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個別記事の管理2012-02-29 (Wed)

 いつもこのブログを覗いて下さる皆さま。 コメント・拍手・トラックバックしてくださる皆さま。リンクしてくださっている管理人の皆さま。
 ご訪問本当にありがとうございます!

 2月も最終日の今日、自分の地元&職場地域は大雪でした。
 積もる雪っていうのはやっぱ全然違うんですね。細かくて勢いあって、みるみる間に辺り一面雪景色になっちゃう!
 傘をさしていても、その傘にどんどん積もっていって、重いったらありゃしない~(>_<)
 ……と、そんなこんなで明日からはもう3月。早すぎです~(泣)

【仏果を得ず】三浦しをん
 3月の初っ端は三浦しをんサンで。エッセイではなく小説で。
 文楽をテーマにした一人の青年の成長譚でした。分かりやすさと清々しさがマッチした良作でした。
【ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ】金井美恵子
 ついったで話題になっていた作品。タイトルといい、ジャケットといい、とっても素敵だなと思って一目ボレ。
 で、内容はというと…まるでコラージュ! と言った感じ。←わからないよね…。
 独特な文体なので読みにくいかもしれないけれど、一風変わった作品でした。超・個性的!
【昔話の深層─ユング心理学とグリム童話】河合隼雄
 グリム童話を心理学的見地から読み解こう! というコンセプトなのかな?
 グリム童話に隠された裏のテーマなど、かなり読みつくされた感じがするけれど、こちらの作品はその道の専門家が解説しているだけあって、かなり説得力があったように思えた。
【翼をください】原田マハ
 ツイ友サン大絶賛ということで挑戦してみました!
 かなりブ厚かったけれど、読み始めたらなんのその! 面白くて一気読み。航空エンタメなのだけど、わかりやすくて感動するする! 涙腺崩壊しっぱなしでしたー! その昔に女性パイロットがいたという事実に目からウロコでした(>_<)
【マンガのあなた SFのわたし 萩尾望都・対談集1970年代編】萩尾望都
 これは以前からかなーり期待していた作品! 期待通りの面白さ&貴重さで大満足のうちに読了!
 萩尾望都サンをお相手に、各界の巨匠たちとのアツい対談。読み応え有りすぎでしょ!
【ナボコフ全短篇】ウラジーミル・ナボコフ
 図書館に予約入れて約4ヶ月。ようやくお迎えしたのに読了ならず…無念すぎでしょ(泣)
 辞書並みのブ厚さゆえ、気合い入れて読んだけれど時間切れ~。しかし、途中までであっても、各短篇はかなり面白い!
 代表作ともいえる「ロリータ」とは真逆の正統派文芸作品でした。
【ラピスラズリ】山尾悠子
 新聞で知った作者サンとこの作品。もうとっても読みたくなってすぐさま購入!
 幻想文学をお得意とするとのことなので期待値大でしたね。ひとことでいうならば、まさに幻想文学。
 不思議な読後感でした。皆川博子サンの短篇集「少女外道」とちょっと雰囲気が似ているなあ…というのは、あくまでも個人的感想。

 その他小説以外では、
【BRUTUS (ブルータス) 2012年 3/1号】マガジンハウス  【バルバラ異界3】萩尾望都 【NO.6 toi8デザイン&アートワークス】 
 の3誌がかなり面白かった。
 2月の特に後半は私事が忙しく、あまり読めなかったのが残念。手軽に読める雑誌・マンガに走ってしまったしね。
 あと、どうしても自分のシュミの本に偏りがちなので、そこらへんをどうにか…ね。
 今気になっているのが窪美澄サンの新作。タイトル忘れちゃったけど、面白そう!
 3月も仕事が忙しくなりそうなので、更新どうかなあ? できれば今までどおりのペースを維持したいなあ!
 と、またもダラダラと。いかんいかん! どうぞ3月もお暇な折にはこのブログ、覗いてやってくださりませ(*´ω`*)


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Theme : 読んだ本。 * Genre : 本・雑誌 * Category : ★ひとやすみ ~駄文です~
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個別記事の管理2012-02-28 (Tue)

ご訪問ありがとうございます☆

ラピスラズリ (ちくま文庫)ラピスラズリ (ちくま文庫)
(2012/01/10)
山尾 悠子

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初めての作家サン。しばらく休筆されていて最近復活されたとのこと。本質が幻想文学ということで興味津々で読了。以下BOOKデータベースより内容。

