☆

個別記事の管理2011-03-26 (Sat)

ご訪問ありがとうございます☆

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)夏と花火と私の死体 (集英社文庫)
(2000/05/19)
乙一

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 予想外の面白さ! デビュー作なんですね~。ものすごくおどろおどろしいモノを想像していましたが、まったく違いました。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無防備な殺人者によって、あっけなく──。
こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。
次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか? 死体をどこへ隠せばいいのか?


 冒頭から引きこまれてしまいました。なんたって語り手が斬新。9歳の五月という少女が、友人の弥生というこれまた同い年の少女に早々に殺されてしまって死体となる。この展開もかなり悲惨なんですが、さらに、その死体となった五月が一人称でその後を語ってゆく──という展開が巧すぎる!! 語り手が死体なのに、まったく違和感なく読ませるその手腕にまず驚き。
 あらすじにもあるとおり、このハナシは殺人犯を捜すことではなく、焦点となるのは殺人後。幼い犯人達が死体をどう処理するのか? 誰に発見されることなく、巧く死体隠蔽できるのか? というのが一番の読ませどころ。

 なんといっても犯人が11歳と9歳の兄と妹。体力的にも体格的にも死体を移動させるのは困難。何度も何度も大人に発見されそうになる…という危機を乗り越えて、完全な隠し場所へと死体を運ぼうとする2人。
 もうね~、スリリングです。思いっきり心臓に悪いです。大人にバレそうでバレない。毎回毎回、すんでのトコロで危機を回避するんだけどね。
 シチュエーション的にはものすごく異常。かなり怖かったのが、兄(11歳)の健。妹が殺してしまった五月の死体を見ても「笑みを浮かべたまま」とかね。動揺とか恐怖とかをまったく感じていないその心理がかなり異常というか…うすら寒いモノを感じてしまいました。

 そんな恐ろし気な小説の背景には、まったく真逆の夏祭りを持ってきているトコロもなかなか。花火大会で盛り上がる、なんとなく昔懐かしい村の描写なんかは素晴らしい!
 蚊帳・木登り・たんぼ……などなど、ノスタルジー彷彿させるアイテムをバンバン登場させながら、その裏で行われる死体隠蔽工作。このアンバランスな構図もオツですね。

 並行して発生する謎の連続誘拐事件を伏線にした意外なラストにも驚かされました! 他にも細かく張り巡らせた伏線の数々が見事結末で収斂されていく構成もお見事。
 これを作者は当時16・7才で書いたというのだから、ううむ、今さらながら巧いゾ! と感心。同じような作家で日日日(あきら)もいるけれど、ハナシの巧さ・面白さではやはり自分的には乙一かなあ?
 読みやすい短篇。グロさはあまり無いです。むしろ、懐かしい昭和のかほり漂うのどかな田舎の描写に唸ったし。
 乙一氏、ホラーもいいけれど、児童向け童話も書かれているそうなので、ぜひともそっちも読んでみたいなあ。


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ばんわー^^ * by チルネコ
これがデビュー作ってだけで才能を感じさせますよね!何が素晴らしいかってこの語り手の「神の視点」が秀逸でした。しかも郷愁を感じる田舎の風景が、読み手の心象風景をくすぐってきて最高です^^

Re: チルネコ様☆ * by 惺
こんばんは~!
巧さにビックリな1冊でした。
しかも面白いし。まさかまさかのラストにもやられたし。

>何が素晴らしいかってこの語り手の「神の視点」が秀逸でした。
ホントです~。破綻してなくてわかりやすい。
「神の視点」とは良い表現! まさにそんなカンジですね~☆

個別記事の管理2011-03-25 (Fri)

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乙女なげやり (新潮文庫)乙女なげやり (新潮文庫)
(2008/08/28)
三浦 しをん

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 なんとも言えない松苗あけみのカバーイラストに惹かれて借りてしまいました。「乙女なげやり」……タイトルも良いですよね。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

ひとはいつまで乙女を自称しても許されるものなのか。そんな疑問を胸に抱きつつも、「なげやり」にふさわしいのは、やっぱり乙女。
熱愛する漫画の世界に耽溺し、ツボをはずさぬ映画を観ては、気の合う友と妄想世界を語り合う。気の合わない母との確執も弟とのバトルも、日常の愉楽。
どんな悩みも爽快に忘れられる「人生相談」も収録して、威勢よく脱力できる、痛快ヘタレ日常エッセイ。

 なんだかよくわからないあらすじ。でも最後の 威勢よく脱力できる、痛快ヘタレ日常エッセイ。 というのはドンピシャかも。ホントゆるゆる脱力できます。
 計画停電だ、何だかんだと、なにげに本を読む時間がなくて、仕方なく電車読書。マズイかな~……と思ったが、時既に遅し。爆笑をかみ殺すことツライのなんのって!!
 完全にセレクト誤りました。半分車内でなんとか読んで、後は自宅に帰ってから、それまで堪えていた分、思う存分爆笑しました!!

 タイトルにあるような、「乙女」は、本の内容にはまったく関係ありません。いつもどおりの三浦しをん臭(失礼!)プンプンのエッセイに何ら変わりはありません。
 BL好きで知られる作者サンですが、今回はナント、自分の弟クンにその疑惑を抱いてネタにしてしまうところがね~、いやはや、なんとも。
 その弟クンの疑惑のお相手の名前がジロウ君。弟クンと彼、毎日二人で深夜のドライブ・いちゃこら電話……等々、疑惑を挙げるとキリがない。作者サンの脳内に膨らむ妄想に、コレはもう爆笑するしかないし!!

