07≪ 2017/08 ≫09
12345678910111213141516171819202122232425262728293031
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2010-12-09 (Thu)

ご訪問ありがとうございます☆

淋しい狩人 (新潮文庫)淋しい狩人 (新潮文庫)
(1997/01)
宮部 みゆき

商品詳細を見る

 久しぶりの宮部みゆき。再読ですが、安心して読める面白さ。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。店主のイワさんと孫の稔で切り盛りするごくありふれた古書店だ。
しかし、この本屋を舞台に様々な事件が繰り広げられる。
平凡なOLが電車の網棚から手にした本に挟まれていた名刺。父親の遺品の中から出てきた数百冊の同じ本。本をきっかけに起こる謎をイワさんと稔が解いてゆく。ブッキッシュな連作短編集。 

六月は名ばかりの月
黙って逝った
詫びない年月
うそつき喇叭
歪んだ鏡
淋しい狩人  の読ませる6篇収録。

 主人公は齢65歳の古書店店主、岩永幸吉ことイワさん。老体の彼を助けるのが実の孫である、高校生男子・岩永稔。
 この2人の掛け合いというか、さりげない絆が読んでいてとっても心地良かった。
 で、2人が営む古書店に何故だか事件が舞い込んでくる。その設定も自然でムリがないことにさすがの巧さ。
 どの作品も共通しているのは、人間の隠された別の一面。それが邪悪なものであったり、意外な侠気であったり、弱さであったり。
 特に印象に残った作品をいくつか。

うそつき喇叭
 イワさんの店で万引きをした子供が、実は虐待を受けていた! 全身に残る傷痕を眼前にしたイワさんが子供の保護のきっかけをつくり、犯人逮捕に協力をする。
 つまらない動機から幼児虐待に走った犯人。他にもいる疑わしき人物の中から真の犯人を見つけ出すイワさんの推理が冴えまくり。

淋しい狩人
 既に死亡した作家の著作をめぐる殺人事件。作家の狂信的なファンを名乗る犯人による連続殺人事件。
 肉親との感情のすれ違いと、それを乗り越えた後の心の触れ合いの描写が巧い。
 特に喧嘩をしていたイワさんと稔との和解のエピソードが読んでいて心なごむ。

 宮部作品は個人的に初期のミステリーが好きですね~。これはわりと小粒な短編集といったカンジですが、さらりと読めて面白いです。
 見開きに「祖父へ」という言葉があるので、きっと作者サンの祖父へ捧げた作品なのでしょう。
 古書店を舞台に設定しているので、1作毎に本が絡んでくるという構成もさすがです。65歳、シルバー年代のイワさんのキャラクターにも違和感なくすんなりと馴染めました!


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
blogram投票ボタン
関連記事
Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 宮部みゆき
* Comment : (0) * Trackback : (1) |
コメント







管理者にだけ表示を許可する


FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
『淋しい狩人』 宮部みゆき
「宮部みゆき」の連作短篇集『淋しい狩人』を読みました。 [淋しい狩人] 『本所深川ふしぎ草紙』、『鳩笛草―燔祭・朽ちてゆくまで』に続き「宮部みゆき」作品です。 -----story------------- 本を愛する作家が贈る、本好きなあなたのための、本が主役の連作ミステリ。 東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。 店主の「イワさん」と孫の「稔」で切り盛... …
2014/06/23 22:42  じゅうのblog
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。