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個別記事の管理2011-10-30 (Sun)

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 もう10月も終わりです。明日はハロウィンです。その次の日は11月です。もう月日の経つのが早すぎて困ります、まじで。
 10月の後半はあまり本が読めなかったかも。いろいろと忙しかったせいもありますが、ちょっと読書に時間が取れなかった(>_<)来月はもうちょっと読みたいな、と思ってます。

【ラブレス】桜木紫乃
 ツイッターでもかなり話題になっていたんです。なので期待値大で読みましたが……一人の女性の逞しくも壮絶な生きざまを描いた作品なんですが、まるっと演歌をそのまま作品にしたカンジで。ちょっと自分には合わなかった。
【流転の子 最後の皇女・愛新覚羅嫮生】本岡典子
 これは完全シュミの本でした~。なので一気に読んじゃいましたね。自分にとって貴重な1冊!
【中国行きのスロウ・ボート】村上春樹
 ブロ友サンの紹介で読んだ本。初期短篇集とのことで。素直に面白かったです!村上春樹の作品っていろんな意味で濃いな~って印象なんだけど、この作品は爽やかな読後感だった。噂の羊男に初めてお目に(?)かかった(>_<)
【おやすみラフマニノフ】中山七里
 デビュー作「さよならドビュッシー」の続編ということなので、かなり期待して読んだんですが……結果はう~ん、肩すかし感が否めないかも。デビュー作があまりにもインパクト強かったってことで。
【小説家という職業】森博嗣
 この作家サン、ものすごく作家という職業に対してビジネスライクな視点をお持ちで目からウロコでした。作家=夢 というのではなく、作家=ビジネス とあくまで割り切っているところがスゴイ。いろんな意味で斬新な本でした。
【フランケンシュタイン】メアリー・シェリー
 後半で1番面白かったかな。あまりにも有名作だけど、原作未読という方が多いんじゃないかと。どちらかというとキワモノ作品的な印象だけど、原作はまったく違う真摯なテーマ。読んだ事無い方はぜひ一読を!!
【上海少年】長野まゆみ
 短篇集。少年描写がとっても巧い作家サンだけど、この作品にはいろいろな女子も登場。しかもみんな魅力的。とっても楽しめた作品だった。
【失はれる物語】乙一
 白・乙一作品でしたー! 自分は黒・乙一作品しか読んだことなかったので、かなり新鮮&感動モノだった!こんな切ないハナシも書くんだ!! と目からウロコで読了しました。
【ねむり姫】澁澤龍彦
 久しぶりの澁澤作品。独特の作風で楽しめたー!特に印象的だったのが、タイムトラベル物の「きらら姫」。これだから澁澤作品、侮れない!
【白蝶花】宮木あや子
 ツイ友・プロ友サン推薦の1冊。まるで大河ドラマ観ているような錯覚に! 大正~平成にかけてのさまざまな女性達の生きざまを描いた作品。なんか賞あげてもいいんじゃん? と思ってしまったほど素晴らしかった。
【大人もぞっとする 初版「グリム童話」】由良弥生
 以前読了済みの桐生操「本当は恐いグリム童話」と類似テーマの作品。グロさ、アクの強さ、毒の含有量は桐生作には到底及ばないものの、正統派グリム童話原典解説本といった印象でした。
 と、この他に毎月お約束のサブカルファッション誌 KERA ☆
 
 来月はかなり面白い本揃い(自分にとって)なので楽しみです。今、皆川博子サンにハマってます。この方の作風めっちゃ好みで……。既に2冊キープしていて、できれば全作読破したいゾ!
 あと今アニメUN-GOの影響で坂口安吾にも興味が……! ← 単純なのだ。
 その他、夢野久作とか。特に「ドクラマグラ」なんか面白そう……って、こういう強烈個性的作品が大好物!!
 ま、そのうちおいおいとゆっくり読んでいきたいなと。

 管理人、少し風邪気味のようで喉痛です。皆さまも体調崩さぬようお身体ご自愛ください。
 では来月もおヒマなおりにはこのブログ覗いてやってくださりませ!


