10≪ 2017/11 ≫12
123456789101112131415161718192021222324252627282930
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2011-01-29 (Sat)

ご訪問ありがとうございます☆

水晶栓―ルパン傑作集〈6〉 (新潮文庫)水晶栓―ルパン傑作集〈6〉 (新潮文庫)
(1960/08)
モーリス ルブラン

商品詳細を見る

 も~、どうしてこのシリーズはこうやって読者を楽しませてくれるんだッ!! マジ、外れナシ!! 今作は感動という面ではそれほどでもないですが、スリルとサスペンスと謎解きという面では図抜けた面白さでした! 以下文庫裏表紙よりあらすじ。

無実の罪で死刑を宣告された子分の命を救うため、アルセーヌ・ルパンが立ち上がった!
事件のカギを握るのは、代議士ドーブレックの別荘から盗み出した、金色に輝く<水晶栓>。そこへ、かの「パナマ運河事件」を思わせる疑獄事件と、美女クラリスをめぐる恋の恨みが複雑に絡み合い、代議士の策謀が天才怪盗を翻弄する。
スリルの果ての逆転劇があざやかな、ルパン、生涯最大の難事件。


 今まで読んだ中で最強の敵、代議士・ドーブレック。彼の悪役っぷりが見事! 最後の最後までルパンを出し抜き、翻弄し、裏をかき苦しめる、完璧な悪役!
 対するルパンは今回はラストまで窮地の連続。冒頭からして仲間(手下)の裏切りから始まり、可愛がっていた若い手下・ジルベールが逮捕されてしまう。
 ルパンを裏切った手下が狙っていたのは代議士・ドーブレックの所有する水晶栓。特注されたその栓の中には、とある事件に絡む27人の名簿が隠されていた。
 その27人の秘密の名簿を強請りのタネとしていた悪徳の権化・ドーブレック。その水晶栓をめぐりルパン、ドーブレック、謎の美女・クラリス、警視総監・プラビル、侯爵・アルビュフェ等個性豊かな人物達が絡んで、抜き差しならない展開に突入!

 ルパンを尊敬し、絶対的な信頼を寄せるジルベールが実はクラリスの息子であることが判明。その彼が冤罪の濡れ衣を着せられ死刑が確定されるや否や、クラリスに想いを寄せるルパンは彼女のためにもジルベール救出に躍起になる……が、そのジルベール冤罪劇にもドーブレックの策略が見え隠れし、刻一刻と死に迫るジルベールを助ける術は、ただひとつ。水晶栓を手に入れ、ドーブレックの悪事を断罪するしかない。

 ジルベールの死へのカウントダウンが物語をさらにスリリングにさせる。そして鬼気迫るルパンとドーブレックとの熾烈な闘い。何度も水晶栓とその中に隠された名簿に近づきながらも、裏をかかれ失敗を繰り返すルパン。挫折し、負傷しながら、何度も諦めかける彼。しかし、最後の最後までルパンを奮い立たせる原動力となるのは、自分に対する絶対的な自信と不屈の精神力と、ジルベールとクラリスに向けられる、愛する者への優しさなのだ。

 ジェットコースター的な展開にもうハラハラドキドキ。心臓に悪いです。ギリギリまでドーブレックに翻弄され、よもや絶体絶命! というところで、ルパンの逆襲が始まる…という展開も唸るほどの巧さ! 
 そして、無事ルパンの掌中に収まったかに見えた水晶栓。それも実はドーブレックが周到に用意したダミーであったことも判明。真の水晶栓は実はとっても意外なモノなのでした。もちろん、ルパンは謎を解き、ソレを手にしたことは言うまでもありません。

 無事、ジルベールを救出したルパンですが、彼が本当に欲しかったクラリスの愛だけは手に入れることは出来ず。
ラスト、語り手である「僕」に、所詮自分は堅気の人間ではないのだ、と寂しく語りかけるルパンがとても印象的。
 怪盗である自分に対して絶対的な自信を持っているルパンだけれど、どこか心の一端でそんな自分を冷静に見つめている……そんな複雑なキャラ造形も魅力のひとつであるのだな、としみじみ思いました。
 とにかく面白すぎる!! 次は「八点鐘」にしようかな~。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへblogram投票ボタン
関連記事
Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : モーリス・ルブラン
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
コメント







管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。