09≪ 2017/10 ≫11
12345678910111213141516171819202122232425262728293031
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2012-12-20 (Thu)
ご訪問ありがとうございます☆

黒蜥蜴 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)黒蜥蜴 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
(1993/05)
江戸川 乱歩

商品詳細を見る

 以前行った神田古書まつりでげとした本。ジャケ画も美麗で、なんと、林唯一氏の挿絵もレトロでムード満点! 以下BOOKデータベースより内容。

社交界の花形にして暗黒街の女王、左の腕に黒蜥蜴の刺青をしているところから、その名も〈黒蜥蜴〉と呼ばれる美貌の女賊が、大阪の大富豪、岩瀬家が所蔵する日本一のダイヤ「エジプトの星」を狙って、大胆不敵な挑戦状を叩きつけてきた。
妖艶な女怪盗と名探偵明智小五郎との頭脳戦は、いつしか立場の違いを越えた淡く切ない感情へと発展していく。あまりにも著名な長編推理。


 有名作でありながら初挑戦。乱歩作品を結構読んできたのですが、読むたびごとに新たな魅力を発見出来て、まるで万華鏡のような作家だわ! と惚れ惚れ&目からウロコ。
 女怪盗と名探偵のラブロマンスというと、最近ではTVシリーズのSHERLOCK「ベルグレービアの醜聞」が自分的に記憶に新しい。あのアイリーン・アドラーにも匹敵するほどの敵役・黒蜥蜴! 美貌はもちろんのこと、頭の回転の速さ、時には男装もする変幻自在の変装巧者、肝の据わり具合、大胆さ等々名探偵明智小五郎氏と堂々渡り合える唯一の女性(てか、この際性別関係ないね)であり、人物なのでは?

 大阪の富豪が所有する「エジプトの星」というダイヤモンドを狙って繰り広げられる令嬢の争奪戦。
 騙し騙され、互いに命がけの頭脳戦。冒頭の深夜の怪しげなパーティー描写からもうグイグイと稀代の怪盗・黒蜥蜴の魅力満載で一気にラストまで読めてしまう面白さ。
 豪奢なホテルに通天閣、黒蜥蜴のアジトである貨物船で繰り広げられる華麗で見事な駆け引きと哀しい幕引き。
 特に自家用船内にある黒蜥蜴の「美術館」は「パノラマ島綺譚」を彷彿とさせる、乱歩のある意味猟奇的趣味がいい具合にアクセントとなっている。
 その船上での畳み掛けるようなラストはまさに圧巻。明智小五郎ここにあり! 的なトリック?で見事ライバル黒蜥蜴を追いこむのだけれど──その黒蜥蜴のあまりにも有名な最期。心の奥に閉じ込めていた想いを吐露しながら、明智小五郎に抱かれたまま息絶えるその姿に、よくぞ互角にここまでやってくれた! となぜか喝采を送ってしまったとともに、一抹の寂寥を感じてしまったのも確か。

 冒頭からラストまでピンッと一本の線を張ったような息をもつかせぬ緊張感。時代的にももちろん古いというか古典作なのだけれど、なぜかその古さをまったく感じさせない不思議さ。読者を楽しませる技術を存分に発揮した、上質のエンタメ作品なのだなあと実感。何度もメディアミックスされているようですが、納得。映像向きの絢爛豪華な悪の華の魅力満載の作品でした。

人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへblogram投票ボタン
いつも応援ありがとうございます☆
関連記事
Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 江戸川乱歩
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
コメント







管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。