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個別記事の管理2010-05-12 (Wed)

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キメラ―満洲国の肖像 (中公新書)キメラ―満洲国の肖像 (中公新書)
(2004/07)
山室 信一

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 再読ですが、何度読んでも感慨深いです。
 満洲国についての入門書、あるいは満洲国研究の必読書ともいうべき書籍。近年において、読みやすさ・豊富な資料・すぐれた見解という点では抜きんでている文献なのではないでしょうかね。1993年吉野作造賞受賞。

序章  満洲国へのまなざし
第一章 日本の活くる唯一の途
第二章 在満蒙各民族の楽土たらしむ
第三章 世界政治の規範となさんとす
第四章 経邦の長策は常に日本帝国と協力同心
終章  キメラ──その実相と幻像 
 と、各々の章ともかなり内容詳細です。豊富な資料や図説・文献の引用、どのようにして満洲国が建国されたのか、建国後の旧清朝派との対立、日本軍部の対満洲政策の鋭い見解などが無駄なく網羅されています。

 清朝ラストエンペラー愛新覚羅溥儀を皇帝とし、その妻婉容は阿片に溺れ、甘粕正彦が暗躍し、川島芳子は日本軍に踊らされる。満映女優李香蘭は歌い、溥儀の弟に嫁いだ嵯峨浩は敗戦後の満洲を逃げ惑う……等々、ドラマティックな満洲国は幾度となく映画やドラマ・小説の舞台になっていますが、実際にはとてもひどい実情だったようです。

 著者は「満州国」を、頭が獅子・胴が羊・尾が龍のギリシア神話の怪物キメラになぞらえてます。もっと具体的言うと、獅子→関東軍・羊→天皇制国家・龍→中国皇帝および近代中国となり、それぞれのパーツが次第に変態を遂げてゆき、最終的には死滅という末路を辿ると記しています。
 多少難解な部分もありますが、少しでも興味がある方にはものすごく収穫の多い書籍だと思います。

 満州国は、1932年から1945年の間、満州(南満洲:現在の中国東北部)に存在した国家。
 と、ウィキから簡単に引用しましたが、簡単に言っちゃうと日中・第2次大戦下での日本の傀儡(あやつり)国家です。限りなく植民地化されてたといっても過言ではないです。

 日本のある意味「負の遺産」。忘れちゃいけないな~としみじみ思ったのでした。


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Theme : 考えさせられる本 * Genre : 本・雑誌 * Category : ★満州国関連
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

ご紹介 * by nsachiyo
新刊の貴志俊彦『満洲国のビジュアル・メディア-ポスター・絵はがき・切手』吉川弘文館、2010年)も、ぜひご一読くださいv-34画像がたくさんあるわりに、軽くない1冊です。

Re: はじめまして、こんばんは☆ * by 惺
> nsachiyo 様e-398

まさかこのレビューにコメントが来るとは思っていませんでした! ありがとうございます☆
「満洲国」自体がものすごくマイナーテーマなので、完全にシュミで書いたレビューだったんです。
この書籍知ってます。ちょっと(かなり)気になっていたんですよ、実は。nsachiyoさんのコメントを読んで必ず購入しようと決めました! 当時の画像って貴重なんで、俄然興味が湧きました。
またお越しくださいませ☆

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