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Theme : こんな本を読んだ * Genre : 本・雑誌 * Category : ★ひとやすみ ~駄文です~
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* by 筒涸屋
こんばんは。
『ドグラマグラ』は二度ほど読みましたが、
オレの読解力では太刀打ちできませんでした。
ぜひ惺さんに読んでいただき、
感想聞かせてほしいです!


Re: 筒涸屋様☆ * by 惺
こんばんはー!
ドクラマグラ…なんか難しそうですよね…。
でもなぜか最近強烈に読んでみたくなったんですよ~。
二度も挑戦とは…素晴らしい…自分はダメとわかったらすっぱり途中で挫折してしまいそう。
自信ないですが、近々挑戦してみまーす!ドキドキ(>_<)

個別記事の管理2011-10-30 (Sun)

ご訪問ありがとうございます☆

大人もぞっとする初版『グリム童話』―ずっと隠されてきた残酷、性愛、狂気、戦慄の世界 (王様文庫)大人もぞっとする初版『グリム童話』―ずっと隠されてきた残酷、性愛、狂気、戦慄の世界 (王様文庫)
(2002/10)
由良 弥生

商品詳細を見る


 今書店店頭でかなり目立っている書籍。以前読んだ「本当は怖ろしいグリム童話」と似たテイストなのかなと、興味津々で購入。以下BOOKデータベースより内容。

これから寝かしつけようという幼い子どもに、手足を切断するような話など、とてもできない―。
そんな批判を受けて改筆される以前の初版『グリム童話』では、残酷な刑罰、男女の性愛なども、あけっぴろげに語られていた。
夢のように見えるおとぎ話の中に隠された残酷、狂気、不道徳の世界、そして、当時の人々のアクの強い知恵を、感じてほしい。


Ⅰ ヘンゼルとグレーテル
Ⅱ トゥルーデおばさん
Ⅲ 長靴をはいた猫
Ⅳ わがままな子ども
Ⅴ 灰かぶり(シンデレラ)
Ⅵ 千匹皮
Ⅶ 赤ずきん
Ⅷ ガチョウ番の娘
Ⅸ 兄と妹

 桐生操サンの「本当は怖ろしいグリム童話」に比べたら全然怖くないです。毒はそれほどでもなかったな。同じ素材を扱っていながらも両作とも違うストーリーとなっているのが面白い。桐生サンの方がより著者の創作部分が多かったということなのかな。それはそれで斬新な解釈で面白かったけれど。
 こちらはほぼ原典に忠実なのでしょうか?
 一般的に認知度高いグリム童話でもあまり知られていない作品をいくつか。

トゥルーデおばさん
 村一番の美少女は、実は高慢で我がままで淫乱である意味人格破壊されているどうしようもない人物。その彼女にほとほと手を焼いている両親。
 そんな彼女はある日とうとう両親と大喧嘩をして家出をしてしまう。向かったのは森の奥深くトゥルーデおばさんという魔女が棲むと噂されている家。勝気な少女は不気味な噂をものともせずにその家に乗りこんでゆくが……。言うことをきかない子供に対する親の復讐譚とのことです。
わがままな子ども
 年老いてから授かった子供を甘やかした結果、わがままに育ってしまった少年。神を冒涜するような遊びをする彼は村の厄介者。しかし、ある時急な病で亡くなってしまう。墓に埋葬したのはいいが、不気味なことに腕だけが土の下から生えてくる。何度埋葬しなおしても無駄で、困った両親は大司教の教えの通りに屍となった少年の腕に激しく鞭を打つ。親のいいつけをまもらなかった少年、あまやかしすぎた親への制裁だそうです。
千匹皮
 とある国の王妃が亡くなった。最愛の妃を亡くした国王が選んだ相手はなんと王妃にそっくりな実の娘! 娘は必死に逃げ出してお城の下働きとして身を隠すけれど、紆余曲折あってとうとう実の父親と結婚することとなってしまう。グリム童話には近親相姦を扱った作品が多々あるとのことで……。

