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個別記事の管理2013-09-27 (Fri)
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 えっとですね。実は自分、図書館で働いておりまして。その仕事の一端で今年から「児童書」を読むお手伝いをすることになったのです…とまあ、自分の仕事事情はどうでもよいのですが。
 で、最近その児童書を読み始めたのですが…これがまた面白いのです。物語からフィクションといろいろバラエティに富んでまして。これは面白い!ということで。
 自分の担当は物語中心なのですが、オトナの小説と同じくらい考えさせられたり奥深かったりと優れた作品が多いので突発的「児童書特集」として、何回かに分けてここにもあげてみたいと思います~。

語りつぐ者語りつぐ者
(2013/04)
パトリシア・ライリー ギフ

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身なりはぜんぜんちがうけれど、目鼻立ちがそっくりなふたり。ひとりはアメリカ独立戦争に巻き込まれた18世紀の少女、もうひとりは21世紀の。羊皮紙に描かれた絵がふたりの少女をひきあわせ、二〇〇年後の語り手を得て、肖像画の少女が鮮やかによみがえる。

 ジャケ画に惹かれました。清楚な、それでいてこの意志の強そうな少女。タイトルもなかなか重厚で、児童書らしからぬ雰囲気が良いなあと。
 ズバリ言うと、ひとりの少女の成長物語。少女の祖先である200年前の少女の人生と交錯して描かれているところが面白かった。
 母親を亡くして父と暮らす少女・エリザベス。父の仕事の都合で、母親の姉であるリビーの許に預けられることとなる。転校先にもなじめず、おばにあたるぶっきらぼうで気難しいリビーともうまくいかずに落ち込むエリザベスの前に、自分とそっくりの一枚の肖像画が彼女の運命を変えてゆく。
 その肖像画のモデルはズィーという18世紀の少女。エリザベスの遠い祖先。アメリカ独立戦争のまっただ中に生きた彼女の苦難の人生とその足跡を知るうちに、エリザベスは自分の甘えを知り、大きく「周囲を見る」ことに気づいてゆく。

 自分の祖先を知る=歴史を知るということ。自分そっくりで同じ年頃のズィーがどのようにして独立戦争の戦禍をくぐり抜けたのか。その過酷な人生を知ることによって自分の人生をも豊かに切り拓いてゆこうとするエリザベスの心情の変化が巧みに描かれていて面白い。
 さらにエリザベスが生きる現代と、ズィーの生きる200年前の過去が交錯して語られるという構成もある意味劇的でぐいぐいと惹きこまれた。
 児童書ではあるけれど、劇的で重厚で大人が読んでも充分に堪能できる作品かなと。


ホスピタルクラウン・Kちゃんが行く―笑って病気をぶっとばせ! (感動ノンフィクションシリーズ)ホスピタルクラウン・Kちゃんが行く―笑って病気をぶっとばせ! (感動ノンフィクションシリーズ)
(2010/12/08)
あんず ゆき

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クラウン・Kこと道化師の大棟耕介さんは、病院を訪ねて患者に笑いを届けるホスピタルクラウン。Kちゃんとふれあうと、みんなが笑顔になって、病院が明るくなります。入院中の子どもたちの光と影を通し、Kちゃんとの交流を追った記録。

 これはノンフィクション。面白かったです。
「ホスピタルクラウン」という言葉と職業をこの作品で初めて知ったし。
 さらに、難病治療で入院している子供達の実情もさらりと書かれていてとても考えさせられたりもする。もとは棒高跳びでオリンピック出場を目標にしていた大棟耕介さんの「ホスピタルクラウン」=病院を訪れて患者に笑いを届ける道化師としての活動を、おもに小児病棟を中心としてレポートした著作。自分的に、この大棟氏にとても好感を抱いてしまって。
 難病を抱えた子供達の為に活動することにいろいろと葛藤や悩みはあるとは思うけれど、子供達に笑いをもたらそうとする、その徹底したプロ意識に感動。この作品を読んでいると、「笑い」というのはどんな優れた薬よりも効果があるのだなあ、と思わざるを得なくなる。
 日本ではまだまだその活動と知名度は低いような気がするので(あ、知らないのは自分だけかも…)、もっともっとこういった活動が盛んになれば良いなあとつくづく思った。

