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個別記事の管理2010-06-21 (Mon)

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燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)
(1972/05)
司馬 遼太郎

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(1972/06)
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 忍者モノ「風神の門」にしようか、新選組のこっちにしようか迷いましたが、こちらで。タイトルにも惹かれました。以下文庫本裏表紙よりあらすじ。

元治元年6月の池田屋事件以来、京都に血の雨が降るところ、必ず土方歳三の振るう大業物和泉守兼定があった。新選組のもっとも得意な日々であった。
やがて鳥羽伏見の戦いが始まり、薩長の大砲に白刃でいどんだ新選組は無残に敗れ、朝敵となって江戸へ逃げのびる。しかし、剣に憑かれた歳三は、剣に導かれるように会津若松へ、函館五稜郭へと戊辰の戦場を血で染めてゆく。
幕末の動乱期を新選組副長として剣に生き剣に死んだ男、土方歳三の華麗なまでに頑な生涯を描く。


 幕末はあんまり詳しくないんで、新選組といったら幸薄の美青年、沖田総司くらいしか印象なかったです。もちろん、近藤勇や土方歳三の名前は知識として知ってましたが、彼らがどのような生涯を歩んできたのかなんて、ぜ~んぜん知りませんでした。
 が、この作品を読んで、ホレました! 土方歳三の生きざまに! ← 単純です……。
 新選組の中で人気を二分しているのが、前述した沖田総司と土方歳三らしいのですが、納得ですね。

 上巻では生まれ故郷の日野時代から新選組設立を経て、歴史的にも有名な「池田屋事件」まで。
 下巻は彼の真骨頂、戦い場面が続く。鳥羽伏見・勝沼・宇都宮の戦いを経て戊辰戦争・函館戦争で戦死まで。

 生涯のライバルでもあり、親友でもある近藤勇とのコンビもイイ。2人の夢をかけて設立した新選組においては、あくまで局長である近藤を立て、自分はあくまでも影として憎まれ役に徹するという、孤高の精神の持ち主。この新選組時代の彼が言うまでも無く、歴史的にも有名で一番輝いていた時期だったと思う。
 後に2人が最期を共にすることなく別れてゆくのも、これまた運命かな、と。
 この作品では、あくまで土方という男の生涯をメインに据えているので、新選組自体にはあまり詳細に語られていないけれど、いずれ機会があったら「新選組血風録」あたりを読んでみたいなァ。新選組という組織も、個性的な隊員ばかりで面白そうです。

 上巻冒頭の土方は本当に田舎の百姓そのもの。その彼がさまざまな紆余曲折を経て、下巻ラストにおいて黒い羅紗の仏式軍服を着用し、愛刀・和泉守兼定を手にして官軍の銃弾に散ってゆく様に不覚にも涙。身なりは鮮やかに変貌したけれど、必死に幕府を守り通すその精神は頑なに古武士のまま、己の考えを最期まで貫き通すその姿にひたすら感動。
 今ではとんとお目にかからなくなってしまった、「男の美学」というモノをまざまざと見せていただきました。

 さすが大御所、司馬遼太郎。久しぶりでしたが、とっても読みやすかったです。今から約40年前の作品ですが、名作は色あせずです。
 ちなみに土方歳三をウィキで調べたら、なんと命日が1869年6 月20日だそうです。昨日だったんですね。勝手に奇妙な縁を感じてしまいました。
 ご冥福をお祈りいたします。


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Theme : 歴史・時代小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : 司馬遼太郎
* Comment : (4) * Trackback : (0) |

NoTitle * by Friday
これ凄い面白いですよね.
学生時代に寝不足になりながら読んだのを思い出します.
惺さんがおっしゃる通り司馬遼太郎らしい“男の美学”が描かれた傑作ですね.
いつもながら読みたくなるような本ばかりご紹介いただいて有難うございます.

Re: もったいないお言葉で……。 * by 惺
>Friday様e-339

読まれたことおありなんですか? 寝不足になるのわかります!
本当に読みだしたらとまらなくて、今日一日コレで潰れましたe-263
新選組に根強いファンがいるのって分かる気がしましたね~。特に土方はダントツ!

いつもこの拙いブログにお越しいただいてありがとうございます☆
おまけに、もったいないお言葉までいただいて感激です!
コメントもありがとうございましたe-466

時代小説は・・・ * by 親方あやかし堂
池波正太郎氏を筆頭に大好物でございます。

先日は、当ブログにおこしいただいてありがとうございます。
いわゆる司馬遼作品は、わたくしの親父のテリトリーでございますが・・・。
いつか手を染めてやろうという作者でございます。
いまは、池波氏にどっぷりと漬かっている次第で・・・。

Re: 時代小説は・・・ * by 惺
> 親方あやかし堂様 e-65

いわゆる司馬遼作品は、わたくしの親父のテリトリーでございますが・・・。
  ← ホントですか? では親父さまと是非語りあいたいと思います。(ウソです、惧れ多すぎですe-263)
池波作品はまだ読んだことがないので、いつか挑戦してみたいと思ってます!
自分にとって池波氏というと、どうしても食道楽というイメージが…。
親方サンの楽しいブログにもまたお邪魔させていただきます!
コメントありがとうございました☆

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