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個別記事の管理2012-07-31 (Tue)

ご訪問ありがとうございます☆

  関西1

 画像は京都駅です。
 そうなんです、なぜか思い立って京都・大阪方面へ旅してきました。旅行というほどのものではなく、マジ、「旅」というカンジで。なにせ、夜行バス利用。現地では宿を取らず車中泊となるのか?29日の夜出発して31日の早朝地元に到着しました。なかなかハードでしたが、ちっともそうは感じず、とっても楽しい「旅」でした!

関西2

 なんたって早朝6時過ぎには京都に着いてしまったので……どこも店などやっているわけがない!!
 っつーことで早々と清水寺へと移動。京都駅から乗りついで清水五条駅で下車して歩くこと30分くらい?
 坂道の店もやってなくてひたすらお寺を目指しました。

関西3

 あの「清水の舞台」です~。壮観ですね。緑が目に沁みました。
 山の上なので涼しいかと思いきや、なかなかの暑さ。早朝だったのにねー、侮ってはいけません、京都。
 しかし、観光客もまばらで静かでとっても厳粛&静かな雰囲気の中散策?できてラッキーでした。

関西6

TS3R06510001関西7

 9時位になると坂の店もぼちぼち開店し始めて。清水坂を下っていきました。
 いろいろ誘惑されながら……お菓子やサンとかね、味見させてくれるんだもの! 美味しいったら!!
 有名な「七味家」さん(ここもお出汁に七味を入れて味見をさせてくれました)の角を曲がってずっと産寧坂を下っていくとなかなかいい雰囲気。
 京雑貨屋さんや料理屋さんなど、穴場的なお店がたくさんあって面白いです。個人的には「よーじや」さんが素敵でしたね。和風(京風)コスメが見ていて飽きない。

関西5

関西8

 と、ここにきてひと休み。
 上の美味しそうな和パフェは清水寺に行く途中で入ったお店で食したもの。
 早朝で朝食を食べるお店もなかったので、コレでエネルギー補給しようかと(笑)
 下の画像は清水坂にあるカフェ「天」でいだたいた和菓子とほうじ茶のセット。
 アツアツのほうじ茶と、こんぺいとう・抹茶わらびもち・ぼうろ(?)のコラボで大満足。
 店内も落ちついた雰囲気で◎。

関西4

 和スウィーツを食して元気回復したところで、京都駅に向かうべく市内バスに乗車。
 バス、ありがたい!! ほとんどの名所を網羅していて、アナウンスのあった「東本願寺」に突如として下車。
 目的地は実は「東本願寺」ではなく、近くにあるという「西本願寺」。地図では近いはずなのに、実際歩いてみたらなんと!かなり距離があるという……(泣)
 しかし、歩きましたよ。そして到着しましたよ。行って損はなかったです。ものすごく良かったです。
 自由にお寺に入れて(もちろん無料)適当に休める。とても広くて、ゆっくりと縁側?で休憩している人が多かった。かくいう自分もそのひとり。風が涼しくてとってもよい気分でした。

 で、次はいよいよ大阪へ!
 携帯の充電が切れそうであまり写真撮れなくて残念だったのだけど、大阪の目的はコチラ☆
 巷で噂の? セーラームーンカフェこと カフェ・タリスマン ☆

関西9

 実はセラムンファンでもある自分はこの機会にぜひとも足を伸ばしたい! と念願かなって堪能してきました。
 画像はデコレーションケーキ。とあるキャラのバースデーだったのですね。かわゆい☆型ケーキ、美味しかったです。

 と、その後はバス発車の時間まで汗を流してゆっくりしたかったので、 スパワールド世界の大温泉 へGO!
 さっぱりできて時間もつぶせて一石二鳥! しかもキャンペーン期間ということで、ひとり1000円でOKとか。
 で、そこでやっとまともな食事にありつけたのがコレ。↓

関西10

 もっと大阪らしいもの食えよーと思いつつ、ついつい。でもこれでSサイズなんだよー。盛りが良くてビックリした。
 …とまあ、ここでバス発車時間までのんびりして、後は大阪駅の駅ビルで時間つぶして無事夜行バスで帰ってきたのでした。通天閣も先っぽだけ拝めたし。今度は連泊してゆっくりといろんな街を探索したいなあ。
 ちょいちょい、関東とは違う習慣に驚きつつも、充分楽しめました、関西。また行きたーい!


