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個別記事の管理2012-12-31 (Mon)

ご訪問ありがとうございます☆

 ついに大みそかですね……。明日はもう2013年。新しい1年の始まりということで。
 自分的に今年1年の総決算2012年読了本総合ランキング! ではちゃっちゃと行きまーす。
 その前にくどいようですが……(>_<)↓
 (※注) このランキングは御承知の通り、管理人の独断と完全シュミなので、ご訪問者様のなんら読書の参考にはなりません!
 あ、興味なーい、つまんねー! と思われる方!! 恐ろしく長いので(自分でもうんざり~)もう今すぐにでも絶賛スルー推奨です。

国 内 文 学
第1位 孤島の鬼 江戸川乱歩
孤島の鬼 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)孤島の鬼 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
(1987/06)
江戸川 乱歩

 ツイ友さんからのご紹介本だったのですが、江戸川乱歩の新たな一面を発見した思いです。初の長編作。本格推理と冒険譚の見事な融合。さらに同性愛というテーマも巧みに織り込んだ感動作となっているところがポイント高かった! さ・ら・に悲哀に満ちたラストに泣いた! 


第2位 バレエ・メカニック 津原泰水
バレエ・メカニック (ハヤカワ文庫JA)バレエ・メカニック (ハヤカワ文庫JA)
(2012/01/25)
津原 泰水

 ぐああ…コレも文句なく今年印象的&衝撃的だった1冊。耽美・幻想・SF(サイバーパンクとか!)の見事なコラボで自分的どストライクな作品でした。この作品で津原氏はお気に入り作家となったのだ。


第3位 一滴の嵐 小島小陸
一滴の嵐一滴の嵐
(2002/05)
小島 小陸

 うーん、コレもツイ友さんからのご紹介本。趣味で繋がるツイッターゆえ、必然的に同好の士が集まるので読書傾向も似ているのか? 24年組の作品を読んでいるような既視感とノスタルジー。少年同士の友情とも愛情ともつかない独特の関係。←だからってBLではないのだ! 繊細な心理を描いた秀作で、上位3作はホント僅差だった!


第4位 アラビアの夜の種族 古川日出男 
アラビアの夜の種族 (文芸シリーズ)アラビアの夜の種族 (文芸シリーズ)
(2001/12)
古川 日出男

 元ネタがゲームと知ってその面白さの秘密がわかったような。これも超絶面白かった1冊。エロ・グロ・冒険・サスペンスに哀愁とてんこ盛りの面白さ。なのに破綻していないという稀有だよなあ…と思って読んだ作品でしたー!サフィアーンらぶ。


第5位 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 村上春樹
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4)
(2010/04)
村上 春樹


世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下巻 (新潮文庫 む 5-5)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下巻 (新潮文庫 む 5-5)
(2010/04)
村上 春樹

 コレもツイ友さんからのご紹介本でした! 村上春樹作品は自分的に合う・合わないがあって、コレもちょっと不安だったのだけど、読み始めたらそんな心配は一気に払拭! 村上作品の中でダントツ一番で好きな作品となったよ!名作だ。


第6位 南極点のピアピア動画 野尻抱介
南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)
(2012/02/23)
野尻 抱介

 未だかつて読んだことがないようなライトでハッピーになれるSFだった! 某笑顔動画をモチーフとして、こんなSFもあるんだ! と目からウロコの内容。とある対象に捧げる超絶アツい愛情を羨ましく&微笑ましく感じたね! 清々しくて読了後にはなぜか笑ってたというね。


第7位 双頭のバビロン 皆川博子
双頭のバビロン双頭のバビロン
(2012/04/21)
皆川 博子

 かなり期待して読んだ作品だった。期待を裏切らない面白さ&重厚さ! が、しかし!ミステリーが若干弱かったのが惜しかったなあ…個人的に。しかし哀愁に満ちた独特の世界が自分的には堪らんのだ!


第8位 雪花草子 長野まゆみ
雪花草子 (新潮文庫)雪花草子 (新潮文庫)
(2012/07/28)
長野 まゆみ

 長野まゆみというと少年・優しげ・SFっぽいっていうイメージがあったのだけど、コレは見事そのイメージを壊してくれた作品だった。純和風テイスト・エロ・グロ・嗜虐加虐・近親相姦などなど、どちらかというと負のイメージのテイストを極上の耽美小説として創り上げたところがすごいなと。長野まゆみという作家の引き出しの多さを思い知った作品でありました。


第9位 黒蜥蜴 江戸川乱歩
黒蜥蜴 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)黒蜥蜴 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
(1993/05)
江戸川 乱歩

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 またも江戸川乱歩なのだけど。1位の孤島の鬼とは打って変わったある意味極上の娯楽&エンタメ作品。あまりにも有名作だから今さら自分が語らずともね。騙し騙され、互角の戦いを繰り広げる明智クンと黒蜥蜴の悲しいラストに涙腺がね…弱くてね。


第10位 満州国皇帝の秘録 中田整一
満州国皇帝の秘録 ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎 (文春文庫)満州国皇帝の秘録 ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎 (文春文庫)
(2012/11/09)
中田 整一

