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ランボー詩集 (新潮文庫) (1951/10) ランボー 商品詳細を見る |
たまには外国の詩集でも読もうかと思って購入した本。ランボーは以前「地獄の季節」を読了。手頃な薄さといい即買いしてしまいました。以下文庫裏表紙よりあらすじ。
16歳で天才の名をほしいままにし、19歳で筆を断った早熟の詩人ランボーは、パリ・コンミューンの渦中にその青春を燃焼させた天性の反逆児であった。
ヴェルレーヌに“偉大なる魂”と絶賛された深い霊性と、今日の詩人たちにも新鮮な衝撃を与え続けるその芸術的価値において、彼こそ空前絶後の詩人と呼ばれるにふさわしい。
本詩集には傑作『酔いどれ船』を含む代表作を網羅した。
構成としては大まかに初期詩篇と後期詩篇にわかれてます。後期詩篇の中に「地獄の一季」の1節と「イリュミナシヨン」が含まれているという、若干複雑な内容。
この後期詩篇の「地獄の一季」・「イリュミナシヨン」は今作堀口大學訳ではこのタイトルですが、自分が以前読んだ小林秀雄訳では「地獄の季節」・「挿画」となってました。
訳者によってタイトルが違い、読了済みの作品もあってちょっと混乱
初期詩篇は前26篇。ランボー16歳~17歳の時の作品が多いらしい。とても10代で作られたとは思えないほど完成度が高い。
中には抽象的・幻想的すぎてちょっと理解に苦しむ作品もありましたが、巻末にある「鑑賞ノート」を参照しながら読むととても理解しやすかった。
で、自分的に気にいった作品をいくつか。
何がニナを引止める
熱愛中の男女。浮かれまくる彼に対してあくまで冷静な彼女から発せられる現実的なひと言。ちょっとコミカルなカンジがとてもいい。
裏切られた心臓
「何がニナ~」とは真逆の作風。荒んだ精神状態・状況下の妖しげな雰囲気満載の作品。
黎明
「イリュミナシヨン」中の1作品。幻想的な朝の情景描写が良いな、と。清々しさ、清冽さが感じられて、「黎明」というタイトルも秀逸かと。
精霊
いろいろな解釈・読み方が出来る作品とのこと。「鑑賞ノート」にあるように、自分はキリストを描いているものとして読むのがとてもすっきりしているのでは?と思った。
堀口大學氏の訳は正直言って、自分的には少し難解だった。後期詩篇が、読了済みの「地獄の季節」と被っていたので、どちらかというと読みやすい小林秀雄訳の方が好みかも。それに堀口訳は格調高い文体がとても素晴らしいけれど、いかんせん、表現が現在と段違いに古風に感じられたのがとても残念。
が、しかし!! 両訳を読み比べてみるのもなかなオツなものだな、と。オリジナルは当然同じなのですが、訳者のアレンジと解釈の違いでこうも風味の異なる作品として楽しめるのか~と目からウロコでした。
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- 【ランボー詩集】 ランボー 堀口大學訳
- 【地獄の季節】 アルチュール・ランボオ
おとなになってからはどう生きたのでしょう? * by 読書系女子
>16歳で天才の名をほしいままにし、19歳で筆を断った早熟の詩人ランボー
ええ~@@!そうだったんですね~~
ランボーっていう名前しか知りませんでした~~~
なかなか怪しげでよさげですね。
ええ~@@!そうだったんですね~~
ランボーっていう名前しか知りませんでした~~~
なかなか怪しげでよさげですね。
Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんは♪
>ランボーって、詩よりも本人の方がある意味伝説みたいになってますよね。
ホントですね~。著作を読んで初めて略歴知りましたが、
なんて波乱万丈なお方!とビックリでした。
堀口大學氏は「ルパンシリーズ」も訳されてるんですよね。
ちょっと時代に合わなくなっているかな、とも思いますが。
自分は小林秀雄訳の方が断然好みですね~。
両訳とも薄くて(コレ重要!)お手軽に読めるので、おススメかも。
>ランボーって、詩よりも本人の方がある意味伝説みたいになってますよね。
ホントですね~。著作を読んで初めて略歴知りましたが、
なんて波乱万丈なお方!とビックリでした。
堀口大學氏は「ルパンシリーズ」も訳されてるんですよね。
ちょっと時代に合わなくなっているかな、とも思いますが。
自分は小林秀雄訳の方が断然好みですね~。
両訳とも薄くて(コレ重要!)お手軽に読めるので、おススメかも。
Re:読書系女子様☆ * by 惺
こんばんは~♪
オトナになってからの彼はというと……。
おこさまの頃から放浪グセ(プチ家出)があって、
さらに某作家(♂)とスキャンダラスな事件を起こして、
19歳で早々に執筆活動をやめちゃって、
あちこち放浪したあげく、最終的には商人となった模様です。
で、病気に罹ってしまって37歳の若さでお亡くなりに……。
早熟サンです。作品もそんなカンジです。←どんなのよ?
オトナになってからの彼はというと……。
おこさまの頃から放浪グセ(プチ家出)があって、
さらに某作家(♂)とスキャンダラスな事件を起こして、
19歳で早々に執筆活動をやめちゃって、
あちこち放浪したあげく、最終的には商人となった模様です。
で、病気に罹ってしまって37歳の若さでお亡くなりに……。
早熟サンです。作品もそんなカンジです。←どんなのよ?
こんばんは
ランボーって、詩よりも本人の方がある意味伝説みたいになってますよね。
今でも堀口大學の訳で売られているのも考えてみるとすごいです。
そして小林秀雄の訳と読み比べる・・贅沢かも。
昔々読んだような気もするのですが、これは再読したいですね。
2011-02-02 22:18 まいまい
[ 編集 ]
おとなになってからはどう生きたのでしょう?
>16歳で天才の名をほしいままにし、19歳で筆を断った早熟の詩人ランボー
ええ~@@!そうだったんですね~~
ランボーっていう名前しか知りませんでした~~~
なかなか怪しげでよさげですね。
2011-02-02 22:42 読書系女子
[ 編集 ]
Re: まいまい様☆
こんばんは♪
>ランボーって、詩よりも本人の方がある意味伝説みたいになってますよね。
ホントですね~。著作を読んで初めて略歴知りましたが、
なんて波乱万丈なお方!とビックリでした。
堀口大學氏は「ルパンシリーズ」も訳されてるんですよね。
ちょっと時代に合わなくなっているかな、とも思いますが。
自分は小林秀雄訳の方が断然好みですね~。
両訳とも薄くて(コレ重要!)お手軽に読めるので、おススメかも。
2011-02-03 00:12 惺
[ 編集 ]
Re:読書系女子様☆
こんばんは~♪
オトナになってからの彼はというと……。
おこさまの頃から放浪グセ(プチ家出)があって、
さらに某作家(♂)とスキャンダラスな事件を起こして、
19歳で早々に執筆活動をやめちゃって、
あちこち放浪したあげく、最終的には商人となった模様です。
で、病気に罹ってしまって37歳の若さでお亡くなりに……。
早熟サンです。作品もそんなカンジです。←どんなのよ?
2011-02-03 00:20 惺
[ 編集 ]
今でも堀口大學の訳で売られているのも考えてみるとすごいです。
そして小林秀雄の訳と読み比べる・・贅沢かも。
昔々読んだような気もするのですが、これは再読したいですね。