 その他、お気に入りコミックのウンチクやらTVドラマ「白い巨塔」のアツい語りやら母骨折エピソードやら友人とのバカ話やら、ネタは思いっきり身近なモノばかり。それをこんなにも笑える1冊にまとめあげてしまう作者サン。やっぱりスゴい作家サンなんだわ~と、妙なトコロで納得。
 で、もひとつ面白かったのが、各章の最後に登場する なげやり人生相談! 作者サンの自作自演の人生相談というトコロで、もうダメ。笑えるし
 直木賞作家なんだよね……ということを完全に忘れさせてくれる濃すぎるエッセイ。たまにはホントにマトモな(失礼!)小説を読んでみよう! ということで、次は「まほろ駅前~」あたりに挑戦してみようかな~。


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こんばんわー。 * by チルネコ
やっぱりしをんさんのエッセイは面白そうですね^^今他と並行して三四郎は~を読んでるんですが、プププと笑ってしまって息抜きにはもってこいです(笑)

Re: チルネコ様☆ * by 惺
こんばんは!
なんだかだんだん妄想度がエスカレート&濃ゆくなっていく気がして…。
チルネコさんが読んでいるのは「三四郎はそれから門を出た」でしょうか?
なんだかコレもとある作品をパロッているようなタイトルだなあ。
う~ん、そそられますね~☆

* by まいまい
いいかも。この時期、三浦しをんさんの本で笑い倒すっていうのはいいですね。元気倍増!

でもうちの市の図書館!どうやら建物が一部損壊しているらしく、
しばらく開館の目処が立たないんだそうです(泣)

(記事と無関係でスミマセン。ロシアで世界フィギュやるんですね。これは嬉しい!)

Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんは☆
> いいかも。この時期、三浦しをんさんの本で笑い倒すっていうのはいいですね。元気倍増!
そうですよ~!
一時脱力して、笑って、明日に備える。←なんのこっちゃ。
気分転換になるかな?

> でもうちの市の図書館!どうやら建物が一部損壊しているらしく、
> しばらく開館の目処が立たないんだそうです(泣)
それはツライですね…。
ケガ人などいなかったのかな? 心配です…。

世界フィギュアが、まさかのロシア開催で良かった、良かった!
でも、停電で観れない可能性高いです……。個人的にちょっと残念かも。

個別記事の管理2011-03-24 (Thu)

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隻眼の少女隻眼の少女
(2010/09)
麻耶 雄嵩

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 最近よくお目にかかるこの小説。 帯に 「本格ミステリ・ベスト10」第1位 とあり、その他さまざまなミステリー作品のランキング上位となっている模様。そんなに面白いのか~と期待しつつ読み始めました。以下BOOKデータベースよりあらすじ。

古式ゆかしき装束を身にまとい、美少女探偵・御陵みかげ降臨!因習深き寒村で発生した連続殺人。名探偵だった母の跡を継ぎ、みかげは事件の捜査に乗り出した―。

 あっさり、なあらすじ。そうだろうな…これ以上書きようがないだろう。冒頭の【主な登場人物】の紹介からなんとも良い雰囲気。そしてこの小説の世界観を表す「スガル縁起・抄」を読んだ限りでは、因習に満ちた寒村でのおどろおどろしい殺人事件、あの横溝正史ワールドを期待していたのですが……見事裏切られました。

 読みながらコレはもしかしてラノベなの? と錯覚起こしそうなほど。自分の父親を殺してしまったゆえに、自殺願望の青年・静馬。その彼の前に颯爽と現れるのが、古式ゆかしい水干(男子の平安装束の一つ)を身にまとったみかげという17歳の少女。←あ、時代設定は1985年です、時代小説ではないので。
 もう、ここでドン引いてしまいました。何故に水干装束? コスプレ? などとツッコミ入れたくなりました。
 で、そのみかげはイマドキのラノベヒロイン同様に気が強い美少女。自ら探偵を名乗って(しかもものすごく探偵業にプライドを持っている)、静馬を自分の助手としてしまう。彼も彼で年下の少女に振りまわっされぱなしで情けないし。ある意味パターン化されたコンビで、何の新鮮味も感じられない。

 舞台も現代生活とは切り離された、一女性を神とも崇める風習の残った閉ざされた村。そこで起こる連続殺人事件。それをみかげが圧倒的な自信の下、解決してゆく…という展開なのですが…いかんせん、リアリティが無さ過ぎて閉口。たかが17歳の少女が警察の信頼を得て事件解決のためとはいえ、最前線?で活躍するなんてありえないし。

 トリックとしてもどうなんだろ? 自分的にはこじつけ多用な気がしてイマイチしっくりしませんでした。この人物が犯人…と思わせておいて、実は違った…という小出しのどんでん返しが複数回あって、驚きも半減。そのためラストの最大のどんでん返しもなんだかウソっぽく感じられて、逆にそれは無いだろ~!! とちと憤慨。
 初めての作者サンで期待していたわりには、思いっきりカスってしまった感強し。
 「親子2代」というのがこの小説のキーポイントなのでしょうか? 親による子供への教育ミステリーとでも名付けたくなってしまいました。

 「隻眼の少女」というタイトルもどうなんだか……隻眼=初代みかげのトラウマなのだが、そのことが特にハナシに重要性があるとは思えなかった。
 ちょっと辛口の感想となってしまいましたが、まあ、この作風が好きな人は好き。ダメな人はダメといった読後感でしょうかね。自分的にはちょっと残念な1冊でした。


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* by 通りすがり
そもそもトリックを用いた殺人事件なんてものが非現実的なんだから、「現実世界のリアリティ」と「作品内世界のリアリティ」を同一視するのはナンセンスではないでしょうか。
特に麻耶雄嵩なんて、いかに特異な物語世界を構築し、いかに壊すか、に毎回全力を尽くしている作家ですし…。

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