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* by ひいち
こんばんはー☆

たっぷり楽しめたみたいですねー(^^)
でも、暑かったね!!お疲れ様☆

和パフェがたまらなーい(>0<)

いつかまた(修旅で行った)行きたいな。京都、大阪♪

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは☆
楽しんできました!
暑さもかなりだったんだけど、
思っていたほどではなくて良かった。
自分も修学旅行以来の関西方面☆
大人げなく浮かれまくってました(>_<)
食べ物もおいしいし、見どころたくさんなので、
ぜひぜひおススメです♫
あ、でもできれば夏は避けたほうがいいかも(笑)

* by はとこ
こんにちは!
京都、大阪と御旅行、いいですね(*´ω`*)
大阪はまだじっくり回った事がないのですが、京都は大好きなので、写真を拝見していたら行きたくなっちゃいました~。

和パフェやオムライスも美味しそう…♪

* by レナ
写真などツイッターでも拝見してましたが、
ものすごく濃い旅だったようで羨ましい・・・☆

私は関西はまだ行った事がなく、いつか行きたいなと思ってます。その時に参考にさせていただくかもです(^-^)

Re: はとこ様☆ * by 惺
こんばんは!
ちょっとハードなスケジュールでしたが、
楽しく旅してきました!
大阪も京都もとてもいい雰囲気で、ぜひとも極めたいなあ…
って思っちゃいましたよー。
食べ物もおいしくて、今度行ったら食べ歩きしたいです(笑)

Re: レナ様☆ * by 惺
こんばんは!
濃い旅…!!
まさにその通りかも。
かなり詰め詰めのスケジュールだったのだけど、
目標のスポットはすべてまわれたので大満足でした。
自分も学生時代以来の関西で、
大阪は初めてでした。
また行きたいなー。今度はじっくりまわりたい☆

個別記事の管理2012-07-31 (Tue)

ご訪問ありがとうございます☆

蘆屋家の崩壊蘆屋家の崩壊
(1999/06/25)
津原 泰水

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 最近お気に入りの作家サン。
 自分が読んだのは初版だったみたいで、最近文庫で新版がでたとのこと。収録作品も若干違うようで……うーん、新版を読めば良かった……と後悔しても仕方ない。ということで、以下BOOKデータベースより内容。

「猿渡」と「伯爵」のコンビが飄々として行くところ、日常世界は薄暮の幻想地獄に変貌する。鬼才津原泰水、注目の処女短篇集。怪奇と幻想の「幽明志怪」シリーズ・書き下ろし新作を含む七編を収録。

