FC2ブログ
06≪ 2021/07 ≫08
12345678910111213141516171819202122232425262728293031
個別記事の管理2010-10-12 (Tue)

ご訪問ありがとうございます☆

棺桶島 (新潮文庫―ルパン傑作集)棺桶島 (新潮文庫―ルパン傑作集)
(1964/08)
モーリス・ルブラン

商品詳細を見る


 ルパンシリーズの中でもかなり有名な作品かと。タイトルにいろんなバージョンがあって、「三十棺桶島」というのもあるそうで。何やらとても不吉・不気味な雰囲気を醸し出してます。
 内容の方も今まで読了した3冊、「緑の目の令嬢」・「赤い輪」・「ルパンの冒険」とはあきらかに趣が違います。以下bk1より内容説明。

見知らぬ土地で、少女時代のサインを見つけたヴェロニック。導かれるように辿りついたサレック島には、死に別れたはずの父と息子が住んでいた。そして、この島に伝わる古くからの不気味な予言が現実となって、彼女に襲いかかる。

 ……所有のオトナ版で読んだせいか、恐怖度・凄惨度・残酷度いずれもアップです。
 端的に言うと、三十の岩礁に囲まれた通称三十棺桶島を舞台にして、島に代々伝わる不気味な伝説にまつわる連続猟奇殺人事件。

 ヒロイン・ヴェロニックはふとしたきっかけでその島に行くことになるが、そこには既に亡くなったとされた父と息子が生存していた。再会できたのも束の間、父親は殺され、島民全てが大量虐殺されてしまう。棺桶島にたった独り残されたヴェロニック!
 ここからが今作の白眉! まるで映画「エイリアン」のヒロインの如く、ヴェロニックが姿の見えない殺人者達に立ち向かい、奔走する様子がとてもスリリング!!
 助けは皆無。殺人者達に監禁されていた息子と奇跡的な再会を果たすが、それもまた引き離され、ヴェロニックは彼らの魔の手に落ちてしまう!
 
 不気味な伝説どおりに殺人が行われてゆく展開にハラハラ・ドキドキ。冒頭の棺桶島の島民全てが惨殺されてしまう描写に思わず背筋がゾクッとなってしまう。
 島に古来から伝わる不吉な伝説・生殺与奪が想いのままになるという「神の石」・狂信的な島民たち……等々、今作もまた作品世界に引き込まれてしまうアイテムてんこ盛りです。

 そして、ヒーローであるルパンがなかなか登場しないというのも、ある意味ヤキモキさせられる~!
 犯人一味の目的は「神の石」であり、伝説どおりに殺人を犯してゆくこと。何もかもが上手くいき、ようやく目的が完遂される! という頃になってようやくルパン登場。しかも意外な人物として!
 一気に形勢逆転。犯人達は見る見る間に不利な状況へと追い込まれ、遂にはルパンの天誅が下る。ラストの謎解き部分がルパンによって明かされていく場面も、少しコミカルで痛快。
 古代の王家の叙事詩を上手くストーリーに取りこんで、さらに「神の石」の正体を当時最先端の科学と結びつけた作者のアイデアに思わず唸ります。

 名訳・堀口大學氏。ちょっと古臭く感じるけど、面白くてなにやら懐かしい。
 もちろん一気読みしてしまいました。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
blogram投票ボタン
関連記事
Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : モーリス・ルブラン
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

読んでみたい * by Friday
お久しぶりです.
ルパンシリーズってずって読んでみたかったんですけど,何となく読む機会がなくて過ぎてしまっていたんですよね.
せっかく面白そうな作品を紹介していただいたので,ぜひ読んでみたいと思います.

Re: 読んでみたい * by 惺
>Friday様v-353

> ルパンシリーズってずって読んでみたかったんですけど,
 ← 最近ものすごくハマッてます! 懐かしいのと面白いのとで病みつき。ただ、オトナ向きのモノがあまりなくて、仕方なく子供向きのモノを読んだりして……。
コレ以外に3作読みましたが、どれも自分的にハズレなしです!
コメントありがとうございました☆



コメント







管理者にだけ表示を許可する