 うわわ、コレは完全にシュミ本。ここ数年満州国関連の良書にお目に書かれなかった中、この著作はアタリでした! 何かと悪人にされがちな吉岡中将の新たな一面を知ることができて、貴重な収穫。


海 外 文 学
第1位 フラニーとゾーイー サリンジャー
フラニーとゾーイー (新潮文庫)フラニーとゾーイー (新潮文庫)
(1976/04)
サリンジャー

 コレもツイ友さんのご紹介☆ 自分的に「ライ麦畑~」よりこのグラース家サーガの方が好きでして。その中でも断トツがこの作品となりました。イケメン&クールなゾーイーが心病んでいる妹に差し伸べる救いの手。「ふとっちょのおばさん」エピソードにまたも涙腺爆裂となりました。←なんのこっちゃ


第2位 花のノートルダム ジャン・ジュネ
花のノートルダム (光文社古典新訳文庫)花のノートルダム (光文社古典新訳文庫)
(2010/10/13)
ジャン ジュネ

 これもかなーりヤバくて衝撃的だった作品。聖と俗が入り乱れながらも、読後感は崇高さすら感じられた。自分的お気に入りキャラは「花のノートルダム」こと男娼アドリアン・バイヨン!カッコいいぜ、しびれるぜ!


第3位 闇の左手 ル=ヴィン
闇の左手 (ハヤカワ文庫 SF (252))闇の左手 (ハヤカワ文庫 SF (252))
(1978/09)
アーシュラ・K・ル・グィン

 古典SFだね。神田古本市で買ったのだけど、大当たりな作品だった。異星人との篤い友情を描いた感動作。なにげにジェンダー等の深いテーマも見え隠れしたりと意義ある1作となったね。切ない友情の幕切れにやはり泣いた。


第4位 ロング・グッドバイ チャンドラー
ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)
(2010/09/09)
レイモンド・チャンドラー

 あまりにも有名作。を、今さら読んだ。で、やっぱり感動。ミステリーなのだけど、どちらかというと人間ドラマというか骨太の友情譚というか。フィリップ・マーロウってもっとカッコ良いキャラなのかと思っていたらかなりイメージ違ってた。やはりコレもラスト、マーロウと友人との粋な別れに泣いたよ。

第5位 ラヴクラフト全集1 ラヴクラフト
ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))
(1974/12/13)
H・P・ラヴクラフト

 初挑戦のラヴクラフトだった。以前から興味があってね。クトゥルフ神話とか。想像の斜め上を行くストーリー達でした。ホラー・グロ・ときどきユーモア・ちょこっとSFと、大満足の作品。


第6位 夜毎に石の橋の上で レオ・ペルッツ
夜毎に石の橋の下で夜毎に石の橋の下で
(2012/07/25)
レオ・ペルッツ

 お気に入り国書サンの本。ということで超絶期待して読了! 期待を裏切らない作品でありました。時系列バラバラの幻想譚でありながら、とある一人物の生涯を描いたストーリー。何度か読み返すほどに余韻が増すという独特の作品でしたねー。


第7位 猫語の教科書 ギャリコ
猫語の教科書 (ちくま文庫)猫語の教科書 (ちくま文庫)
(1998/12)
ポール ギャリコ、スザンヌ サース 他

 うーん、かわゆいファンタジーあーんどラブリーな作品でした。語り手のメス猫ちゃんがとってもキュートで萌えた。ギャリコ氏はホントに猫が好きなのだなとしみじみ思ったよ。ぬこ大すきだよ、ぬこってとこでしょうか?←意味不明すんません


第8位 カメラ・オブスクーラ ナボコフ
カメラ・オブスクーラ (光文社古典新訳文庫 Aナ 1-1)カメラ・オブスクーラ (光文社古典新訳文庫 Aナ 1-1)
(2011/09/13)
ナボコフ

 ロリータの原点はコレなのか! と感動した作品。ひとりの男子が(多分中年だったかと)ひとりの美少女に籠絡されてゆく話。ラストは緊迫したサスペンスになってゆくんだけどね。いいオトナが美少女に目が眩んで翻弄されてゆく件なんかロリータそっくり。こっちの方がかなりまともっぽいけどね。ハンバートの半分の狂気もないし。自分的には物足りないが、読みやすかったなー。


第9位 クリス・ボルディック選ゴシック短編小説集
クリス・ボルディック選 ゴシック短編小説集クリス・ボルディック選 ゴシック短編小説集
(2012/02/15)
不明

 ゴシック文学好きの自分にはたまらん1冊だった。そのテのモチーフてんこ盛りの短編集ばかりで狂喜乱舞。おトクで貴重な1冊でした。


第10位 風の影 サフォン
風の影 (上) (集英社文庫)風の影 (上) (集英社文庫)
(2006/07/20)
カルロス・ルイス・サフォン


風の影 (下) (集英社文庫)風の影 (下) (集英社文庫)
(2006/07/20)
カルロス・ルイス・サフォン

 これは職場の同僚おススメ本。人気作なのでビックリでした。で、面白かった! 1冊の本にまつわる少年の恋と冒険とミステリー。最初読み始めた時は一体どんな話なのか見当もつかず。ラストになってなるほどこういうオチなのかと静かな感動を得た作品だったな。


 とまあ、こんなカンジでしょうか。何度も言いますが、完全シュミなのであしからず。
 今年はホントご紹介本が多く大変ありがたかったですねー。で、ほとんど大アタリだったという。
 他の人のおススメ本も参考にしながら、来年も楽しく読書していきたいなあと思ってます。
 今年もあと2時間ちょっと。来年もおヒマなおりにはぜひこのブログ覗いてやってくださいませ。
 それでは来年もどうぞよろしくお願いいたします! 良いお年をお迎えください!

