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個別記事の管理2013-03-17 (Sun)
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戦闘妖精・雪風 (ハヤカワ文庫 JA 183)戦闘妖精・雪風 (ハヤカワ文庫 JA 183)
(1984/02)
神林 長平

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 おおう! 書影がないのが残念…。 
 以前から興味があった作品。タイトルがイカしてます。以下BOOKデータベースより内容。

南極大陸に突如出現した超空間通路によって、地球への侵攻を開始した未知の異星体「ジャム」。
反撃を開始した人類は、「通路」の彼方に存在する惑星フェアリイに実戦組織FAFを派遣した。戦術戦闘電子偵察機・雪風とともに、孤独な戦いを続ける特殊戦の深井零。その任務は、味方を犠牲にしてでも敵の情報を持ち帰るという非情かつ冷徹なものだった―。
発表から20年、緻密な加筆訂正と新解説・新装幀でおくる改訂新版。


 こ、これは期待通りの面白さでした! 以前読んだ神林作品「あなたの魂に安らぎあれ」はわりと優しいタッチのSFだったのだけれど、こちらはハード&スピーディーなカッコよさ。戦闘機の魅力が充分に堪能できました。
 なんたってタイトルにある雪風がいい。もちろん人間ではなく「大型戦術戦闘機」なのだけれどね。人工知能が登載された無敵の戦闘機。シルフィードと名付けられ、妖精に例えられる「彼女」とそのパイロットである深井零とのコンビは最高。特に零は雪風を愛機とし、まるで自分の半身として認識しているというね。まるで恋人のようだ。
 その零と雪風をめぐる異星体ジャムとの戦いが描かれた連作短篇集。短篇なのでとても読みやすく切れのある作品ばかりで楽しめた。
 自分的に印象に残った作品をいくつか。

インディアン・サマー
 ジャムとの戦いで起こった不可思議な事件を調査するよう命令された零と技術屋のトマホーク・ジョン。ジョンは心臓が機械でできたサイボーグ。その彼と敵陣に潜入するもジョンはジャムによって殺されてしまう。非人間のみをターゲットとするらしいジャム。自分が人間なのか機械なのか葛藤していたジョンの心情を思い量り涙する零。冷徹な性格のはずの零が他人の死に対して流す涙にグッときた。

フェアリィ・冬
 何の変哲もない一人の平凡な男天田。除雪を担当する彼に最も名誉な賞が贈られる。それに対し不審の眼を向ける天田。自分の受賞には何かきっと裏があるに違いないと思いながらも不慮の事故で命を落とす。天田の受賞にはやはり裏があり、そこには全能コンピューターの無能な人間を斬り捨てるという無情な働き掛けがあったのだ。人間が機械に取って代わられる未来を暗示するかのようなラストにゾッとした。

スーパーフェニックス
 全戦闘機無人化のため雪風を降りることとなった零。最後のフライトでまさかの敵機に撃墜された零と雪風はジャムに囚われる。そこで知った驚愕の事実。人間VS機械の様相を呈してきたジャムと地球の戦い。敵陣からの決死の脱出を試みる雪風と零。しかし雪風はパイロットの零を排除するという予想外の反応を見せた…。それは危機を知った雪風が零の身を案じてとった行動なのか、それとも自分が再び甦るための無情な措置だったのか。余韻が残るラストがものすごく印象的だった。

 戦闘機・雪風と零の固い絆を描くのかと思いきや、実はそう甘くなく考えさせられるストーリー。機械と人間の共存はあるのか。知性を持った機械は人間にとって脅威となり得るのか。雪風を女性、特に妖精として比喩した描写もとても魅力的で作者のセンスの良さを感じた。
 続編があるとのことなので、是非是非読んでみたいと思った。久しぶりに読んでいてアツくなった作品だった。

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Theme : SF小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : 神林長平
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

* by ひいち
あう(><)イメージなし?なんだぁ~。
ツイッターで見て興味津々で、こちらでのレビュー楽しみにしていの♪続編もあるのねっ☆☆

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは!
そうなの…残念ながら…。
結構渋い表紙だったよー。
面白かったからよければぜひぜひ!
カッコ良いよ~^///^

コメント







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