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個別記事の管理2013-01-05 (Sat)
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 日本三大奇書なのだとか。あまりにも有名作ですよね。以前から興味はあったのだけど、どうも食指が動かず。しかし!職場の同僚が貸してくれたので挑戦してみましたー! 以下BOOKデータベースより内容。

昭和十年一月、書下し自費出版。狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に著者の思想、知識を集大成する。“日本一幻魔怪奇の本格探偵小説”とうたわれた、歴史的一大奇書。

 面白かったです。自分的に掴みはOK的な。思っていたよりもマトモな作品で。
 実験的解放治療を施している精神病院が舞台。その独房で目覚める「私」が主人公なのだけど、いかんせん記憶がない。
 その記憶喪失の「私」と彼の担当医である法医学博士若林・前任者の故・精神病科教授正木。この三人が施す治療によってなんとかして「私」の記憶を取り戻そうとする。その過程と顛末が混沌・ミステリー・幻惑・異常性等々あらゆる非日常・非現実の描写をもって描かれていく。

 まだ上巻なのでやっと謎の本質がわかってきたかなといった具合。上記の3人の他に、正気を失って同病院で治療を受けている「私」の婚約者であるという美少女も絡んで謎が謎を呼び、グロテスク&ホラーの文体・内容。息をもつかせぬ展開で迫る迫る!
 言われているほどそんなに異様な作品ではないような。ただ、ものすごく難解。精神病理や作者独特の思想等が前面に押し出されていて、それが苦手な人はもうダメかも。あと、独特の文体。正直気持ち悪ーい!と思うところもあるけどね。有名なチャカポコチャカポコとか。自分、その部分読んだ時思わず、チャカポコキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! とテンション上がってしまいました 笑。

 語り手でありそして多分主人公であり、この物語の鍵を握る人物である「私」は意外にも美少年設定。対する婚約者も美少女とか。なかなか美味しい設定で。その彼は狂人ということなのだけど、自分にはその担当医である若林と前任者正木の二人の医師の方がよっぽど怪しく思えた。
 上巻中盤からは展開も一転して、その今は亡き天才博士正木が歌う「キ○ガイ地獄外道祭文」(もうこのタイトルからして凄いというか…差別用語…泣)、同じく論文「脳髄論」・「胎児の夢」か怒涛の勢いで展開されるという…正直ものすごい展開だけど、ここからが作者の知識の真骨頂というか。
 はっきり言って難解ですが素晴らしいです。作者は相当に頭脳明晰な方、もしくは紙一重なのかと思ってしまうほど。自分、正直感服しました。何かの研究論文を読んでいるようで、その知識の豊富さに単純に感動しました。細胞が脳髄を凌駕する、胎児の記憶は祖先から引き継がれている─等々、独特の世界に驚き隠せず。

 冒頭で「ドグラマグラ」なる小説が登場。今後の展開を暗示しているような描写に、これはメタ小説の一種かなと。思わず舞城王太郎の世界を連想してしまった。なんとなく似ている気がするなー。
 とまあ、まだまだあと半分あるので頑張って読んでみます。いやいや、意外とイケます。「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」と言われているようですが、まだ、とりあえず大丈夫 笑。引き続き下巻いきまーす!

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