09≪ 2017/10 ≫11
12345678910111213141516171819202122232425262728293031
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2010-12-19 (Sun)

ご訪問ありがとうございます☆

カリオストロ伯爵夫人 (創元推理文庫 107-8 アルセーヌ・リュパン・シリーズ)カリオストロ伯爵夫人 (創元推理文庫 107-8 アルセーヌ・リュパン・シリーズ)
(1973/01/26)
モーリス・ルブラン

商品詳細を見る

 20歳のルパンの最初の冒険と激しい愛憎を描いた今作は、シリーズの中でも結構人気ある作品なのではないかと。タイトルからしてどうしてもルパン三世を連想しますが、内容はもちろんまったく違います。

 今作はなかなか重要な位置を占めてます。何故なら、ルパンシリーズを通して共通の謎……「カリオストロ4つの謎」が初めて明示されるんですよ~。
* 幸運の力によりて(in robore fortuna)
* ボヘミア諸王の敷石
* フランス諸王の富
* 七本枝の燭台
 これら謎のいくつかは、既に読了作品で解明されちゃってるんですが、なかなか見事な仕掛けと謎解きです。こういうところがモーリス・ルブランの巧さかなと。自分は単純なので否が応でも作品に惹きつけられ、つい読みたくなってしまうし!
 で、最後の七本枝の燭台の謎の解明が今回のルパンの冒険となるわけです。
 そこに、ルパンの宿敵にして最愛の女性カリオストロ伯爵夫人と、妖しげな陰謀団のボス・ボーマニャンが絡んで、3人の壮絶な戦いが繰り広げられてゆく……という展開に、もう目はクギ付け!。

 もう、今作はかなりオトナな内容でした。年上の女怪盗カリオストロ伯爵夫人ことジョゼフィーヌ・バルサモにさんざん翻弄され、騙される若きルパン。さながらマダムと若いツバメ的な(う~ん、表現の仕方が情けない)関係で、ルパンは彼女に対して真の愛情と心からの憎悪と苦い裏切りと、そして泥棒としてのテクニックを学んでゆく。
 遥か古の僧侶達が残した莫大な宝石をめぐる、ルパンとジョゼフィーヌ。愛し合いながらも憎しみ合い、心の中で互いに火花を散らす、そんな複雑な心理戦がなんともスリリング!
 追いつ追われつ、騙し騙され、3人のうち誰がお宝を獲得するのか?

 若いルパンがなんとも初々しく、そしてツメが甘い。対するジョゼフィーヌは百戦錬磨の大悪党。殺人も厭わぬその彼女に何度も隙を衝かれて誘惑されて出し抜かれる。けれど、転んでもただでは起きない彼のしたたかさ。そしてもう一人の強敵・ボーマニャンも複数の味方を駆使してルパンとジョゼフィーヌに迫る!
 もう、息をもつかせぬ三人三様の攻防戦と、複雑な愛憎が絡んで一気に読める、読んでしまいます!

 そして今作のもうひとつの読みドコロは、ルパンの最初の正式の妻、クラリスの登場。この彼女、可憐で淑やかなのですが、窮地に陥ったルパンを果敢にも救出するという大胆さも持ち合わせた、なんとも魅力的なキャラクター。謎解きの意外なカギを握っているという設定も巧すぎです!

 ラスト、持ち前の強運と泥棒としての才能を発揮して謎を解き、そしてとうとうジョゼフィーヌを出し抜き、クラリスと結婚するルパン。幸せを獲得したかに見えた彼に、数年後またもジョゼフィーヌの魔の手が彼を襲う。
 手を変え品を変え、アイデア凝らした作品の数々と、1作ごとに新たな発見をするルパンの魅力と活躍。
 もう、ハラハラドキドキ、予想外の展開に参りました。今のところ、ハズレなし!の完璧な面白さです。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
blogram投票ボタン
関連記事
Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : モーリス・ルブラン
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
コメント







管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。