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個別記事の管理2013-07-26 (Fri)
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オルヌカン城の謎 (創元推理文庫 107-16 アルセーヌ・リュパン・シリーズ)オルヌカン城の謎 (創元推理文庫 107-16 アルセーヌ・リュパン・シリーズ)
(1973/05)
モーリス・ルブラン

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 久しぶりのルパンシリーズ!タイトルからして面白そう!と思って食い付きました。以下BOOKデータベースより内容。

新妻の母親の肖像画を前にしてポール・デルローズの血は凍った。画中の女性こそ、十六年前に彼の父親を刺し殺した犯人ではないか。これは運命なのか、それとも宿命なのか……。
妻が残していった日記を手がかりに怪盗紳士アルセーヌ・リュパンの助力を得て、義弟とともに砲弾炸裂する戦場をかけて父親の死を糾明する異色作。待望の本邦初訳。


 ルパンが出てこない…いや、出てくるんだけどね、ほんの数行なの。
 看板に偽りあり? っとちょっと憤慨したのだけど、読後、サイトでこの小説の解説を読んで納得しました。
 邦題からしてちょっと思わせぶりなんだよね。原題は「砲弾の破片」とのことで。
 はっきり言って戦争小説です。第一次大戦を背景にした、フランス軍とドイツ軍との諜報戦。
 メインキャラは優秀なフランス将校ポール。その彼はエリザーベートという美女と結婚し、彼女が所有するオルヌカン城を新婚の居と決め、そこを訪れた際に、衝撃的な肖像画を目撃する。ポールは幼少時に父親をとある人物に殺害されるという苦い過去を持ち、偶然にもその肖像画の女性こそが父親殺害の人物であると判明したことからポールの苦悩と復讐が始まる。

 その肖像画の女性は愛する妻エリザベートの母であり、自分の父を殺した犯人の娘が自分の妻であるという葛藤に耐えきれぬまま、ポールは戦争に召集されてしまう。生き別れとなったエリザベート。彼女は紆余曲折の末、憎き敵・ドイツの軍人、皇帝の息子であるコンラッド公爵のつきまとわれ軟禁されてしまう。葛藤しながらも心の奥底では愛し合うふたり。戦争はさらに激しく混迷し、ポールは父親の復讐と愛する妻の救出に奔走する──というなかなかスリリングなストーリー。
 でも、ものすごく戦争色が強くて、これホントにルパンシリーズなの? とはっきり言って疑ってしまうほど。
 ルブランは作品にもかなり愛国心を露わにしているのだけど、今作はその極致といってもいいのではないかなあ。とにかくメインキャラ・ポールの活躍が素晴らしく、戦争にも謎解きにも貢献。ラストはドイツの皇帝と一歩も引けをとらずに取引するというね。まさに理想のフランス人。
 なので、これは従来のルパンシリーズと思って読むとかなり肩すかし食うこと間違いなし!の作品。
 自分もいつルパン登場するの? もしかしてこのキャラがルパンなの? とかなりやきもきしてしまったのよね。

 で、あらゆる解説サイトをあさったところ、これはやはりルパンものとして扱うことに疑問もあるとのことで。
すべては当時の出版者サイドに問題があるとのこと。作者ルブランの愛国心が書かせた1作として自分的には納得しました。
 ただ、ルパンが登場しなくても優れたミステリーであることにかわりはないなと。戦争に絡めた復讐譚と謎解き。
 原タイトルの「砲弾の破片」が中盤この作品を動かす重要なエピソードとなっているわけで。
とあるサイトでの「ポールこそルパンの破片である」という記述にちょっと納得。ルパンシリーズ以外の、ルブラン作品を堪能したい人には良いのかもね。

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