 ということで、今回読んだのはまったくジャンルも作風も違う作品だったけれど、どちらも児童書としては良書だと思う、個人的に。
 自分は今まで「児童書」とひとくくりにして考えていたけれど、その中でもいろいろなジャンルや作品があるのだわ、といたく感動したのでありました。

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個別記事の管理2013-09-22 (Sun)

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半分の月がのぼる空 1 (文春文庫)半分の月がのぼる空 1 (文春文庫)
(2013/07/10)
橋本 紡

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 有名作という噂を聞いていたので、今回文庫となったことを期に読んでみました。以下文春文庫サイトより内容。

肝炎で入院中の高校生・戎崎裕一。
エロ本集めが趣味の多田さんや元ヤンキーの看護師・亜希子さんに翻弄される日々のなか、同い年の秋庭里香に出会う。
人形のように美しく本を愛する文学少女、そして女王様のようにワガママである彼女は、難しい病気をかかえていた。全国の中高生を熱狂させた青春小説の決定版。


 あまり期待しないで読んだのだけど、予想に反してとても面白かったし感動&不覚にも涙。
 最初はラノベとして括られていたらしいけれど、今回文春文庫から出版されたということで、一般小説としても読めるかと。あ、でもジャケ画はとても可愛らしくてラノベを彷彿させるけど。

 病院内でのボーイミーツガールのお話だったのね。作者さんの体験によるものらしく、ものすごく描写にリアリティがあった。
 主人公は17歳の高校生・裕一。肝臓を悪くして入院している、いろいろ心中葛藤系の男子。対するヒロインは、やはり同じ病院に入院中の美少女でありながら、性格が極悪の里香。このヒロインの性格がちょっとテンプレっぽいかな?と思ったけれど、自分的には好感度大。
 なかなか素直になれない、でも素直になりたい。という微妙な心の揺れ具合が丁寧に書かれていて、もどかしいふたりの関係がとても微笑ましい。

 で、この小説の素晴らしいところが、何と言っても御都合主義じゃないというか。
 裕一にきちんと「現実」を見せて経験させているところがすごいなって思った。里香とささいなことで仲違いをしてしまうのだけれど、そうそう簡単に仲直りをさせてあげない作者さん。底意地悪い里香の主治医を絡ませて、現実の厳しさ、人間関係のシビアさを一緒に体感しているような気にさせてしまうのが、読んでいて非常に面白かった。簡単にハッピーエンドになれそうなのに、そうならないもどかしさ。で、ひと波乱越えた後のふたりの心が急接近してゆく過程も自然でいいなと。

 そして、「銀河鉄道の夜」の登場人物を絡ませてくるあたりでもう自分の涙腺は崩壊。暗に「死」を覚悟している里香の心情を知る、裕一の切なさが巧く表現されているなあ…と。
 ラストも含みを持たせて次巻への期待がおのずと湧いてくるしね。楽しみ!


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* by igaiga
この本が代表作みたいですねー。
私が前に違う本を読んだら「半分の月がのぼる空」の方ですよねー。
と、言われたのにまだ読んでなかったーーー・゚・(ノД`;)・゚・
なかなか面白そうですね。

でも、この方ツイッターでは少し過激な発言が多い方みたいです。フォローはしてないのですが(^^;)

Re: igaiga 様☆ * by 惺
こんばんは!
かなり有名作だったのですね~自分は全然しらなかった!
ラノベっぽいけど、そんなにらしくない、読みやすい本でした。
青春だよなーと思いながら(遠い目)サクッとと読める1冊って感じでした。

作者サン、噂では聞いております…。
いろいろと思うところがあるのかな…?