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Theme : こんな本を読んだ * Genre : 本・雑誌 * Category : ★年間ベスト本
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

* by キヨハラ
「バレエ・メカニック」、面白そうです。読んでみようかな。

「アラビアの夜の種族」が4位とは!
私は、文庫本で、一昨年第1巻を読み、去年第2巻を読み、さらに今年第3巻をと、3年掛けて、読みます。
惺さんの以前のレビューから、後ろのほうが面白そうなので、楽しみです。

Re: キヨハラ様☆ * by 惺
こんばんは!
「パレエ・メカニック」は結構独特で(自分が好きになる本なので 笑)お好みあるかと思いますが、
よろしければぜひ!
「アラビア~」はなぜか一気読みしてしまいましたねー。
相当ブ厚かったのに…でも面白くて…フフフ。
元ネタがなんちゃらという(すみません…忘れちゃった)ゲームと知って驚きました。
お楽しみはぜひ最後に!ですね。

個別記事の管理2012-12-30 (Sun)
ご訪問ありがとうございます☆

 今年も残すところあとわずかとなりました。早いよ、早すぎるよ!
 今しみじみ一年を振り返ってみると…今年はリアルでの仕事が忙しく、例年ほど本が読めなかったなー、ちくしょう! と言った感じです。読んでもなんだか趣味に偏っていたり、超感動!!! まさにこれがベスト本!!! というのが少なかったような気がする。もっといろんなジャンルの本や、アンテナを張り巡らせていろいろな本を読んでいきたいゾ! というのが来年に向けての展望というか願望。

 ですが、反面、ツイッターでたくさんのツイ友サンと交流させていただいて、そちら方面からの情報・オススメなどを教えていただきとても助かったというか読書の参考になったことがとっても良かったし、収穫でした。
 感動した本はほとんどツイッターから仕入れた本と言っても過言ではない! というほど充実してました、ハイ。

 というわけで、前置き長くなりましたが、今年も行きます。ベスト本ランキング!
 いつもどおり、雑多でカオス過ぎるため、今日・明日と2回に分けて曝していきたいと思います。
 (※注) このランキングは御承知の通り、管理人の独断と完全シュミなので、ご訪問者様のなんら読書の参考にはなりません!

 うっわ! うっざ! つまんねーよ、こんな個人的ランキング!! と思われる方は華麗に即行スルー推奨です。(自分でもうんざりするほど長いと思うしねー><。) それでも読んでやるぜ! という方はどうぞー!

文芸作品
第1位 大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 サリンジャー
大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫)大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫)
(1980/08)
J.D. サリンジャー

 いきなり海外作品で。弟・バディ視点からの自殺した兄・シーモア像。難解な文章に隠された兄弟愛に胸熱。

第2位 禁色 三島由紀夫
禁色 (新潮文庫)禁色 (新潮文庫)
(1964/04)
三島 由紀夫

 ゲイをテーマとした衝撃作。(←あくまで自分的に)三島由紀夫の真骨頂?として読んだ。メインキャラの造形はさすがの巧さだったしね。脱帽!

第3位 翼をください 原田マハ 
翼をください翼をください
(2009/09/16)
原田 マハ

 まーったく期待していなかったのだけど、読了後じわじわと感動が。ミステリーとしても読めるし、稀有な女性パイロット譚としても読める、清々しい作品だった!

エッセイ&評論
第1位 おじさん図鑑 なかむらるみ
おじさん図鑑おじさん図鑑
(2011/12/07)
なかむら るみ

 もう何も言いますまい。詳細にカテゴライズされた多種多様のおじさんたちのオンパレードは圧巻の一言。 

第2位 悪女入門 ファム・ファタル恋愛論 鹿島茂
悪女入門 ファム・ファタル恋愛論 (講談社現代新書)悪女入門 ファム・ファタル恋愛論 (講談社現代新書)
(2003/06/19)
鹿島 茂

 タイトルは刺激的。でも内容は愉快。悪女を紹介しながらいつの間にか小説世界にどっぷりとハマれる楽しい一冊だった!

第3位 オタクの息子に悩んでます 岡田斗司夫 FREEex
オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)
(2012/09/28)
岡田 斗司夫 FREEex

 オトボケ爆笑本かと思いきや、とっても真摯で真面目なカウンセリング?本。著者の頭脳明晰さ&あったかさが伝わってきた!

