09≪ 2017/10 ≫11
12345678910111213141516171819202122232425262728293031
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2011-01-23 (Sun)

ご訪問ありがとうございます☆

KAGEROUKAGEROU
(2010/12/15)
齋藤 智裕

商品詳細を見る

 良くも悪くも昨今の話題作。とても購入する気はなく、当分の間読む気もなかったんですが、職場の同僚に「買ったけど、読む?」と訊かれて即座に「読む!!」と即答してしまった自分。以下BOOKデータベースよりあらすじ。

第5回ポプラ社小説大賞受賞作。
『KAGEROU』―儚く不確かなもの。廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。
そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。命の十字路で二人は、ある契約を交わす。肉体と魂を分かつものとは何か?人を人たらしめているものは何か?
深い苦悩を抱え、主人公は終末の場所へと向かう。そこで、彼は一つの儚き「命」と出逢い、かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。
水嶋ヒロの処女作、哀切かつ峻烈な「命」の物語。

 同僚に「どうだった?」と訊いたら「思ったほど悪くなかったよ~。あっという間に読めちゃった!」との答え。じゃ、これは往復の通勤時間でイケるかな~と思って読み始めました。

 作者サン、20代の若さなのに何故40代のリストラ男性・ヤスオを主人公に持ってきたのだろうか?とまず大疑問。自殺に追い込まれているのに、切羽詰まった感や悲哀がね、まったく感じられなくて、妙に明るい。40代男性とは思えない軽すぎる会話や人物描写(それも殆ど皆無に等しいのですが)にものすごく違和感があった……というよりも、描き切れていないな~という印象が強かった。等身大の20代男性が主役でいいのでは?と思ってしまったし。

 そのヤスオに絡む謎の臓器移植コーディネーター(こんな肩書でいいのかなあ?)キョウヤもイマイチ魅力に欠ける。死神設定とのウワサもあるらしいが、どうもそんな雰囲気も皆無。漫才コンビのツッコミタイプに思えてしまって……この2人のメインキャラ達に魅力を感じないので、どうも作品に感情移入が出来ませんでした。

 ハナシとしては思ったよりも破綻しておらず、なんとかまとめあげてるな~というカンジ。もっと残念なモノを想像していたので。
 ただ、臓器移植をテーマにしている割には重厚さに欠け、どちらかというと、ファンタジー?要素が強いのかも。その臓器移植にまつわる団体にも、せめてもう少しリアリティが欲しいところ。それにラストのオチ……キョウヤとヤスオの関係?も自分的にはちょっと理解不能だった。
 ただ、作風が明るくて割と読みやすい点が良かったかな。ムリに背伸びしてこのようなテーマを選ばなくても、ホント、等身大のテーマにすればもっと良い作品が書けたのではないのかなあ。

 と、ここまで読んでみて自分も不満ばかり書いてるな~と。はっきり言っちゃうと、やはりまだ世に出すレベルの作品ではなかったような気がする。
 作品的には未熟かもしれないけれど、ここまで仕上げたというのはなかなかのもの。感動する、というにはほど遠いけれど、さらりと読める。読後感はそんなに悪くない。
 ただ、この賞を受賞するために研鑽を重ねてきた方々にとってみたら、この作品が受賞したというのは、心情的にとても複雑なのではないかな~と、今さらながら思ってしまう。
 同僚とも話したんだけど、やはり出来レースっぽさは否めないし、さらに出版社側の思惑が垣間見れてとても納得できないし。

 過去に劇作家の息子(役者サン)も文学賞を受賞していたけれど、1作・2作出版して以後はそれっきり。また役者に戻っている例もあるしね。
 作者サンも今後本格的に作家として活動するのならば、このような不可解な受賞と話題性と自身のネームバリューに埋没することなく、本腰を入れて精進してほしいと思う。
 伸びしろがどれくらいあるのか素人の自分には皆目わかりませんが、真価を問われるのは受賞後の1作だと思うな~……なんて、ヤだな、ものスゴク偉そう

 で、ホントに往復の通勤時間で読めてしまいました。サクッと読めてしまうのもこの作品の魅力かもです。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
blogram投票ボタン
Theme : 本に関すること * Genre : 本・雑誌 * Category : KAGEROU
* Comment : (6) * Trackback : (0) |

NoTitle * by KKGT-R
おぉー 読みましたか。
書評書くのもある意味、勇気がいる作品かと。

劇作家の息子さんは大〇〇丹ですよね。
彼のデビュー作の方がまだまともかも。

Re:KKGT-R 様☆ * by 惺
こんばんは~☆
> 書評書くのもある意味、勇気がいる作品かと。
コワ~いコメが来たらどうしようe-263とブルッてましたが、KKGT-R 氏でよかった…マジ、ホント。

> 劇作家の息子さんは大〇〇丹ですよね。
ビンゴ!

> 彼のデビュー作の方がまだまともかも。
やはり血のなせる技でしょうか?
未読なんですが…面白いのかなあ?

NoTitle * by Friday
凄い(?!)本を読みましたね.
まぁ,私も自分で買うことはまず考えられませんが,知人が貸してくれたら読むかもしれませんが.
苦心されたコメントを拝見しても,“ご苦労様です”としか掛けられる言葉が見つかりません.
この本を褒めようとすると,みんな“読みやすい”と言いますね...それって...
男性に関するコメントを求められた時の,女性の“良い人”みたいな感じ?
他に褒めるところが無い時に,精一杯傷つけないように気を使った感じでしょうか.

まぁ,TVで紹介されていたレストランに行っても,“何これ?”っていう事も良くありますから,気を取り直して良い作品を読まれて下さい.

Re:Friday 様☆ * by 惺
こんばんは!
> 凄い(?!)本を読みましたね.
ハイ。まさかこんなに早く読めるとは思いませんでした…というか、読む機会に恵まれるとはよもや思ってませんでした。

> 苦心されたコメントを拝見しても,“ご苦労様です”としか掛けられる言葉が見つかりません.
うう…ありがとうございます。充分報われます!

> この本を褒めようとすると,みんな“読みやすい”と言いますね...それって...
> 男性に関するコメントを求められた時の,女性の“良い人”みたいな感じ?
> 他に褒めるところが無い時に,精一杯傷つけないように気を使った感じでしょうか.
ものすごく巧い例えですよね。恐れ入りました! まさにソレです。
褒めるところ…ホントに厳しいです。
自分はどちらかというと、この作品を世に出したバックの方にギモンを感じましたね。

> まぁ,TVで紹介されていたレストランに行っても,“何これ?”っていう事も良くありますから,気を取り直して良い作品を読まれて下さい.
フフフ……口直し作品は取りそろえております。
消化不良にならず良かったです☆
いつものごとくグダグダ記事ですが、きちんと読んでくださって感謝です!

NoTitle * by ひいち
こんにちは♪

読んだのですねー☆
ふーん・・・。やはりそんなものですよねー。
初めての作品ですしね!
今後に期待!という感じですね。

最近、息子が学校に行き始めたのに、
読書が進まない・・・うーん。なんで?

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは~☆
> 読んだのですねー☆
> 今後に期待!という感じですね。
読みましたよ~!!
2作目でどう化けるか楽しみでもあるんですが…。
同僚が「次出るのかなあ?」とボソッとつぶやいてましたe-263

> 最近、息子が学校に行き始めたのに、
> 読書が進まない・・・うーん。なんで?
冬休み終わったんですね。
ちょっとラクラク? なんて~☆
自分は家事がまったく進まないです…orz

コメント







管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。