どうやら * by Medeski
>不覚にも涙。

俺に足りないのは、純粋さだったか……。同じ話の繰り返しに思えて、2巻以降が読み辛くてしょうがないのですが、噂によるとの革変の4?巻のために挑戦し続けています。

Re: Medeski 様☆ * by 惺
メデスキさん、こんばんは!
いやいやいや! 自分はかなり涙もろいので。
さらに自分はあまりラノベ慣れ?していないので
こんなのもあるんだーと、ちょっと新鮮だったのかも。

人気が出たからちょっとむりやり引っ張ってるみたいな感じなのでしょうか?
自分は今のらくらと2巻に突入です。
4巻で変革!なのですね。
楽しみです。自分も挑戦し続けますね^∇^

個別記事の管理2013-09-14 (Sat)
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クラウド・アトラス 上クラウド・アトラス 上
(2013/01/22)
デイヴィッド・ミッチェル

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 なかなか読めずにいたクラウド・アトラス。やっと上巻読了。以下BOOKデータベースより内容。

19世紀の南太平洋を船で旅するサンフランシスコ出身の公証人。第二次大戦前のベルギーで天才作曲家に師事する若き音楽家。1970年代のアメリカ西海岸で原発の不正を追及する女性ジャーナリスト。現代ロンドンでインチキ出版社を営む老編集者。近未来の韓国でウエイトレスとして生きるファブリカント。遠い未来のハワイで人類絶滅の危機を迎える文明の守り手。身体のどこかに不思議な彗星のあざを持つ主人公たちが、支配と暴力と抑圧に抗して叫びをあげる。現代英語圏屈指のストーリーテラーの代表作。

 とある雑誌の書評欄で知った(確か)作品だったのだけど、映画化もされていたとのこと。映画はかなり評判が良かったようで。
 時代も19世紀から近未来までと、SFっぽくて自分好みだったので期待して読んでみました。

アダム・ユーイングの太平洋航海誌
ゼデルゲムからの手紙
半減期─ルイーザ・レイ最初の事件
ティモシー・キャヴェンディッシュのおぞましき試練
ソンミ~451のオリゾン
スルーシャの渡しとその後すべて


 読了後の感想…イギリス版舞城王太郎っぽいな…と。作品毎にフォントを変えたり文体を変えたりとなかなか凝った作品でした。
 で、内容の方もやはり同じく舞城氏を彷彿させるなあと。←あくまでも個人的感想。
 正直難しくて(訳のせい? いや、自分の読解力のなさだろう)四苦八苦しました、ハイ。

アダム・ユーイングの航海日誌

 最初まではなかなか面白く読めた。ユーイングと黒人密航者オートゥアとの友情にも似た関係(ここのところ、自分的に読みこめず。友情なのか、同情なのか、ユーイングのオートゥアに対する気持ちがよくわからなかった)と、ラスト、ユーイングが奇病に罹り、記述していた日誌が唐突に終わるところで、話も終わるという、ものすごく余韻残るラスト。下巻でどう繋がるのか気になるところ。

半減期─ルイーザ・レイ最初の事件
 原子炉設計の致命的欠陥についての機密をめぐるジャーナリスト、ルイーザ・レイの活躍。
 このヒロイン・ルイーザって最後暗殺されちゃったの?
 やはり読みこみ甘いのか、ラストがイマイチはっきりわからなかった…。残念。

ソンミ~451のオリゾン
 これが作品中一番の異色作というか。
 フォント変えているところも、ものすごく凝っているなあと。
 クローンの少女に対するインタビュー形式で展開するストーリー。しかし、やっぱり難しい&わかりづらくてなかなか集中して読むことができず。

