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個別記事の管理2012-03-31 (Sat)

ご訪問ありがとうございます☆

バレエ・メカニック (ハヤカワ文庫JA)バレエ・メカニック (ハヤカワ文庫JA)
(2012/01/25)
津原 泰水

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 四谷シモン氏のジャケットといい、内容といい、かなり期待していた作品。以下BOOKデータベースより内容。

造形家である木根原の娘・理沙は、九年前に海辺で溺れてから深昏睡状態にある。
「五番めは?」彼を追いかけてくる幻聴と、モーツァルトの楽曲。
高速道路でありえない津波に遭遇し、各所で七本肢の巨大蜘蛛が目撃されているとも知る。
担当医師の龍神は、理沙の夢想が東京に〈砂嵐〉を巻き起こしていると語るが・・・・・・。
『綺譚集』『11』の稀代の幻視者が、あまりにも精緻に構築した機械仕掛けの幻想、全3章。


第一章 バレエ・メカニック
第二章 貝殻と僧侶
第三章 午前の幽霊


 最初は耽美・幻想小説の類かと思っていた。しかし、帯の惹句や書評によると実はSFにカテゴライズされ、しかもサイバーパンクであるとのこと。さらにかなり難解であるとも。
 なのでとても手こずる作品なのだな、と理解して心して挑みました。
 が、予想に反してとても読みやすかった。解説に冒頭、特に第一章は完全なるシュルレアリスム(超現実・不条理な世界、事物のありえない組み合わせなどを写実的書いたもの)であるとしてるが、まさにその通りだなと。

 第一章のメインキャラは造形家・木根原。娘である理沙は9年前から大脳を損傷して昏睡状態にある。
 その木根原がある日突然あり得ない津波に遭い、さらに東京中が奇怪な物体なよる襲撃に晒される。それらの現象は実は大脳を損傷している理沙の脳内で繰り広げられている「夢」=「理沙パニック」であり、東京自体が彼女の「脳」となる……というまさに「超現実」の世界が展開し、父である木根原はなんとかして娘・理沙に会おうとする。
 その手助けをするのが、もう一人のメインキャラである理沙の主治医・脳外科医である龍神。
 彼も溺愛していた自分の分身ともいえる姉・金糸雀を少年時代に亡くして以来、彼女を追い求め思慕を募らせているという複雑な人物設定。その2人が幻のような存在である理沙を追い求めてゆく──というのがメインストーリー。

 あり得ない現実とリアルな現実が巧妙に入り混じり混沌とし、見事なコラボで読んでいて幻惑させられてしまう。
 第二章は主に龍神の生い立ちが語られるのだけれど、彼と姉・義兄との淡く禁断の関係などは耽美小説を彷彿とさせる。そして一転して行方の知れない理沙の手掛かりを求めて木根原と龍神が奔走する後半ではまるでミステリー&サスペンス的な面白さ。父が最愛の娘の手掛かりを知る第二章ラスト部分では思わず感動で目頭が熱くなる。
 次々と登場するキャラたちはそれぞれ魅力的でありミステリアス。特に魅力的なのが少年たち。木根原と関係する謎多き少年・トキオに少年時代の龍神。憂いていながらも強靭な信念を抱き、けれどそれぞれが母に姉に深い思慕の情を抱いている。そんな複雑な魅力を醸しだしている少年達を男性作家が描いていることに少しばかり驚いた。いや、男性作家だからこそ描けるのか? けれど反対に女性キャラが少しばかり薄い感が否めなかったけれど。

 そして驚愕の第三章。これぞこの小説の真骨頂というべきか。まさにSF、しかもサイバーパンクなのだ。自分的には一番難解だった部分。
 設定としては「理沙パニック」から40年後。理体(軀)とヴィラージュ(意識)を別個に切り離せるエレクトロキャップが使用されている世界。「理沙パニック以後」という言葉が出来るくらいに、理沙の存在は「不死」の象徴としてある意味神聖化されている。そんな世界にヴィラージュ・ドードーとして生きる龍神とヴィラージュ・エディスとして生きるトキオがメインとして活躍し、龍神に雇われたトキオに命じられたのは、なんと理沙の殺害。
 エレクトロキャップというガジェットを効果的に使用して自在にヴィラージュ(意識)を飛ばす2人の描写が圧巻。