ファンタジー
第1位 童話物語 向山 貴彦
童話物語〈上〉大きなお話の始まり (幻冬舎文庫)童話物語〈上〉大きなお話の始まり (幻冬舎文庫)
(2001/07)
向山 貴彦


童話物語〈下〉大きなお話の終わり (幻冬舎文庫)童話物語〈下〉大きなお話の終わり (幻冬舎文庫)
(2001/07)
向山 貴彦

 王道本格ファンタジーでした。こういう正統派はあまり読まないのだけど、逆に新鮮だったかも。

第2位 帝国の娘 須賀しのぶ
帝国の娘 上 (角川文庫)帝国の娘 上 (角川文庫)
(2011/12/22)
須賀 しのぶ


帝国の娘 下 (角川文庫)帝国の娘 下 (角川文庫)
(2011/12/22)
須賀 しのぶ

 これもかつて少女小説レーベルだったので、正直あまり期待していなかったのだけど(コラコラ!)、角川版が出たので読んでみた…ら、超絶面白かった!偏見はいかん!と自分を戒めました 笑。

第3位 ミミズクと夜の王 紅玉いづき
ミミズクと夜の王 (電撃文庫)ミミズクと夜の王 (電撃文庫)
(2007/02)
紅玉 いづき

 コレ…、ファンタジーにカテゴライズして良いよね? とかく評判がよろしかったので挑戦したらボロ泣き。ラブロマンス要素大のちょっとダークなファンタジーだった。

SF 
第1位 拡張幻想 
拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
(2012/06/28)
不明

 文句なく1位! 新人を含めた日本のSF作家の傾向を知ることのできる貴重な1冊だった。そして、面白い!

第2位 テレヴィジョン・シティ 長野まゆみ
テレヴィジョン・シティ〈上〉 (河出文庫文芸コレクション)テレヴィジョン・シティ〈上〉 (河出文庫文芸コレクション)
(1996/07)
長野 まゆみ


テレヴィジョン・シティ〈下〉 (河出文庫文芸コレクション)テレヴィジョン・シティ〈下〉 (河出文庫文芸コレクション)
(1996/07)
長野 まゆみ

 この作品をSFにカテゴライズしていいのかどうか最後まで迷ったんだけどね…困った時の独断と偏見 笑。 アナナスとイーイーの切ない別れに泣いた。

第3位 カシオペアのΨ C・I・ドフォントネー
世界幻想文学大系〈第20巻〉カシオペアのΨ (1979年)世界幻想文学大系〈第20巻〉カシオペアのΨ (1979年)
(1979/06)
紀田 順一郎、荒俣 宏 他

 これはホント迷って…去年はSF作品たくさん面白いの読んだのだけど、今年はうーん。唯一貴重で驚きのあった作品ということで。驚きといえば、ゴーレム100もかなり驚いた作品だったな。こっちの方がスゴいというか、トンデモ本だったかも。

ミステリー
第1位 グラスホッパー 伊坂幸太郎
第1位 ジョーカー・ゲーム 柳広司

グラスホッパー (角川文庫)グラスホッパー (角川文庫)
(2012/09/01)
伊坂 幸太郎


ジョーカー・ゲーム (角川文庫)ジョーカー・ゲーム (角川文庫)
(2011/06/23)
柳 広司

 同率だよー。ものすごーく迷ったのだよ、コレも。海外作品もコレといったものが無く…国内ではこの2作が自分的にダントツだったかなということで。どちらも予想外の面白さだった!

第3位 ワイルドピッチ 蓮見恭子
ワイルドピッチワイルドピッチ
(2012/07/19)
蓮見 恭子

 これも斬新な面白さだった。高校野球&ミステリーという自分的にまったく結びつかない素材で。読後感ハンパなく良かった青春ミステリー!


 とまあ、こんなトコでしょうか。
 書いてて気づいたのが、今年は時代物をほとんど読んでいないこと! うーん、みをつくしシリーズ&燦シリーズ位だったか? 面白そうな時代物何かあったら是非教えてくださーい。できればアクション系が良いな♡(あるのか?)

 ということで、明日は国内・海外10作品ずつのホントにホントの2012年のベスト作品。未だに迷ってて10作品あるかなあ…。まあ、いいや。
 とにかく、長々とここまで読んでくださった奇特な方。本当にありがとうございました!


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* Comment : (4) * Trackback : (0) |

* by まいまい
今年も素敵な本の紹介ありがとうございました。
「おじさん図鑑」おもしろそう!
でも最近の私は、なかなか読書が進まない。
舞城王太郎、一度挫折したので
お正月休みに再チャレンジです(笑)

どうぞよいお年をお迎えください。

Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんは!
一年は本当にあっという間ですね。
今年もツイッターやブログで絡んでいただき、
本当にありがとうございました。
自分もなかなか時間が確保できなくて読書が進まないー><。
困ったもんだ!

舞城王太郎は…わかります!
完読するのにはなかなか難しいクセ者サン(笑)
再チャレンジ頑張ってくださーい☆
来年もまたよろしくお願いしますねー!

* by 夕惟。
ご無沙汰しています^^;
ツイッターで惺サマのつぶやきを見て、ブログで確認してからコメントしようと思いつつ、年が明けてしまいました
(汗)
長野まゆみさん大好きです(笑)
『雪花草子』懐かしです!!高校の時読んで、あの世界観が好きで、今も本棚にあります^^
文庫になったんですね~買わなきゃ(笑)

紅玉いづきさんも大好きで読んでいます。
(私はどちらかというとファンタジーとか児童文学とか少女向けが多いんですよね;)
『帝国の娘』も本棚にはあるのですがまだ読めていないーー(>_<)
昨年はあまり本も読めず、惺サマの読まれた本をちょこっと読むくらいでした;今年はもう少し読みたいなぁ。
本年はもう少し絡めるようにします^^;
よろしくお願いいたします!