言葉の海が紡ぎだす、〈冬眠者〉と人形と、春の目覚めの物語。不世出の幻想小説家がふたたび世に問う人形と冬眠者と聖フランチェスコの物語。

銅版
閑日
竈の秋
トビアス
青金石


 かなり独特の作風です。難解と言った方がよいのかも。はっきり言って、すんなりとああ、感動した! という内容ではないのだけれど、精緻な構成・硬質な文体・濃密な描写等々すべてにおいて圧倒されました。
 とある女性が深夜、列車の到着を待つ間の時間潰しに立ち寄った画廊。そこで目にした3葉の銅版画。
 <人形狂いの奥方への使い><冬寝室><使用人の反乱>と題された銅版画に女性はどういうわけか惹かれてゆく。そして遠く子供時代、女性の母親も銅版画を見ていたことを思い出す。そのタイトルは<痘瘡神><冬の花火><幼いラウダーテと姉>──。

 ここまでが本編の導入部といったところ。以下、「閑日」「竈」の秋の2篇続くのだけど、まるでそれぞれの話がリンクするようでそうでない、まったく独立したエピソードなのかといえばそうでない……という不可思議な世界が展開されてゆく。
 
 冬になるとまるで動物のように冬眠するという「冬眠者」と呼ばれる奇妙な一族の物語。塔を備えた屋敷に住み、使用人を多数抱えたその一族。冬が近づき、冬眠用意の顛末を描いているのだけれど、もうその独特な世界観に圧倒される。
 使われていない部屋、ガラスケースに入った無数の古びた人形、屋敷の中を徘徊する幽霊(ゴースト)、突如として発生する痘瘡、襲いかかる地震、燃える大量の枯れ葉……。
 幻想的な素材は完璧。妖しげで幽霊と人間が何の違和感もなく共存している世界。ストーリーはまっすぐに「冬眠」=眠り・死・終わりの世界に向かって疾走してゆき、ある意味閉じた世界ともいえる。ラスト、塔内の喧騒をよそに庭師のような老人と荷担ぎの2人の語りも暗示的でミステリアス。

 「トビアス」は一転して和テイストの物語。しかし、前章と同様にストーリーの世界観は暗く、閉じている。
 登場する少女はとある廃市に住んでいるが、ふとしたきっかけで母親と共にそこから逃げ出すこととなる。少女は冬眠するがごとく深い眠りに陥ってしまうけれど、目覚めた時には母親の姿は既にない。やはり死と喪失の影がちらちらと見え隠れしている。

 「青金石」。タイトルでもあるラピスラズリの日本語名。聖フランチェスコをメインキャラにした、こちらは眩いほどの「生」の物語。ラスト数行の光輝くような描写が白眉。
 それまでの「死」モチーフから真逆の「生」をテーマにした作者の巧みな構成に唸った。
 途中挫折しそうになるけれど、最後まで読んでみてこの小説は実は救いと再生の話なのだなと実感。作者の鮮やかなテクニックに脱帽です。


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* by 瀬川レナ
この作家さん、私もこの間図書館で見つけて、読もうと思っていたところで。すごい偶然・・・!
惺さんのレビューを読んで、ますます楽しみになってきました(^-^)

「マンガのあなた SFのわたし」も、千塚氏との対談まであるなんて是非読みたいです(>_<)

Re: 瀬川レナ様☆ * by 惺
こんばんは!
気になる作家サンですよね~(>_<)
自分は新聞の書評かなにかで知って一目ボレ。
ジャケ画もとっても素敵で一気読みしてしまいました。
他の作品もとーっても面白そうですよ~。
ちょっと独特で難解かな…だけど、雰囲気はバッチリです!

個別記事の管理2012-02-26 (Sun)

ご訪問ありがとうございます☆

ゴシック&ロリータバイブルゴシック&ロリータバイブル
(2012/02/24)
不明

商品詳細を見る

 2月24日発売。
 季刊誌なのでちょうど春号といったところ。ジャケ画からして華やか&煌びやか&ゴージャス! 内容もまさにそんなカンジでしたー!
 前置きはこのくらいにして、さっそく気になった記事へGO!

 まずは巻頭特集! すごいんだな、コレが。 h.NAOTO.&HANGRY&ANGRY 春の新作プレゼント!!
 ということで。4ページに渡って約40アイテムが1点づつ。アンケートに答えて応募するというもの。かなり競争率高そうだけど……でも欲しくなりそうなデザインばっか!
 その他、有名ゴスロリブランドの中からゴシック系ブランド17・ロリータ系ブランド15社の春の華麗なる新作コレクションが展開。特にロリータ系ブランドがいかにも春っぽくて良いかも!