 などなど、マイナーな作品が収録されていると同時に、各ストーリーに詳細な解説があるのもありがたい。当時の時代背景や風習などを理解した上で読むとさらに童話の裏に隠された暗喩などがわかる。けっこう黒いハナシばかりです。唯一読後感爽やかなのは「長靴をはいた猫」かな。でもこれも解説を読むと猫の正体が「男でありながら女性性を内に宿す美少年だった!?」 という解釈が面白い。

 嫌いじゃないですね、このテの本。類似書籍がかなりありますが、比較して読むのもまた面白いかと。童話って奥深いな~と改めて思いました。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 大人もぞっとする 初版「グリム童話」
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* by ラブラブラッキー
こんにちは。
「本当は怖ろしいグリム童話」以前から興味津々でした。
こちらの方がもう少しソフトな感じなのかな?
いきなりエグイのいくと眠れなくなっちゃいそうなので、
ソフトなほうから読みたいです(笑)

Re: ラブラブラッキー様 ☆ * by 惺
こんばんは!
> 「本当は怖ろしいグリム童話」以前から興味津々でした。
> こちらの方がもう少しソフトな感じなのかな?
そうですね。こっちの方がよりマイルドで読みやすいかも。
今一般に知られているグリム童話とのギャップにビックリです!
これはお子様には読み聞かせできないだろ!っていうハナシが殆どで。
でも視点を変えて読むと面白いです。教訓的で。
ぜひぜひご挑戦を~☆

個別記事の管理2011-10-28 (Fri)

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白蝶花 (新潮文庫)白蝶花 (新潮文庫)
(2010/09/29)
宮木 あや子

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 ツイ友サンの強烈プッシュで期待値大で読みました。憧憬☆カトマンズとは真逆の作風。どっちかというとこういう作風の方が巧い気がする。以下BOOKデータベースより内容。

昭和十九年、福岡県知事の屋敷に奉公にきた千恵子。華やかな博多の街、美しい令嬢・和江との友情、そして初めての恋。しかし戦争の足音は、千恵子のすぐ背後に迫っていた…
千恵子の波乱に満ちた人生を縦糸として、激動の時代にそれぞれの愛を貫き通した五人の女たちが織りなす恋模様。戦前・戦中・戦後の日本で、恋に命をかけた女たちを描く純愛官能ロマン。

天人菊
凌霄葛
乙女椿
雪割草 
どれも読みごたえ抜群の4篇収録。

 面白い&感動しました!自分的に「花宵道中」を上回る名作だと思ったしまったんですが……。大正末期から太平洋戦争を経て平成にかけてのさまざまな人物、主に女性の生きざまを丁寧に小ワザをきかせて描写しています。
天人菊
性格が真逆の姉妹芸者菊代と雛代が一人のヤクザ者を巡っての葛藤と和解。
真実の愛を知り、その愛に生きようとする姉菊代。その彼女を憎みながらも窮地に追い込まれた姉をやはり助けてしまう妹雛代。
お得意?の閉塞感たっぷりの芸者の世界を愛をかなり濃く描いた作品。
凌霄葛
没落しかかった家のために、財閥の妾となった泉美。その彼女のつかの間の真実の愛と別れ。
共産主義者を登場させることによって、戦争間近の緊迫感がじわじわと感じスリリング。真の愛を知った泉美が次第に強く逞しくなってゆく。
乙女椿
個人的に今作白眉の作品。
福岡県知事の家に女中として奉公にあがった少女・千恵子と令嬢・和代との時代を超えた友情。
戦前・戦中・戦後を背景にして、2人の友情ともそれ以上ともいえる微妙な関係と葛藤。そしてと変遷を描いていて読み応え充分だった。
千恵子と和代それぞれに絡む、のちに戦地に赴いてしまう男子2人もかなり魅力的。
ところどころに挿入される書簡体がとっても効果的だった。
雪割草
まさかの認知症になってしまった老後の和代の回想恋愛譚。
初恋の人・喜三郎を心の奥底で偲びながら、年下で三男坊、しかも文人である正文との出逢い。

