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個別記事の管理2010-02-15 (Mon)

ご訪問ありがとうございます☆

みんな元気。 (新潮文庫)みんな元気。 (新潮文庫)
(2007/05)
舞城 王太郎

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 読んでしまいました……そしてみごと連れて行かれました。奇天烈な舞城王太郎ワールドに。
「好き好き大好き超愛してる。」ではのっけから愛を語られ、「山ん中の獅見朋成雄」ではいきなりたてがみのうんちくで始まり、「世界は密室でできている。」では導入部でオンナノコが高い所から飛び降りる。

 そして今回は、寝ながらまたもオンナノコが宙に浮いている。読みながら、一体どんなハナシになるんじゃい! とワクワクしておりました。

 寝ながら空中浮遊するゆりと飛べない枇杷の姉妹が住む山口家。そこにはもう一人宙を浮くことが出来る、朝ちゃんという妹がいる。ある朝突然、「飛ぶ家」に住むという杉山一家に家を襲撃され、大事な家族である朝ちゃんを連れ去って行ってしまう。そのかわりとして自分達の息子昭を山口家に置きざりにしていくのだが、納得できずに(もちろんだ)必死に追いかけるゆりと枇杷と父親。しかし何故か拉致られた朝ちゃんは自分の家族の許に戻ろうとしない……。

 ストーリーなんてもうメチャクチャです。なんでなんで? の連続。「飛ぶ家」って何? なんでゆりは浮いてるの? なんで人間が空飛んでんの? なんで朝ちゃんは拉致られちゃったの?

 もちろん明確な答えをくれるはずはないのです。舞城氏。彼ワールド内では何でもアリなんです。ブッ飛んだ設定、独特の文体、小説全体をうっすらと包む危ういダークさ。これほど万人受けしづらい作家さんも珍しいな~と。
 しか~し、舞城氏の作品(自分が既読の作品限定で)に共通しているテーマはまさにでしょう!
 親子の愛、家族に対する愛、恋人への愛等々、愛の対象はいずれも違えど、こんなに分かりやすくストレートに書いている作家さんて珍しいなと思います。

 枇杷ちゃんの一人称で綴られているこの作品の主人公は言うまでもなく彼女なんだけど、枇杷ちゃんの少し屈折した異性への愛と拉致られちゃった妹への愛、両親ともちろん他の兄弟への愛、そして自分にとって誰が一番必要なのか、最後の最後に気付く真実の愛。ある意味枇杷ちゃんの人間的成長を描いた作品ではないかと、そう自分は勝手に解釈しております。

 好き嫌いがある作家さんであり、作品だろうなァとは思うけど、個人的には好きです。この疾走感とブッ飛び感。

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Theme : 最近読んだ本 * Genre : 本・雑誌 * Category : 舞城王太郎
* Comment : (2) * Trackback : (1) |

* by 伊織
こんにちは。

舞城氏の小説、私は苦手派です^^;
『好き好き~』を読んだんですが、全く彼の世界に入れませんでした・・・(泣)
うん、確かにストレートに“愛”を書かれていて、未だに興味はあるんですが、あのディープな世界に浸る覚悟がまだ出来ていないのです。。。
またもう少し経ったら挑戦してみようかなって感じデス。

それから、前回のコメントでお褒めいただいてありがとうございます!
嬉しかったです。
感想文でしかないのですが^^;
もう少し書評的なものを書けるように精進したいと思います。
またよかったら遊びに来てくださいね~♪

Re: ご訪問ありがとうございます♪ * by 惺
> わ~い伊織さんだ~☆ いらっしゃませ。
 王太郎さん、慣れると何とか読めます。文体にしろ描写にしろ過度な修飾が多い作家さんだなと思うんで、そこをスルーして読むとなかなかイケます。たまに頭痛しますけどe-259
 浅倉卓弥読み応えありそう。図書館にあったんで迷わず手を伸ばしました! 楽しみで~す。読んだらUPしますねッ☆
 

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