Re: 夕惟。様☆ * by 惺
こんばんはー!おひさしぶりです☆
長野まゆみさん!
いつものSFテイストとは全然違って、ちょっとお耽美なこの作品好きで!
目からウロコのストーリーたちでした。素敵…^///^
紅玉いづきさんもいいですよねー。
ガーデンロストを最初に読んで結構衝撃的だった!
ミミズクもファンタジーでボロ泣きした覚えが 笑。

自分も最近はリアルが忙しくなって読書ペースが落ち気味(>_<)
今年は(も)マイペースで読んでいこうかなと。
こちらこそ絡んでやってくださいね。
今年もよろしくおねがいします!良い年にしたいですね☆

個別記事の管理2012-12-27 (Thu)

ご訪問ありがとうございます☆

アフリカの蹄 (講談社文庫)アフリカの蹄 (講談社文庫)
(1997/07/14)
帚木 蓬生

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 職場の友人から借りた本。初・帚木蓬生。この方、特異な経緯で作家となったのですね。精神科医でもあり作家でもあるという…凄いなあ。以下BOOKデータベースより内容。

絶滅したはずの天然痘を使って黒人社会を滅亡させようとする非人間的な白人支配層に立ち向かう若き日本人医師。留学先の南アフリカで直面した驚くべき黒人差別に怒り、貧しき人々を救うため正義の闘いに命をかける。証拠品の国外持ち出しは成功するか!?山本周五郎賞受賞作家が描く傑作長編冒険サスペンス。

 冒頭のものすごい人種差別エピソードに一体この作品のジャンルは何だろう? ノンフィクション? と首を傾げておりました。予備知識全くなく読み始めたので、最初はものすごく面食らいました。俗に言う「アパルトヘイト」をテーマにした作品なのだと気づいたのが中盤に入ってから。某国の国家的陰謀が見えてきたあたりから俄然面白くなって一気読み。

 根絶したはずの天然痘がその某国の黒人社会の子供たちに突如として蔓延しはじめる。日本から留学している外科医・作田はふとしたきっかけで黒人医師の許で手伝いをするようになり、この天然痘ウィルスと戦うこととなる。さまざまな黒人達と触れあうに従って黒人世界の魅力にのめり込む作田。
ついには留学生の地位を捨てて黒人達と共に国家的陰謀と差別撤廃に向けて戦うようになる──。

 差別描写がものすごいです。ちょっと誇張しすぎている感がなきにしもあらずかな? と思ったり。で、主人公の作田もものすごく英雄視されていてうーん、できすぎ? とも思ったり。
 が! そんな自分的にマイナス面も作者の圧倒的筆致と壮大なスケールの世界観には脱帽。
 不当な差別を受けている黒人社会の実情・内情描写がリアル。中盤にかけての作田の国外逃亡、さらには復帰という劇的な展開にもハラハラドキドキのサスペンスとして充分堪能できる。
 自分的にこのラストはどうオチがつくのだろう? ととってもやきもきしていたのも確か。ご都合主義的な差別撤廃のハッピーエンドとなるのか? それとも黒人達にとって悲惨なバッドエンドとなるのか? 気になるラストだったのだけど、終盤に向けて一気に畳み掛けるような展開に目からウロコ。
 黒人たちのデモという平和的解決にもってくるとは…しかも不自然なものではなく(自分的にはそう思えた)、しかも蔓延した天然痘ウィルスにもWHOの救いの手が差し伸べられるという大団円。上下巻になってもおかしくないような内容をすっきり1冊でまとめているところに作者の手腕をひしひしと感じた次第。

 ラブストーリーあり、黒人少年との心温まる交流あり(このエピソードが自分は好きだ)とハードな展開だけでなく、ほっこりとさせるシーンも用意されているのも嬉しい。
 ドラマティックな展開で読後感も爽やか。映像化されたのかな? 上質のエンタメ作だわと思いながら読了しました。

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個別記事の管理2012-12-25 (Tue)
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赤い高粱 (岩波現代文庫)赤い高粱 (岩波現代文庫)
(2003/12/17)
莫言

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 先日発表になったノーベル文学賞受賞作家・莫言氏の作品。映画「紅いコーリャン」は知っていたんですが、この方の作品とはまったく知らず。興味津々で読了。以下BOOKデータベースより内容。

婚礼の輿が一つ,赤に染まる高粱畑の道を往く.輿に揺られる美しい纏足を持った少女.汗に濡れ輿を担ぐ逞しい青年.
中国山東省高密県東北郷.日本軍が蛮勇を振るうこの地を舞台に,血と土,酒に彩られた一族の数奇な物語が始まる.
その名「言う莫れ」を一躍世界に知らしめた,現代中国文学の旗手の代表作.