原宿Gothic & Lolita SNAP
 原宿でのお洒落さんスナップですね、ハイ。自分的に結構好きな記事なんだけど。
 毎回毎回ゴスロリファッションのレベル高い方達ばっかり登場してスゴイです。今回ももうハイレベルで目の保養になるなる!
 けっこうカップルで登場されている方が多くなって……あ、でも一見した限りではちょっと性別不明なショットもあったなあ……背が高いから男子でしょう! と思っていたけど、実はそうじゃない可能性もあるもんね。皆さまの気合いが入ったファッションは見ていてとても楽しい!

ゴシック&ロリータちゃんと賢者の石
 ものすごいタイトルだけど。これが今号のメイン特集かな。
 ゴシック&ロリータの先輩たちが、皆さまの質問に答える、何でもQ&A企画なのだそうだ。
 これは……ゴスロリファッション初心者サンにはとても参考になるのでは?
ゴスロリの分類(!!) 服と小物について 新作 着こなしと扱いのテクニック ヘア&メイク ふるまい(!!) その他
 の7部門に渡って読モと有名ブランドのデザイナーさん達がご教授してくれるというもの。フリルたっぷりのロリ服のアイロンのかけ方指南まであるのだから、とってもタメになる&有難い!

シアター・ロマンチカ
 これはカラーページならではの好企画! かわゆい&美しいモデルさん総出演で、ビジュアル的にとっても美味しい!
 コンセプトは「私達が愛するロマンチックな、胸焦がれるテーマや素材を集めて、今宵は3本の舞台を用意しました」とのこと。なので、まず最初は
人形病院→うむむ。ナースをイメージしたファッション。もちろんメインカラーは白!包帯やアイパッチなどの小道具も効いてます! ちょっと病んでいて、妖しげなファッションが展開。面白いよ!
鏡の国のアリス→もうコレは文句なくカワイイ! カラフルファッションで、王道のロリータ! モデルのゆらチャンがとってもキュート☆
オスカー・ワイルドの世界→ハイ、あのドリアン・グレイで有名な作家サンをイメージしたファッションが展開!
 幸福の王子・サロメ・ドリアン・グレイの肖像をテーマにお耽美&ちょっとばかしダークなファッションにため息モノ! AKIRAクンが超絶カッコ良いよー!

 などなど。盛りだくさんの特集でお腹いっぱい! お気に入りの中村明日美子サンのマンガもちょっと切ない……(>_<)
 またも! うんざりするほどの長さ!! 毎回充実内容で大満足の今号でした……ということで、さっさとおしまいにさせていただきまーす!


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ばんわ~ * by 紫苑
どうも!
私的にゴスロリに興味あるので、見てみたいです(^ ^)

Re: 紫苑様☆ * by 惺
こんばんは!
ゴスロリ興味ありますか? それではぜひぜひ!
自分は到底こんなカッコできませんが、
見ているだけでも楽しいですよん!



* by 紫苑
私も見てるだけですよ(笑)
センスないですから~(^∇^)

Re: 紫苑様☆ * by 惺
こんばんは!
> 私も見てるだけですよ(笑)
> センスないですから~(^∇^)

おなじです( ´∀`)人(´∀` )ナカーマ☆

個別記事の管理2012-02-25 (Sat)

ご訪問ありがとうございます☆

ナボコフ全短篇ナボコフ全短篇
(2011/07/30)
ウラジーミル・ナボコフ

商品詳細を見る

図書館への返却期限が明日。3週間も借りていたのに読破出来ず。無念、ひたすら無念。以下BOOKデータベースより内容。

“言葉の魔術師”ナボコフが織りなす華麗なる言語世界と短篇小説の醍醐味を全一巻に集約。
英米文学者とロシア文学者との協力により、1920年代から50年代にかけて書かれた、新発見の3篇を含む全68篇を新たに改訳した、決定版短篇全集。


 ナボコフというとどうしても「ロリータ」の印象が強い。あの独特の作風と雰囲気・テーマ。この短篇集もそんな作品が多いのかと思いきや、まったくそんなことはなく、バラエティに富んだ、どちらかというと正統派な作品が多かったような気が。
 けれど、中には幻想文学的な作品もあって楽しめる。特に最初の作品 森の精 などはタイトルからしてそれらしい。
 語り手「僕」の許に奇妙な訪問者。それは「僕」が子供の頃共に遊んだ森の精だった。その姿はすっかりみすぼらしく変わり果てながらも「僕」の心の中に大切な思い出として残っていた。かつて遊んだロシアの地は無残に荒らされ自然は崩壊しいった様を語る森の精──これは一種のファンタジーでありながらも、革命によって混乱し、荒れ果てたロシアの地を案じると共に、亡命せざるを得なかったナボコフの心情を表現した作品なのではないかと、個人的に深読みしてしまった。

