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個別記事の管理2011-01-20 (Thu)

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世界幻想名作集 (河出文庫―渋沢龍彦コレクション)世界幻想名作集 (河出文庫―渋沢龍彦コレクション)
(1996/10)
澁澤 龍彦

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 書店で一目ボレしてしまった本。即買いでした。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

名アンソロジスト澁澤龍彦が選んだ十篇の幻想文学の代表作。
幻想文学の本場ドイツから『砂男』『ウンディーネ』他。幽霊好きのイギリスから『フランケンシュタイン』他。フランスからはリラダンとアポリネールの作品。ロシアから『鼻』他。アメリカから『黒猫』を収録する。
その他、古代中世の美術からシュルレアリスムへと続く系譜を紹介した「幻想美術の流れ」を付す。

 面白かったです。澁澤龍彦セレクトの秀逸の幻想文学集。どれも短篇で読みやすく、詳細な解説付き。美味しいおまけ?に、付随した幻想美術も掲載されてます。
 澁澤龍彦氏が唱える幻想文学の提議とは、以下の如し。
「幻想や恐怖が宇宙の統一を破って、現実に侵入してくる」文学。または、「私たちの同時代の、日常的な現実の支配する世界に、突然、あり得べからず不可能が闖入してくる」文学とのこと。
 まあ、簡単に言うと、普段何気なく生活している中に、突然人知を超えたとんでもないことが起こった事柄を小説にしたモノ……といったところでしょうか?
 その、とびきり面白い幻想文学のラインナップはコチラ↓

ウンディーネ  フーケ・ドイツ
 水の精・ウンディーネと人間の騎士との悲恋。純粋なウンディーネが人間社会の裏切りと不実に苦しむ。
フランケンシュタイン  シェリー夫人・イギリス
 あまりにも有名な作品。ですが、オリジナルを読んだのは初めて。「フランケンシュタイン」というのは、怪物の創造主の名前。
不本意に生み出された怪物が社会から憎まれ疎外される苦悩と悲哀を描いた作品。怪奇モノではなく、意外や意外、人間ドラマとしても充分通用する作品でありました。
砂男  ホフマン・ドイツ
 これは純然たる怪奇幻想小説らしい。
 機械人形に恋した主人公がひたすら悲劇に堕ちてゆくハナシ。謎の人物、コッペリウスが不気味。
 実はコレ、バレエ・コッペリアの元ネタなの? と思ってしまった。こんなに恐ろしいハナシだったのね~とビックリ。
スペードの女王  プーシキン・ロシア
 賭博の魅力に憑かれた主人公が人を裏切り殺め、遂には発狂してしまう。主人公にカード必勝法を教える幻の伯爵夫人の画策が見事。
鼻  ゴーゴリ・ロシア
 とある朝、自分の鼻がなくなっていた? 独立した鼻は街中を闊歩し、元に戻らない。ブラックユーモア溢れる作品。
黒猫  ポー・アメリカ
 主人公の殺人隠蔽を暴く壁に塗り込められた化猫譚。あまりにも有名。
ジキル博士氏とハイド氏  スティーブンソン・イギリス
 典型的な二重人格作品の元祖。作者のスティーブンソンは「宝島」の作者サンでもあったんですね。オドロキ。
ヴィルジニーとポール  リラダン・フランス
 「未来のイヴ」の作者でも有名。超・短編パロディ。ヴィルジニーとポールの幼い恋人同士の束の間のデート。流麗な文体に「お金」という意外な俗世間が隠れている。
オノレ・シュブラックの失踪  アポリネール・フランス
 「擬態」を人間に転用した異色作。恐怖をきっかけに擬態できるようになった男の悲劇。突飛な設定なのに、まるで違和感がない。
変身  カフカ・オーストリア(ドイツ)
 ある朝突然奇怪な虫に変身していた男の悲劇。「人間らしい生活を欲したとたん、全世界から断罪されて、一匹の虫ケラとして放り出されてしまう」という明快な解釈が解説に施されてました。

 内容充実の作品集。何篇か既読のモノもありましたが、各作品後の解説を読むことでさらに理解度アップできました。巻末に収録されている「幻想美術の流れ」もドッキリ・ビックリの絵画記載でおトク感あります!


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Theme : こんな本を読んだ * Genre : 本・雑誌 * Category : 澁澤龍彦
* Comment : (4) * Trackback : (0) |

これ未読でした^^。 * by チルネコ
これ読んだかなーと思ったけど、内容を拝見したところどうやら未読のようです^^;澁澤龍彦作品は純粋な小説は少ないけど、たくさん出してるのでどれを読んだかわからなくなってます(笑)この中ではリラダン、アポリネール、フーケだけ読んでないかなぁ^^。澁澤さんの幻想文学の定義もさすが軸がしっかりしてるって感じがしますね^^

Re: チルネコ様☆ * by 惺
こんばんは☆
澁澤氏のことはよく知らないのですが、自身の作品ってあまり無いのかなあ?

>澁澤さんの幻想文学の定義もさすが軸がしっかりしてるって感じがしますね^^
確かに~。
セレクトされた作品すべて納得の面白さでした!!
彼の他の著作も読んでみたくなったし!

リラダンは「未来のイヴ」を読みましたが…SFチックな怪作でした。
自分的にはものすご~く好みでしたね~♪

こんばんわ^^ * by チルネコ
澁澤さん自身の小説はたぶん数冊しかないと思います^^。僕は獏園が一番好きでした^^リラダンはまだ未読ですが、「未来のイヴ」が読みたいNo.1です!楽しみですね~♪

Re: チルネコ様☆ * by 惺
こんばんは☆
> 僕は獏園が一番好きでした^^
チェックしますね~!

>「未来のイヴ」が読みたいNo.1です!楽しみですね~♪
ちょっと(かなり)読みずらいかもですが、古典のかほりが漂う名作です(個人的に)。

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