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個別記事の管理2010-12-16 (Thu)

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月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)
(2010/03/15)
ロバート・A. ハインライン

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 SFはあまり読まないジャンルなのですが……以前読んだハインラインの「夏への扉」がなかなか面白かったので、同じ作者のこの作品を選びました。
 タイトルもなかなか惹かれます。シャレてますよね? 以下文庫裏表紙よりあらすじ。

2076年7月4日、圧政に苦しむ月世界植民地は、地球政府に対して独立を宣言した!
流刑地として、月は地球から一方的に搾取されつづけてきた。革命の先頭に立ったのは、コンピュータ技術者マニーと、自意識を持つ巨大コンピュータのマイク。
だが、一隻の宇宙船も、一発のミサイルも持たぬ月世界人が、強大な地球に立ち向かうためには……。


 もう、サイコ~に面白かったです!!
 文庫サイズで690ページ弱。なかなか集中して読むことができなくてかなりしんどかったんです。
 あらすじにあるように、端的に言うと地球の植民地となっている月の革命譚。主要革命メンバーはデ・ラ・パス教授に女独立運動家・ワイオ、そして技術者マニー。そして最も重要なヒーロー、いわゆるスーパーコンピューターのマイク。この3人と1台が数々の難関を突破して月の独立を獲得してゆく。

 冒頭のマニーとマイクの出会い?のシーンがとっても良いです。月の頭脳でもある知性を有するコンピューター・マイクがいつしか孤独を知り、自分を修理に来たマニーと心を通わせてゆく描写が巧すぎる!
 最初はぎこちなかったマイクが、マニーとの交流によって次第に人間のように進化してゆく様がとても自然。そのマイクがまさか、革命の闘士に変貌するとは!!

第一章  本物の思索家
 教授・ワイオ・マニー・マイクのそれぞれの出会いと、革命の成功まで。
 主要4キャラの交流がなんともほほえましく、その活躍も見事。そして何より、月世界の詳細な設定に唸ります。家族構成・産業等々、あまりにも完成された世界に圧倒されました。リアリティありすぎです。
 コンピューター・マイクがなんと革命の指導者、アダム・セレーネとなって、月世界の人々を先導(洗脳ではないのだ)してゆくのが痛快!

第二章  武装した暴徒たち
 月を手に入れたマニーと教授は、独立を世界連邦に承認させようと地球へ向かう。
 月には無い重力とハードな聴聞会、マニーの逮捕等々、結局承認はされずに月に帰還。教授のしたたかさ、独立に対する並々ならぬ決意が新たに。

第三章  無料の昼飯はない!

 遂に地球側からの奇襲攻撃開始。
 対する月の対抗策は、旧約聖書の「ダビデとゴリアテ」の逸話そのもの。地球を巨人ゴリアテに、月をダビデに擬えたその作戦も全てがマイクの計算通り。

 クライマックスはもちろん第3章でしょうか。白熱の戦闘です。典型的な小は大を制す、的な結末。
 完全な独立を宣言した直後に命尽き果てる教授。そしてラスト、マニーの語りかけに完全に応答しなくなってしまったマイク。独立の影の立役者たる2人の喪失にかなりな寂寥感が。

 SFというテイストを超えた、実は重厚なヒューマンドラマとして読みました。数多いキャラクターが登場しますが、それぞれ個性的。
 明るく前向きな作風に独特で完璧な世界観。そして何より家族愛・民族愛に満ちた、古さをまったく感じさせない、清々しい1作でした。

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Theme : SF小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : ハインライン
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

こんばんわ~ * by チルネコ
おぉ~ハインライン読了されましたかー^^僕もこの著者のは数冊読んでますが、この作品は未読です^^。ハインラインの中でも評価が高いのでいずれ読みたいです!
ハインラインのはもちろんちゃんとしたSF作品なんですが、それとはまた別の何かで魅せてくれることが多いですよね^^

Re: チルネコ様☆ * by 惺
こんばんは!

>ハインラインの中でも評価が高いのでいずれ読みたいです!
SFに疎い自分でも「夏への~」とこの作品は知ってました。評価の高い理由がわかりましたね~。
自分的には文句なく面白かったですよ~!!

> それとはまた別の何かで魅せてくれることが多いですよね^^
そうそう、SFとしての世界観もスゴイけど、それ以上に人間を描くのが巧いですね。
読んだ作品すぺて読後感がいいのもまた好印象☆
コメントありがとうございましたe-466

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