 他にも ロシアに届かなかった手紙 と題した作品も同系列なのかと。
 まず冒頭からして引きこまれた。
──美しい、いとしい、遠くはなれたひとよ──
 ロシアにとどまっている女性に宛てた書簡という設定なのだけれど、この女性というのがロシアそのものを暗喩し、語りかけているのではないかと。
 革命で故郷を離れざるを得なかったナボコフが、懐かしさ、故郷愛を込めて書いた作品なのではないかと、これもやはり自分的に思ったのだけれど。
 
 幻想性がさらに顕著なのが 雷雨 。そのものズバリ雷神が登場するちょっと微笑ましいストーリー。
 次作 ドラゴン も、想像上の生物ドラゴンを広告塔に見立て、人間の愚かな宣伝合戦を暗に批判したちょっと諷刺的な作品。
 その他、夫の妻に対する誤解から生じた嫉妬によって、妻を殺してしまう 復讐 はなんとも狂気をはらんでいるし、才能ありながらもかなりな変人でもある、ピアニスト兼作曲家バッハマンと、一人の慈愛に満ちた女性との愛情とも友情ともつかない奇妙な絆を描いた バッハマン など、どれもひねりのきいた作品ばかり。

 全68篇。自分は読み切れませんでした……が、作品集を読んでみて思ったのが、亡命作家ナボコフが故郷であるロシアをいかに気にかけているか、愛しているかということ。作品におのずとそれらの感情が滲み出ていてとても複雑な気持ちになったのも確か。
 そしてこの作品集を完成させるために苦労した息子・ドミトリィ・ナボコフ氏の序の言葉がとても印象的。
 重厚で万華鏡のように様々な面を見せてくれる作品群。いつか必ず再度挑戦をしてみたい。

 今日(2月26日)知ったのだけど、ドミトリィ・ナボコフ氏、22日にお亡くなりになっていたそうです。ご冥福をお祈りいたします。


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個別記事の管理2012-02-24 (Fri)

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マンガのあなた SFのわたし 萩尾望都・対談集 1970年代編マンガのあなた SFのわたし 萩尾望都・対談集 1970年代編
(2012/02/21)
萩尾 望都

商品詳細を見る

 2月21日発売。
 ツイッターを始めてから知ったこと。それは萩尾望都ファンはかなりいる! それも男女・年齢問わず。特に若い方達に非情な人気があるという……あらためてその偉大さを実感しました! 以下BOOKデータベースより内容。

萩尾望都、初の対談集。70年代の貴重な対話が一冊に。
手塚治虫、小松左京、寺山修司、石ノ森章太郎、松本零士、美内すずえ、水野英子の豪華7名に加え、羽海野チカとの新規対談も掲載!

第1章 手塚治虫  「SFマンガについて語ろう」
 巨匠同士の夢の対談です。
 お二方ともSF作品に造詣が深すぎです。自分がまったく知らない作家の名前がバシバシ登場するする!←あたりまえ(>_<)
 萩尾先生がSFを手掛けることについてかなり賛同されていて、ほぼベタ褒め。女性作家(マンガ家も含めて)がSFを書く(描く)となるとかなり個性的で面白い作品ができるのではないか、という展望と期待を熱く語っていらっしゃいます。
 萩尾先生がなぜ男性を描くのか? という疑問からライトなジェンダー論にまで話が展開してかなり興味深い対談内容。
第2章 水野英子  「私たちって変わり者かしら」
 対談相手が女性とあってかなりリラックスムード。萩尾先生がマンガ家になったきっかけ・影響を受けたマンガ家など、知られざるエピソード?が次々爆露。初期代表作「ポーの一族」誕生秘話もあるゾ!
第3章 石森章太郎  「SFの話は延々尽きない」
 こちらも巨匠。故・石森章太郎氏との対談。やはりSFがメインテーマに。それともうひとつ。萩尾先生が大好きだったという「サイボーグ009」の話に花が咲きまくり!
第4章 美内すずえ  「親愛なるモー様へ」
 プライベートでもかなり仲が良いとのこと。そんな2人の出逢いから、マンガ家をずっと続けていきたいか? などご自身の生き方についてざっくばらんなお話が満載。
第5章 寺山修司  「月で修学旅行の案内係」
 意外なカップリングだなと。一時期お仕事を一緒にされた縁なのだそうで。キリストとユダの妖しい関係? とか吸血鬼論?とか。ちょっと変わった話題が楽しい。
第6章 小松左京  「絵の理想型とは?」
 SF界の重鎮である、故・小松左京との対談とあれば、やはりテーマはSF……と思いきや、意外や意外。女性マンガ家は婚期が遅れる・主人公の服装とその時代──などなど意外な話題が飛び出す飛び出す。あの中原淳一や日本沈没などの話題もあって、なかなか充実の対談。
第7章 手塚治虫 松本零士  「マンガ、SF、アニメーション」
 当時の巨匠お2人を前にして、さすがの萩尾先生もちょっと遠慮気味?
 「新人について感じること」や「アシスタントとメシスタント」などなど、ちょっと脱線気味の話題もまた楽しい。またこの頃はアニメーション全盛期であったらしく、それらしいテーマ「SFとアニメーション」の語りがアツい。
第8章 羽海野チカ  「全部、萩尾作品から学びました」
 今までは70年代の対談だったのですが、こちらの対談はホントつい最近のようで。
 で、ハチクロで有名な羽海野チカ先生。たとえ後輩相手といえども、ものすごい謙虚な姿勢に驚き。良いですよねェ~!
 羽海野先生はかなり萩尾作品に影響を受けているらしく、ちょっとしたシーンも過去の萩尾作品と類似しているモノがあったりして。難しい背景を描くことについてなど、技術的な話もバシバシ出てくる! まさに「萩尾チルドレン」といった感じですね。