 これはツライです。日本人として読むとかなりシビアで辛すぎました。あ、あくまで個人的感想(&見解)ですが。
 高密県という中国の山村を舞台に繰り広げられるとある酒造家一族の物語。
 語り手は「わたし」。その「わたし」が語る父と祖父母の激しい生きざま。
 時代が1930年代でわたしの回想形式というもの。日中戦争まっただなかであるがゆえに必然と日本は悪役。多少の誇張があるとしても当時の日本軍の仕打ちがあくまで残虐に容赦なく描かれている。
 だけど、共産党のプロパガンダとか日本批判に主眼を置いたストーリーではないのが救いと言えば救いかも。
 主役はあくまで「人間」。特に自然、ここでは高粱に例えられているけれど、それと共に生きる素朴で強靭な人々。

 「わたし」の祖母である酒造小屋の女主人・戴鳳蓮とその夫・余占鰲。この二人の激しい恋愛、特に戴鳳蓮の、当時の古い慣習から逃れようとする何物にもとらわれない自由で強い生き方・自立を描いた物語なのだと実感。 名もない農民から抗日ゲリラ、そして「わたし」に代表される子供に至るまで、彼等が持つ何者にも(日本人にも)屈しない「矜持」が眩しく素晴らしい。
 子供である「わたし」の純粋な目を通して語られる戦争・自然・両親の愛情は何の装飾もないありのままの姿。 残酷さも美しさもなにもかもすべて。それゆえストレートに自分の心に訴えかけてくるのが辛くもあり感動的でもあり。

 全編通して描かれるのは赤く豊穣と存在する高粱畑。
 それはそこに生きる人々にとって神にも等しい存在なのだと自分的に思った。戦争も愛情も人々の日常も超然として見守る自然の神。
 その姿に人々は癒され、心の拠り所とする。その高粱畑の描写が最後までとても印象的だった。

わが故郷に果てしなく広がる、まっ赤な高粱の畑をさまよう雄々しい魂と非業の死をとげた魂とに、本書をもって謹んで呼びかける。
わたしはあなた方の不甲斐ない子孫だ。わたしは、醤油に漬かりきった心をとり出して、切りきざみ、三つの碗に持って高粱の畑に供えよう。
霊魂よ、願わくばわが供物をば受けられよ!

 この引用した冒頭の言葉にでてくる「醤油」というのが日本の暗喩なのかと思って読むとかなり辛いし複雑。本当は違うのかも知れないけれど、自分はそう読んでしまった。
 土着的な雰囲気溢れる、人間賛歌であると解釈して読了。心に沁みた。

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ローゼンメイデン 8 (ヤングジャンプコミックス)ローゼンメイデン 8 (ヤングジャンプコミックス)
(2012/12/19)
PEACH-PIT

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 いやいやいや、いつの間にか8巻が出ていたとは! あやうく買い逃すところだった! 
いつもながら美麗なPEACH-PIT の画! 惚れ惚れするし! 以下BOOKデータベースより内容。

新しいお父様。新しい姉妹。雪華綺晶が創り出した「まやかし」の世界で、薔薇乙女とマスター達に次々と襲い掛かる罠…!
“まかなかった"ジュンと巴は、眠り続ける“まいた"ジュンの記憶の扉を開く。ドールとマスター、それぞれの決意…!


 コミックバーズからヤンジャンへと変わって内容もさらに複雑になってゆくし。前回の話をすっかり忘れていたけれど読み進めていくうちにああ~そうだった!と思い出す思い出す!
 自分的に「まいたジュン」(中学生)と「まかなかったジュン」(大学生)のふたりが出てくるのがかなり混乱しているのだけど。中学生ジュンが好きなのよねー。などとそれはどうでもいい。
 前巻で雪華綺晶の仕掛けた罠にどっぷり嵌ったジュンが、まかなかった大学生の自分に助けられる話がメイン。
 真紅・翠星石・蒼星石も共に救出に向かうんだけどね、そこで双子ドールの翠と蒼が!! まさかまさかの展開に思わず涙腺が…ヤバかったし。
 ドール達皆、マスターであるジュンの為に尽くす姿がもうね、泣けてくる。特に中盤の真紅のセリフというか考え方がね。今作の白眉。「私はあなたのお人形」というのだったっけな? 萌えるセリフだよね…。

 人間と人形との絆を再確認し、自分達に運命づけられている「アリスゲーム」(いわゆるドール同士→ここでは姉妹同士のバトルロワイヤル)の真の意味を探ろうとする決意というか、心情吐露シーンがグッと胸に迫りました、ハイ。
 あとは翠星石のシーン。←あまり書くとネタバレになってしまうから自重自重っと。
 ツンデレドールの彼女のジュンに対する素直な想いがね、これまたもう…。こんなに自分の気持ちを露わにしたのってこれが初めてなんじゃ?

 相変わらずダークな水銀燈におちゃめな金糸雀。ちょろっと雛苺も登場したりとドール勢ぞろい的な。
 新作アニメも制作決定とのことで。息の長い作品だなあとしみじみ。
 ジュンのさらなる成長とドールたちの幸せを願わずにいられない! 次巻も楽しみだ!

ドール達の美麗ジャケ画が素晴らしい!

