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個別記事の管理2013-04-16 (Tue)
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幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
(2007/11/08)
クラーク

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 ふとしたきっかけでこの本を知って。古典SF好きだし、作者があの「2001年宇宙の旅」のクラークでもあるということで期待値大で読了。以下BOOKデータベースより内容。

初版から36年後に書き直された新版、初の邦訳!SFを超えた「哲学小説」! 地球上空に、突如として現れた巨大な宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらした。彼らの真の目的とはなにか? 異星人との遭遇によって新たな道を歩み始める人類の姿を哲学的に描いた傑作SF。

第1部 地球とオーヴァーロードたち
第2部 黄金期
第3部 最後の世代


 面白かったというか、かなり衝撃的だった。
 古典SFというとかなりエンタメ性ありアクションあり荒唐無稽あり、という「動」のイメージが強いのだけれど、これはどちらかというと「静」のイメージ。
 まるで壮大な叙事詩を読んでいるようだった。静かなる感動がひしひしと。

 ありきたりの異星人侵略話ではなく、登場する異星人はあくまで地球人の保護者的スタンスを崩さない。それもおしつけがましいものではなく、あくまで地球人の意志を尊重する。
 しかし中には支配に反発する組織もあり、そのなかのひとり若者ジャンが謎めいたオーヴァーロードの母星へと密航するエピソードは第2部のクライマックス。

 続く第3部ではついに「進化した子供の誕生」とカレランによる全地球人への告白という怒涛の展開。
 「個」という存在は無くなり、地球はオーヴァーロードよりも高次の存在であるオーヴァーマインド(精神を統べる精神)に統合されるべく進化を遂げているという。そのためにカレラン達はオーヴァーマインドに隷属しながら、長い年月をかけて地球を見守り導き支配下に置いていたという衝撃的な事実。

 テーマが人類(地球)の進化と滅亡というね。その滅亡も上位の存在になるという喜びに満ちた終末として描かれていて少しも悲惨さは感じない。
 第2部で地球を脱出したジャンが再び帰還し、人類最後の生き残りとしてその滅亡の様子をカレランに実況してゆく─というラストも映像的で素晴らしかったし。
 支配者オーヴァーロードも実はオーヴァーマインドに支配される種族だったという皮肉も辛いなと。
 地球人と同様に高次の存在への進化を望みながらそれが不可能と知り、忠実に職務を全うせざるを得ない総督カレランの悲哀。彼等オーヴァーロード達の、地球と地球人に対する静かな愛情がひしひしと伝わってとても切なかった。自分的にこの話の主人公はカレランなのではないかと思ってしまうほど、彼のキャラクター造形は秀逸。

 人類の滅亡をテーマにした小説はおそらく初めてだったのでかなりインパクト強かった! 
 書かれたのが1950年代とのことなので大戦直後なのかと。SFを読んでいると多々思うことがあって…SFという形態をとっているけれど、実はそのテーマが現代にも通用する、あるいは不変のものが多いということ。世界平和・反戦・反管理社会(体制)・他者(他国)との相互理解とか。
 自分的にこの作品を読んで思ったのは世界平和かな。全世界の人間の意志をひとつにして平和な社会を築きたい──という希望のような。
 進化・滅亡・ファーストコンタクト・相対性理論とSF的要素も抜群で読ませるけれど、なにより「個」の存在とは何か?という哲学的な深さも堪能できた名作だった。しかし、感動しすぎて何書いてるんだか自分でもわからなくなったよ…><。意味不明失礼しましたー!

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Theme : SF小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : クラーク
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