反曲隧道
蘆屋家の崩壊
猫背の女
カルキノス
ケルベロス
埋葬虫
水牛群


 かなり個性的な作風で好き嫌いが分かれると思うんですが、自分は好きですねえ…。
 共通する登場人物は伯爵というあだな怪奇小説家と30代でありながら停職にもつかずフラフラしている(いわゆるニート?)猿渡。この二人が遭遇する怪奇&ミステリアスな事件の数々の連作短篇集。どちらかというとホラー系かな。中でも自分的に面白かった作品をいくつか。
反曲隧道
 「豆腐好き」という共通点からお互い親近感を抱く、伯爵と猿渡の最初の出逢いと事件?
 事故車を友人から買い取った猿渡が遭遇する思わぬ恐怖と真実。
蘆屋家の崩壊
 阿倍晴明のライバルであった陰陽博士・蘆屋道満の伝説に基づく怪異譚。
 道満の子孫である、とある美女と関わりをもった猿渡と伯爵が体験する、蘆屋家と蘆屋一族の謎。
 土着的な雰囲気がなんだか横溝正史っぽい。
 ポーの「アッシャー家の崩壊」がモチーフ?
猫背の女
 これは怖い。得体の知れない怖さというか。
 ふとしたきっかけでとある女子と一回だけ映画を観て以来、ストーカーされることとなった猿渡の恐怖。
 名前も定かではなく、記憶にあるのは猫背であるというその女子の印象。その女子は本当に存在したのかそうでないのか? 現実とも猿渡の思い込みとも思えるちょっとしたホラー。
埋葬虫
 これは気色悪さでいったら一番の作品かも。
 食虫譚でもあり、虫に取りつかれた男の恐怖かなと。
 ここでも猿渡クンはいろいろと受難?というか災難というか、いろいろとパシリになって奮闘してます。
水牛群
 猿渡と伯爵の強い友情が垣間見れる一篇。
 端的に言うと神経症に罹った猿渡を伯爵が治そうとする話。
 猿渡の妄想なのか夢なのか。現実と幻想が混濁した作品。

 自分的に幻想作品を多く書く作家さん。というイメージが強かったのだけど、今作はほとんどホラー系作品。気持ち悪過ぎて巧いなあ…と思いながら、巻末の作者による跋(あとがき)を読むとご本人はとっても苦労して書いた作品群なのだとわかる。伯爵と猿渡を豆腐好きという設定にしたのはいいけれど、自分も無理やり食べまくったとか、「埋葬虫」ででてくる食虫のエピソードがあまりにも詳細すぎて、よもや作者はこういう嗜好が…(汗)と思わせるほどすごいのに、自分はそんな嗜好はあまりない、とか。
 ここの作品の裏話が読めて楽しめること請け合いです。
 この伯爵と猿渡コンビのシリーズはまだあるらしいので、引き続き読んでみたいゾと。
 

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個別記事の管理2012-07-28 (Sat)

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文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
(2012/02/02)
ジャレド・ダイアモンド

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 タイトルが良いよね。しかし手に取ってみて一体何について書かれた話なの? とちょっと疑問に思ったりして。以下BOOKデータベースより内容。

なぜ人類は五つの大陸で異なる発展をとげたのか。分子生物学から言語学に至るまでの最新の知見を編み上げて人類史の壮大な謎に挑む。ピュリッツァー賞受賞作。

 上巻読みつつ、まさか人類史について書かれた作品だとは夢にも思わず。その内容といいスケールといい壮大で圧巻。世界史の教科書でしか知らなかった人類史の知識を進化生物学を修めた著者により、歴史科学的に検証してゆく本作は自分にとって目からウロコの内容で驚きの連続。

 なによりこの著作執筆のきっかけというのが、著者がニューギニア滞在時に知り合ったひとりの政治家に問われた疑問。
「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」
 この疑問をきっかけとしてニューギニア人と欧米人との生活格差、ひいては人種、地域の格差などが歴史的になぜ生じたのかを解き明かしてゆく──という冒頭の展開がなるほどわかりやすいし、内容にすんなりと入っていける。
 端的に言うと、
「ヨーロッパ人(ユーラシア大陸)がなぜ他人種(他大陸)より抜きんでてめざましい進化(侵略)を遂げることができたのか」
 という内容に尽きるのだけどね。かなり詳細な資料と見解が述べられていて説得力は充分にある。←あたりまえか。

 ヨーロッパ優位の具体的な歴史的事実が、インカ帝国を侵略したスペインのエピソード。
 規模にも数にも圧倒的有利な立場であったインカ帝国が、弱小スペインの少数軍になぜ負けてしまい、やすやすと侵略を許してしまったのか。
 著者はそれを知識と技術と経験の差だと解き、さらにスペイン(ヨーロッパ)が持ち込んだ銃器・鉄器、さらに軍事技術、そしてユーラシアの風土病・伝染病による免疫であるという。さらにヨーロッパが世界各地を征服できたのもこれら「銃・病原菌・鉄」のおかげ(?)であると結論づけている。まさに本書のタイトルがそれを象徴しているのねと納得。

