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個別記事の管理2013-02-10 (Sun)
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何者何者
(2012/11/30)
朝井 リョウ

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 直木賞受賞作。こんなに早く読めるとは思わず一気読みしてしまいました。以下B00Kデータベースより内容。

「あんた、本当は私のこと笑ってるんでしょ」就活の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。
学生団体のリーダー、海外ボランティア、手作りの名刺……自分を生き抜くために必要なことは、何なのか。この世界を組み変える力は、どこから生まれ来るのか。影を宿しながら光に向いて進む、就活大学生の自意識をリアルにあぶりだす、書下ろし長編小説。


 これは…面白かったには面白かったのだけど、かなり読者を選ぶ作品かなあと。
 まず、ツイッターを知らないとこの小説を楽しめないというのが最大のネックだと思う、個人的に。故に、ある一定の年齢層の方、ツイッターなぞまるで興味無い・知らないという読者にはまったく良さがわからないのではないかなあ…と余計な心配をしてしまった。
 登場するのは就活中の拓人・瑞月・光太郎・隆良・理香の5人。メインキャラは拓人で、彼の視点でストーリーは展開。

 ふんだんに登場するツイッター描写。知っている・やっている人には馴染み深いけれど、知らない人にはなにコレ?の世界だと…。
 あまりに多くて自分的には途中からちょっと辟易気味に…。キャラにリアリティや臨場感を持たせることにある程度成功しているとは思う。なにしろツイッターというガジェットがラストで最大のネタというかオチになっているわけだから。
 実際この小説に登場するキャラ達と同年代の方はかなり共感するのかも知れないなと。就活にまつわる不安や困惑・期待等、雑多な思いを絶妙にキャラ達に投影して語らせる手腕はさすがの巧さ。まさに青春群像的、就活に踊らされる人間の光と影・表裏を巧みに描写している点は圧巻だと思う。

 あくまで思いっきり個人的感想なのだけど、この作品は「今この時代」だから価値がある作品であって、この先何十年と読み継がれるという点ではかなり厳しいのでは? 最新のアイテム&テーマを取り扱った小説は必ず時代が進むにつれて陳腐になるような気がしてとても残念な気がするのだよね…などと偉そうに語ってしまった。まあ、あくまで個人的な戯言なのであしからず。

 ただ、自分もツイッターをやっているので存分に楽しめた作品ではあります。本作、ポイントは「裏垢」=裏アカウント。なーんてちょっとネタバレ(笑)で失礼しました! しかし、この作者サン、毎回思うけど文章も巧いし人間の暗い部分を書くのがとても巧いよなあ。

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