 白眉なのが、各章のラスト数行。謎と共に次章への関連を思わせ、そして強烈なノスタルジーを感じさせる。
 耽美・幻想・禁断・不条理そしてSF。全てがぎっしりと詰まっていながらまったく破綻していない。そしてなによりこの作品の根底に流れているのは、物悲しさと愛情なのかなと。
 姉であり母であり娘である、最愛の人を失った哀しさが痛烈に行間から溢れてくるのが、この作品を無機質なSFにとどまらず、哀切に満ちた稀有なものとしているのだと思った。この作者の他の作品も是非読んでみたい。個人的に名作。


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Theme : SF小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : 津原泰水
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個別記事の管理2012-03-30 (Fri)

 いつもこのブログを覗いて下さる皆さま。 コメント・拍手・トラックバックしてくださる皆さま。リンクしてくださっている管理人の皆さま。
 ご訪問本当にありがとうございます!


最近は過去記事にたくさんの拍手をいただき恥ずかしいやら嬉しいやらで……身に余る光栄でございます(*´ω`*)
 今後も面白い&楽しい&考えさせられる本を読んでいきたいなあ……と思っています。
 さて、明後日はもう4月!! 早いものです。あっという間ですね。で、3月後半に読んだ本はこちらです~↓

【夏天の虹】高田郁
 いきなりの人気&話題作でした。もうもう予想外の展開に度肝抜かれて涙腺崩壊!! 面白すぎるね、このシリーズ。
【ZOO 1】乙一
 ひさびさの乙一作品でした。自分は圧倒的に黒乙一を読む確率が高くて、こちらもそうでしたねー。
 1篇を除いて、どれもダーク&グロテスク! これぞ乙一! 的な世界でした。
【日本人の知らない日本語 3】蛇蔵&海野凪子
 好きなコンビなのですよ~。面白くてタメになる。シリーズ1,2巻をすっとばしていきなり3巻を読んでしまったけれど、充分に楽しめました。電車内とかで読むのはかなりつらいな~(>_<)
【真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒】大沼紀子
 前作がとっても面白かったので次シリーズを! ということで。全作は連作短篇集だったけれど、今作は長篇といった印象。ブランジェリークレバヤシに平穏な日々が訪れるのは一体いつになるやら……。
【夜想曲集】カズオ・イシグロ
 こちらは思いっきりオトナの短篇集でした。シリアスかとばかり思っていたら、実はコメディもお得意の模様。
 音楽にまつわるテーマがまた良いかなと。
【友だち幻想】菅野仁
 小説以外の本が読みたくて購入したモノ。これは学生サン向きかなと。あ、オトナでも充分タメになりますけどね。
 人間関係を築く上での他人との距離の取り方など、なるほど! と目からウロコの著作でした。
【降霊会の夜】浅田次郎
 こちらも久しぶりの作家サン・浅田次郎。帯の惹句に思いっきり釣られてしまって。自分的には消化不良の1作となってしまいました……(´;ω;`)
【ダブル・ジョーカー】柳広司
 こちらも前作がものすごーく面白かったので、次作を! ということで。やはり面白かった!!
 名もなきスパイたちの暗躍と、その後ろに君臨する結城中佐がね。ダークさがたまらんのよね。
【よろず占い処 陰陽屋へようこそ】天野頌子
 もうもうほっこりムードの癒し系作品でした。toi8サンのジャケ画に惹かれて読んでしまったという……(*´ω`*)
 キツネ耳の瞬太がかわゆす。

 等々、後半はシリーズ物が多かったような。その他いつもの KERA2012年5月号 も忘れちゃいけません。
 来月もいろいろと面白そうな本(あ、あくまで自分的シュミ)をセレクトしてます。
 よろしかったらおヒマなおりにでもこのブログ覗いてやってくださりませ!


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Theme : こんな本を読んだ * Genre : 本・雑誌 * Category : ★ひとやすみ ~駄文です~
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個別記事の管理2012-03-29 (Thu)

ご訪問ありがとうございます☆

よろず占い処 陰陽屋へようこそ (ポプラ文庫ピュアフル)よろず占い処 陰陽屋へようこそ (ポプラ文庫ピュアフル)
(2011/01)
天野 頌子

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 toi8氏のジャケ画に思いっきり惹かれて購入。ほのぼの&優しげなイラストがもう素敵すぎ~(>_<) 以下BOOKデータベースより内容。