 かなり内容濃くて面白い。ご本人はかなりサバサバした方なのですね。ちょっと意外でした。
 対談した70年代というのは、女性マンガ家がSFを描くことがかなり画期的だったようで、必ずその話題があがりました。そのパイオニアとして活躍された萩尾先生(アレ?いつの間にか先生呼ばわりだし…)。各界の巨匠も一目置いていたという、素晴らしい才能なのですね。納得です。
 ファン必携の1冊? 読んで損は無いと思うな~。


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おじゃまします。 * by まいまい
この本!
本屋に行ったら売ってたので、
本当に久しぶりに衝動買いしました。
ツイッターでつぶやいてらっしゃいましたよね。
私の脳は相当うらやましかったらしい(笑)

もうもう!堪能しました。
どの対談もすごいんですが、
私は寺山修司さんとの一風変わった対談が
とても面白かったです。
寺山さん、萩尾さんに興味津々という感じで、
かなり、ちょっかいだしてる(笑)
月で修学旅行とか、
キリストとユダの話とか
なかなかこういう話は聞けませんよね。

しかし萩尾先生(!)ってすごい。
この帯のイラスト一枚の破壊力にまいった!

Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんは!
本屋サンにかなり目立つ位置にありますよね!
ちょっと嬉しくなったりして。

> もうもう!堪能しました。
> どの対談もすごいんですが、
> 私は寺山修司さんとの一風変わった対談が
> とても面白かったです。
> 寺山さん、萩尾さんに興味津々という感じで、
> かなり、ちょっかいだしてる(笑)
> 月で修学旅行とか、
> キリストとユダの話とか
> なかなかこういう話は聞けませんよね。

確かに!
寺山さんと萩尾さんっていうのはものすごく
珍しい組み合わせですよね。
対談相手の方々もものすごく豪華で
贅沢な1冊だなあと。

> しかし萩尾先生(!)ってすごい。
> この帯のイラスト一枚の破壊力にまいった!

わはは! ホントにそう!
絵があまり変わらないのも魅力のひとつかなって思いました。
昔の作品も載っていたけど、
やっぱり巧いですよね。改めて尊敬しました。

個別記事の管理2012-02-23 (Thu)

ご訪問ありがとうございます☆

翼をください翼をください
(2009/09/16)
原田 マハ

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 ツイ友さんからおススメ絶賛の作品。初・原田ハマ。お名前と作品は良く知ってたんですが、何故かイマイチ躊躇してました。デビュー作がラブストーリーということもあって……自分、あんまり恋愛小説好きではないので……と、食わず嫌いならぬ読まず嫌いしていたことに今さら後悔。もっと早く読んどきゃ良かったしー!以下BOOKデータベースより内容。

ほんとうの自由を求めて飛び立った女性飛行士と、前人未到の世界一周飛行に挑んだ男たちの勇気と友情の物語。長編小説。
歴史の闇に葬られた国産飛行機「ニッポン号」に関する謎の写真を見つけた新聞記者の翔子は、カンザス州アチソンを訪ねる。この辺鄙な町で生まれ、世界へと羽ばたいていったある女性パイロットの軌跡をたどるために。
1939年、史上初めて世界一周飛行を果たしたニッポン号には信じ難い真実が秘められていた――。
新聞記者の翔子が見つけた一枚の謎の写真。1939年、初めて世界一周をした純国産飛行機「ニッポン」号に秘められた真実。
アメリカ・カンザス州アチソン―この辺鄙な町で生まれ、世界へとはばたいていった有翼の女神。より高く、もっと早く、ずっと遠くへ。


 面白かったです! これは良い意味で予想を裏切られた感強し!
 実在の人物である女性パイロット、アメリア・イアハートをモデルにし、さらに日本初の世界一周飛行を成功させた東京日日新聞社(当時。現・毎日)の「ニッポン」乗組員たちとの友情と固い絆を描いているという、なんとも骨太な大河ロマン!

