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個別記事の管理2010-06-07 (Mon)

ご訪問ありがとうございます☆

哀しい予感 (幻冬舎文庫)哀しい予感 (幻冬舎文庫)
(2006/12)
吉本 ばなな

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 最近よしもとばななにハマッているわけではないんですが、サクッと読めてじわっとくる読後感に味をしめてしまいました。再読了でその良さをしみじみ感じ、なんだか癒された気が。以下文庫見開きよりあらすじ。

弥生はいくつもの啓示を受けるようにしてここに来た。それは、おばである、ゆきのの家。濃い緑の匂い立ち込めるその古い一軒家に、変わり者の音楽教師ゆきのはひっそりと暮らしている。
2人で過ごすときに流れる透明な時間。それは失われた家族のぬくもりだったのか。
ある曇った午後、ゆきのの弾くピアノの音色が空に消えていくのを聴いたとき、弥生の19歳、初夏の物語は始まった。


 例によって淡々と物語は進んでいきます。この淡々さに騙されちゃいけないんですが、よしもとばななに登場するヒロインって皆、結構特異で不幸な境遇の少女が多い気がする。このハナシの弥生も幸せな一家の長女として生活しているけれど、実は養女で血のつながらない弟の哲生と相思相愛の仲。加えて幼い頃の記憶は何故かすっぽり抜け落ちている。そんな自分と家族に微かな違和感を抱いている弥生を癒してくれるのが、変わり者のおばである、ゆきの。

 このゆきのの住む家の描写がものすごくいいな~と思いました。築ン十年のつたのからまる古びた家。周りはうっそうとはびこる雑草と立木。そこに独りで住む、音楽教師のゆきのは、親族も認める変わり者。
 そのゆきのが主人公でもいいんじゃないかと思うくらい、彼女は重要な人物。皆ゆきのに振り回されながらも、その強烈な個性に惹かれていく。

 自分の本当の家族は誰なのか? 本当に愛する人は誰なのか? 自分は一体何者なのか?
 そんなある意味自分捜しの様相を呈したわりと重い?テーマを扱っているけれど、ゆっくりのんびりした語り口、それでいて時折ハッとする弥生の言葉。それらが絶妙なバランスで散りばめられていて、一気に読んでしまう。

「私はおばと弟を失ったのではなくて、この手足で姉と恋人を発掘した」
 最後のこの一文好きです。
 おばと信じていたゆきのが実は姉だった。
 劇的な姉妹の対面ではないけれど、ジンと心に染みいる弥生とゆきのの2人の魂の交流。
 この作者サンでしか絶対書けない、この味わい。やっぱり名作なんだなあと思ってしまいました。


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Theme : ブックレビュー * Genre : 小説・文学 * Category : よしもとばなな
* Comment : (8) * Trackback : (1) |

こんばんは! * by 伊織
ばななさん、ハマリだしたら止まりませんよね~^^
私も昔、むさぼるように読んだ覚えが・・・。

主人公の女性は生い立ちやらが人とはちょっと違うところが多くて、でもそれを不幸と感じていないあたりが好感を持てて、重いテーマが多いのにスルスル読めるところもばななさんならではという感じです♪

私はこないだ「デッドエンドの思い出」を読んで久しぶりにばななさんワールドに浸りました。
個人的には初期の作品が好きです。

Re: こんばんは! * by 惺
> 伊織様e-398

「デッドエンドの思い出」← 面白そうですね~!
最近の作品は全く読んでいないので、今がどういう作風になっているのか分からない状態ですe-263
昔はばななサン、イマイチだったんですが、今読み返してみるとすごくいいなァと思います。
初期作品、いいですよね。
最近の作品も読みたくなりました。

NoTitle * by -
 こんばんは!!!
よしもとばななさんは一時期むさぼるように読みました(途中で同じ味だと気づき暫く読んでいなかったのですが)。
 私は初期作品の頃が好きですね。いい意味で枠に留まっていなかったという感じがします。
 どんな作品もばななテイストというか本当にこの方しか出せない味ですね。
 「デッドエンドの思い出」良かったですよ。表紙が凄く美しいです。

Re: はじめまして! * by 惺
> こんばんはe-339

やっぱり読みふけってしまいますよね、よしもとばななサン。
当時(何年前かしら~?)、初期作品は自分の周りですご~く人気で有名どころは未だに所持していて、最近再読し始めました。そしたら、ついつい読んでしまう!
あの独特のゆっくりとした語り口に癒されます。
「デッドエンドの思い出」← 良かったですか? では近いうちにこの作品を読んでみようと思います。

コメントありがとうございました☆ 
次回ご来訪の時、せっかくなのでお名前を教えてください! 

おりえ * by -
 惺様、すいません名前の入力を忘れていました。
 怪しい奴になってしまいました。

Re: ようこそ♪ * by 惺
> おりえ様e-398

こんばんは~☆ 
おりえサンだったんですね。← 馴れ馴れしくてすみませんe-263
何度かブログにお邪魔させて頂いてました!
ご訪問とっても嬉しいです☆
おまけにコメントまで頂いて!
自分もまた遊びにいきますので、その時はヨロシクお願いしますe-466

哀しい予感 * by 読書系女子
この本、昔大好きだったんです。
わたしにも吉本ばななを読むようなかわゆらしい時期があったのかしら?と今では不思議な感じもしますが。
哀しい予感は何度も何度も読んでいて、そのせいで1歳年下の男と結婚してしまったり・・・ばななさん責任とってよって気分です^^;

Re: 哀しい予感 * by 惺
> 読書系女子様e-398

最近になってばななサンの良さが分かってきました。トシとって涙腺が弱くなってきたのか、読み終わると涙かなりヤバいです。

年下のダンナさまかぁ~良いなぁ~…ってちが~う!
よしもとばななの影響なんですか? そうだとしたらかなりディープなファンだったんですね!
自分もしばらくよしもとばななの再読の日々が続きそうです☆
コメントありがとうございましたe-466

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