 原初、同じ進化を遂げてきた人類が、いつからユーラシア大陸(ヨーロッパ人)が突出して優位な進化を遂げたのか? 他大陸(他民族)とのその違いは一体何なのか? 食料生産・家畜・病原菌などのあらゆる論述と観点から述べる著者の見解はなるほど鋭い。
 途中、あまりに専門的な論述に自分はちょっと流し読みしてしまったけれど、人類(文明)征服の歴史の象徴として「銃・病原菌・鉄」を挙げる作者の着眼点には瞠目。もっと小説的な内容なのかと思っていたら、ガチ文化人類的・歴史的な学術書のような内容で正直慌てた(笑)
 下巻も予約済み。一体どんな内容になるのか。他評では上巻に比べるとイマイチっぽいらしいが、まだまだ人類の謎は残ってるしね。せっかくだから挑戦してみます!


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個別記事の管理2012-07-27 (Fri)

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楽園のカンヴァス楽園のカンヴァス
(2012/01/20)
原田 マハ

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 話題の作品。たまたま友人が貸してあげるよーと言ってくれたので即借り(笑) 以下BOOKデータベースより内容。

ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。MoMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作『夢』。
その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にある。持ち主の大富豪は、真贋を正しく判定した者に作品を譲ると宣言、ヒントとして謎の古書を手渡した。好敵手は日本人研究者の早川織絵。リミットは七日間―。ピカソとルソー。二人の天才画家が生涯抱えた秘密が、いま、明かされる。


 自分はあまり話題作とか気にしない方で。
 この作品もきっと友人が貸してあげるよ~といってくれなければ、もしかしたら読まなかったかも。
 しかし、予想外の面白さで一気読みしてしまった。
 ミステリーだけれどバリバリのミステリーというわけではないような。根底には美術を愛する人々の想いが流れているような気がして、美術愛好家、特にアンリ・ルソーを愛する人々のための作品という印象が強かった。なので、自分も含めてなのだけれど、美術&ルソーに関してあまり興味ない…という読者にとってはちょっとついていけない部分もあるのかなあと。しかし、作品としては充分に面白いことは確か。←ココ強調。

 まず、作者の優しくわかりやすい、流れるような文体がとても好感が持てるし、個性なのだと思う。小難しい描写なウンチクなどはまったくなくて、自分のように作品テーマにド素人であってもすんなり世界に入っていけるのがとてもありがたい。
 今回も聞きなれないキュレーターという世界を舞台にしていても、その分野で働く方々の仕事や役割などもよく理解できたしね。もともとキュレーターだったという作者サン(そんな話を聞いたけど…違ってたらスミマセン)だけあって内情なども詳細でリアリティあるし。ウソ臭さをまったく感じさせないのが素晴らしかった。

 ルソーが描いた「夢」と「夢をみた」という2つの絵画をめぐる真贋にまつわるミステリー。
 特に「夢をみた」の方に隠されたとされるもう一つの作品。中盤にこの仕掛けが判明してからは俄然面白くなったし。真贋判定にひとつの古書を絡ませてゆくあたりに、さらにこの作品の深みを与えていて面白さ倍増だったような。この古書に書かれた「夢をみた」誕生のストーリーにもかなり泣かせてもらいました。特にピカソ! なんていいヤツなんだ! と感動しきり。

 で、ジャケ画が今作のズバリテーマとなっている、ルソーの「夢」。
 読了前に見たら特になんの印象もなかったのだけど、読了後にあらためて見てみると…やはり感慨深くなるのは仕方ないよね!
 この作者サンの他の作品「翼をください」を読んだ時にも思ったけれど、史実に基づいたフィクションを書くのがとっても巧いなと。巧く真実に虚構を融合させて素晴らしい作品世界を創造させる手腕にひたすら脱帽。
 わかりやすいうえに見事なフィクション。こういった作品をもっと読んでみたい!と思わせる作者サン。次作も密かに楽しみです。


