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個別記事の管理2013-05-25 (Sat)

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名作うしろ読み名作うしろ読み
(2013/01/24)
斎藤 美奈子

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 自分は読売新聞を読んでいるのですが。その金曜夕刊に連載していた「名作うしろ読み」がこのたびめでたく単行本化されたと聞き、即借りてみました。連載当時からめっちゃ面白かったんだよね。以下BOOKデータベースより内容。

有名な書き出しは数々あれど、さてラストは? 古今東西の名作132冊を斬新な視点で読み解く、楽しくてタメになる丸わかり文学案内。
『雪国』『竜馬がゆく』から『ハムレット』まで古今東西の名作132冊を、ラストの一文から読み解く。


 連載時は日本文学と外国文学に分かれていたのだけれど、単行本化に際してわかりやすい分類が施されておりました。

1青春の群像
◆坊っちゃん/雁/風立ちぬ/檸檬/野菊の墓/竜馬がゆく/はつ恋/若きウェルテルの悩み 他
2女子の選択
◆細雪/二十四の瞳/赤毛のアン/あしながおじさん/風と共に去りぬ/ゼロの焦点 他
3男子の生き方
◆蒲団/蟹工船/学問のすゝめ/老人と海/グレートギャツビー/夜間飛行/月と六ペンス 他
4不思議な物語
◆雪国/藪の中/第七官界彷徨/赤いろうそくと人魚/変身/クリスマス・キャロル/押絵と旅する男/動物農場 他
5子どもの時間
◆一房の葡萄/路傍の石/銀の匙/長くつ下のピッピ/たけくらべ/蠅の王/十五少年漂流記 他
6風土の研究
◆富嶽百景/武蔵野/城の崎にて/ビルマの竪琴/関東大震災/菊と刀 他
7家族の行方
◆黒い雨/楢山節考/夫婦善哉/ノラや/氷点/カラマーゾフの兄弟 他

 という詳細なジャンル分けで登場。かなり読み易くなってて面白い。

「名作をラスト一文から読み解く」逆転の発想が素晴らしいというかユニークというか。
 各作品共にうしろの一文がタイトルとなって、そこから作品についての斎藤美奈子的解説&書評が怒涛の如く展開される。毒ありユーモアあり鋭い分析あり、の充実の論述であり、作品紹介でもあるかなあと。
 ほとんどが古典名作なので、現在視点に置き変えての読み解き方も笑えたし、その方がわかりやすい。
 例えば中堪助がロリコンでマゾヒスト(!)で、彼の作品「銀の匙」が実は淫靡な作品であると分析してたりとか。古典作を従来の解釈で捉えがちな自分の思い込みをバッサバサ斬り捨ててくれる爽快感!

 で、自分が一番好きなのが巻末の解説。
 これを読むだけでも爆笑できます。著者のこの作品に寄せる思いと信条が理解できるしね。
 物語のエンディングに関しての薀蓄&わかりやすい解説が自分的にはとても役に立ったし。
 中でも特に、

「ネタバレ」と称して、小説のストーリーや結末を伏せる傾向は、近年、特に強まってきた。
しかし、あえていいたい。それがなんぼのもんじゃい、と。
お尻がわかったくらいで興味が半減する本など、最初からたいした価値はないのである。

 読んでいて妙に納得。
 ネタバレしても、それに至る過程までが楽しく興味深いのであって。
「とにかく読んでみろ!」
 という著者のアツい思いが炸裂する充実の書評でありました。好きだなあ、斎藤美奈子。

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