母親にひっぱられて、中学生の沢崎瞬太が訪れたのは、王子稲荷ふもとの商店街に開店したあやしい占いの店「陰陽屋」。店主はホストあがりのイケメンにせ陰陽師。
アルバイトでやとわれた瞬太は、じつはキツネの耳と尻尾を持つ拾われ妖狐。妙なとりあわせのへっぽこコンビがお客さまのお悩み解決に東奔西走。店をとりまく人情に、癒やされるほのぼのミステリ。単行本未収録の番外編「大きな桜の木の下で」収録。


第一話 陰陽屋はじめました
第二話 狐憑き疑惑
第三話 失せ物探し
第四話 家出人捜し
番外編 キツネ取材日記
番外編二 大きな桜の木の下で

 うん、面白かったです。ほのぼの&癒し系のほんわかミステリー的で。
 陰陽屋というちょっと不思議で胡散臭い店の主・阿倍祥明と、ひょんなことからその陰陽屋でバイトをすることになった15歳中学生・沢崎瞬太。
 いかにも阿倍晴明のパクリ的なネーミングの陰陽屋店主は、実はホスト上がりのイケメンにせ陰陽師。毒舌で性格はやや悪し。そんな彼の下で働く瞬太は実はキツネの耳としっぽを持つ妖狐という……。このコンビの組み合わせがね、面白い。

 瞬太も妖狐といいながら、その力はせいぜい狐火を出すくらいの可愛いもの。今作ではまだその力を充分に発揮(?)してないけれど、祥明との掛け合いはなかなか面白い。
 陰陽屋といいながら、依頼されるのはDVの仲裁(?)に探し物や家出人捜索。ほとんど何でも屋か探偵の類となっているけれど、いい加減な祥明とちょっと正義感強い瞬太とのコンビがなんなくお客様のお悩みを解決してゆく。瞬太の両親・友人・祥明の友人等、さまざまなキャラたちが絡んでほっこりとストーリーは展開。

 今作ではインチキ陰陽師という設定だけれど、実は祥明には謎めいた部分があって、その謎が今後明らかにされていくのかなと。そして妖狐である瞬太の出生の秘密も気になるところ。
 まだまだ導入部といった感の一作目。現在三作まであるとのことなので、続きが楽しみです。ほのぼの展開で癒されました。特にジャケ画の瞬太に。キツネ耳がかわゆいのだ!


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 天野頌子
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* by 竹島
初めまして、私が好きな、コミックスの五巻の、エピソードでも、最後の主人公らのおもいの当たりの最後に、「探偵の仕事こそロクなモノないです」でした。わたしは、このこみっくすがすきです。もちろん、「陰陽屋へようこそ」もすきです。というより、図書室で、この本借りたらすっかりはまってしまいました。

Re: 竹島様☆ * by 惺
はじめまして、こんばんは!
「陰陽屋」良いですよね~!
自分は表紙に惹かれて読んでしまったのですが、
とてもほっこりして癒される話に、竹島様と同様にすっかりハマってしまいました!
竹島様の好きなコミックスって何なのでしょう?
そちらもものすごく気になってしまいました(笑)
ご訪問とコメント、本当にありがとうございました。
とてもうれしいです☆

* by 竹島
様ずけしなくていいです。私は、まだ中学生なので、私の好きなコッミクスは、「キューティクル探偵因幡」です。「陰陽屋へようこそ」の続編も買って読みました。

Re: 竹島さん☆ * by 惺
こんばんは!
> 様ずけしなくていいです。私は、まだ中学生なので、
いえいえ年齢など関係なく、この拙ブログにご訪問くださり、
記事を読んでくださるご訪問者様に対しての礼儀です。
「様」が堅苦しけれぱ、せめて「さん」付けさせてくださいね。
続編読ませたのですね。早い!
面白かったですか? 自分も早く読みたいのですが、積読本がたまっててなかなか…(>_<)
竹島さんイチオシの「キューティクル探偵因幡」チェックさせていただきますね!

* by 竹島
[こんにちは。「キューティクル探偵因幡」は、おもしろい[です。

Re: 竹島さん☆ * by 惺
こんばんは!