 最初は独立した中~短篇集だと思っていたのですが、実は各ストーリーが濃密にリンクしている、という、これまた作者お得意の手法。途中で思わずニヤッとしてしまったし。
 ホント予想以上の面白さでした。この作品何か賞取ってもおかしくないんじゃないかなー? と思ってしまうほど感動作だった!!
 ちょっと大河ドラマ的だなあと思ったりもして。冒頭チラッと読んだだけでもうダメ。思いっきり罠です。一気に読ませてしまう作者の巧さを痛感しましたね!
 セレモニー黒真珠・憧憬☆カトマンズなどが陽動とするなら、花宵道中・今作は陰静という印象。どちらもそれなりに読ませてしまう作者サンの力量に敬服です。

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* by 潤
お気に召して頂き幸いです☆
TBさせて頂きました。

Re: 潤様 ☆ * by 惺
こんばんは!
> お気に召して頂き幸いです☆
> TBさせて頂きました。
この作品はホント大きな賞取ってもいいんじゃないかな?
って思うほど楽しめた!
ご紹介ホントに感謝です!!!
TBもありがとうございます。

個別記事の管理2011-10-28 (Fri)

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ねむり姫―澁澤龍彦コレクション 河出文庫ねむり姫―澁澤龍彦コレクション 河出文庫
(1998/04)
澁澤 龍彦

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 久しぶりに澁澤龍彦を読みたくなって購入。今まで評論ばかりでしたが、初めて小説モノを読了。以下BOOKデータベースよりあらすじ。

ねむれる森の美女さながら永いねむりについてしまった美しく幼ない姫に魅入られるかのごとく数奇な運命をたどる腹違いのひとりの童子―
中世の京の都を舞台にくり広げられる男と女の不可思議な生涯を物語る「ねむり姫」ほか、実母の生んだ牝狐を愛し命を奪われてしまう男の物語「狐媚記」など、古今東西の典籍を下敷きに構築されたあやかしの物語六篇。


ねむり姫
狐媚記
ぼろんじ
夢ちがえ
画美人
きらら姫
 の純和風の幻想文学六篇。

 いやいや、実は洋モノを連想していたんですけれど、あっさり期待を裏切られました。完全和テイストの幻想譚ばかりでした。以下ちょこちょこっと各ストーリーの簡単な感想☆

突如として昏睡状態に陥ってしまった珠名姫とその異母兄・つむじ丸との数奇な縁を描いた「ねむり姫」

人間と狐との間に生まれた狐の子とその兄との近親愛「狐媚記」。異種混合譚なのだけれど、キワモノ的ではなく一種幻想的。

「ぼろんじ」は自分的にイマイチよく理解できなかったけれど、一種の男装譚? アンドロギュヌスのエピソードがモチーフとなっていた。

耳めしいの姫君が田楽一座の男に恋をする、一種の恋愛幻想譚。「夢」を重要モチーフにした逆転のエピソードが面白かった。

「画美人」はちょっと趣向が変わって中国的。まるで中国の怪異譚・聊斎志異の中の1篇のよう。美人画に描かれた美女と男の哀しい悲恋。

「きらら姫」は江戸時代の大工職人が大地震の被害を受けた鎌倉時代にタイムトリップ!
天才大工の出現によって、それまで遅々として進展しなかったお上人様の草庵が瞬く間に竣工するといった話。
北斗七星の星の船がさながらタイムマシンの役割を果たして、ちょっとファンタジック。
なお、タイトルの「きらら姫」は一切登場いたしません。

 和テイストでありながら、さりげなく洋モノテイストが下敷きとなっているのも面白い。特に「ぼろんじ」のアンドロギュヌスのエピソードなどなど。
 自分は急ぎ足で読んでしまったのだけれど、じっくり読むとさらにこの作品の面白さが堪能できそう。
 和風幻想小説といったカンジでしょうね。思いっきり好みの作品でした!