 暁星新聞社の女性記者・青山翔子は、社の135周年記念企画の一端を担ったことから、ある一枚の古い奇妙な写真と出逢う。映っていたのはとある飛行場で歓迎を受ける乗組員達の姿と、背景の機体の小さな窓に塗りつぶされたような不自然な跡。さらに社の主筆から発せられた屈辱的な言葉をきっかけに、翔子はとり憑かれたようにアメリカまでとある人物を訪ねてゆく。訪問先はその古ぼけた写真に写っていたカメラマン・山田順平の許だった──。

 ここまでが長いプロローグで、この後は山田順平の回想形式でストーリーが展開していく。舞台もアメリカ・日本の他、フライト着地地点を転々と移動してゆくのだけれど、とても巧くまとまっていて混乱することなくすんなり読み進められた。
 自分的に一番感動的だったのが前半部分。本作のヒロインでもある、エイミー・イーグルウィング(ネーミングはかなりアレですが)の物語。まったく知らなかったのですが、このエイミーという人物、アメリカの伝説的女性パイロットである、アメリア・イアハートをまんまモデルにしているのですね。その彼女の人生を虚実巧みに織り交ぜながら進むストーリーにもう一気読み! 
 パイロットとして航空モノとしての面白さも確かにあるのだけど、女性が自立して自由に生きてゆくにはどうしたら良いのか、という別の意味の読み方もできるなあと。その彼女が知らぬ間に第二次世界大戦前のアメリカの軍事作戦に巻き込まれ利用され、それに気付き、自ら撤回・回避しようとする前半ラストのエピソードにはもうかなり惹きつけられた。

 で、後半はガラッと変わって日本。暁星新聞社が社運を賭けて実施しようとする、純国産航空機「ニッポン」による世界一周飛行。当時の国家高揚のためでもあり、新聞社同士の飛行合戦の気運も相まって組まれた最高のメンバーによる飛行計画。その主要メンバーの中にカメラマンとして参加することとなった山田順平。さらに国家最重要機密として、太平洋上空で失踪したあのエイミーが「ニッポン」機に搭乗するという──。

 アメリカ人女性パイロットと「ニッポン」乗組員とが、こう絡んでくるとはよもや思わず。
 経験不足の乗組員を、エイミーはサポートしながら無事世界一周飛行の遺業へと導いてゆく。その固い友情と絆のエピソードはベタと言っちゃそうなのだけど、かなり感動モノ。史実にかなり忠実に、でもフィクション部分は大変面白く。この絶妙なバランスがとっても良かった。ただ、皆良い人ばかりでね、そこがやっぱりうん、ちょっと物足りないというか、いかにもロマンだわ、的な。
 でもデビュー2作目でこの作品。すごいなあ、作者サン。何ごとも読まず嫌いはいけませんね。超絶楽しめた航空エンタメ作でした!


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* by ラブラブラッキー
こんばんは。
なんだか興奮が伝わってきます♪
気に入っていただけて嬉しいです♪
確かに彼女の作品はラブストーリーが多いですね。
私は好きなので(特に彼女の作品は)毎回読んでます(笑)
でもラブストーリーばかりじゃないので、ぜひ他の作品も読んでみてくださいね。
ただこの話と新作の「楽園のカンヴァス」は作風が違ってますけど・・・
「楽園のカンヴァス」もぜひ楽しんでくださいね!

Re: ラブラブラッキー 様☆ * by 惺
こんばんは!
ご紹介ありがとうございました!
読まず嫌いはいけないなーとしみじみ思いました。
原田マハさん、他の作品も俄然興味湧きます!
マハさんの次の作品は「楽園のカンヴァス」に決定済み☆
時間かかっちゃうけど、前作読破してみたい!
デピュー作の「カフーを待ちわびて」もこの機会に読んでみようかな♪

はじめまして * by touch3442
『翼をください』を読んで、感動し、久しぶりにいろいろな方の書かれたレビューを読ませていただいています。
ぼくは、この作品を、山田順平の純愛物語として読みましたが、冒険譚としても読みごたえがあると思います。
TBさせていただきます。

個別記事の管理2012-02-22 (Wed)

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NO.6 toi8デザイン&アートワークスNO.6 toi8デザイン&アートワークス
(2012/02/22)
toi8

商品詳細を見る


アニメ『NO.6』のキャラクター原案・コン セプトデザインを手掛けたtoi8氏のカラー イラスト・デザインワークをまとめた書籍 が登場!
版権イラストやエンドカード、DVD・BD ジャケットイラストのほか、幻の初期設定 画・未公開のデザインラフなどもこの一冊 に収録。toi8氏のコメントつきで掲載します。
その他、長崎監督との対談&描き下ろ しショートコミックなども収録。アニメ 『NO.6』の原点に迫る、ファン必携の1冊 です!