> [こんにちは。「キューティクル探偵因幡」は、おもしろい[です。

興味がありつつ、日々の読書に追われて未だ読めてない~(>_<)
ちょこっとウィキで調べてみました…が、なかなか面白そうじゃあないですか!
ドラマCDにもなっているとは! なんだかアニメ化もしそうな勢い…(笑)
なぜにヤギ? とツッコミたくなる~!
ご訪問&強烈プッシュありがとですe-266

* by 竹島
あの・・・・・・・・一応念のために連載している雑誌を教えます。連載している雑誌は、「月刊Gファンタジー」です。毎月十八日発売です。コミックスの方は、九巻まで出ていまして、ドラマCDは、三巻まででています。

Re: 竹島さん☆ * by 惺
こんばんは!
おお! ありがとうございます!
ドラマCDもあるのですね。なんだかそのうちアニメ化しそうな感じが……。
情報嬉しいです!

* by 竹島
なぜか、アニメ化しないんです。他に登場人物の名前を少しお教えします。まず、探偵組からいきます。探偵組は、主人公の因幡洋、、ボランティア助手の佐々木優太、アルバイト助手の野崎圭の三人です。洋の肩書は、「毛フェチで元警察犬の狼男探偵」です。優太は、女装趣味の美少年です。圭は、常識人でツッコミ役ですね。あのこれは、私なりにまとめたものです。あのこんなにコメントが、長くなってすみません。

Re: 竹島さん☆ * by 惺
こんにちは!
アニメ化してもよさそうなのに(>_<)
わあ! わざわざキャラ紹介ありがとうございます。
なかなか読む機会がないので残念なのですが、嬉しいです。楽しみです~☆

個別記事の管理2012-03-28 (Wed)

ご訪問ありがとうございます☆

熱海1

 いきなりデカい画像ですみませーん!
 踊り子がかわゆいスーパービュー踊り子に乗って、熱海に行ってきましたー!
 コレは旧型? 同じ踊り子号でも帰りの方がグレードアップしてた。車内販売とか、パーサー(と言うの?)の綺麗なお姉さまがいらしたし。どちらにしても東京駅から約1時間半の快適な旅でした☆

熱海4

 熱海では桜が咲いてました。自分の地元ではまだまだなのに!
 と思っていたら、これはソメイヨシノではなく、いわゆる 寒桜 というのだそうで。1月の終わりから咲いていたよ~という地元の方のお話にビックリ!! 綺麗でしたよん☆

熱海2

 かの有名な尾崎紅葉作 金色夜叉 のお宮と貫一です。見事に貫一の蹴りが入ってますね……現代だったら立派なDV…アワワ(違うか)…実物を初めて見ました!
 とても綺麗な海岸沿いに建っていて、観光客の方々もちらほらと。

熱海3

 お宮の松です~。なんでも2代目だそうで。とても立派&美しい松の木です。
 お隣に建っている碑もなんだか風情がありますよね。
 そんなこんなでいろいろと観光しながら、海岸添いのお宿へGO!
 熱海といえば温泉!! 到着してすぐ・深夜・翌日早朝と、計3回入ってきました。あったまるんだよね、温泉!
 サウナもあったからもちろん入った! 余分なカロリー摂取を少しでも汗で体外排出しようと、思いっきりムダな努力をしてきました~(笑)

熱海5

 翌日早朝温泉の後に撮った熱海湾の朝焼け~☆
 早起きは三文の徳!! 普段はとても拝めない素敵な景色を堪能♪
 その後は熱海駅前の商店街に寄ったりして…。ここの商店街はスゴイです!!
 平和通り商店街 と 仲見世商店街 の2つの商店街があるのだけど、どちらも面白くて美味しいお店がたーくさん!
 時間があればもっとゆっくりしていたかったよー!!

    熱海6 

 上の和菓子は熱海 石舟庵 の「練乳 紅ほっぺ大福」!!
 白あんと苺との絶妙なコラボがたまりません! 店内はとても綺麗で美味しそうな和菓子がたくさんあった☆

    熱海7

 熱海駅前の平和通り商店街にあった 金沢の和菓子 村上 の「桜 ふくさ餅・黒糖 ふくさ餅」!
 餡と求肥(かな?)の見事な融合~!! 美味すぎです~(>_<) 通販しようかなと本気で思ってる~。
 などと、しっかり甘いモノもいただいてしまい、絶賛ダイエットです。
 しかし、良い休日となりました。明日からまたがっつり働かせていただきます~。
 ……本、全然読んでなーい!