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個別記事の管理2011-10-26 (Wed)

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失はれる物語失はれる物語
(2003/12)
乙一

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 なかなか名作との評判を聞き読了。いやいや黒・乙一とはまったく違った魅力の白・乙一作品。以下BOOKデータベースより内容。

目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが…。

Calling You
失はれる物語

手を握る泥棒の物語
しあわせは子猫のかたち
マリアの指
あとがき


 うーん、面白かったし感動したな。
 自分はグロ系の「GOTH」とか「暗黒童話」から入ったのでこんな切ない系のストーリーは初めてかも。
 印象に残った作品をいくつか。

失はれる物語
 これは……初出がラノベという……のわりにはかなり渋い作品だと思った。
 とある一夫婦。その「私」が交通事故に遭って半身不随となってしまう。その彼の一人称で語られる物語。
 唯一感覚が残っている・生きている部位が右腕のみ。指を動かすことでしか意志表示ができない。その彼と妻との切なくも固い絆。
 五感のすべてを失っている主人公が、妻を想い、その妻のために自分が出来る最善の事とは何か。
 人間としての機能・存在を徐々に失ってゆくという、自らのその究極の選択が読んでいて切なく辛かった。

 あとがきによると、作者本人はあまりお好みではないようだけれど、自分的にはわりと好きな作品。
 複雑で不幸な家庭環境の許に育った少年・アサトとオレ。そのうちのアサトは他人の傷を自分に乗り移すことが出来る特殊な能力を持っている。
 孤独な少年2人が親に苛まれ、過酷な状況下に置かれながらも、友情を温めて微かな未来の希望を見出すまで。
しあわせは子猫のかたち
 伯父の所有する家で独り暮らしを始めた「ぼく」。その家には自分以外に「誰か」が住んでいる。その「誰か」とは実はその家で殺された幽霊だった!
 「ぼく」と幽霊と子猫との2人と1匹の奇妙な共同生活。激しい人間不信・人間嫌いに陥っていた「ぼく」がその共同生活を通して得た、他者とのかけがえのない絆。

 どの作品もカテゴリはラノベということですが、とてもそんな印象受けなかった。珠玉の作品集といったカンジで。
 こんな作品も書くんだ! と乙一氏の印象がガラッと変わりました。感動そして面白かった!


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こんにちは! * by 本読み人M
おぉ、「白」乙一作品ですね!(ファンの人はこう呼ぶそうな)
私が読んだのはだいぶ前ですが、「失われる物語」「傷」は、印象に残ってます。
白系では他に、『暗いところで待ち合わせ』も面白かったですよん。
しかし、「GOTH」とか「暗黒童話」とかの「黒」乙一とのギャップがすごいですよね。
作風の幅広さに感心させられます。

Re: 本読み人M 様☆ * by 惺
こんばんは!
> おぉ、「白」乙一作品ですね!(ファンの人はこう呼ぶそうな)
> 私が読んだのはだいぶ前ですが、「失われる物語」「傷」は、印象に残ってます。
> 白系では他に、『暗いところで待ち合わせ』も面白かったですよん。
「白」乙一、面白いですねー!
初めて白系読んだけれど、巧いなあってビックリした(>_<)
「失はれる~」は文芸作といってもいいんじゃないの?
と思ってしまったくらいで…。

> しかし、「GOTH」とか「暗黒童話」とかの「黒」乙一とのギャップがすごいですよね。
> 作風の幅広さに感心させられます。
確かに~!
自分は「黒」乙一から入ったので、そのギャップに唖然としました、まじで。

* by happyflowerpop
私も黒乙一「GOTH」から入ったのですがこの作品集も大大大好きです。乙一の新作を待ち続けてます。「箱庭図書館」も完全オリジナルじゃないし、気合のはいった作品を首を長くしてまっております。
乙一が別名義書いた恋愛小説もなかな胸キュンなんですよ。

Re: happyflowerpop 様☆ * by 惺
こんにちはー☆
白と黒のギャップにビックリ(>_<)
どっちも良いなあって思う♪
「箱庭~」も面白かったけど、アレはある意味添削的な…。
純粋な新作そろそろ読みたいですよね!
別名義作もあるんだ~知らなかった!
何と言う作品ですか?良かったら教えて~。

個別記事の管理2011-10-25 (Tue)

