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個別記事の管理2013-01-10 (Thu)
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乙女の密告 (新潮文庫)乙女の密告 (新潮文庫)
(2012/12/24)
赤染 晶子

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 初めての作家さん。芥川賞受賞作なのですね。ものすごく難しくて真面目な話を想像していたけど、全然真逆の内容でした。以下BOOKデータベースより内容。

京都の大学で、『アンネの日記』を教材にドイツ語を学ぶ乙女たち。日本式の努力と根性を愛するバッハマン教授のもと、スピーチコンテストに向け、「一九四四年四月九日、日曜日の夜」の暗記に励んでいる。ところがある日、教授と女学生の間に黒い噂が流れ…。(わたしは密告される。必ず密告される)―第143回芥川賞受賞。

 文体の簡潔さに驚いた。一文一文が短くて余計なものがないというか。スリム化した文章というか。リズムがあって読みやすかった。
 登場するのは京都の外語大学に在籍するみか子。ほとんど女子ばかりのクラスであり、すみれ組と黒ばら組という二つの派閥にわかれているという妙なクラス。←大学生なのに。
 そしてその両派閥のリーダーがすみれ組が百合子、黒ばら組が麗子という。もうネーミングからして大正時代~昭和初期の少女小説ばりのレトロさ。パロッてるなーと思いながら笑った。ものすごいディフォルメされた女子達の描写は愉快すぎて。

 その彼女たちが取り組むのは「アンネの日記」のドイツ語での暗唱スピーチ。そのイベントを背景に繰り広げられる乙女たちの出来事──というと、何やら妖しげで秘密めいているけど、今作はいたって硬派。スポ根並みにスピーチに賭ける彼女たちの描写が面白くリアリティあって読ませる。
 そのコメディ的な部分と対照的に、みか子の参加する暗唱スピーチコンテストを通し「アンネの日記」に描かれた真の意味、個人とは人間の尊厳とは何かという疑問と命題を率直に投げかけてくるシリアス部分がかなり迫力があった。
 みか子を通して「アンネの日記」という作品の本質を提示しているのかなと。

 ただ、ラスト近くまではとっても面白かったのに、終盤は自分的にちと残念感が。
 担当教師のバッハマンとの仲をクラス全員から疑われることとなったみか子。その理由というのも何だか解せないし。実際は何もないんだけど、中学生高校生じゃないんだからさ、そんなことでクラスの皆からハブられるかな? とちょっと疑問。
 で、さらにラストがイマイチよく理解できなかったのだけど(自分の読解力不足だー)。みか子がアンネの日記を通して一体何を言いたかったのか?
 と、いろいろ思うところある作品だったけど、常にアンゲリカという人形を抱っこしているバッハマン教授とか、派閥の両雄?である麗子と百合子、そして毒舌キャラの貴代等々、個性豊かなキャラたちは最高だなと。
 この作者さんの爆笑コメディというのを読んでみたくなった。今作の登場キャラでぜひぜひやってほしいゾ。

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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 赤染晶子
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