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個別記事の管理2010-06-29 (Tue)

ご訪問ありがとうございます☆

バッテリー〈2〉 (角川文庫)バッテリー〈2〉 (角川文庫)
(2004/06)
あさの あつこ

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 アマゾンさん、3巻以降は略です。
 んで、や、やっと読めた……野球少年たちの織りなす青春ド真ん中小説。この爽快感を何と表現すればいいの? 一気読みで感動も倍増! 
 ウワサの小説、ヒット作だけあって読み応えありました。あらすじ端折ります。

 Ⅱからなので、巧と豪の野球部入部・オトムライ登場場面から。このオトムライを始め、洋三じいさん等々オトナの出番が見る見る間に少なくなってゆく。
 作品の中枢を担うのは個性豊かな少年たち。作者サン少年描くの巧いな~と感心。それぞれのキャラクターが適材適所に配置されて、重要な場面で登場。出色なのが、巧と豪のバッテリーに魅せられた永遠のライバル? 門脇と瑞垣。この2人の関係が巧と豪の関係を象徴する二重構造となっているところが素晴らしく巧い。巧と豪の心理がこの2人を映して手に取るように理解させるところに作者サンの手腕を感じました。
 例えば、豪の巧に対する嫉妬と嫌悪の負の感情なんか、まんま瑞垣を通して描写されてるんで、妙に納得してしまいましたね~。

 Ⅲにおける、上級生・下級生に別れての紅白戦は、スリリング! 読んでいながらほんっと息詰まるモノを感じたし!
 Ⅳでちょっとした不協和音の巧と豪がどうやって壁を乗り越えるのかハラハラしたし。
 計算されているのか? 各巻読ませどころというか、クライマックスを備えていて飽くことなく読ませてくれる。

 主人公は言うまでも無く天才ピッチャー原田巧。その彼に魅せられた人々のそれぞれの葛藤・そして彼を取り巻く多彩な登場人物との関わりと成長・個性的な部員を有した新田東中野球部がどうやってまとまっていくのか……などなど、スポ根モノとしても充分読むことができるけれど、自分は何と言っても、サブヒーロー永倉豪の物語として読みました。

 巧との運命的? 出逢いを果たした彼の野球への愛情の再燃と、純粋に巧とバッテリーを組めることの喜びと彼の才能への嫉妬等々。豪の素直で剥き出しの感情がすごくいいと思った。巧という人間を理解しようとし、その距離感を上手く保つために常に自問自答し悩める姿が、はるかに主人公である巧を食ってしまっているような気がしましたね。
 「俺達、ず~っと友達だぜッ!」的なベタなノリではない、乾いた関係に終始しているところも自分的には好み。従来のスポ根モノにありがちな「~大会出場目指すゼ!」的な展開も皆無。あくまでも野球好きな少年達の心理描写重視の内容に、ある意味目からウロコ。

 お互いに依存し合わない、独立した自己を模索してゆく2人の姿にひたすら羨望。
 そしてまるで映像を観ているようなココロ憎いラストにヤられてしまったのでした!


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自分的にポイント高いキャラNO.1は吉貞クンだ~!
あのトークにあさのあつこのコメディエンヌ振りを発見?
爆笑したし。

ほのかにBLっぽいかほりを感じてしまったのですが……そういう読み方もアリ?
あさのあつこの著作は他に「ありふれた風景画」を読んだんだけど、こっちはほんのりGLだし……。
この作者サン結構マイノリティ好きなのかな? と深読みしちゃったよ~☆
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Theme : ブックレビュー * Genre : 本・雑誌 * Category : あさのあつこ
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

すごい読書量ですね。 * by まいまい
惺様の見た「バッテリー」
いいですね~。
特に「二重構造」・・のところが納得でした。

この作品って思春期の少年達のちりちりイライラした感じとか
未来が向こう側にある感じとか、プライドとか自己嫌悪とか
全部、手に取るように伝わってくるんですよね。

ワタクシはひねくれ瑞垣君がお好み。
瑞垣君が主人公の番外編もあります。

「船に乗れ!」読み始めました。
まだちょっぴりしか読んでませんが、ほろ苦い感じです。



Re: すごい読書量ですね。 * by 惺
>まいまい様 e-339

自分の読み方ははっきり言って乱読です。これじゃイカンッと思いつつもダメですね~クセになってて。
でも「バッテリー」は1巻、1巻がそんなにブ厚くないので読みやすかったです。というかヒマ人なんですね、実は。
さすが、名作! という感想です。皆それぞれ個性的なキャラで良かったです~。番外編はもしかして「ラスト・イニング」ですか? 読みましたよ~。

「船に乗れ!」自分も近々読んでみます! ほろ苦い感じ……そそられますね~☆
コメントありがとうございました!


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