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個別記事の管理2013-05-14 (Tue)
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黒いチューリップ (創元推理文庫)黒いチューリップ (創元推理文庫)
(1971/03)
アレクサンドル デュマ

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 図書館の新着本にあったので即借り。デュマ(父さんの方ね)の作品は初めてだったので興味津々で読了。以下BOOKデータベースより内容。

フランス王ルイ十四世はスペインから独立をかちとったオランダを、手中におさめんとしていた。その国の片隅で黒いチューリップの創造に没頭していた青年コルネリウスは、政治的陰謀に巻き込まれ、断頭台の露と消える運命にあった。オランダ戦争前夜の史実を背景に、地上の血なまぐさい係争、花を愛する青年と獄吏の可憐な娘との恋。大デュマ会心の恋と戦乱の雄渾な一大叙事詩。

 いやいやいや。タイトル的にものすごいアクションヒーローものなのかと思ってました。昔読んだか観たかで同名の謎の騎士が活躍する作品があって…そのオリジナルなのかなー?と思っていたら…全然違いました。
 デュマというともう大作家。息子の小デュマ「椿姫」は読了済みなのだけど、父さんの方は初めてで。一体どんな話なんだ!とワクワクしながら読みました。
 で、意外にも思いっきり恋愛ストーリーでした。ちょこっと歴史・冒険テイストが入るけれど。完全に勧善懲悪(ギャグじゃない!)モノで。

 舞台はチューリップの国・オランダ。その国内混乱の史実を踏まえた導入部がなかなかリアリティあって。国民に裏切り者として虐殺された2人の実は善なる政治家兄弟ゆかりの青年・マニアックなチューリップ研究家コルネリウスと獄史の娘・ローザとの清く美しい純愛物語で。
 コルネリウスが発明・開発?した「黒いチューリップ」をめぐって、隣人のボクステルが横取りを画策し陰謀を仕掛けて──多大な賞金を掛けられた「黒いチューリップ」の3つの側芽(球根のようなものだと)を奪おうとコルネリウスを政治的犯罪者として濡れ衣を着せ、監獄へと陥れる。が、側芽は常にコルネリウスと共にあると知ったボクステルは執拗に彼の後を追い、恋人のローザも巻き込んで絶体絶命の窮地へと追い詰めてゆく──。

 という、よくもまあ、チューリップをテーマにしてこんなストーリーが展開できたなと感動。
 主人公のコルネリウスはもうほんっとにチューリップバカ。四六時中チューリップのことしか考えていないから、やすやすとボクステルの悪だくみにハマっちゃう。で、そんな朴訥な(惚けた)コルネリウスを好きになるのが、才色兼備の少女ローザ。もうこの話、ローザが主人公でしょ!と言ってもおかしくないくらい素晴らしい活躍で。監獄に入って身動きとれないコルネリウスの代わりにチューリップを育てるは、ボクステルをけん制するは、終いには将来の英国王に直訴するは…という素晴らしいキャラ。その彼女の窮地とチューリップの行方にハラハラしたりと単なる恋愛モノに終始していないところが面白かった。

 ラストは安定のハッピーエンド。「黒いチューリップ」は正統な持ち主であるコルネリウスとローザの許へと返り、賞金も貰えるというね。中盤ちょっとタルい印象だったけれど、自分的にはものすごく楽しく読めた。
 でも、所々に登場する作者の歴史観にはちょっとハッとされられるものがあって。
 特に本作でも重要なキャラであるウィリアム・オレンジ公。彼の為政者たる容赦無い視点が怖いというか。
 前半で張られた伏線が気持ちよくラストで回収されるのもまた良いなと。冒険とチューリップと純愛。こんなお題で書かれた壮大なストーリーってカンジでした。

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