03≪ 2017/04 ≫05
123456789101112131415161718192021222324252627282930
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2013-02-19 (Tue)
ご訪問ありがとうございます☆

ヘンリー四世 第一部  シェイクスピア全集 〔15〕 白水Uブックスヘンリー四世 第一部 シェイクスピア全集 〔15〕 白水Uブックス
(1983/01)
ウィリアム・シェイクスピア

商品詳細を見る
ヘンリー四世 第二部  シェイクスピア全集 〔16〕 白水Uブックスヘンリー四世 第二部 シェイクスピア全集 〔16〕 白水Uブックス
(1983/01)
ウィリアム・シェイクスピア

商品詳細を見る

 ひさしぶりのシェイクスピア作品。ということで、以下BOOKデータベースより内容。

第1部
15世紀初頭のイギリスを扱った史劇四部作の中核をなす作品。物語はリチャード二世から王位を奪ったヘンリー四世と貴族との確執を主軸として、王子ハル(皇太子ヘンリー)とその配下フォルスタッフの放蕩無頼を傍筋として展開する。「やい、この抜作、あんぼんたんの大飯野郎…」などという生きのいい啖呵がポンポンと飛び出す。
第2部
王子ハルに息子を討たれたノサンバランド伯は復讐を誓って反乱を起こすが敗北し、国内は平穏を取り戻す。そして、父王ヘンリー四世が世を去るや、放蕩無頼の限りをつくしたハルはあっぱれ王者にふさわしい別人と変じてヘンリー五世の王座につく。「戦場へはびりっけつ、御馳走には真先かけて」というフォルスタッフは第2部でも健在である。


 予備知識全く無しで読了。なかなか難しかったなあ、というのが読了後の感想。
 タイトルは「ヘンリー四世」だけれど、圧倒的に活躍するのはその息子の皇太子ハル(後のヘンリー五世)とその配下のフォルスタッフ。特にフォルスタッフの存在感はヤバいくらいスゴい!
 大酒呑みの樽腹・減らない口に相当の悪事をそれまでやらかしたであろう彼は皇太子ハルの朋友&悪友。第1部はそのフォルスタッフと放蕩三昧の皇太子ハルがつるむシーンが白眉。居酒屋でクダを巻く彼等を活写し、身分も地位も超えた友情関係が窺えて良いカンジ。
 自分、フォルスタッフってもっとスマートな人物を想像していたのだけど、全然ちがった(笑)。ホント憎めない人物として書かれていて、昔から人気が拓愛されているキャラなのだなと実感。出世や身分に興味はなく、あくまでマイペース。戦場においても決して無駄死にはせず、逆に命の危険を知るや死んだふりをして窮地を脱するというね。抜け目なく愛嬌がある。こういうキャラクターを創造するシェイクスピアはやはり戯曲の神といっても過言ではないなと。

 コメディムードの第1部から一転して第2部はシリアスムードに。
 各地で勃発する反乱にヘンリー四世の身体は次第に健康を害し、皇太子ハルは徐々に自分の立場を考えるようになる。参戦したシュールーズベリーの戦いでの勝利をきっかけにおのずと為政者としての自己に目覚め、終盤の父王とのやりとりが感動的。そこには1部での放蕩息子の面影は微塵もなく堂々たるヘンリー五世の誕生を予感させる。ゆえに、報償めあてに自分の許に訪れた元悪友フォルスタッフを容赦なく追放してしまうラストが自分的には意外でもあり、予想外でもあったな。過去の自分を捨てて生まれ変わり王として生きるには、同様に過去の思い出と友人をも斬り捨てるべきなのか。

 歴史大作としても、ハル王子とフォルスタッフの悲劇の友情譚とも読める。
 うーん、なんだか自分的には淋しかったなあ…ふたりがあまりにも良いコンビだったから余計に。なんの戸惑いもなくフォルスタッフを追放してしまうハル王子がね…なんらかの葛藤の描写があれば救われたのだけど。

マイ・プライベート・アイダホ [DVD]マイ・プライベート・アイダホ [DVD]
(2009/11/20)
リヴァー・フェニックス、キアヌ・リーヴス 他

商品詳細を見る

 実はこの作品をきっかけにこの本を読んでみようかと思い立って。原作というかモチーフがこの「ヘンリー四世」なのだとか。まだ未視聴だけど、この作品がこういう風にアレンジされるのか!と驚きでもありました。早く観たいです。

 ちなみに、自分が読んだのは岩波文庫版。
 訳がかなり古いので(名訳とのことですが)、「赤染衛門」「武士」「石部金吉金兜(意味不明)」なる語が登場して…さらにべらんめぇ調で…自分的にどうしてもフォルスタッフがちょんまげしているとしか思えなくなった。
 書影の白水ブックスはそうでもないようです。さらに、5月には舞台化されるんですね。松坂桃李クンがハル王子やるとかどうとか…。なかなかに話題の作品なのですね。

人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへblogram投票ボタン
いつも応援ありがとうございます☆
関連記事
Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : シェイクスピア
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
コメント







管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。