 

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個別記事の管理2012-12-23 (Sun)
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拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
(2012/06/28)
不明

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 確かダ・ヴィンチで紹介されていた本だったかと。大森望氏・日下三蔵氏のふたりがセレクトした、2011年度日本SF界を代表すべき作品だと判断した作品の数々。以下内容紹介。

この年度別ベストSFアンソロジーも、早いものでもう5年目に入る。編者ふたりの意見がぜんぜん一致しないのは相変わらずですが、よくも悪くもそれが本シリーズの個性だろう。毎回、その年のトピックを象徴するような作品を選んできたが、本書に関してはとくにその傾向が強い。2011年は、日本SFにとってもまさに激動の年だった。 ──大森望(序文より)

昨年はSF界のみならず、日本人の生活自体が大きな転換を迫られる事態が相次いで起こり、それはもちろん収録させていただいたいくつかの作品にも反映されている。あの日からしばらくは「小説読んでるどころじゃないよ」という気分になったし、そういう感覚がまだ抜けない人もかなりおられるのではないかと思う。だが、たとえいままで続いてきた日常が崩れ去ったとしても、それでも人間は小説を読まずにいられないはずだ。 ──日下三蔵(後記より)


 これは面白かった! このブログを始めてからSFを読む機会が多くなったのだけど、主に海外作品が多くて国内作品はあまり読まなかった。
 が! この作品集を読んで日本のSFも面白いなあと。海外SFと比べると若干スケールが小さいような気がするけれど、小粒でありながらもSFだけの枠に収まらない秀作オンパレードで楽しめた。気になった作品をいくつか。

5400万キロメートル彼方のツグミ 庄司卓
 うーん! 一番好きかも! かなりラノベ的だなあと思いつつもSF・恋愛要素バッチリで、ラストはホロッとさせてくれる。
アンソロジーに収録されていた作品ということで、テーマが「3分間」と「ボーイ・ミーツ・ガール」とのこと。両方を見事クリアしていてさらにSFテイスト溢れていてさすがだなあ…と深く感動。ちなみにツグミは人間ではなく、「小惑星探査機」。そのツグミをヒロイン?にどういう「ボーイ・ミーツ・ガール」の世界が展開するのか。一読されたし。
いま集合的無意識を、 神林長平
 夭逝したSF作家・伊藤計劃へのオマージュ的作品。
 ツイッターを模した「さえずり」と称したSNSを通して語り手(作者)と自称・伊藤計劃が織りなす対話の数々。SF界の長老にとって伊藤計劃とは一体どのような存在だったのか?
美亜羽へ贈る拳銃 伴名練
 「少女禁区」以来久しぶりの伴名練作品。これも伊藤計劃作品に登場するヒロインの名を冠したキャラが重要な位置を占めている作品。あらためて伊藤計劃の存在感のスゴさを実感。「ハーモニー」をモチーフとした恋愛(悲恋)ストーリーとなるのかな。
イン・ザ・ジェリー・ポール 黒葉雅人
 ズバリ、芥川龍之介の「藪の中」のSF版でした。自分は鈍いのでラストまでわからず。古典的名作をSFとして読ませる作者の発想と手腕に脱帽です。
フランケン・ふらん─OCTOPUS─ 木々津克久
 マンガです。手塚治虫「ブラック・ジャック」のオマージュ作のような。人造人間(?)でありながら天才外科医(らしい)JKふらんが遭遇する事件の数々。SF&グロ&ギャグ混在の面白さだった。
結婚前夜 三雲岳人
 あの「ダンタリアンの書架」の作者。タイトルはなんだか小津安二郎を彷彿させるけれど、がっつりSF。
 デジタル化が高速で進化してゆく昨今、記憶媒体の規格変更に疑問と寂寥を感じる自分ですか、まさにそんな感じの作品。←意味不明。
 作者の解説を読んでまさにその通りだ! と思わず膝を打ってしまったのも確か。SFでありながら親子の別れにしみじみする一作。
ふるさとは時遠く 大西科学
 初めての作家さん。この作品もタイトルからはまーったくSF臭はしませんが、がっつりです。時間の流れをテーマとしているのだと。
 地域によって時間の流れがまったく違ったとしたら? 時間に追われる現代を揶揄した作品なのかなあ…と。
絵里 新井素子 
 新井素子! ものすごーく久しぶりです! 「グリーンレクイエム」を遥か彼方昔に読んだっきりで。
 今はもうすっかり大人となった作者が扱ったテーマはズバリ妊娠・出産。妊娠中の子供。その出産後をシュミレーションできる世界で果たしてヒロインは出産をするのかやめるのか? 自分的にラストが切なかった。
すべての夢|果てる地で 理山貞一
 これを読みたくてこの本を借りたも同然。感想というと…かなりマニアックで素人が読むのにはハードルが高かったかも。それなりに楽しめたんだけどね。オーウェルの「一九八四年」のオマージュ作? と思うくらい随所にその作品&作者が登場する。
 スピーディーで予想の斜め上をいくストーリーには脱帽。でもやっぱりマニア向けかもな。

 ほとんどすべてが面白かったんだけどねー。毎年発行されているそうなので今度から読んでいこうかなと。SF嫌いじゃないし、むしろ好きかも。
 巻末にある、「二〇一一年の日本SF概況」がとっても参考になる! いくつか既読済みの物があったりしてちょっとにやり。大満足の1冊でした!

