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個別記事の管理2013-03-15 (Fri)
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アフリカの瞳 (講談社文庫)アフリカの瞳 (講談社文庫)
(2007/07/14)
帚木 蓬生

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 前作「アフリカの蹄」の続編。10年後位後の設定で、今回はエイズがテーマ。以下BOOKデータベースより内容。

十人に一人がHIVに感染している国南アフリカ。かつて白人極右組織による黒人抹殺の陰謀を打ち砕いた日本人医師・作田信はいま、新たな敵エイズと戦っていた。民主化後も貧しい人々は満足な治療も受けられず、欧米の製薬会社による新薬開発の人体実験場と化していたのだ。命の重さを問う感動の長編小説。

 ものすごいボリュームで読了するのにかなりかかってしまった。前作のテーマはアパルトヘイト・人種差別だったのだけど、今回はエイズ。どちらもアフリカを連想させるわかりやすいテーマだなあと。良くも悪くもなのだけど。
 前作は初・帚木氏だったので新鮮だったせいかサクサク読めてしまったのだけど、今回は正直ちょっとしんどかった。なんだろう…エイズに関する専門的な薀蓄が多かったせいかなあ? 前半部分がなかなかストーリーが進展してなくて(自分だけかも、そう思ったの)何度挫折しそうになったことか…。
 でもところどころに登場するおなじみのキャラ達がスパイスとなって楽しませてくれました。おお!こんな風に成長してたのか!とか、作田に子供が~!などなどちょっとテンション上がったりして。続編としてもものすごく良くできているので、その点では嬉しかったなあ。

 自分的に楽しめたのは中盤以降。
 政府が政策として行っている廉価のエイズ治療薬ヴィロディンにまつわる治験&偽薬疑惑。作田とその仲間たちの地道な捜査と証拠収集のおかげで、ヴィロディン薬の欺瞞と政府の陰謀がじわじわと判明してくるあたりの描写は爽快。前作ではあまり目立たなかった作田の妻・パメラが今回はヒロインばりの活躍。信念固く強く優しいという、女性のある意味理想像として描かれていてちょっとできすぎ?とも思ってしまったけれど、しっかりとワキを締めていて自分的に好感度高かった。彼女を中心として、アフリカの女性たちに避妊知識等の啓蒙を促す…というエピソードもなるほどなと。

 政府の陰謀とからくりに迫る作田と仲間たちにじわじわ迫る危機を回避しながら、ラスト野外での真実暴露となる学会発表はやっぱり感動的。その作田の発表をきっかけに総てが善処される大団円にはほっと一息。劇中劇で締めくくるという粋なラストにも唸りました。あくまでそこに生きるアフリカの人々の目線に立った優しい視点が読んでいて心地良かった。ちょっと作田がスーパーヒーローっぽいなっ!って感じたけれど、それは御愛嬌。自分的にはとても疎いアフリカの状況を知るための良い1冊となりました。

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