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個別記事の管理2012-07-25 (Wed)

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 ダ・ヴィンチで紹介されて非常に気になっていた本。ブ厚さにてこずりましたが、ようやく読了。以下BOOKデータベースより内容。

ふたつの都市国家“ベジェル”と“ウル・コーマ”は、欧州において地理的にほぼ同じ位置を占めるモザイク状に組み合わさった特殊な領土を有していた。
ベジェル警察のティアドール・ボルル警部補は、二国間で起こった不可解な殺人事件を追ううちに、封印された歴史に足を踏み入れていく…。
ディック‐カフカ的異世界を構築し、ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞をはじめ、SF/ファンタジイ主要各賞を独占した驚愕の小説。

 今まで読んだことのないテイストというか、ジャンルというか。SF作品に特化した早川文庫でありながら内容はというと本格的ミステリーといった印象だった。
 「都市」をテーマにした作品というのは好きだし、ざっと事前にあらすじ読んだ限りでは2つの都市にまつわるストーリーというので、これはもしかして劇的な革命譚? と思って読んだのだけれど……まったく違ってました。いい意味で裏切られ、こんなストーリーもあるんだ!!! という新鮮な驚きでしたね。

 隣り合わせの都市国家「ベジェル」と「ウル・コーマ」。過去に紛争はあったらしいけれど、現在は特に対立しているわけでも閉鎖的国家でもない、平和なごく普通の都市。
 あえて特異な点を挙げるとするならば、両都市は互いの都市を「ないもの」として認識していること。少しでも互いの国を侵犯すると、即座に「ブリーチ」と呼ばれる組織が制裁を加え、連行されてしまう。
 そんな風変わりな都市のひとつ、「ベジェル」で女子大生の殺人事件が発生。過激犯罪課のボルル警部補が事件解決に向けて捜査に乗り出す──という、冒頭はまさに本格ミステリーか警察小説のノリ。
 名もない死体となった女子大生が調べていたのは、「ベジェル」と「ウル・コーマ」二つの都市の他にもうひとつ存在していると伝えられている「オルツィニー」という謎の都市。その秘密と謎を女子大生が解明したと思しき時に何者かによって殺されてしまったところまで突き止めたボルル。
 事件は隣の都市「ウル・コーマ」まで巻き込み、ボルルは接触のない隣都市に特例措置で捜査に向かうことになる。

 完全アウェイの土地でコンビを組むこととなった上級刑事のタッドと捜査を展開していくうちに結ばれる友情。 
 女子大生の死の謎と意外な密輸事件に絡んだ大物の正体と、全く予想外の真犯人。完全にミステリーの様相でありながら、「ベジェル」と「ウル・コーマ」の2つの都市と、さらに審判者となる「ブリーチ」の設定は文句なく完全にSF。そしてその都市に絡んでくる謎に満ちた伝説の第3の都市「オルツィニー」に至っては少しファンタジー要素が入ってくるのかな。
 複雑に絡むストーリー構成なのだけれど、一人称というわかりやすい語り口で比較的平易に読むことができて助かった。

「ベジェル」「ウル・コーマ」、そしてその狭間に存在する「ブリーチ」と、3つの場所を遍歴したボルル警部補の存在感は圧巻。自分的には両都市民が決起して、都市統一成るか? というラストを予想していたのだけれど、これまた予想の遥か斜め上をいくラストで驚かされた。
 自分的に斬新な展開とラスト。まさかこういうオチになるとは思わず。従来の都市をテーマにした作品(ディストピアものとか)とは完全に一線を画すストーリーだな、というのが読了後の印象。こんなストーリーもあるのか! と非常に感慨深い作品でした。なぜか日本の作家は絶対書かない(書けない)テーマ&ストーリーだなと漠然と思ってしまったのでした。


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個別記事の管理2012-07-23 (Mon)

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おおかみこどもの雨と雪 (角川文庫)おおかみこどもの雨と雪 (角川文庫)
(2012/06/22)
細田 守