ご訪問ありがとうございます☆

上海少年 (集英社文庫)上海少年 (集英社文庫)
(1999/03/19)
長野 まゆみ

商品詳細を見る

 タイトルに惹かれて借りました。以下BOOKデータベースより内容。

今日も波止場に大陸からの引揚船が着く。睦は独りそれを待っていた。あの海の向こうの都市で過ごした、失われた幸福な日々。
生き別れになってしまった兄と阿媽(アマ)のことを想いながら―。そして、港町の一角に出来た華人の市場で、彼は懐かしい上海から来たという、不思議な男に出会う…。過ぎ去った時代に生きる、少年たちの姿を詩情豊かに描く作品集。


雪鹿子
上海少年
満天星
幕間
白昼堂々
 の5篇収録。

 面白かった!! どの作品もまるで違ったシチュエーションの中で息づいている少年達の描写が白眉でした。
 昭和初期から70年代までのさまざまな時代を舞台にして、ちょっと古風な文体で綴られるストーリーにグイグイ引きこまれて、あまりの巧さにビックリでした。
 作者サンは少年を書かせたら天下一品!とのこと。確かに登場する少年たちは皆非常に魅力的。儚げであったり、強かであったり、奔放であったりとさまざまな顔を見せてくれる。けれど、その少年たちと同等、もしくはそれ以上の魅力を放っていたのが、年の離れた女性や少女たち。

 近親者をテーマにした作品が多かったのだけれど、その近親なるがゆえの複雑な愛情と葛藤などが繊細に描写されていてもう惹きこまれる惹きこまれる!
 昭和の時代を色濃く感じさせる手法は見事だし、各話織り交ぜられた耽美と禁断、背徳などなど、もう独特の世界を表現していて楽しめました。
 特に気にいった作品がコチラ。

上海少年
 上海で生き別れた兄。帰国し、亡き父親の知り合いの許に身を寄せる睦。独り淋しく日々を送る彼の思わぬ場所での兄との再会を、中華街(横浜?神戸?)を舞台に少しエキゾチックな雰囲気で描かれる短篇。
幕間
 演劇界を舞台にした、姉と弟の禁断の愛。儚げでありながら強かな弟・暁が魅力的。実の弟であるのかどうなのか迷いながらも暁に惹かれていってしまう橙子の心理描写がスゴイ。思いをひとつにしながら学生運動に身を投じてしまう刹那的なラストに驚き。
白昼堂々
 凛一と省子。面差しの似ている従妹同士がお互いに変装したことから起こるちょっとした騒動。強気の省子がとっても良いキャラクター。

 密度が濃くてそれでいて上品な短篇集といったカンジ。ちょっとしたマイノリティ恋愛と屈折した親子関係を描いてます。自分的にとっても楽しめましたね~。


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* by ひいち
耽美と禁断、背徳・・・好き♪

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは!
> 耽美と禁断、背徳・・・好き♪
自分も大好物です!
このハナシにはそんなテイストがたーくさん詰まってました。
お腹いっぱい、大満足でした!

* by 潤
惺さん、こんにちは!
おー長野初期作品に挑戦ですね!
漢字を多用する文体と雰囲気が大好きです。
あとやっぱり少年!

ところで、「白昼堂々」ですがこの文庫に収録されていつのは1章のみです。
実はまだ続きがあるんです!しかもシリーズ化してます!
白昼堂々→碧空→彼等→若葉のころ!すべて文庫化していたはず。
凛一シリーズ私は大好きです。
好き嫌いはありそうですが、「月魚」読めた方なら普通に読めるかと。(そういう意味で)
良かったら是非☆

(なんか上海少年へのコメントじゃないですね、、ごめんなさい。つい…)

Re: 潤様 ☆ * by 惺
こんばんは!
この方の少年描写はいいですよね~。
この作品はいろいろな少年が登場してその魅力もまたそれぞれ違って面白かったし。
意外にも、ちょっと意地悪少女?の描写も巧くておおっ!って思っちゃいました。

> ところで、「白昼堂々」ですがこの文庫に収録されていつのは1章のみです。
> 実はまだ続きがあるんです!しかもシリーズ化してます!
> 白昼堂々→碧空→彼等→若葉のころ!すべて文庫化していたはず。
> 凛一シリーズ私は大好きです。
「白昼堂々」シリーズも面白そうです。
なんとか入手していずれ挑戦してみたいな。

