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個別記事の管理2010-12-01 (Wed)

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本当は恐ろしいグリム童話本当は恐ろしいグリム童話
(2005/06)
桐生 操

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 何だかんだ言って、とうとう3作目。シリーズのラストまで読んでしまいました。
 この作品の妖しい面白さについに抵抗出来ず。今作は原点回帰の様相を呈していて、かなり怖くてグロテスクさアップしてました。以下BOOKデータベースよりあらすじ。

「赤ずきん」は狼の娘だった!?少女を狂わせた「赤い靴」の誘惑、「マッチ売りの少女」を汚す魔の手…。語ることさえ拒まれた「禁断」の物語が今、目覚める!グリム、アンデルセンの童話集から5編を収録。

赤ずきん
赤い靴
豚殺しごっこをした子供たちの話
マッチ売りの少女
人殺し城  の怖すぎる5篇収録。

 アンデルセン童話まで収録って……半分は看板に偽りアリじゃないですか……と、ツッコミ入れたくなりますが。2作目が怖さ半減で、クレームが来たのでしょうか? 今作はとっても生々しいカンジでした。怖くてキモかったです~。
 今回もオリジナルを踏まえた上での、作者の独自の見解・解釈が盛り込まれた作品となっているようです。印象に残った作品をいくつか。

赤ずきん
 狼をイケメン・タラシの男子として擬人化していると個人的に解釈。その狼が実は自分と母親を捨てた赤ずきんの父親であると設定。
 自分の母親以外にも多数の女性と関係した狼(父親)への、赤ずきんの復讐譚という、思いもよらぬ斬新な展開でした。
 純真な赤ずきんが実は父親の殺害をもくろむ、したたかな少女として描かれていて、さらにそれを容認し狼(父親)殺害の黒幕が実は母親だったのではないか?という余韻を含んだラストにゾッとさせられました。

マッチ売りの少女
 残忍なサド侯爵をゲスト出演?させてますが……果たして彼を登場させたことに何か意味があるのかと言われれば、あまり意味が無かったような。
 父親と母親から虐待を受けるマッチ売りの少女の心の支えは、不治の病を患っている大切な弟の存在。彼がいるからこそ、両親からのどんなにつらい虐待もサド侯爵のひどい仕打ちも耐えることができた。が、マッチを売りながら路頭に迷い、とうとう気力・体力共に尽き果てた時、マッチの炎の中から既に死んだ弟が迎えに来てくれる。
 良く知られているハナシでは、おばあさんが少女を迎えに来てくれるのですが、弟と設定したところで2人の純粋さと絆がよりいっそう強調されていて、泣けます。

人殺し城
 「青髭」の類似バージョンといったカンジですね~。旦那サマから決して開けてはいけないと言われた部屋の鍵を開けてしまった妻の恐怖。猟奇殺人シーンがこの著者サン、真に迫っていてホントに怖すぎる。

 1篇終わるごとに詳細な解説があるのですが、これがまたなかなか面白かったです。それぞれの作品が暗喩しているもの・真のテーマ等々、どれも皆含蓄ある教訓だったりして、影にかくされたモノの奥深さにちょっと驚きました。
 で、自分的にポイント高かったのが、装画・挿画を手掛けた弓本純加サンの素晴らしいイラストの数々! 美しさの中に潜む狂気と恐怖が巧く表現されていて、もう垂涎モノでした。


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