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個別記事の管理2010-12-03 (Fri)

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強盗紳士 (新潮文庫―ルパン傑作集)強盗紳士 (新潮文庫―ルパン傑作集)
(1960/03)
モーリス・ルブラン

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 記念すべきルパン初登場作。お子様時代から泥棒として駆けだしの新人時代のルパンの活躍・失敗談などがもりだくさん! 以下文庫裏表紙よりあらすじ。

神出鬼没の天才強盗ルパンが最初に盗みを働いたのは、スーピーズ伯爵夫人の雪のように白い肩に燦然と輝く"女王の首飾り"と呼ばれる国宝的ネックレスであり、この時、彼はなんとまだ六歳の小僧でしかなかった─。
本書は、珠玉の短編集9編を収め、芸術家気質のパリ男の生いたち、泥棒稼業ゆえに見送る悲痛な初恋などが描かれたアルセーヌ・ルパンの青春記でもある。


アルセーヌ・ルパンの逮捕
ルパン獄中の余技
アルセーヌ・ルパンの脱獄
不思議な旅行者
女王の首飾り
ハートの七
マダム・アンベールの金庫
黒真珠
遅かったりシャーロック・ホームズ の読み応えある9編収録。

 気軽に読めるけれど、内容は充実。ロマンスあり、冒険あり、トリックありのバラエティに富んだハナシばかり。
 中でも珍しいのが「女王の首飾り」。
 わずか6歳にして初・窃盗罪を犯すルパンの見事な手腕を披露。それも愛する母親のためという動機に少しホロリとさせられる。ミステリー仕立てとなっていて、トリック自体はすぐにわかってしまうけれど、あのいわくつきの首飾りを幼少のルパンに盗ませるという作者のアイデアがね~、さすがです。

 「マダム・アンベールの金庫」は若かりしルパンの数少ない失敗談。駆けだしのころ彼の初々しさがなんともツボ!
 騙したつもりが、逆に騙されていたという苦い経験。友人と笑って災難を語りあうラストがなんとも清々しい!

 「アルセーヌ・ルパンの逮捕」は語り手=犯人という意外な展開とオチで唸ります。そしてお決まりのルパンとネリー嬢のロマンスも。これは外せません! 
 そしてライバルであるガニマール警部も初登場! さすがの彼は変装したルパンを見破り、初っ端からルパンを逮捕してしまうのです。さすが!
 で、ラストの「遅かったりシャーロック・ホームズ」が巧くリンクしたハナシとなってます。1作目でルパンがほのかにココロを寄せていたネリー嬢との意外な再会。しかし、彼女に泥棒の現場を目撃されたルパンは、良心の呵責に苛まれ、泥棒稼業の自分の身を恥じ入ってしまう。ここが彼のまだまだ青いトコロ! 想いは無残に敗れ、2人は別れゆくのですが……哀愁漂うルパンに思わず感情移入してしまったし。

 人間味溢れたルパンの姿を微笑ましく思ったり、愛着感じたり。ストーリー性はあまり感じられませんが、気軽に読むにはとても良いかも。
 その後ルパンを待ち受ける数々の冒険や試練を思うと、なんだか励ましてやりたくなってしまう、そんな様々な顔を持つ愛すべきルパンに出逢えます。


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Theme : 海外ミステリ * Genre : 本・雑誌 * Category : モーリス・ルブラン
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