> 好き嫌いはありそうですが、「月魚」読めた方なら普通に読めるかと。(そういう意味で)
自分はもうどんなジャンルでもOKなので大丈夫。(そういう意味で→了解♪)

> (なんか上海少年へのコメントじゃないですね、、ごめんなさい。つい…)
いいえ~、なんでも語っていってくださーい!大歓迎☆

個別記事の管理2011-10-22 (Sat)

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フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)
(2010/10/13)
メアリー シェリー

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 あまりにも有名な作品ですよね。でも原作読んだ人って少ないんじゃないかと……以前、澁澤龍彦の作品の中に出てきてて興味。やっと読むことができました。以下BOOKデータベースより内容。

天才科学者フランケンシュタインは生命の秘密を探り当て、ついに人造人間を生み出すことに成功する。
しかし誕生した生物は、その醜悪な姿のためフランケンシュタインに見捨てられる。やがて知性と感情を獲得した「怪物」は、人間の理解と愛を求めるが、拒絶され疎外されて…。
若き女性作家が書いた最も哀切な“怪奇小説”。


 サブタイトルが「あるいは現代のプロメテウス」。
 個人的に好きなんです。ブラム・ストーカーの「ドラキュラ」とか、ナボコフの「ロリータ」とか今作とか。後世に曲解・キワモノ扱いされて伝わってしまった作品てかなりの確率で名作である率が高いです。この「フランケンシュタイン」も感動の名作でした。

 自分も澁澤作品で初めて知ったんですが、フランケンシュタインというのは怪物の名前ではなくてそれを生み出した科学者の名前だそうで。
 自然科学に傾倒していた彼はとうとう人造人間を造り上げてしまうのだけれど──。
 そのあまりの醜悪さに恐れをなして怪物をおきざりにして逃げ出してしまう。その無責任さに少し腹立たしい思いが。

 何も知らずにこの世に生み出された怪物は、創造主であるフランケンシュタインに見捨てられ、何も知らずに人間社会に放りだされてしまう。
 出逢う人毎にその醜悪さを恐れられ虐待され傷つく心。孤独を友に、たった独り身を隠して生き延びる日々。
 唯一の救いは逃げ延びた隠れ家の隣人である善良な親子。父親と息子と娘・3人で暮らすその生活を見ながら、彼は言葉と知識と愛情と優しさを学び得てゆく。
 けれどその親子にも存在を拒絶され、彼の心は人間に対する、ひいては自分を造り出したフランケンシュタインへの憎悪と復讐へと向かってゆく。

 読んでいて恐ろしいのは人間と怪物、果たして一体どちらなのだろうとものすごく疑問に思った。
 怪物の心は純真で常に愛情を求めている生まれたての赤子そのもの。その彼の心を憎悪で満たし歪ませてしまった物は一体何なのか?
 中盤、怪物の独白によって痛烈に批判されている、うわべで人や物を判断してしまう人間の愚かさの描写が白眉。

 3人による書簡形式と独白という凝った3重構成がまた効果的。
 望んで生まれたわけではなかった怪物の、誰にもその存在を認められない悲痛な心の叫びが心に染みる。
 一般的には映画などで有名ですが、あまりにもキワモノ扱いされていて、原作の真のメッセージが伝わっていないような気が……。上質なゴシックホラーとして読みましたが、フランケンシュタインを身勝手な親に置き換え、怪物を愛情に飢えた子供として置き換えると、充分現代にも通じるテーマになるなと思ってしまいました。
 作者がこの作品を書いたのが若干19歳の頃。ビックリですね。サブタイトルの「あるいは現代のプロメテウス」というのは、土から人間をつくったという、古代ローマ時代の話に由来するそうです。


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さすが惺さん * by Medeski
置き換え方がそこらの書評家よりよっぽど書評家っぽくて親指を立ててしまいましたわ。本作、一生読むことのない本だったのですが、凄い興味を持ちました(ここから手を出すまでが長いんですけど)。独白、凄い面白そうですね。

>その彼の心を憎悪で満たし歪ませてしまった物は一体何なのか?

