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個別記事の管理2010-10-03 (Sun)

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プラチナデータプラチナデータ
(2010/07/01)
東野 圭吾

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 「プラチナデータ」というタイトルに惹かれて購入しようとしたら、またも東野圭吾作品でした。以下単行本帯よりあらすじ。

犯罪防止を目的としたDNA法案が国会で可決し、検挙率が飛躍的に上がるなか、科学捜査を嘲笑うかのような連続殺人事件が発生した。
警察の捜査は難航を極め、警察庁特殊解析研究所の神楽龍平が操るDNA操作システムの検索結果は「NOT FOUND」。犯人はこの世に存在しないのか?
時を同じくして、システムの開発者までが殺害される。現場に残された毛髪から解析された結果は……「RYUHEI KAGURA 適合率99.99%」。
犯人は、神楽自身であることを示していた……。


 近未来設定なのか? あらすじ読むととてつもなく難解そうですが、実際はそうでもない。序盤から引き込まれて一気に読んでしまいました。
 東野作品3作目なんですが、それぞれ読んだ作品がセクシュアル・マイノリティー、身体入れ替わりをテーマしていて、そして今作が二重人格。この作者サン、なかなか一筋縄ではいかないな~の印象。
 東野作品初心者の自分としてはとっても面白く読めた。

 まずはメインヒーローの神楽。科学警察研究所主任解析員という肩書を持つ科学至上主義者ともいうべき人物。そしてサブヒーローは浅間警部補。こちらは神楽と正反対の現場至上主義者。序盤ではこの2人の接点はそうないのだけれど、殺人事件が起こるにつれ次第に心の距離が狭まってゆく。
 作中に登場する「DNA法案」とか「DNA捜査システム」とか「Dプレート」なんていう科学的専門用語っぽい文言は、単なる装飾。作品の根幹を成しているのは、あくまでもヒューマンドラマ。特に二重人格者である神楽龍平という人物の精神的変遷の描写が巧いなと。

 管理社会を背景に据えていて、その管理する側の有能な神楽が一転して殺人事件の容疑者になり、さらに逃亡者へと転落。そのあたりも飽きさせずに読ませてくれる。

 謎の少女「スズラン」と神楽の別人格「リュウ」。この2人(?)のエピソードも哀しくやるせないですが、個人的には好きですね。「リュウ」は神楽の精神世界の最も純粋な部分、何人も犯しがたい領域の化身として具現化された姿なのではないのかな、と勝手に理解してますが。

 そして終盤、まるで正反対の性格だった神楽と浅間が「プラチナデータ」を解析するために共同作業をするシーンもなかなか良いかと。一気に信頼関係を結ぶ2人。互いに反感を抱きながらも、最終的には理解し合う姿にちょっとベタではあるけれど感動! 

 謎のデータ・連続殺人・二重人格・逃亡・意外な犯人(というか、犯人はすぐに判ってしまい、ミステリーとしては甘いかな)……様々な要素が詰まっていて、少し雑多と思う部分もあるけれど、そこは熟練の技、終盤で巧く収斂されている感がしました。

 書籍自体はブ厚いけれど、あくまでさらっと読めるエンタメ作品。
「人間よ、自然に還れ!」。読了後の素直な感想がコレでした。


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Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 東野圭吾
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「プラチナデータ」東野圭吾
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2011/07/06 02:25  粋な提案
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