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海街diary(うみまちダイアリー)5 群青 (flowers コミックス)海街diary(うみまちダイアリー)5 群青 (flowers コミックス)
(2012/12/10)
吉田 秋生

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 ジャケ画の青が印象的。いよいよ5巻。待ちに待ってました! 以下裏表紙より内容。

お彼岸の頃、香田家に響いた一本の電話。すずの叔母と名乗る女性は彼女を捜していたという。会ったこともない親戚の出現で、戸惑うすずに三姉妹は…。
家族の「絆」と美しい鎌倉の景観ほ情緒豊かに描いた、大人気シリーズ第5巻!


彼岸会の客 / 秘密 / 群青

 面白かったというか、しみじみとした感動が。ストーリー上の季節は夏なので、それっぽいテーマと雰囲気がとても良いです。
 今回のテーマは自分的に「死」と「絆」かなと思いましたね。まさかまさかの意外な人物に訪れる病魔。本人はそれを冷静に受け止め、周囲も静かに見守っている。他人同士なのにまるで肉親に接するように暖かな人間模様を正直羨ましく思ったり。 そしてメインキャラのひとりであるすず。今まで会ったこともない祖母と叔母が突然会いたいと言いだしてきて──。
 なにやら不穏な雲行きの展開になるのかと思いきや、実は肉親の「絆」を考えさせられる静かな感動作でした。 愛情ってお金や言葉だけじゃないのね、どれだけその人を想っているのか。その想いの大切さを感じたり。

 長女の幸が看護師設定だから、必然的に人の「死」というシーンが登場するのだけれど、いったいどのような看護が患者の心に寄りそうことができるのか。それを模索し悩む幸の姿に思わず感情移入してしまったし。
 すずを中心とした中学生組も青春まっただ中! といった感じで仄かな恋や友情などなど、瑞々しくて夏の鎌倉の日差しにも似てとても眩しすぎる~(>_<)
 これからの三姉妹+すずが一体どうなるのか? 特に長女幸と・次女・佳乃の恋の行方が気になるかな。毎回毎回ホント、無駄のない感動作! 次号も楽しみです。

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黒蜥蜴 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)黒蜥蜴 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
(1993/05)
江戸川 乱歩

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 以前行った神田古書まつりでげとした本。ジャケ画も美麗で、なんと、林唯一氏の挿絵もレトロでムード満点! 以下BOOKデータベースより内容。

社交界の花形にして暗黒街の女王、左の腕に黒蜥蜴の刺青をしているところから、その名も〈黒蜥蜴〉と呼ばれる美貌の女賊が、大阪の大富豪、岩瀬家が所蔵する日本一のダイヤ「エジプトの星」を狙って、大胆不敵な挑戦状を叩きつけてきた。
妖艶な女怪盗と名探偵明智小五郎との頭脳戦は、いつしか立場の違いを越えた淡く切ない感情へと発展していく。あまりにも著名な長編推理。


 有名作でありながら初挑戦。乱歩作品を結構読んできたのですが、読むたびごとに新たな魅力を発見出来て、まるで万華鏡のような作家だわ! と惚れ惚れ&目からウロコ。
 女怪盗と名探偵のラブロマンスというと、最近ではTVシリーズのSHERLOCK「ベルグレービアの醜聞」が自分的に記憶に新しい。あのアイリーン・アドラーにも匹敵するほどの敵役・黒蜥蜴! 美貌はもちろんのこと、頭の回転の速さ、時には男装もする変幻自在の変装巧者、肝の据わり具合、大胆さ等々名探偵明智小五郎氏と堂々渡り合える唯一の女性(てか、この際性別関係ないね)であり、人物なのでは?

 大阪の富豪が所有する「エジプトの星」というダイヤモンドを狙って繰り広げられる令嬢の争奪戦。
 騙し騙され、互いに命がけの頭脳戦。冒頭の深夜の怪しげなパーティー描写からもうグイグイと稀代の怪盗・黒蜥蜴の魅力満載で一気にラストまで読めてしまう面白さ。
 豪奢なホテルに通天閣、黒蜥蜴のアジトである貨物船で繰り広げられる華麗で見事な駆け引きと哀しい幕引き。
 特に自家用船内にある黒蜥蜴の「美術館」は「パノラマ島綺譚」を彷彿とさせる、乱歩のある意味猟奇的趣味がいい具合にアクセントとなっている。
 その船上での畳み掛けるようなラストはまさに圧巻。明智小五郎ここにあり! 的なトリック?で見事ライバル黒蜥蜴を追いこむのだけれど──その黒蜥蜴のあまりにも有名な最期。心の奥に閉じ込めていた想いを吐露しながら、明智小五郎に抱かれたまま息絶えるその姿に、よくぞ互角にここまでやってくれた! となぜか喝采を送ってしまったとともに、一抹の寂寥を感じてしまったのも確か。

 冒頭からラストまでピンッと一本の線を張ったような息をもつかせぬ緊張感。時代的にももちろん古いというか古典作なのだけれど、なぜかその古さをまったく感じさせない不思議さ。読者を楽しませる技術を存分に発揮した、上質のエンタメ作品なのだなあと実感。何度もメディアミックスされているようですが、納得。映像向きの絢爛豪華な悪の華の魅力満載の作品でした。

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