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個別記事の管理2010-11-05 (Fri)

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これもすべて同じ一日 (角川文庫)これもすべて同じ一日 (角川文庫)
(1986/12)
銀色 夏生

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 久しぶりの銀色夏生。初期作品をチョイス。「わかりやすい恋」よりも前の作品。文句なく素敵です。以下文庫裏表紙より著者のことば。

いつの日も、歩きつづける道の途中で、時々こうしてこのような形で出会えることを幸福だと思います。
私が私の願いをみつめるようにあなたがあなたの願いをみつめてると、(たとえそれが無意識でも)遠くから信じることができれば、それこそがたったひとつの私の愛の形なのです。
運命なのか偶然なのかわからないけど、みつめあう瞳に感謝します。



 著者撮影の写真と詩がコラボした「純情詩集」とのことです。← Amazonの内容紹介にはそうなっていた。
 昭和62年に初版発行。そして平成22年5月に56版(!!)発行とのこと。56版ですよ~。スゴイです。愛読されつづけているのだなァとしみじみ思います。
 「純情詩集」……なるほどその通りかな。男子視点と女子視点で描かれている詩がなんといっても清々しくて瑞々しい。
 まるで幼い恋人同士が会話しているようなカンジ。掛け合いというのではないけれど、うまく呼応しあってるように思える。これも緻密な構成のうち? と疑ってしまう。

 言うまでもなく写真も見事で、写真集としても充分鑑賞に堪えると思う。
 四季折々を感じさせる自然や草花の色彩が綺麗に写されていて、特に素晴らしいのが空の写真。
 早朝を思わせる澄み切った空・茜色の寂しげな夕焼け空・突き抜けるような青空等々。空のいろいろな表情を巧く捉え、さらに詩を絶妙にマッチさせているところに、著者のセンスの良さをものすごく感じる。

 全体の詩の印象としてはほのぼの系・癒し系的な印象を受けます。
 だけど、この著者の詩にほのかな物悲しさを感じてしまうのは自分だけ?
 恋の詩なのに決して甘ったるくない。常に別れを予感しているような切なさを、ふと感じてしまう。
 そこが自分的にはとても好きなんですけどね。

 「これは 別れ という恋」・「僕たちの言葉は紙飛行機」の2作品がお気に入り。
 この作品、ホントはワカモノ向きだと思うんですが、自分のようないいオトナが読んでも素直に感動します。写真と詩の絶妙なバランスがたまらない。
 不思議な魅力を持った著者であり、作品でもあると思います。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 銀色夏生
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