 2月22日発売。待ちに待ってたtoi8氏の画集! もうジャケ画からして悶絶でしょー!
 手が重なり合ってるんですよッ!! ふたりの手が!! もうこういったファンの心理をさりげなく容赦なく突いてくるところがね、もう職人芸ですよ!

GALLERY 
「NO.6」の世界観を形成するひとつのピースとして欠かせない、toi8氏による様々なデザイン。
ここでは、「NO.6」のメインビジュアルをはじめ、関連書籍やDVD/Blu-rayのパッケージ用の描き下ろしイラスト、さらには毎週アニメ本編のラストを飾ったエンドカードを一挙に公開する。
 今まであらゆるメディアに発表&登場してきたイラスト総出演。圧巻です。
 アニメ誌やBDジャケ画などなどでお馴染みのあのイラスト達。中でもエンドカードがものすごく良すぎですよ、まじで。
 紫苑・ネズミ・イヴ・イヌカシ・沙布・火藍・力河・仔紫苑・仔ネズミ等々、あの美麗イラストに目がクギ付けでござます。ヤバいです。
CHARACTER DESIGN 
「NO.6」のキャラクターデザインは、toi8氏によるキャラクター原案を石野聡氏がアニメーション用にクリナンップする体制で進められた。この章では、toi8氏のキャラクターデザインを初期段階から掲載、石野氏のデザイン稿やアニメで表現された人物像との共通点や差異を堪能していただきたい。
 面白い! ホントに各キャラ誕生までの道のりが……的な。
 紫苑は初期設定とほとんど変わらず。羽海野チカ「三月のライオン」の天パ気味(!)の主人公と同じイメージなのだとか(爆) "無自覚な天才"とのことで。そっかー、無自覚ちゃんなのかー。さらに仰天なのが、なんと佐藤健クンイメージだったのだそうだ…そうか健クンだったのか…自分の脳内には今紫苑=健クンというデータがインプットされた。
 で、数々の変遷を経て生まれたのがネズミだ! 初期設定はまったく違う……ショートだし、髪。イメージは「デビルマン」の飛鳥了……! 似てるし。
 その飛鳥了→リバー・フェニックス(BANANA FISHのアッシュと一緒じゃん)→伊勢谷友介氏が3次元でのモデルだったとか! ひぇ~そうなんだ。ちなみにイヴは俳優・松田龍平やアニメ「雲のように風のように」(原作・後宮小説)の双槐樹がモチーフだって。意外すぎる~。
 その他イヌカシ・沙布・力河・火藍(カトリーヌ・ドヌ―ヴがモデル~?)などなど各キャラの詳細設定がスゴイです。
CONCEPT DESIGN 
toi8氏は「NO.6」のキャラクター原案のほかにも、世界観を決定づける上欠かせない背景設定の原案=コンセプトデザインも担当している。NO.6やNO.5
、そして西ブロック──紫苑とネズミが駆け回った舞台がどのように生まれたのか、数々のデザイン稿から感じとっていただきたい。

 キャラだけでなく、背景設定も! すごいです。NO.6の映像イメージはすべてtoi8氏の手によるものだと言っても過言ではないのかな。都市・建物・街並み・室内等、全ての設定画が素晴らしいすぎですね、ハイ。
INTERVIEW & SPECIAL WORKS
「NO.6」での作業は、アニメーターを経てイラストレーターとなったtoi8氏にとって、どのようなものであったのか。ロングインタビューと「NO.6」監督・長崎健司氏との対談によって、デザインに込められた想いを紐解く。さらにスペシャル企画として、本誌描き下ろしのコミックとイラストを掲載!
 ↑のとおり、美味しいインタビューとなんとコミック&イラストが掲載!!! 自分はもちろんtoi8氏のコミックなんて初めて拝ませていただきました。なんとイヌカシが風邪ひいちゃったとか…! 力河が料理するとか! もうもうかわいすぎるよイヌカシ! 
 で、インタビューの方はというと、toi8氏のこの業界に入るきっかけとか、NO.6制作秘話とか。思わずガン読しちゃいたくなるような対談内容。なかでも気になったのが、toi8氏の
「ふたりの同性愛的な関係を表す露骨な描写は入れないようにしたかった」
 というイラストへの展望。なるほど!さらに
「そのあたりは視聴者側が補完するもので、こちらが大々的にやってしまうと面白くないかな」
 とのことです。深いな!

