06≪ 2017/07 ≫08
12345678910111213141516171819202122232425262728293031
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2011-01-28 (Fri)

ご訪問ありがとうございます☆

スコーレNo.4 (光文社文庫)スコーレNo.4 (光文社文庫)
(2009/11/10)
宮下 奈都

商品詳細を見る

 何かと目にする機会が多い書籍。もしかして話題作? と興味を持って読了。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

自由奔放な妹・七葉に比べて自分は平凡だと思っている女の子・津川麻子。
そんな彼女も、中学、高校、大学、就職を通して4つのスコーレ(学校)と出会い、少女から女性へと変わっていく。そして、彼女が遅まきながらやっと気付いた自分のいちばん大切なものとは……。
ひとりの女性が悩み苦しみながらも成長する姿を淡く切なく美しく描き上げた傑作。


 ヒロインは骨董屋を営んでいる津川家の長女・麻子。一つ違いの妹七葉は彼女とは似ても似つかない美少女。麻子はこの七葉に大変……というか、容姿はもとより性格などすべてにおいて異常なまでのコンプレックスを抱いていて、それが彼女の成長過程における葛藤となっているのだけれど……。
 その妹に対する複雑な想いが良い方に昇華されれば面白いのだけど、自分の印象としては単なる嫉妬としか思えなかったな。常に妹と自分を比べて自分を必要以上に卑下している、ヒロインのその閉鎖的な性格設定がどうも自分には終始馴染めなかった。

 中学・高校・大学・就職、そして結婚へと、一人の少女から女性へと成長してゆくハナシ。
 こうやって書くととても大河ドラマ的で感動的なのだけれど、自分的には正直イマイチでした。丁寧な情景描写・麻子の丁寧な心理描写等々、技術的には申し分なく読ませてくれるのだけれど、キャラクターの魅力といった点では、どのキャラクターも好感持てなかったです。
 まず第一にヒロイン・麻子にまったく魅力を感じなかった。自分と正反対の性格・容姿を持つ妹に対するコンプレックスをいつまでも引きずり、成長の4段階の過程で出会う男性達にあっけなく恋するわりには自分からはなんのアクションも起こさない。常に受動的なヒロインに、読んでいて半ばイラッとしてしまったし。まあ、それがヒロインの個性とされているならば、仕方ないのですが。

 唯一面白く読めたのはN0.3の就職したあたりかな。新人の麻子がで突然現場に立たされて、戸惑いながらも仕事を覚えていく件はとってもリアリティがあって良かった。
 靴に関する知識も詳細に述られていて、この章だけが唯一ヒロインが活き活きと描かれていた気がする。

 転じてNO.4ではまたも残念な展開に。←あくまで自分的に。
 たった一度の海外勤務で、見る見る間に周囲から認められて…という、この展開がいかにも出来過ぎていてどうにもご都合主義っぽい。そして、ここでもまた麻子は簡単に同じ会社の人間と恋に落ちてしまうわけなのだけど、この相手の茅野というキャラクターもとってつけたよう。
 ラストはハツピーエンドになるんですが、とても感動するには至らず、どちらかというと消化不良気味でした。

 と、ちょっと辛口になってしまいましたが、期待していた分、残念感がハンパなかったということで。
 一人の女性の成長譚としては申し分ない作品。きっとお若い女子が読むにはとても良い作品だと思います。ただ、いいトシをした自分にはちょっと合わなかったかな~という印象でした。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
blogram投票ボタン
関連記事
Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 宮下奈都
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
コメント







管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。