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個別記事の管理2011-02-01 (Tue)

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“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)
(2006/04/28)
野村 美月

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 こ、これは……予想外の面白さでした!
 少女マンガを思わせる水彩タッチの可憐なジャケット。話題作らしいということで興味津々で購入。プロローグをチラ見しただけで俄然惹きこまれました! 以下文庫裏表紙よりあらすじ。

「どうかあたしの恋を叶えてください!」
何故か文芸部持ち込まれた依頼。それは、単なる恋文の代筆のはずだったが……。
物語を食べちゃうくらい深く愛している゛文学少女"天野遠子と、平穏と平凡を愛する、今は、ただの男子高校生、井上心葉。
ふたりの前に紡ぎ出されたのは、人間の心がわからない、孤独な゛お化け"の嘆きと絶望の物語だった──!

 カテゴリーとしてはラノベなのですが、そうくくるにはもったいないくらいの面白さ!
 出かける際の往復の電車内で読んでいたのですが、復路、クライマックス部分に夢中になって降車駅乗り過ごして、ナント、終点まで行ってしまった自分!←実話。
 何気に泣かせてくれ、ミステリーとしてもなかなか読ませる! ううむ、作者サン、あなどれないゾ!と思わず感心してしまったし。

 「文学少女」がタイトルとなっているので、もちろん事件に小説が絡んでくるのは必定。今作は太宰治の「人間失格」でした。自分は未読なのですが、作品にちなんで自殺願望のキャラクターが登場。そしてオリジナルの太宰作品をベースにしてうまく料理してあるところがニクい。
 主人公も「文学少女」の文芸部部長・天野遠子かと思いきや、実は後輩文芸部員・井上心葉。彼の一人称でハナシは展開するので非常に読みやすい。
 その井上心葉クンも、実は中学時代に美少女作家としてデビューし、心になにがしかのトラウマを持つこととなった複雑な過去があるらしい。終盤でそのトラウマを乗り越えるシーンが用意されているのもなかなか巧い。

 で、なんといっても秀逸キャラが、文芸部部長・天野遠子! 文学を愛しすぎるあまりに、ページを食べてしまう(!!)という特異体質?の持ち主。
 普段はふんわり・おっとりして、なにげに心葉をこき使う。その彼女がいざという時には持ち前の文学知識を駆使して事件を解決してしまうという、なんとも不思議キャラ。
 ラスト、本当の自分を偽り、生きづらいこの世界から自らを抹殺しようとしている、「人間失格」に魅せられた、もう一人の犯人?に向かって説得する遠子の言葉が感動的。
 「『人間失格』だけが太宰の作品ではないのよ!」と。
 この力説シーンを読んで単純な自分は、なんだかとても太宰を読みたくなってしまいました。

 ラノベなので、まあ、独特の表現などありますが、それがあまり苦にならない。キャラも極端に走らず馴染みやすい。最初の事件の解決シーンが自分的にはちょっと分かりづらかったけど、全体的にはなかなか面白かったし。
 読了後、この作品について調べたら、メディアミックスされたものすご~い話題作だったんですね。まったく知りませんでした。
 本篇は全8巻完結。次の2巻(“文学少女”と飢え渇く幽霊)はなんと!「嵐が丘」が絡むのね!
 お、面白そう……多分、いや、絶対読もう。楽しみだな……と思わせる魅力ある作品でした!


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Theme : ライトノベル * Genre : 本・雑誌 * Category : ★ライトノベル
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

この作品が太宰への入り口でした * by チルネコ
>この力説シーンを読んで単純な自分は、なんだかとても太宰を読みたくなってしまいました

うん、それでいいんですよ(笑)だって僕もここから太宰読んで、去年太宰の印象がガラッと変わりましたからね~^^今では僕の好きな文豪四強の一人になりました太宰さん。
読みやすいしキャラも立ってるし笑えるし、本書を読む若い世代がここから文学を手に取るってのもいい影響ですもんね^^

Re: チルネコ様☆ * by 惺
こんばんは~♪
チルネコさんもこの本読了済み?
で、この作品をきっかけに太宰を読み始めた?
そうなんですか~!
では自分も太宰の世界に踏み込んでみましょうかね~。
コレ自分的に意外なヒット作でした。
ワカモノ達がここから本格文芸作品入る…うんうん、良いと思います☆

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