09≪ 2017/10 ≫11
12345678910111213141516171819202122232425262728293031
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2010-11-11 (Thu)

ご訪問ありがとうございます☆

少女禁区 (角川ホラー文庫)少女禁区 (角川ホラー文庫)
(2010/10/23)
伴名 練

商品詳細を見る

 夢野久作を思わせる妖しげなタイトルと独特の雰囲気を持ったカバーイラストに惹かれて購入。帯の「第17回日本ホラー小説大賞短編賞受賞!」にもちょっと興味湧きました。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

15歳の「私」の主人は、数百年に1度といわれる呪詛の才を持つ、驕慢な美少女。
「お前が私の玩具になれ。死ぬまで私を楽しませろ」
親殺しの噂もあるその少女は、彼のひとがたに釘を打ち、あらゆる呪詛を用いて、少年を玩具のように扱うが……?
死をこえてなお「私」を縛りつけるものとは……。


 ホラー小説……、嫌いじゃないんですけどね。この大賞シリーズでは昔「パラサイト・イブ」と「ぼっけえ、きょうてえ」を読んだことがあります。どちらもホラーとしてはものすごくインパクトあって斬新かつ面白かった。特に「ぼっけえ、きょうてえ」なんか文庫自体に触るのもコワイし(あのカバーイラストがダメ)、作者の岩井志麻子の強烈な個性もコワイ。
 それに比較して……というわけではないんですが、う~ん、受賞作「少女禁区」はやはり「ぼっけえ、きょうてえ」の一種の亜流のような気がしてならなかった。

 釘食様という蛇を守護神とし、呪術の力が強く尊重されているとある村。土着性と因習というアイテムがなかなか雰囲気醸し出してます。
 そこで繰り広げられる少女と少年の閉じた世界。実もフタも無い言い方してしまうと、ドS少女とドM少年の恋物語だと、個人的には思いました。

 凡人には無い不気味な力を持つがために村人から恐れられ、さらに両親殺しの疑いもかけられた少女。ふとしたことから、そんな少女の言いなりにならざるを得なくなった心根優しい少年。少女が少年を虐げ続けたのはもちろん、愛情と寂しさの裏返しなのだろう。どこまで自分を裏切らないか、どこまで自分を信じてくれているのか、孤独な少女はそういう残虐な仕打ちでしか少年を愛することができなかったのだと。
 そんな少女を理解したいがため、彼女の理不尽な仕打ちに耐え翻弄されながらも、少年は少女の仕掛けた罠に敢えて堕ちようとする。

 ラスト、少女の意外な告白と、尋常ではない痛みと狂気を伴った2人の愛情に共感できるか出来ないかが、この作品の読後感の良し悪しが決まるのでは?
 自分的にはイマイチでしたが。予想外の甘系のラストにちょっとびっくりでした。

 もう1作。「chocolate blood,biscuit hearts.」は、「少女禁区」とはガラッと印象を変えた作品。
 ネット社会を背景にした姉弟の歪んだ狂気の愛と裏切りを描いたモノ。やはり閉じた世界です。
 1代にして財を成した、今は亡き父親から、その死後においてさえも強固に管理される弟。父親の呪縛から必死に弟を護る姉。
 グリム童話(おそらくヘンゼルとグレーテル)をベースにした、悲しい姉弟の悲劇。
 グイグイと読ませる筆致、ラストの意外などんでん返しはなかなか面白かったです。が、あまり深みを感じられず、ちょっとネット小説っぽい印象が。
 けれど、まったく正反対のテイストを持ってきたトコロに、この作者サンのサービス精神というか、幅を感じました。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
blogram投票ボタン
Theme : ホラー * Genre : 小説・文学 * Category : 伴名練
* Comment : (4) * Trackback : (0) |

ホラー大賞いいですねぇ * by チルネコ
こんばんわ^^ホラー小説大賞の受賞作は僕も半分くらいは読んでるかな?中でも貴志さんとか恒川さんとかはホラーというくくりを取っ払っても傑作だと思ってます(笑)その反面矢部嵩さんのような作品はまったくピンとこなかったりもします。。。ので、少し僕の中ではギャンブル性があるんdねすが、これは仰るとおり久作の匂いがするタイトルなので期待値は上がります。甘い感じのラストがホラーっぽくないですね^^

Re: チルネコ様☆ * by 惺
>こんばんは!
久しぶりのホラーでした!
さすがのチルネコさん。かなり読んでいらっしゃいますね~。
最近の作家サンのモノはほとんど未読なんですが、面白そうな作品たくさんありますよね!
チルネコさんおススメのモノもいずれ読めたらいいな~と思います!

この作品はあくまで「短編賞」で、「大賞」は一路晃司の「お初の繭」という作品のようです。
こちらも審査員絶賛でかなり面白そうです!

この作品のラストはほのかに甘い、というカンジですかね。
もっと怖いのかと思っていたらそうでもなかった。
短編なのですぐ読めます。よろしかったらどうぞ☆

これはまた・・ * by 読書系女子
ドS少女とドM少年の恋物語?
興味あるような無いような^^;

「ぼっけえ、きょうてえ」そんなにコワイんですか@@!
それは読みたい(でもコワイ・・)

リンクの件、ありがとうございました。
こちらにもリンク貼らせていただきました。
今後ともよろしゅうに。

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
> ドS少女とドM少年の恋物語?
> 興味あるような無いような^^;
ちなみにアヤしい展開ではありません。正統派?ホラーです。
誤解招くかな?この表現e-263
>
> 「ぼっけえ、きょうてえ」そんなにコワイんですか@@!
> それは読みたい(でもコワイ・・)
うんうん、自分的にはかなり。
キモチ悪さも若干…でも抜群に面白いけど。

> 今後ともよろしゅうに。
こちらこそヨロシクですe-466
コメントありがとうございました☆

コメント







管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。