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個別記事の管理2010-08-07 (Sat)

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船に乗れ! (3)船に乗れ! (3)
(2009/11/05)
藤谷 治

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 3部作やっと読了しました。この3作目が一番読み応えがあったかも知れないです。以下bk1よりあらすじのような内容説明。

チェロを専攻する津島サトルも、高校2年生での2つのつらい別れを経て最終学年に…。それぞれの心がぶつかり合い、再びふれ合う、青春音楽小説3部作最終楽章。

 例のごとく手短です。でも、ホントにこのような内容ですね。
 中盤まではあいかわらずサトルの回想がスローテンポで進んでいきます。学年も最高学年となり、迎える最後のオーケストラ。その曲発表やら練習具合などが事細かに描写されているのは前2作と同様。
 きっと多少なりとも音楽の知識がある人・興味のある人ならば、読んでいて苦にならないのだろうけれど、正直自分にはまたか~とキツかったです。

 「四日間の奇跡」や「さよならドビュッシー」くらいの描写ならまだ理解できるし、すんなり読むこともできる。まったく音楽的に知識が無くても楽しめるし感動もできる。
 けれど、この作者サンの描写は専門的すぎて、正直言って途中で引いちゃう。
 専門的用語がバンバン出てくるけど、「はあ~そうですか~」なカンジ。帯に「クラシックの知識がなくても、まったく苦にならない~」とありますが、果たしてそうだろうか? 
 作者サンの音楽知識が豊富なのは充分理解できたので、万人にも判るように描くのも作家として重要な技量のひとつだと思うんですが……感動が殺がれてしまうのがとっても残念だし、もったいない気が。ま、ほとんど自分の読解力の無さのせいですけれど……。

 3作中、最後のこの3作目がやはり一番感動的。文化祭でのミニコン出場に向けての練習で3年生が団結し、ココロを通わせてゆくところなんかとても良いし、いよいよ本番と言う時の枝里子登場というサプライズも泣かせるし。
 仲間との深まる絆、枝里子との和解、そして伊藤慧との忘れ難い友情の確認。男女の枠を超えた鮎川との長い友情の始まりなど、いかにも青春を感じさせるエピソードが畳みかけるように盛り込まれてます。
 そして、サトル自ら退職に追い込んでしまった教師・金窪への謝罪。
 この金窪教師が自分的には一番感情移入できたキャラクターかな。
 サトルの人生においての重要な指針を彼はさりげなく示して、サラリと消えてゆく。この「船に乗れ!」というタイトルも彼の訳したニーチェの言葉だったとは。
 誰のためでもない「自分だけの道徳」を発見するために船に乗れ! という。

「勝ち組・負け組」という言葉がありますよね、あまり好きな言葉ではないんですが。
 でも、自分的にはどうしても「若いうちに人生に挫折してしまった、負け組サトルの青春回想録」という印象しか持てなかった。
 ほろ苦い青春……確かにそうだけど。
 ただ、いつまでも若い頃の想い出引き摺っているなよ~! もっと前向きなよ、まだまだ人生楽しいコトあるよ。サトル君! と、中年期にさしかかっている現在の彼に言ってあげたい衝動にかられました。


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Theme : 感想 * Genre : 本・雑誌 * Category : 藤谷治
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

また、おじゃまします。 * by まいまい
3巻読み終えられたのですね。
確かに音楽の知識や経験があったら、この小説をもっと楽しめそうで、ちょっと悔しいなと思いました。
作者さんの自伝的な作品だと言うことで、音楽への思いがあふれているのでしょうかね。

金窪先生の存在、重みがありました。許しはしない。でも年長者として言えることは言うんです。
こんな大人になれてないなあ。

惺様のラスト3行・・・。よし、おばさんもがんばらなくちゃ。

Re: こんばんは☆ * by 惺
> まいまい様e-339

作者サンの自伝的小説なんですか。そうなんじゃないかな~と、ラスト近くになるにつれ思いました。心情や音楽に関する描写がかなり詳細なので、想い入れがある作品なのだろうとは感じていましたが。
レビューは読了後すぐ書いたので、まだまだ浅い部分があったな~と。少し時間が経って今思うのは、やはり過ぎ去った青春時代への強烈なノスタルジーがすべての小説だったんだなと。それが甘きにしろ、ほろ苦きにしろ。
何にしても心に残る作品です。話題作になるはずですね。まいまいさんから紹介して頂いて本当に良かったです! 

ラスト3行は自分に言い聞かせるためのモノでもありま~す!
この年になると、前向きに生きていかないとなんだか人生もったいないような気がする~!!
自戒の意味も込めて~ってなんだかエラそうでイヤだわ……。
いつもコメントありがとうございますe-466 とっても嬉しいです☆

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