ここのレヴュー、凄い好きです。

Re: Medeski 様 * by 惺
こんばんはー!
いやいやいや。ありがとうございます。
が、褒めていただいても何も出ませんよー(*´∀`*)
面白かったですよ~。
タイトルからは想像できないほどのシリアス名作で。
怪物クンの独白はマジ泣けます。可哀そすぎでした(>_<)


個別記事の管理2011-10-21 (Fri)

ご訪問ありがとうございます☆

小説家という職業 (集英社新書)小説家という職業 (集英社新書)
(2010/06/17)
森 博嗣

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 巷ではかなり人気のある作家さんらしいのです。自分は過去に作品を数冊読了。この本もかなり昔に購入してそのまま放置していたと思われ。ちょうど読む本がなかったので挑戦しました。 以下BOOKデータベースより内容。

小説家になるためにはどうすれば良いのか?小説家としてデビューするだけでなく、作品を書き続けていくためには、何が必要なのだろうか?プロの作家になるための心得とは?
デビュー以来、人気作家として活躍している著者が、小説を書くということ、さらには創作をビジネスとして成立させることについて、自らの体験を踏まえつつ、わかりやすく論じる。


まえがき
第1章 小説家になった経緯と戦略
第2章 小説になったあとの心構え
第3章 出版界の問題と将来
第4章 創作というビジネスの展望
第5章 小説執筆のディテール

 うーむ。なんてしたたか。というのが読了した感想。
 かなりビジネスライクな思想をお持ちの方だなあという印象受けました。
 たいてい「小説家になる」というと、好きだからなりたい。有名になりたい。とにかくなりたい。なれればいい。という方が多いそうで。
 けれど、この作者サンは最初から本業(国立大学勤務)以外の副業目的で作家を目指したという変わり種。作家=夢 ではなく、あくまでビジネスという考えをお持ちとのこと。なので最初から「売れる」作品・商業ベースに乗る作品を狙って書いたと明言しています。作家=報酬 というスタンスから出発したそうです。

 初めて執筆した作品を出版社に持ちこんで幸運にも編集者から声をかけてもらう。その間にもハイペースで作品を書きつづけて、4作目でデビュー決定。というかなり幸運な作家生活のスタート。作品を最初からシリーズ化させるつもりで構想を練っていたというその用意周到さからも、かなり手の込んだ戦略がうかがえます。
 具体的な収入が記述されていたり、出版界・電子書籍の今後の展望を鋭く考察してみたりと、なかなかシビアな見解がスゴイのひと言。
 ネット上の書評家の意見も常にチェックされているらしく、特に自作に対しての辛辣な批評・感想には思わず嬉しくなってしまう…というエピソードも。
 大多数が小説家=芸術的 という考えの中で、小説家=ビジネスと割り切っている考え方が非常に斬新でしたね。
 これはエッセイになるんでしょうか? 独自の見解がとても興味深くて一気に読んでしまいました。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 森博嗣
* Comment : (4) * Trackback : (0) |

メチャクチャ * by Medeski
気になる内容でした。ぶっちゃけ話という側面と信条表明があるみたいなので、自分も是非(出来れば立ち)読みたくなりました!

Re: Medeski 様 * by 惺
こんばんは!
> 気になる内容でした。ぶっちゃけ話という側面と信条表明があるみたいなので、自分も是非(出来れば立ち)読みたくなりました!
なかなか現実的な思考をお持ちの方だなと。
小説家っていう自分の中のイメージを見事に
ひっくり返してくれました。
目からウロコの本でした~!


森博嗣さん * by 道楽猫
いつも私の目からウロコを取ってくれる人です。
考え方が非常にユニークで、しかも合理的。
面白い作品がたくさんある一方でぜんぜん面白くない作品もたくさんある作家さんですが(私から見て、です)、どの小説にもビックリする新鮮な一文があるので私は好きです。

Re: 道楽猫様☆ * by 惺
こんばんは!
ものすごく現実的というか内面が充実している方だなあって思いました。
自分をよくわかっていらっしゃるんですよね。
あまり作品を読んでいないので語れないですが、
ひと味違う作家さんだなって印象受けました。
でもこの方が「トーマの心臓」書いたって未だに信じられない…。

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