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個別記事の管理2010-02-09 (Tue)

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 このブログを始めてまだ間もない自分ですが、コメを頂いたり返したり、他ブログ様を見て感心したりと、存分に楽しんでおります。皆さま本格的な書評だったりと素晴らしいです。読んでいる書籍も豊富でいらっしゃって思わず尊敬しちゃいます!
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李香蘭 私の半生 (新潮文庫)李香蘭 私の半生 (新潮文庫)
(1990/12)
山口 淑子 藤原 作弥

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 あまりにも有名な李香蘭。本名山口淑子さんの自伝です。主に満洲時代、李香蘭として活躍されていた時代が中心となってます。あくまで自伝ですが、昭和の近現代史、特に満洲に関しての貴重な資料とも言えます。
 ご本人の一人称で語りかけるようにハナシが進むので、堅苦しさはまったくありません。

 内容はというと「第1章 撫順時代」から「第15章 さようなら、李香蘭」までのわかりやすい章分けとなってます。
 その間に、李香蘭という名の所以、単独北京留学、満映スカウト、デビュー、日劇事件、初恋バナシ、川島芳子との関わり、満映退社・移籍、漢奸罪での逮捕、裁判、釈放・日本への帰国、帰国後の活動が描かれています。
 中国人でありながら、日本に手を貸した裏切者として死刑確実だった山口淑子を救った、親友であるロシア人リューバとのエピソードはあまりにも有名です。その彼女のおかげで釈放された時、山口淑子はまだ25・6歳。
 満洲における日本の国策映画会社「満映」の看板女優としてデビューしたのが18歳なので、10年にも満たない間に目まぐるしく想像だにできなかった李香蘭としての人生を送った彼女は、まさに運命の申し子と言っても過言ではないのかも。

 自分が購入したハードカバーには写真などの資料がたくさん掲載されているんですが、山口淑子さん、お小さい頃からエキゾチックなお顔立ちそのまま。超美少女です。今だったら国民的美少女コンテスト(まだあるのか?)優勝間違いなし! ご家庭もしっかりしていたらしく、美しく教養高い才色兼備のこの方を、時代が選ぶのは当たり前だったのかなァとつくづく思ってしまいます。ただ、その時代がとてつもなく悪い、バッドタイミングな時世だったのが悔やまれます。

 日本という祖国、中国(満洲)という故国。二つの愛すべき国の狭間に身を置き、自らも山口淑子と李香蘭との狭間で迷い、苦しみ、葛藤し続けたひとりの人物の生きざまが、悲しい昭和史の断片と共に語られています。

流転の王妃の昭和史 (新朝文庫)流転の王妃の昭和史 (新朝文庫)
(1992/03)
愛新覚羅 浩

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 もうおひとかた、こちらもまた李香蘭と同時期に数奇な運命を辿られた方。愛新覚羅浩さんの自伝です。
 清朝ラストエンペラーかつ満洲帝国皇帝愛新覚羅溥儀の実弟、溥傑の許に輿入れした華族の嵯峨家令嬢です。

 何不自由ないお嬢様として生まれたはずなのに、運命はやはり聡明なこのお方を選んでしまうんですね。
 溥傑氏との間に2人のお嬢さんまで生んで幸せな生活を送っていたはずが、日本の敗戦、そして終戦。満洲帝国の解体。溥傑氏と長女とも別れ、取り残された次女と阿片による廃人同様の皇后、数少ないお付きの者等と共に悪夢の流浪の旅が始まります。

 掲載された写真の浩さんは本当におっとりとした、典型的なお嬢様のたたずまい。何故にこんな方が過酷な運命に翻弄されなければならなかったのかと、本当に不思議です。自分の身の心配だけではなく、ムスメの、そして哀れな皇后婉容の世話までも気丈にしていたという裡に秘めたハングリー精神、素晴らしいです。

 運命の神サマはそんな彼女にさらに追い打ちをかけます。無事に保護され日本への帰国の途に着きますが、シベリアに抑留された溥傑氏との再会はならず、その上最愛の長女慧生を不慮の事故(心中ともいわれてますよね)で亡くしてしまうという……。

 月並みな言い方しかできませんが、戦争は人生をあっけなく狂わし、壊してしまうのだなと。自分が軽々しく書いたりするモンじゃありませんが、今のこの平和な時代に生まれてきたことをホント~にありがたく思います。自分達が在るのも先人達のあまたの犠牲と努力のおかげと言っても過言ではないのかもしれません。

 晩年の浩さんは溥傑氏との再会がかなって北京を安住の地と決め、とても幸せにお過ごしになったようです。次女の方は日本に終の棲家を求め、たくさんのお孫さんと共に暮らしているそうです。

 昭和初期、運命に翻弄されながらも逞しく己の道を進んだ女性の生きざまにとても考えさせられます。
 半面、自分はまったく~こんなにナマぬるく生きてていいのか!? と反省することしきりです。

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