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 昨日から公開しているそうで。気になりつつも映画館には足を運べないので、それでは本を読んでみるかということで。以下BOOKデータベースより内容。

大学生の花は、人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”に恋をした。ふたりは愛しあい、新しい命を授かる。
“雪”と“雨”と名付けられた姉弟にはある秘密があった。人間とおおかみの両方の顔を持つ“おおかみこども”として生を受けたのだ。
都会の片隅でひっそりと暮らす4人だが、突然“おおかみおとこ”が死んでしまう。残された花は姉弟を連れて田舎町に移り住むことを決意する―。


 ジャケ画&映画のキャラデザが貞本義行氏だったのですね。当たり前ながらエヴァとは全く違ったほのぼの系の画が素敵です。ちょっと花母さんがミサトさんっぽいかなーって。←どうでもいい。
 まったく予備知識無しで読んだのでなかなか楽しめました。

 おおかみおとこと恋におちて二人の子供をもうける花。元気良く逞しくある意味野生児の姉・雪と、繊細で虚弱で小心者の弟・雨。この二人が生まれて間もなく、父親であるおおかみおとこは死んでしまうという、花にとって予想外の過酷な運命が。
 自分をコントロールすることが巧くできない幼い姉弟。すぐにおおかみの兆候を晒してしまうため、都会で生活するのは至難の業。そこで花は一大決心をし、子供のために自然豊かな田舎へと引っ越しをする。

 自給自足の生活を余儀なくされ、畑づくりに何度も失敗しながらも、周囲の人々の温かさに支えられ、なんとか生活の道を切り開いてゆく──という件がなかなか読ませてくれました。花の農業挑戦描写はリアリティがあって、なるほど!と思いながら読んでしまったし。
 最初は打ち解けなかった地元の人々と次第に心通わしてゆく過程もなんだか癒される。特に頑固で素直じゃないけれど、実は優しい韮崎じいさまがいい感じ。

 自分的にとても良いなあと思ったのが、お姉ちゃんの雪。
 元気いっぱいで強くて明るい彼女が人間として精一杯生きようと頑張っている姿にちょっと感動。かわいらしい初恋シーンも良いよねー。
 対する弟の雨はおおかみとして生きようと決意して葛藤する姿が幼いながらなんだか辛い。人間の生活になじめずに山の先生との出逢いで自分の生きる道を見つけた後の成長ぶりが逞しく力強い。

 かたや人間として生き、かたやおおかみとして生きると決めた姉弟。その姉弟の辛い選択を受け入れ認める姿に、ああ、母は強いなーとしみじみ。
 ラスト近くの嵐のシーンなんかは映像で観たらきっと迫力があるんだろうなと。
 花がふたりの子供をしっかり抱いて大地にどっしりと立っているジャケ画が今作のテーマを如実に物語っている気が。なんてナイスなジャケ画!

 監督の細谷守氏は今作で小説初挑戦ということですが、文章自体はとても読みやすくてすんなり世界に入っていけたし、サクサク読める。ただ、擬音語(というの?おおかみの鳴き声とか)がね……ちょっと安っぽい感じが否めなかったかな。
 しかし、自分的にはファンタジーとして予想外に楽しく読みました。ファミリー向きだね。親子で読むにはもってこいなのかな。


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* by まいまい
ムスメが早速この映画を見てきて自慢するので
悔しい思いをしていました。
(TVの「サマーウォーズ」も見逃したし・・。)

ちょっと心惹かれますね。
監督さん、小説も自分で書くんだ。
それもすごい気がします。

Re: まいまい様☆ * by 惺
おはようこざいます!
かなり話題の映画みたいですよね~。
どんな話なのか気になっていたので、
本屋で表紙見てすかさず買ってしまいました(笑)
映画面白かったのですね~。ムスメさん、素早い!!
映像でみたらきっともっと感動&迫力あるんだろうなー。

サマーウォーズも同じ監督サンなんですね~、ビックリ。
小説も読みやすくて、才能豊かな監督サンなんだ…すごい~。

個別記事の管理2012-07-21 (Sat)