 などと、印象に残った作品をつらつらと上げましたが、この作品、映像で観たほうがわかりやすいなあ、絶対!って思った。
 まだ上巻だけなので、下巻含めて完全に読了しないとその作品の価値はわからないけれど、なんだか壮大な仕掛けがありそうな気がする。
 ただ、ものすごく個性的な作品であることは確かだなと。
 いやあ…正直難しかったです。ホント。

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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : デイヴィット・ミッチェル
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個別記事の管理2013-09-01 (Sun)
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 いやあ…もう8月も終わり、既に9月とか。
 で、9月になったのに、今日は猛烈に暑かったっていったいどういうこと? 
 仕事の昼休み、外に出たら肌に痛いくらいの日射しが突き刺さってきたのですが。
 秋はまだまだなのでしょうか…(遠い目)

 というわけで(どんなわけよ)、8月に読んだ本です。
 …でも記事を書こうとして気付いたのだけど、今月殆ど読んでないことに今さら驚いた!

わたしはロボット (創元SF文庫)わたしはロボット (創元SF文庫)
(1976)
アイザック・アシモフ

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  以前から読んでみたいと思っていた本。長篇なのかと思っていたら、連作短篇集という凝った作りの1冊でした。ロボットの黎明期から人間を凌駕するかもしれない未来までを描いた本格SFでした。自分的に少女とロボットとの絆を描いた「ロビー」がお気に入り。

「少女小説」の生成: ジェンダー・ポリティクスの世紀「少女小説」の生成: ジェンダー・ポリティクスの世紀
(2013/06/12)
久米 依子

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  好きなジャンルでして。吉屋信子に代表される少女小説の誕生からラノベにとって代わられるその行く末まで。吉屋信子についての詳細論述がファンの自分にとって嬉しかったなあ。少女小説に絡めてのジェンダー論である、という一粒で二度美味しく読めた1冊。

桜庭一樹短編集桜庭一樹短編集
(2013/06/13)
桜庭 一樹

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  ツイッターで知った本。桜庭一樹は初期のラノベ風作品も大好物なのだけど、短篇は一体どんなものなの? と興味津々で読了。
なかなか大人な雰囲気あり、青春の終わりに近づいた男女のノスタルジーあり、少年の一夏の経験あり、とバラエティに富んだ内容でした。

日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方
(2013/07/25)
北山 公一

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  これはレビュープラスさんから頂いた本。ひさしぶりのビジネス書。とてもわかりやすい文面と、リアリティある内容でなかなか面白く読めた本でした。

 その他、小説以外では。
吉田秋生-夜明け- (フラワーコミックス)吉田秋生-夜明け- (フラワーコミックス)
(2012/12/07)
吉田 秋生

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NO.6〔ナンバーシックス〕(7)特装版 (プレミアムKC)NO.6〔ナンバーシックス〕(7)特装版 (プレミアムKC)
(2013/08/07)
木乃 ひのき

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 吉田秋生の「夜明け」は装丁からしてごーじゃす! 加えて中身も充実&貴重かなと。
 NO.6はコミックの方もいよいよ佳境に突入!ってカンジでしたねー。

 とまあ、8月はほんっと読書しない1ヶ月でした。9月…(というかもう今月か)はもうちょっと読めるといいなあ。亀更新となりつつありますが、おヒマなおりにはこのブログ、どうぞ覗いてやってくださりませ。

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Theme : こんな本を読んだ * Genre : 本・雑誌 * Category : ★ひとやすみ ~駄文です~
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* by ひいち
私・・・全然本読めておりませぬ~(涙)
ちょっと時間の使い方、見直したい・・・デス。
桜庭さんの本。読みたい♪♪
NO.6も再読したい♪♪

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんはー♪
お久しぶりです!
自分も最近全然読めてなくて…><。
日常生活がなかなか忙しいよね…。
読みたい本はたくさんあるから、
なんとか時間を作って読…めるかなあ…笑。
でもお互い無理せず、楽しく読めたらいいよね!
NO.6! 何度でも再読したいしたい!フフフ♪

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