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* by ひいち
こんにちはー☆
熱海、満喫!!!ですね(^∀^)
年度末、そして新年度・・・と、お仕事が忙しくなる時期だから、よい気晴らしになったことと思います♪
お楽しみがあると、また頑張れますものね(^∀^)
と、今日はやけに丁寧に話してみました(笑)

Re: ひいち様☆ * by 惺
> こんばんはー♪
> 〇十年前の新婚旅行のメッカ熱海。天気が良かったせいか満喫できましたー☆
> 食事が美味い&甘味もサイコー♡ というわけで、食べてばかりの旅でした(>_<)
> これでしばらくまた頑張れます、諸々全ての事に…。
> 丁寧に話してみようかと思いきや…で、できなかった…! ゴメン、ひいちサン(泣)

個別記事の管理2012-03-26 (Mon)

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ダブル・ジョーカーダブル・ジョーカー
(2009/08/25)
柳 広司

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 前作「ジョーカー・ゲーム」がものすごくインパクトありすぎだったので、今作も期待値大で読了。以下BOOKデータベースより内容。

結城中佐率いる“D機関”の暗躍の陰で、もう一つの秘密諜報組織“風機関”が設立された。だが、同じカードは二枚も要らない。どちらかがスペアだ。
D機関の追い落としを謀る風機関に対して、結城中佐が放った驚愕の一手とは―。
表題作「ダブル・ジョーカー」ほか、“魔術師”のコードネームで伝説となったスパイ時代の結城を描く「柩」など、5編を収録。


ダブル・ジョーカー
蠅の王
仏印作戦

ブラックバード


 面白かったですよ~、今作も! がしかし!! 作風に慣れてしまったせいか、前作ほどの衝撃を得られず。けれど面白さのレベルは保ったまま──というのが読了後の感想でした。
 タイトルロールの「ダブル・ジョーカー」はD機関のライバルとして誕生した風機関が登場。
 結城中佐に激しいライバル意識を抱く風戸陸軍中佐。その彼が創りあげた諜報機関の活躍も順調にみえたが、意外な人物に看破されD機関に裏をかかれてしまう。
 短篇ながら密度濃くスリリングな展開。序盤からライバルの術中に嵌っていた風戸中佐が滑稽でもあり、哀れでもある。

 冒頭から繰り広げられる漫才コンビのネタがスパイの重要な通信手段のヒントとなっていた「蠅の王」。
 謎多きD機関設立者・結城中佐の過去が垣間見ることのできる「柩」、日米開戦のきっかけとなった真珠湾攻撃を背景とした、とある二重経歴スパイの暗躍と逮捕劇「ブラックバード」。

 等々、今作もD機関のスパイたちによる多才な活躍に瞠目。スパイという影の存在と日中・第二次大戦という暗澹たる時代背景とが絶妙にマッチした独特の世界観が秀逸。
 名もなき精鋭たちの活躍とその後ろにまさに魔王のごとく君臨している結城中佐の存在感が圧倒的。予想もつかない展開とスパイ術の巧みさが堪能できる。次作、「パラダイス・ロスト」も期待値大です!


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* by 藍色
とても面白かったです。
超人的なスパイたちの活躍に前作以上に心躍らされました。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

Re: 藍色様☆ * by 惺
リプ遅くなりましてスミマセン!
トラバさせていただきました。
ご訪問とコメントありがとうございました。

個別記事の管理2012-03-24 (Sat)

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降霊会の夜降霊会の夜
(2012/03/07)
浅田 次郎

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 確か新聞の書評を読んで気になり購入。久々の浅田次郎作品でした。以下BOOKデータベースより内容。

謎めいた女の手引きで降霊の儀式に導かれた初老の男。死者と生者が語り合う禁忌に魅入られた男が魂の遍歴の末に見たものは……。
至高の恋愛小説であり、一級の戦争文学であり、極めつきの現代怪異譚――。まさに浅田文学の真骨頂!


 感想書くの難しいです。帯の惹句「至高の恋愛小説であり、一級の戦争文学であり、極めつきの現代怪異譚」というのに惹かれたのですが……果たしてその帯の通りの作品だったかというと、個人的にはそうではなかったような……難しいところです。
 思うに、きっと男性読者だったらかなり共感できる部分がたくさんあるのではないかなと。初老の主人公が自分の今までの過去・生き方を振り返り、あらためて自身に問うてみる──その手助けとなるのが、不可思議な西洋の老夫人。
 自宅の庭に迷い込んだ一人の不思議な女性。素性もわからぬその女性に導かれるまま、男は霊媒を生業とするミセス・ジョーンズの許へとたどり着く。
 そのシーンから一気にストーリーは幻想的・怪異的な世界へ突入してゆく。