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シャーロック・ホームズの事件簿 (新潮文庫)シャーロック・ホームズの事件簿 (新潮文庫)
(1953/10)
コナン・ドイル

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 先日「図解シャーロック・ホームズ」を読んでむしょうに本編を読みたくなって借りてきました! 以下文庫裏表紙より内容。

端正で知的な顔の背後に地獄の残忍性を忍ばせた恐るべき犯罪貴族グルーナー男爵との対決を描く「高名な依頼人」。
等身大の精巧な人形を用いて犯人の心理を撹乱させ、みごと、盗まれた王冠ダイヤを取り戻す「マザリンの宝石」。
収集狂の孤独な老人がその風変わりな姓ゆえに巻き込まれた奇妙な遺産相続事件のからくりを解く「三人ガリデブ」。
ますます円熟した筆で描く最後の短篇集である。

高名な依頼人
白面の兵士
マザリンの宝石
三破風館
サセックスの吸血鬼
三人ガリデブ
ソア橋
這う男
ライオンのたてがみ
覆面の下宿人

 内容にもあるとおり、まさに「最後の短篇集」という雰囲気が漂っていた作品でありました。ホームズの哀愁というか、寂寥というか。
 今までは主にワトソンがこの物語の書き手となっていたのだけれど、本作は結婚していなくなってしまった彼のかわりにホームズ自身が事件の全貌を書き残すという、ちょっと凝った趣向もあったりして。中でも印象に残った作品をいくつか。←全部面白かったのだけどね!

高名な依頼人
 極悪非道な男爵に騙され、結婚まであと一歩というところまで迫った恋は盲目な令嬢を、男爵の魔の手から救い出すためにホームズとワトソンが供に奔走する。手強い男爵に大けがを負わされながらもワトソンとの絶妙な連携プレーと、思わぬ助っ人の登場で無事令嬢に結婚を思いとどまらせる。
 あくどい男爵と対峙することとなったワトソンと、血だらけの包帯を頭に巻いて危機一髪のワトソンを助けるホームズの活躍が爽快!
白面の兵士
 突如失踪した友人の身を案じたとある人物の依頼を受けて解決に乗り込むホームズ。殺されたのか? 行方不明か? と心配したものの、実は不治の伝染病に罹って隔離されていたとの真相。しかし、ホームズの目はさらに真相を見極める。読後感良いハッピーエンディング。
 さらに、今作はワトソンが結婚でホームズの許を離れていたために、ホームズ自身が書き手となっているという変わり種。ワトソン不在の淋しさをチラリと吐露する心情が大変素直でよろしい。
マザリンの宝石
 ホームズの等身大の蝋人形が大活躍。トリックとして巧く活かされた結末。
三人ガリデブ
 「ガリデブ」という姓の人間を三人みつけたら、高額な遺産を相続できる。という奇妙な遺産相続に巻き込まれてゆくホームズとワトソン。
 遺産相続とみせかけて実はその裏には巨大犯罪に結びつきかねない秘密が。ここでもホームズの推理が冴える。
 犯人が放った拳銃の流れ弾にあたったワトソンをなりふり構わず心配するホームズの優しさに胸熱。
ライオンのたてがみ
 またもワトソン不在譚。とある不審な死を遂げた若者の背中には無数の謎めいた傷跡が。そして死の間際に残した「ライオンのたてがみ」という謎の言葉。不審な人物は多々挙がるが、犯人は意外にも……。

 とまあ、ホントに書ききれなくて。全作面白かったんですよ! 
 巻末の解説にもあるとおり、最後の短篇集ということで、作者コナン・ドイルもマンネリを避けて従来のワトソン語りとは違った、ホームズ視点で綴る話を用意したりと、そのサービス精神には頭が下がる。
 今年はロンドンオリンピックの年でもあるし、TVシリーズの「シャーロック」もかなり面白いみたいだし(自分も観たいの~!!)、ぜひぜひシャーロック・ホームズ読んでみてはいかがでしょう? 意外や意外、ホームズはワトソンにデレているという事実が判明したり。今作はツンデレなホームズを垣間見れること間違いなし!です。