 それぞれのキャラに3次元でのモデルがいたというのが新鮮な驚き!
 キャラだけに限らず、すべての設定においてさまざまな素材を参考にして作り上げた「NO.6」の世界なのだなあ、としみじみ。美麗イラスト&お宝ネタ(?)など満載の充実の1冊でした!

NO.6 VOL.6 【完全生産限定版】 [Blu-ray]NO.6 VOL.6 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
(2012/02/22)
梶裕貴、細谷佳正 他

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 こちらも2月22日発売。いよいよ最終巻。あの神回である第10話収録。
 ジャケ画も素晴らしいですよね。


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個別記事の管理2012-02-21 (Tue)

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昔話の深層 ユング心理学とグリム童話 (講談社プラスアルファ文庫)昔話の深層 ユング心理学とグリム童話 (講談社プラスアルファ文庫)
(1994/02/15)
河合 隼雄

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 最近小説ばかりだったので、他のジャンルが読みたくて借りた本。未だに根強いブーム?となっているグリム童話の裏を読み説く……的な内容に興味津々。以下BOOKデータベースより内容。

人間の魂、自分の心の奥には何があるのか。“こころの専門家”の目であのグリム童話を読むと…。
生と死が、親と子が、父と母が、男と女が、そしてもう一人の自分が、まったく新しい顔を心の内にのぞかせる。
まだまだ未知に満ちた自分の心を知り、いかに自己実現するかをユング心理学でかみくだいた、人生の処方箋。


第一章 魂のおはなし
第二章 グレートマザーとは何か ──トルーデさん
第三章 母親からの心理的自立 ──ヘンゼルとグレーテル
第四章 「怠け」が「創造」をはぐくむ ──ものぐさ三人のむすこ
第五章 影の自立 ──二人兄弟
第六章 思春期には何が起きるか ──いばら姫
第七章 トリックスターのはたらき ──忠臣ヨハネス
第八章 父性原理をめぐって ──黄金の鳥
第九章 男性の心のなかの女性 ──なぞ
第十章 女性の心のなかの男性 ──つぐみの髯の王さま
第十一章 自己実現する人生 ──三枚の鳥の羽


 著者は河合隼雄氏。ご高名ですよね。心理学者であられるそうで。その河合氏が心理学者の目から見たグリム童話を語っていらっしゃって大変面白く読了。
 それぞれ十作のグリム童話を心理学的見地から詳細に解説なさっていて目からウロコの読み方。一番印象的だったのが第三章のヘンゼルとグレーテル。
 あまりにも有名な童話だけれど、実は母親からの自立と、妹であるグレーテルの成長物語として描かれているのだ──という説にちょっと驚きも。
 大体において昔話の母親というのは継母が多いけれど、原典は実母であることはほぼ間違いないらしい。このヘンゼルとグレーテルもはっきり言ってしまうと「子捨て」の話であるから、実母が実子を捨てるというのはあまりにも酷いということで「継母」にすり替えたらしい。

 登場する魔女が実は母親と同一性を持っていて、その母親のダークな面を象徴しているのだとか。最初は泣いてばかりいたグレーテルが、ラストには兄の窮地を救って魔女=継母をパン焼き窯に押し込んでしまう──という強さを持ちあわせることになる……すなわちこの話は成長著しいグレーテルの物語でもあるのだという著者の見解になるほどなと。

 他には第六章のいばら姫。つまりは「眠れる森の美女」。これも姫の思春期の終わりを象徴的に表した物語なのだそうだ。
百年の眠り=死でもあり、それは思春期の終わりを意味し、新たに目覚めた時は少女から女性へと生まれ変わっていた──という。
 さらにはお祝いの宴に招かれなかった仙女=魔女が、物語を進行する上での絶対的に必要な「悪」であるなど、自分ではまったく気付かない点を指摘し、その考察がまた面白い。

 他の章の物語も同様に人間の生と死・男女の役割……などなど、人の一生のおける真実などが暗喩の中に描かれていると知って、童話というのは何と奥深いものなのかと改めて感慨に耽ってしまったり。日本の似たような昔話との対比もかなり興味深かった。
 グリム童話のちょっと違った読み方ができる著作。昔話って奥深いなあとしみじみと思ってしまったのでした。


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