 老夫人ミセス・ジョーンズは降霊術によって男の逢いたい人物に逢わせてくれるというのだ。半信半疑・戸惑いながらも男は降霊術の言うことを信じ受け入れる。
 子供時代に見捨てた友人。貧しく・家庭環境に恵まれず、友といえるのは男ひとりっきりであったその哀れな少年。その少年のことが今さらながら思い出されたからだ。
 父親のいうがまま、「当たり屋」として使われ最後は車にはねられて命を落とす。その少年にまつわる哀しく悲惨な事件を、降霊術によって甦る複数の霊たちが証言してゆく。実は少年の「死」に少なからず自分も関わったであろうことに、長年負い目を感じていた男の心は果たして救われるのか。

 もうひとつのエピソードは男が若き学生時代に捨てた恋人にまつわるもの。若さゆえの冷酷さで結果的に2人の女性を捨ててしまった愚かな自分。その贖罪のために霊媒師ミセス・ジョーンズを通して呼び出してもらった霊たちが今さらながら男にむかって切々と心情を吐露してゆく。

 若き日の至らなさと後悔と苦悩。人生の黄昏時となった現在、男の胸に去来するものは一体何だったのか?
 ラストの押し寄せる孤独と寂寥感がなんともいえず。きっと同年代の男性ならば感動必至のストーリーなのかなと。
 内容的には帯の通り、恋愛小説・戦争文学・怪異譚の3つの要素がコラボした作品なのですが、自分的には若干感動するに至らなかった。
 やはり女性の目で読んでしまうからなのかなあ? テーマもちょっとこじつけを感じてしまってすんなりと心に入ってこなかったというか……。
 自分的に少し消化不良の作品だったような気が……うーん、残念だなあ。 


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友だち幻想―人と人の“つながり”を考える (ちくまプリマー新書)友だち幻想―人と人の“つながり”を考える (ちくまプリマー新書)
(2008/03)
菅野 仁

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 小説ではない本を読みたいなと思っていた時、書店で見つけた書籍。サブタイトルの「人と人との<つながり>を考える」というのにも惹かれました。以下MARCデータベースより内容。

身近な人たちとの親しいつながりが大事だと思っていて、そのことに神経がすり減るぐらい気を遣っている。なのにうまくいかないのはなぜか。
さまざまなキーワードにしたがって問題を整理し、人と人のつながりについて考える。


はじめに──「友人重視指向」の日本の高校生
第1章 人は一人では生きられない?
第2章 幸せも苦しみも他者がもたらす
第3章 共同性の幻想─なぜ「友だち」のことで悩みは尽きないのか
第4章 「ルール関係」と「フィーリング共有関係」に分けて考えよう
第5章 熱心さゆえの教育幻想
第6章 家族との関係と、大人になること
第7章 「傷つきやすい私」と友だち幻想
第8章 言葉によって自分を作り変える
おわりに──「友だち幻想」を超えて


 著者は大学教授。なので実際の教え子を具体例としているのでなかなか説得力がありました。
 大人が読んでもなるほどと思うのですが、真の読者層としては小学校高学年~高校生あたりなのでしょうか。とてもわかりやすい内容で、大人の立場でも充分役立つ&理解できます。

 「対人関係」「人間関係」──これって人間として生きている以上最大の関心事であり、悩みでもあると思うのですが。本書では「友だち」という「人間関係」に焦点をあてて論じているので若者にとってかなり参考になる著作なのではないかなと。
 自分的に一番なるほどと思ったのが、第3章 共同性の幻想
 学校を例に挙げて、「みんな仲良く」「いつも心が触れ合って、みんなで一つだ」ということこそが「幻想」であると述べていて、さらに「子どもたちが誰でも友だちになれて、誰でも仲良くなれる」という「同質的共同性」という考え方から脱却するべきと述べている。
 集合体の中では当然のごとく、気の合わない人間、自分にとって好ましくない人間も出てくるわけで。そのような人たちとも「並存」「共在」できることが大切なのだ、という論にもなるほどなと。同様に苦手な人とは無理に付き合おうとせず適度な距離をおく、という教育も必要──という論にも目からウロコ。
 そして「話せばわかる」も幻想、とはっきり述べていて、やはり人間、どう話し合ってもわかり合えない人というのはいるわけで。そういう場合も適度な距離を置くことが望ましいと。対人関係は、適度な距離感が大切なのだと繰り返し述べている。その通りだな、と個人的に共感。