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個別記事の管理2012-07-19 (Thu)

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 7月も半ばを過ぎたのに、読了本のまとめをすっかり忘れてました。最近物忘れが激しくていかんなあ…。
 ま、別にまとめなくてもいいんだけどね、つい習慣で。
 ということで、とっとと7月前半に読んだ本です~。

【伝奇集】ボルヘス
 そうか、7月初っ端はボルヘスだったのか。これは超難解だったなー。後半からなんとか読めるようになったけど。
 もうちょっと平易なボルヘスプリーズ!
【図説シャーロック・ホームズ】小林司・東山あかね
 タイトルが気になってネット予約した本。てっきりハードカバーの解説本なのかと思っていたら、全然違ってた(笑)
 「図説」って書いてあるのにね…資料豊富でファンにはたまらない書籍だと♡
【ミミズクと夜の王】紅玉いづき
 好きな作家のひとり、紅玉いづきサン。デビュー作ということで。涙腺崩壊で読みました。
 ラノベと童話のコラボといった印象かな。感動作でした。
【モンスター】百田尚樹
 話題作ですよね。ちょうど友人が貸してくれたので興味津々で読了。
 ……しかし、うーん、なんともあまり後味が良くない作品でした。←あくまで自分的に。
【仕事が10倍うまくいくマイナス思考術】金児昭
 図書館の新刊コーナーにあって、面白そう!と思って借りた本。
 ある種の逆転の発想なのかな。読みやすかった~。
【川島芳子─動乱の蔭に─】
 久しぶりの川島芳子関連本。以前から著名作の参考文献として挙げられていたので、一度読んでみたいと思っていた本。しかし、資料的価値はあまりないのかなと。小説として読むといいのか? ちょっと物足りない1冊でした。
【一滴の嵐】小島小陸
 ブロ友さん、ツイ友さんからのおススメ本。7月前半イチのヒット作でした。
 はっきり言って埋もれた名作ですね。密かに、この作品好きだ! 読んでみたい! っておっしゃる方もいて。
 めぐりあえてとっても良かった1作。密林でぽちしてしまいました。
【挑む力 世界一を獲った富士通の流儀】
 献本でした。献本されるのは8割方ビジネス書が多い。嫌いじゃないからよいのだけど、感想書くのに少し考えてしまったり。しかし、この本は読んで面白かったし、すんなりと書けましたね~。富士通ビジネスのすごさを改めて認識。
【燦 |3| 土の刃】あさのあつこ
 だんだん面白くなってきた! 今回は圭寿と燦との絡みがメイン。このふたりに伊月を加えた少年3人がどう活躍していくのか楽しみ~。
【大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア─序章─】サリンジャー
 わりと好きなグラース兄妹のストーリー。次男のバディの語りによる、長男シーモアについてのあれこれ。
 結局バディはシーモアのことが大好きなのね、と確認させていただきました。
【銀河鉄道の夜】宮沢賢治
 こちらも思わぬ感動作でした。初めてまともに読んだ「銀河鉄道の夜」。実に切ない話だなあと。その他の童話も皆素晴らしく、宮沢賢治をオトナの視点で読むのもまたよいなあと。

 その他、雑誌が2冊。 ダ・ヴィンチ2012年8月号 と FRaU 2012年8月号 も特集がなかなかの面白さでした!
 
 前半小説が11冊。雑誌が2冊。今月は献本もあってビジネス書が2冊。小説ばかり読んでいると、たまに別ジャンルのモノが読みたくなってしまうのだよね。7月前半はなかなかバラエティに富んだ(つまり雑食 笑)読書でした。
 これから夏本番! まだまだ暑い日は当分続きますが、お家にひきこもった時などおヒマなおりにまたこのブログ、覗いてやってくださりませ。


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Theme : こんな本を読んだ * Genre : 本・雑誌 * Category : ★ひとやすみ ~駄文です~
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