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個別記事の管理2011-01-26 (Wed)

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デッドエンドの思い出 (文春文庫)デッドエンドの思い出 (文春文庫)
(2006/07)
よしもと ばなな

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 久しぶりのよしもとばなな。しかも比較的最近作。初期作品からどのように変化しているのかとても楽しみにしておりました。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

「幸せってどういう感じなの?」
婚約者に手ひどく裏切られた私は、子供のころ虐待を受けたと騒がれ、今は「袋小路」という飲食店で雇われ店長をしている西山君に、ふと、尋ねた……。
つらくて、どれほど切なくても、幸せはふいに訪れる。かけがえのない祝福の瞬間を鮮やかに描き、心の中の宝物を蘇らせてくれる珠玉の短篇集。

 やはりスゴい、よしもとばなな! というのが読了後の素直な感想。
 初期作品のように、あのゆったりとした作風はそのまま。なのに、語られるテーマが俄然重くなっているのに驚きました。幼児虐待・裏切り・心中等々、作中に登場するキーワードはかなり刺激的。けれど、陰湿さはまるで感じられず、淡々と、1歩1歩踏みしめながら心に迫って来る……そんな静かな感動がありました。

幽霊の家
友人同士であった男女がそれぞれの道を歩むため、恋愛感情をもちながらも別れてゆく。その別れ際の2人の心情描写がとても切ないけれど、それぞれの道を選び取った強さが潔い。悲恋に終わるのかとおもいきや、実はハッピーエンド。
「おかあさーん!」
 勤務先の社食で毒を盛られた「私」の、幼少期のトラウマ脱却の話。ずっと心の奥底に封印していた悲惨な過去を、恋人や祖父母の愛情によって徐々に癒されてゆく過程が感動的。虐待した母親をようやく赦せるようになった「私」の心の変遷描写が秀逸。
あったかくなんかない
 自分的に一番好きな話です。小説家・みつよの哀しい初恋の話。仲良しのみつよとまこと。かけがえのない2人きりの大切な時間と心の交流……けれど、ある日まことくんは大人の理不尽な世界に巻き込まれて突然生命を落としてしまう……。成長してからまことくんを偲ぶみつよの想いが哀しい。
ともちゃんの幸せ
 個性的すぎるともちゃんが求める幸せとは? ちょっと異色の作品かも。
デッドエンドの思い出
 婚約者の手ひどい裏切りに遭ったミミの失意と再生の話。失意のどん底にあった彼女をさらりと救い出す西山君。彼のおかげでミミは心の元気を取り戻してゆくのだが。互いに惹かれ合いながらも、それぞれ別の道を選び取る。ミミの生涯において西山との思い出は強烈で一生忘れられないものとなる。

 どの作品も泣かされました。静かなる感動というのでしょうか。
 登場キャラクターは皆かなり悲惨な状況に置かれています。けれど、その状況からどのようにして再生してくるのか、どのように相手を癒してあげるのか。その部分の描写がとてつもなく巧くて唸ります。
 キャラクター達(特に女子)はあまりにもクールすぎてリアリティに欠けるかな? と思うフシもあるけれど。それを補ってあまりある、あのふんわりとした語り口が絶妙です。
 冒頭にも書きましたが、作風・味わいは昔のまま。けれどさらに進化していて、ココロにぐっと迫る! あらすじにもあるとおりに、「珠玉」という言葉がぴったりな短篇集でした。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : よしもとばなな
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

読んだのに… * by 読書系女子
この本がでた頃読んだのに…内容、すっかり忘れていますv-12
タイトルにもなっている「デッドエンドの思い出」、なかなか良さそう☆

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
こんばんは~☆
もうね~、カンド~!!
初期作品以外を初めて読んだんだけど……。
やっぱいいわ~、としみじみ思ってしまいました!
「デットエンド~」良いよんi-176

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