 その他、自分とは異質な「他者」とつきあうことの重要性・恋愛こそ幻想を持ちやすい・関係が深まらない「コミュニケーション阻害語」・心が休まらない「メール即レス」……等々、現代の若者にとって(そうではない年代の方々にとっても)興味深い内容がてんこもり。
 自分はこの著作を読んで少し気が楽になったというか。理想ではなく、現実を知った方がよい。という著者の考え方にかなり共感しまくりました。うーん、語彙が足りなくて思っていたことの半分も書けない(>_<)
 サクッと読めてなかなか勉強になる。人間関係につまづいた時、参考にしたい著作だなと思いました。


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夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)
(2011/02/04)
カズオ イシグロ

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 初・カズオ・イシグロ。以前から気になっていたのですが、なかなか食指が動かず。本屋にいって読みやすそうな文庫を発見したので挑戦してみました。以下BOOKデータベースより内容。

ベネチアのサンマルコ広場で演奏するギタリストが垣間見た、アメリカの大物シンガーとその妻の絆とは―。
ほろにがい出会いと別れを描いた「老歌手」をはじめ、うだつがあがらないサックス奏者が一流ホテルの特別階でセレブリティと過ごした数夜を回想する「夜想曲」など、音楽をテーマにした五篇を収録。
人生の夕暮れに直面して心揺らす人々の姿を、切なくユーモラスに描きだしたブッカー賞作家初の短篇集。


老歌手
降っても晴れても
モールバンヒルズ
夜想曲
チェリスト


 コメディがお得意なのね、というのが読了後の感想。シリアス作品ばかりなのかと思っていたらなんのその。どの作品にも程度の差こそあれ、ストーリーにもキャラクターにもかなりなコメディテイストがあることに驚き! 
 タイトルを見るとまったく違う話のように思えるけれど(あたりまえか)、しっかりとテーマは5篇とも共通していることに驚いた。人生における夕暮時──晩年での結婚生活の危機・音楽・才能──この3つが手を変え品を変え、きちんと5作品ともにテーマとして息づいている。
 中でも自分的に印象的だった作品をいくつか。

老歌手
 かつて人気を博していた老歌手。現在はその人気も翳り年のはなれた妻と共に旅行に来ている。偉大なりし頃の自分を知っていた語り手であるギタープレイヤーと意気投合した老歌手は妻のために一計をめぐらす。
 お互い愛し合いながらも、ビジネスのために別れを決意した夫婦。仕事のためと割り切りながらも別れ難い想いに逡巡する姿の描写が秀逸。
降っても晴れても
 どちらかというと好きなタイプのストーリーじゃないのだけど。あまりのコメディ仕様にビックリした作品。
 喧嘩中の夫婦の許に遊びに来てしまった、夫妻の共通の友人である男性。仲直りのきっかけを作って欲しいと旦那から頼まれて渋々承諾する男性の、とんでもない行動が始まる──という、ドタバタ&コメディタッチの作品。こんな作品もあるんだ! と目からウロコだった。
夜想曲
 タイトルロールですね。5篇中一番好きな作品かな。
 ものすごく才能がありながら容貌に恵まれないためにマイナー路線まっしぐらのサックス奏者。その彼が周囲の思惑&策略に乗らされて整形手術をすることに。
 入院先のホテルで知り合った同じく整形手術中のセレブリティ女性と意気投合。その一夜の不思議な交流を描いた作品。
お洒落で茶目っけたっぷりのオトナのファンタジー的な作品。語り手がユニークで一気に読ませてくれる。「老歌手」と登場キャラがリンクしているのも愉快。

 などなど、ホントに洒落てて楽しくて時にホロッとする秀作ばかり。オトナ向きの作品集といった趣ですね。ぜひぜひ他の作品も読んでみたいです!


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* by まいまい
そうなんです。
カズオ・イシグロは気になるんだけど
読み始めるのに、ちょっと勇気がいって(?)
まだ読んだことがありません。

コメディがお得意・・。ちょっと意外です。
挑戦してみようかな。

Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんは☆
わかって下さる方がここに!
読みやすそうな薄さ(笑)だったから今回挑戦してみました。
いやいやいや~面白かったです。
オトナのための短篇集ですね。
シリアスなものばかりかと思っていたら、
え? なに? この展開?
っていうドタバタものもあったりして。
バラエティに富んでいて良かったです。

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